レヴォーグはフルモデルチェンジを待たずE型かF型で次世代e-BOXER採用の可能性?トヨタから技術提供を受けたストロングハイブリッド
現行型レヴォーグは2020年秋にフルモデルチェンジが発表された2代目モデルで、毎年秋に年次改良が実施されています。現在、2023年秋に登場したD型が販売されており、1.8Lターボと2.4Lターボのエンジンラインアップで提供されていますが、電動パワートレイン「e-BOXER」は採用されていません。
そんななか開発が進められてきた「次世代e-BOXER」とは、トヨタから技術供与を受けてスバルが独自開発する本格的ハイブリッドシステムです。このシステムは水平対向エンジン、シンメトリカルAWD、そしてTHSの3つの技術を組み合わせたものとなります。
レヴォーグへの次世代e-BOXERの搭載がいつになるのか、スバルが発表してきた内容をもとに予測していきます。
2024年5月13日の決算説明会では、「新体制方針アップデート」が発表され、スバルの各生産工場における新たなロードマップが公開されました。これによると、2024年秋より北本工場にて次世代e-BOXERのトランスアクスル生産の開始が明記されており、直近で予定されている最も大きなイベントとなりそうです。この北本工場で生産される次世代e-BOXER向けトランスアクスルが、各完成車工場に供給されることになるでしょう。
従来型e-BOXER搭載車については矢島工場で生産が行われてきましたが、これが2025年序盤ごろには新世代e-BOXERに切り替わることが示されています。
現段階で、スバルが発表した次世代e-BOXER搭載車は、クロストレックとフォレスターに留まっています。こういったことを考えると、従来型e-BOXER搭載車との併売期間はありそうです。
また、矢島工場と同時期に、本工場でも次世代e-BOXERの生産開始が予定されており、その具体的なモデルネームがレヴォーグである可能性は残されます。これまでレヴォーグの生産は本工場で行われており、従来型e-BOXERの設定はありませんでした。本工場で2025年序盤から生産が始まる次世代e-BOXER搭載車種がレヴォーグや派生車種のレヴォーグ レイバックであっても不自然ではありません。今後のスバルの発表に期待しましょう。
レヴォーグに次世代e-BOXERが搭載された場合、エクステリアでも大きな変化が予想されます。レヴォーグは初代からターボエンジンを搭載してきましたが、次世代e-BOXER搭載によるNAエンジン採用に伴い、ボンネットのエアスクープの消失が考えられます。
このエアスクープの無いレヴォーグの姿が現行型レヴォーグのE型やF型なのか、フルモデルチェンジを受けた次期レヴォーグA型になるのかは、現段階では、判断が難しいところです。
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D型レヴォーグはフェイスリフト無し、2023年秋 年次改良モデル
現行型レヴォーグは、2020年秋にフルモデルチェンジ発表された2代目モデル。以降、毎年秋の年次改良が実施され、2023年秋にはD型が登場した。
D型への改良では、アイサイトのステレオカメラに広角単眼カメラが追加された。これにより、デジタルマルチビューモニターにおいて、4つのカメラから取り込んだ映像を合成して車両周囲360°を映し出す3Dビュー表示や、車速15km/h未満時には自動でフロントビューとトップビューを表示するAUTOモードが追加された。
音響面では、ハーマンカードンサウンドシステムが「STI Sport EX」と「STI Sport R EX」に標準装備、「GT-H EX」にメーカーオプションとして設定された。また、「SUBARU STARLINK」にはリモートエアコン機能が追加され、Apple CarPlayのワイヤレス接続にも対応した。
一方、グレード体系は「GT-H EX」、「STI Sport EX」、「STI Sport R EX」の3グレードに整理された。特別仕様車「Smart Edition」は「Smart Edition EX」へと改名され、エントリーグレードとしてカタロググレードに昇格。そして、新たな特別仕様車として「Black Interior Selection」が設定された。
派生車種として、SUVテイストの「レヴォーグ レイバック」が追加されたことも大きな注目を浴びた。
今後の展開で注目されるのは、次世代e-BOXERがレヴォーグへ採用されるのがどのタイミングになるのか。スバルの発表からは、その時期は2025年頃であることが想定されるが、これはF型の現行レヴォーグなのか、あるいはフルモデルチェンジを受けた次期型なのかが焦点となりそう。
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レヴォーグ特別仕様車「Smart Edition」発売 2023年7月
スバルは、レヴォーグ特別仕様車「Smart Edition」を2023年7月3日に発表した。
現行レヴォーグは2020年10月にフルモデルチェンジ発売された2代目モデルで、2022年11月の一部改良によるC型が販売中となっている。
