プリウスPHVが日本発売、月間販売目標2500台
プリウスPHVが2017年2月15日にフルモデルチェンジし発売日を迎えた。
(写真は新型プリウスPHV)

通常プリウスから約14ヶ月遅れで実現されたプリウスPHVのフルモデルチェンジ。実は昨年2016年秋から受注を受付けていたが、発売自体が延期となったことで、結果として大量の未納車オーダーを抱えてしまっている。発売日以降のオーダーでは、納車は5月以降と大変遅くなることが予想され、これが今後の受注の足かせになるだろう。
(写真は新型プリウスPHV欧州仕様)

月販3500台とも言われた販売目標は、発売日のプレス発表では2500台となっており、このあたりの状況を見て下方修正されたのかもしれない。
プリウスPHVは独自エクステリア、通常プリウスと見た目は大きく変わる
これまでのプリウスPHVは通常版プリウスに準じたエクステリアであったが、今回の新型からは、フロントおよびリア部分において通常プリウスとは異なる全く独立したデザインが採用されているのが特徴となる。

新型プリウスPHVは、EV走行よる航続距離が従来比約2倍の68.2kmとなった。より多くの通勤ユーザーがガソリン無しでウィークデーを乗り切ることができるだろう。バッテリー放電後のハイブリッド走行によるJC08モード燃費は37.2km/Lで、これも優れる。

グレードと車両価格のラインアップは、Sが326万1600円、Sナビパッケージが366万6600円、Aが380万7000円、Aレザーパッケージが406万6200円、Aプレミアムが422万2800円となる。通常版プリウスとの比較では80~100万円程度高くなる。

高い車両価格、そして大容量バッテリー搭載によるトランク圧迫も考えると、まだまだ通常ハイブリッドモデルにトータルバランスで勝つのは難しいか。
#1
匿名さん2017/02/19(Sun)19:17:23
プリウスの形に拘らなくてもよくない?プリウスSUVにしたほうが新鮮味がありそうだけどなぁ。……アウトランダーを殺してしまうか。
過去記事(2017/01/29)
トヨタ・プリウスPHVが2月15日発売、独自デザインで326万1600円から
トヨタ・プリウスPHV発売間近、当初のスケジュールが大幅に延期
トヨタのプリウスPHVが2017年2月15日にフルモデルチェンジ発売される計画となっている。
(写真は新型プリウスPHV欧州仕様)

昨年春のニューヨーク国際オートショー2016でプリウスプライムの車名でワールドプレミアされた新型プリウスPHVは、2016年秋頃の日本発売が想定されていた。この計画は大幅に遅れており、現在では2017年2月15日発売のスケジュールで進められている。

やはり高いプリウスPHVの車両価格、基本性能は従来型から大幅に向上
新型プリウスPHVの車両価格は、S 326万1600円、S ナビパッケージ 366万6600円、A 380万7000円、Aレザーパッケージ 406万6200円、Aプレミアム 422万2800円に設定される。

通常版プリウスとは異なるPHV専用のエクステリアが与えらたこともあり、通常版プリウスを凌ぐ人気が期待された。車両価格の高さや給電設備の普及状況を考えると、やはり通常プリウスのサブ的なポジションであることは否めない。

新型プリウスPHVのEV航続距離は68.2kmとなり、従来型の26.4kmから約2倍に延長される。JC08モード燃費は37.2km/L、EV最高速度は135km/hという走行性能。そして急速充電は100Vと200Vに対応し、20分で最大で80%の充電が完了するシステムとなっている。従来型よりもガソリン燃料に依存しない走行が可能となる。

さらに、ルーフにオプション装備されるソーラーパネルで、太陽光による蓄電も可能となる。これによる一日あたりの蓄電は最大6.1kmというスペックであるから、週末ドライバーであれば実用性を実感できるレベルなのかもしれない。
過去記事(2017/01/06)
トヨタは次期プリウスαを開発していない、新プリウスは通常版とPHVだけ
プリウスαに後継モデル無し、TNGAは採用されずカタログ落ち
トヨタ・プリウスαは現行型の販売を最後にカタログ落ちする公算が強まっている。
(写真は現行プリウスα)

トヨタではTNGAと名付けられた新プラットフォームを採用した各車種のフルモデルチェンジ計画が進められている。なかでも主力モデルであるプリウスは他モデルより先行して2015年にTNGAプラットフォームに切り替わっており、ハイブリッドシステムの1.8L THSⅡについても新開発型が採用された。

そして従来型プリウスには派生モデルであるプリウスαが設定されていたが、通常プリウスのフルモデルチェンジから一年が過ぎる時期であるにもかかわらず次期型の開発が行われていない。プリウスαを直接後継するモデルは発売されない見込みとなっている。
プリウス派生はもはや必要ない、ハイブリッドワゴン、ハイブリッドミニバンは専用モデルへ
プリウスαは、5人乗りワゴンと、7人乗りミニバンというシート数の違いで2種類のスタイルが設定されたモデルであった。2011年のプリウスαの発売当時は、まだハイブリッドカーの選択肢も少ない状況であったため、プリウスの車体をベースにした派生モデルの存在意義は大きかった。ただし、現行のハイブリッドラインアップでは、ワゴン車としては低価格なカローラフィールダーがあり、ミニバンとしてはノア/ヴォクシー/エスクァイアやシエンタといった本格的な3列シートモデルが用意されている。

こういったなかでは、プリウスαは中途半端な位置付けのモデルとなってしまい、フルモデルチェンジしても販売台数を維持するのが難しい状況となっている。
過去記事(2016/12/26)
トヨタ新型プリウスPHVは326万1600円から、2017年2月に発売延期
延期されていたプリウスPHVの発売日が決まる、予約受付中
トヨタではプリウスPHVの発売日が2017年2月15日にスケジュールされている。
(写真は新型プリウスPHV)

プリウスPHVは当初2016年10月26日に発売される予定であったがこれは大幅に遅れた。ようやく量産スケジュールに目処が立ち日本発売されることになる。

新型プリウスPHVは独自エクステリア、トランクルームは深さが足りない
今回の新型プリウスPHVからは通常版プリウスとは異なるエクステリアデザインが与えられている。

プリウスPHVのフロントデザインは、ブラックアウト処理により大きく見せられたグリルが特徴的。エコイメージの通常版プリウスに対しアグレッシブな印象となる。

リアはダブルバブルウィンドウの採用がアピールポイントとなる。リアコンビネーションランプはトランクリッド上部をぐるりと囲み、近未来的イメージに仕上げられている。

プリウスPHVは発売前オーダーの受付が既に開始されている。車両価格とグレード構成は、Sが326万1600円、S ナビパッケージが366万6600円。上級のAが380万7000円、A ナビパッケージが406万6200円、A プレミアムが422万2800円となる。
通常版プリウスにも設定されるSグレード同士の比較では78万円以上もプリウスPHVのほうが高くなる。
(写真はプリウスとプリウスPHVのトランク比較)

以前も紹介したが、通常プリウスとプリウスPHVのトランク比較。プリウスPHVのトランク深さがかなり浅くて使いにくそう。
過去記事(2016/10/08)
トヨタ・プリウスPHVがパリモーターショーに出展、欧州仕様もソーラーパネル有
プリウスPHVが欧州プレミア、日本仕様同様にソーラーパネルを装備
プリウスPHVの日本発売は今秋にも実施される計画であったがこれは少々延期となり、公式のティザーサイトでは「今冬発売予定」という表記となっている。具体的には2017年1月下旬頃の発売になると予想される。
(写真は新型プリウスPHV)

プリウスPHVは、開催中のパリモーターショー2016においても出展され、欧州市場に向けて初公開された。

出展されたプリウスPHVのルーフにはソーラーパネルが搭載されており、欧州仕様でも設定されることになる。
ソーラーパネルを搭載したプリウスはこれまでにもあったが、発電された電力エネルギーが駆動に使われるのは今回が初めてとなる。

プリウスPHVのトランクルームは異常に狭い、オーダー前に要確認
プリウスPHVと通常プリウスはフロント部分で別々のデザインが与えられているが、バックドア部分も大きな違いの一つとなっている。プリウスPHVには独特なダブルバブルウィンドウが採用された。

新型プリウスPHVはバックドアが軽量化のため樹脂製になるという情報もあった。電熱線入りのバックウィンドウにはTHERLITE-Tの商品名が印字されており、これは日本板硝子社製の一般的なガラス製バックウィンドウということになる。

そして下段ウィンドウはTEMPERLITEの印字があり、これも旭硝子製の一般的な自動車向けガラスとなっている。バックドアで比較的大きな重量を占めるのがウィンドウ部分と考えるが、ここは樹脂材料使用による軽量化はなされていないようだ。
(プリウスPHV(青)と通常プリウス(赤)のトランクルーム比較)

最後に残念であったのが、トランクルームの狭さである。プラグインハイブリッドということでバッテリー容量が拡大されているが、これはトランクルームの床面を大きく上げる結果となった。写真の通りプリウスPHVのトランクルームの上下幅が少なく、これは普段使いで支障が出るレベルではないだろうか。
過去記事(2016/08/08)
プリウスに特別仕様車Sセーフティプラスを追加、PHVは2016年冬に発売が延期
特別仕様車プリウスSセーフティプラスを8月8日に発売、269万3520円から
プリウス S“Safety Plus”が2016年8月8日に発売された。
(写真はプリウス S“Safety Plus”)

現行の4代目プリウスが国内発売されたのが2015年12月であった。まだまだ新型車のイメージがあるプリウスに、安全運転支援システムが標準装備化された特別仕様車が追加ラインアップされた。