今回の「Smart Edition」は、カタログモデルの「GT」、「GT EX」グレードをベースに、先進の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムや、スポーティさと上質感を感じさせるブラック塗装+切削光輝の18インチアルミホイール、高触感革の本革巻ステアリングホイールといったアイテムが採用された。お求めやすい特別なモデルとしている。既に2023年6月15日より受注を受け付けている。
消費税込み車両本体価格は、「Smart Edition(アイサイト X 無)」が、3,432,000円、「Smart Edition(アイサイト X 有)」が、3,542,000円となる。
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「Smart Edition」の主要な特別装備
- 先進の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステム
- 高触感革の本革巻ステアリングホイール(シルバーステッチ仕上げ)
- 光輝加飾付きブラックベゼルヘッドランプ
- ブラック塗装+切削光輝の18インチアルミホイール
- 運転席10ウェイ&助手席8ウェイのパワーシート
- アルミパッド付きのスポーツペダル(アクセル、ブレーキ、フットレスト)
レヴォーグの納車時期
スバルは、レヴォーグの工場出荷時期の目処として、2023年6月9日時点で2ヶ月程度としている。SUVのフォレスターが4~5ヶ月程度、インプレッサ e-BOXERが5ヶ月程度というなかで、レヴォーグは比較的手に入りやすい車種となっている。
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レヴォーグ 一部改良 C型 発売 2022年11月24日
レヴォーグの一部改良が2022年11月24日に実施された。
今回の一部改良は、小変更にとどまっており、エクステリアやパワートレインでの変更点は無し。一部改良の内容は「ヘッドランプ/室内灯消し忘れ時の自動消灯機能を追加」、「リレーアタック対策として、スマートキーへスリープ機能、およびモーションセンサーを搭載」、「ライティングスイッチの操作性見直し、2ポジション化」といったものとなる。ちなみに前回2021年11月の一部改良では、FA24型2.4L水平対向ターボエンジン搭載モデルを追加導入するという大掛かりなものであった。
また、昨今の原材料費の高騰が反映されたのか、STI Sport系グレードにおいて、5万5000円のアップという値上げも実施された。一方で、GT系グレードは、価格据え置きとなっており、値上げは免れた。
月間販売台数は1550 台に設定される。
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新型レヴォーグ 一部改良 2.4Lターボ追加など 2021年11月
販売期間約1年を迎えるタイミングとなる2021年11月25日には、新たなパワートレイン選択肢として2.4Lボクサーターボ直噴エンジン(FA24型)が追加設定された。
このFA24型エンジンに合わせて開発された「スバルパフォーマンストランスミッション」も備わる。
レヴォーグ FA24型エンジン搭載モデルの消費税込みメーカー希望小売価格は、「STI Sport R」が4,389,000円(値上げ)、「STI Sport R EX」が4,774,000円(値上げ)となる。これらは、同日にフルモデルチェンジ発売となった新型WRX S4日本仕様のFA24型エンジン搭載車と全く同じグレード名・価格が設定された。
また、これまでラインアップされてきたCB18型エンジン搭載車を含めての一部改良も実施された。
サンルーフをメーカー装着オプションとして新たに設定。パワーリヤゲートは、車内からドアロックしている状態でも運転席スイッチでの開閉操作が可能となり、日常の使い勝手が向上した。
安全面では、アイサイトXの「ドライバー異常時対応システム」機能により車線内で停車した際、全てのドアを自動で開錠し、非常時の車外からのアクセス・救出をスムーズに行えるようになった。
また、ボディカラーには、よりスポーティな世界観を表現する「セラミックホワイト」、「サファイアブルー・パール」、「イグニッションレッド」が新たに設定された。
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レヴォーグ2代目モデル、EXグレードが人気
スバルの新型レヴォーグが2020年10月に発表された。既に先行発売の受付を8月より開始していたが、この正式発表の段階で8290台の予約数を獲得済み。そのなかでもアイサイトX搭載のEX系グレードの比率は93%となる。完全新設計となった新世代アイサイトへの期待が数字からも示された。
新世代アイサイトは、ステレオカメラをVeoneer製に変更
スバルの先進運転支援システム「アイサイト」は、これまで日立オートモティブ社、ルネサスエレクトロニクス社など主に国内メーカーとの協力によりデバイスの開発と供給が行われてきたが、一方で、根本からのシステム刷新も迫られていた。