ベースとなるのはプリウスSとなるが、これは駆動用バッテリーとしてニッケル水素電池を採用した、プリウスシリーズの中でも比較的低価格なグレードである。この下位グレードとも言うべきプリウスSにあえてSafety Plusを設定したのは、ユーザーの要求が燃費性能だけでなく安全運転支援システムにも及んできたことの表れであると考える。

プリウスS Safety Plusに採用される安全運転支援システムは、Toyota Safety Sense Pのほか、インテリジェントクリアランスソナー、シンプルインテリジェントパーキングアシストが加わる。

消費税込み車両価格は2WDが269万3520円、4WDが288万7920円に設定された。

プリウスPHVの発売は2016年冬に延期、日本よりも北米市場が優先される
一方で、プリウスといえばプラグインハイブリッド版が2016年秋に発売される予定であったが、こちらは予定を延期したことが公式に発表されている。延期の理由については、CFRP製バックドアあるいはリチウムイオンバッテリーの生産状況が十分でないなど情報もあるが詳細は不明。いずれにせよプリウスPHVの販売は北米市場が優先されることになり、日本発売は2016年冬になるとしている。
過去記事(2016/07/20)
プリウスPHVは後席2人掛けシート4人乗り、JC08モード燃費は37km/L、9月予約
プリウスPHVが2016年9月に予約受付スタート、EV航続距離60km
プリウスPHVの発売日が2016年10月26日に計画されている。その予約受付が9月にもスタートされる見込みとなっている。
(写真はプリウスPHV北米仕様)

次期プリウスPHVは、通常プリウスに対して専用エクステリアが与えられ、これまで以上に一つの独立した車種として扱われることになる。EV航続距離は60km、EV最高速度は135km/h、JC08モード燃費は37km/Lと環境性能も明らかとなってきた。

この高い環境性能によって、エンジンが駆動する機会が現行型プリウスPHVと比較して大幅に削減されることになる。エンジン駆動を嫌うならEVという選択肢もあるが、都市部を除きEVスタンドが充実していない現状を考えると、ガソリン給油によるエネルギー補給が可能であることは環境車のなかでも大きなメリットとなる。

プリウスPHV日本仕様はソーラー充電可能、乗車定員は4人
プリウスPHV北米仕様のワールドプレミアでは発表されなかったが、日本仕様ではルーフにソーラーシステムが備え付けられたモデルも用意される。

リアシートはMIRAIのような二人掛けシートとなり、乗車定員は4人乗りになる。このあたりも通常のプリウスと比較して大きな違いとなる。

そして、プリウスPHVの車両価格は通常プリウスに対して約30万円アップの水準になる見込み。プラグインハイブリッドによって、通常プリウスから30万円分のエネルギーコスト削減ができるかといえば難しいところであるが、それでも従来型のプリウスとプリウスPHVと比較すれば車両価格差は縮まっている。月販3000台の生産計画が立てられており、従来型より本格的に販売されることになる。
過去記事(2016/07/03)
新型プリウスPHVの車両価格は330万円前後を予想、2016年10月下旬発売
プリウスPHVが今秋フルモデルチェンジ、独自デザイン採用
新型プリウスPHVが2016年秋に発売されることが公式サイト上で予告されている。これは具体的には10月の下旬頃の発売となる見込みである。そして、車両価格については現段階では未定ながらも、装備の違いから通常プリウスの約50万円高が想定される。リチウムイオンバッテリー搭載のプリウスAが約278万円であるから、プリウスPHVは330万円前後からの価格設定となりそうである。
(写真は新型プリウスPHV北米仕様)

プリウスPHVのEV航続距離は60km、プラグインの充電方式は200V、100V、急速の3タイプ
今回から通常プリウスとPHVでは異なるエクステリアデザインが与えられ、独自色が強くなる。なかでもプリウスPHVのフロント部分はアグレッシブなグリルデザインが与えられており特徴的となった。

また、リア部分は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)が素材に採用されることで軽量化されている。さらにその加工性の良さを生かし、ダブルバブルバックドアウィンドウと呼ばれる左右に2つの盛り上がりのある個性的なデザインに仕上がった。これは空力特性の向上にも貢献しているという。

プラグインハイブリッドシステムは正常進化しており、リチウムイオンバッテリーの増強によりEV航続距離が60kmにまで延長している。

プラグインによる充電方式は3つ用意されており、200V電源が2時間半で満充電、100V電源が15時間で満充電、急速充電が20分で80%充電と、使い勝手は良くなる。

さらに日本仕様は、ルーフに179Wソーラーパネルを装備したモデルもラインアップされる。ソーラーパネルによる1年間の発電量は走行距離に換算して1000km程度になるとしており、単なる飾り物ではないのがわかる。ただし、ソーラーパネルオプション費用を浮いた燃料費あるいは電力費で捻出するのは難しそうである。