そんななか新世代アイサイトで採用されたステレオカメラは、これまでダイムラーなどへの供給実績があるスウェーデンのVeoneer(ヴィオニア)社製のものとなった。
新世代アイサイトでは、このステレオカメラの広角化が盛り込まれ、認知範囲が広くなった。さらに、77GHz帯のミリ波レーダーによる認知も加わり、より高いレベルの先進運転支援システムが実現される。交差点での衝突回避支援もその一つで、ブレーキ制御だけでなくステアリング制御も加わる。
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アイサイトXを装備するEXグレードが人気
この新世代アイサイトの機能を最大限に発揮するのがアイサイトXで、EX系グレードに装備される。準天頂衛星みちびき、3D高精度地図データによるサポート、11.6インチ縦長のセンターインフォメーションディスプレイ、12.3インチフル液晶メーターがセットで備わる。
そもそも新型レヴォーグのインテリアは、中央の大型ディスプレイありきでデザインされている。EXグレードを選択しなければ、ここが空白になってしまうか、価格的に割りに合わないオプションナビを設定するしかない。こういったこともEXグレードが人気となっている理由だろう。
アイサイトXは、主に自動車専用道路での機能が追加される。「渋滞時ハンズオフアシスト」、「渋滞時発進アシスト」、「カーブ前速度制御」、「料金所前速度制御」、「アクティブレーンチェンジアシスト」、「ドライバー異常時対応システム」が備わる。
なお、手放し運転は、ドライバーが前方確認をしている状態のみで機能する。こういったドライバーの動きは「ドライバーモニタリングシステム」によって監視されている。
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レヴォーグの後席は、ニースペースをさらに拡大
新型レヴォーグはSGP(スバルグローバルプラットフォーム)が採用される。
ボディサイズは、従来型から拡大となる。
全長 4,755mm(従来比+65mm )
全幅 1,795mm(従来比+15mm )
全高 1,500mm(従来比+10mm )
ホイールベース 2,670mm(従来比+20mm )
特にホイールベースが拡大した分については、そのままが後席に充てられた。レヴォーグの後席ニースペースは従来型でも余裕があったが、新型は更にゆとりを感じさせるものになっている。
CB18型水平対向エンジン搭載、新開発1.8Lボクサーターボ
新型レヴォーグに搭載されるエンジンは新開発のCB18型1.8Lボクサーターボエンジンである。
ボア・ストロークが80.6mm×88.0mmの直噴で、最高出力が177ps、最大トルクが30.6kg-mとなる。
燃費性能は、WLTCモードで13.6km/L、JC08モードで16.5km/L。
従来型エンジンは1.6LターボでJC08モード16.0km/Lであったので、新型は排気量アップながらも燃費改善していることになる。
駆動方式は4WDで、トランスミッションはCVTとなる。CVTの変速比幅が拡大していることもあり、シーケンシャルシフトは従来型6速から新型8速に多段化している。
STI SPORTはZF製の電子制御ダンパーが備わるのも魅力の一つである。
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レヴォーグ モデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2024/08/25
- 2023年秋 D型への年次改良はフェイスリフト無し
- 次世代e-BOXER搭載モデル登場の可能性
- 2020年10月フルモデルチェンジ発表
- SGP(スバルグローバルプラットフォーム)採用
- 最新CB18型、1.8Lターボエンジン搭載
- 2021年11月の一部改良で、FA24型2.4Lターボエンジンモデルを追加
- 2022年7月3日 特別仕様車「SMART EDITION」発表
新型レヴォーグ 一部改良の内容 2023年10月
- ステレオカメラに広角単眼カメラを搭載した新世代アイサイトを装備
- 新機能を追加したデジタルマルチビューモニターを装備
- ハーマンカードンサウンドシステムを装備
- SUBARU STARLINKにリモートエアコン機能を追加
- Apple Carplayのワイヤレス接続対応
- 12.3インチフル液晶メーター上でのApple Carplay地図アプリ情報の表示機能を追加
- Android AutoTM 11.6インチセンターインフォメーションディスプレイの表示画面の拡張
新型レヴォーグ 価格 2023年10月 一部改良
新型レヴォーグ 一部改良の内容 2022年11月
- ヘッドランプ/室内灯消し忘れ時の自動消灯機能を追加
- リレーアタック対策として、スマートキーへスリープ機能、およびモーションセンサーを搭載
- ライティングスイッチの操作性を見直し、「車幅灯/尾灯&OFF」を 1ポジションから、「車幅灯/尾灯」と「OFF」に分け、2ポジションに変更
- GT系グレードは、値上げなし
- STI Sport系グレードは、5万5千円の値上げ