特別仕様車「ヴォクシー 煌Ⅳ」「ノア W×B Ⅳ」の2023年内の発売は実現するのか
現行ノア・ヴォクシーは2022年1月にフルモデルチェンジ発売されたモデル。2023年は特別仕様車「ヴォクシー 煌4」「ノア W×B 4」の2モデルの発売が待望される。
ノア、ヴォクシーの各モデルは、年度末の2023年1~3月期は増産対応されたものの、まだ多くのバックオーダーを抱えている状況である。
2023年5月13日時点の工場出荷時期として、ノアはガソリン車が2023年12月上旬、HEVが2024年3月中旬としている。ヴォクシーは、ガソリン車が2024年1月中旬、HEVは2024年6月上旬としている。
特に、ハイブリッド車向けPVM(パノラミックビューモニター)に関する部品供給が遅れており、これを装備する仕様は、ノア、ヴォクシーの違いなく、工場出荷時期は2024年7月上旬と非常に長い期間が見込まれている。
ヴォクシーのほうがノアよりも人気が高く、納期が長期化している。これは、中古車市場でも価格差が出始めている状況にある。
また、現在のところノア・ヴォクシーの販売は継続されており、オーダーストップには至っていない。しばらくは、従来グレードに対する商品改良は実施されないことが予想される。
商品改良の計画がしばらく無く、納期も改善するということであれば、特別仕様車「ヴォクシー 煌Ⅳ」および「ノア W×B Ⅳ」の2023年内の発売期待が高まる。
ヴォクシー初代モデル~先代3代目モデルまでは、いずれも新型登場から約1年後に「煌」が登場し、ノアも「W×B」が設定されてきた。
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ノアとヴォクシーの販売実績、新年度も比較的高水準
2023年度になって4月の販売台数は、ノアが前年比123.2%の7,020台、ヴォクシーが前年比138.0%の6,495台となった。2022年度末の大増産時ほどには及ばないものの、新年度になっても比較的高水準で生産が進められている。
ノアとヴォクシーも対象、2023年1~3月期の国内向けモデル大増産
ノアは、1月は前年比415.7%の6,859台、2月は前年比382.5%の8,518台、3月は前年比155.9%の10,984台という販売実績となった。
ヴォクシーは、1月は前年比398.4%の7,068台、2月は前年比411.1%の8,523台、3月は前年比142.1%の10,931台という販売実績となった。
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新型ヴォクシー モデリスタ カスタマイズモデル出品、東京オートサロン2022
東京オートサロン2022で出品された新型ヴォクシーのカスタマイズモデルは、モデリスタが「Sharp × VALOUR」をデザインコンセプトに、様々な造形のメッキ加飾を施すことで、低重心で存在感のあるスタンスと上質感が与えられた。
「MODELLISTA エアロパーツセット」は「フロントスポイラー」「サイドスカート」「リヤスカート」と、横一文字に伸びたLED加飾が特徴の「シグネチャーイルミグリル」、ノアにも装着可能な「イルミルーフスポイラー」の5点セットと「フロントスポイラー」「サイドスカート」「リヤスカート」のみの3点セットも用意された。
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また、4点のメッキガーニッシュで構成された「クールシャインキット」は、煌びやかな変り映えを与えるとともに高級感を高めるアイテムとなる。
ホイールラインナップとしては、WingDancerシリーズの最新作「18インチアルミホイール&タイヤセットMODELLISTA WingDancerⅩⅦ」、モデリスタホイールの新シリーズ「16インチ アルミホイールセット TRINITAS」が設定された。
さらに、防犯対策やキズ防止に役立つ「セキュリティロックナットセット」、「セキュリティ付ナンバープレートボルト」、「ドアハンドルプロテクター(ブラック/シルバー)の3点を「MODELLISTAユーティリティセット」として設定された。

新型ヴォクシーがフルモデルチェンジ正式発売2022年1月13日【価格309万円~】
新型ヴォクシーのグレード構成と価格 2022年1月
新型ノアおよび新型ヴォクシーのグレード構成および車両本体価格は、発売前の暫定価格から変わらず。
(※価格は、消費税込み車両本体価格)
モデル | エンジン | グレード | 乗車定員(人) | 駆動方式 | 価格※ |
ヴォクシー | ガソリン | S-G | 7 or 8 | FF | \3,090,000 |
4WD | \3,288,000 | ||||
S-Z | 7 | FF | \3,390,000 | ||
4WD | \3,588,000 | ||||
ハイブリッド | S-G | 7 or 8 | FF | \3,440,000 | |
7 | E-Four | \3,660,000 | |||
S-Z | 7 | FF | \3,740,000 | ||
E-Four | \3,960,000 |
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ヴォクシーなどトヨタ中型ミニバン、三姉妹モデル縮小へ
先代ヴォクシーは2014年1月に発売された3代目モデルであった。ちょうど8年の販売期間を経て、新型へ切り替わった。
この間にはトヨタ社内でも様々な改革が実施された。特に複数の系統で構成されていた販売店の実質的な統合は、ユーザーサイドでも影響が大きかった。統合以降は、トヨタ系列の全販売で幅広くラインアップされるほとんど全てのトヨタ車種のオーダーが可能となり利便性が大きく向上した。一方で、モデルネームの淘汰が促されることになり、エクステリア違いの姉妹モデルが消失していった。
フルモデルチェンジにより一新されるヴォクシーもこの影響を受ける。販売が好調であったヴォクシーは残されたが、エアログレードのみに絞られた。
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フルモデルチェンジにより新型ヴォクシーはTNGA採用、1.8LハイブリッドはFFとE-Four
既に多くのトヨタ車種に採用されてきたTNGAプラットフォームであるが、いよいよミニバン車種にも採用されていく段階となった。特にパワートレインに関しては、TNGA世代の2つの最新型エンジンが新型ヴォクシーに採用された。
新型ヴォクシー・ノアの1.8Lハイブリッドは大幅改良で継続、E-Four追加
先代型ヴォクシーはハイブリッドモデルが販売の主力となれなかったが、新型の予約の状況によればハイブリッドが優勢となっている。
ハイブリッドシステムの中身は、先代モデル搭載の2ZR-FXE型からエンジン型式を引き継ぐ正常進化版となる。駆動方式にE-Fourが設定されることになり、2WDと合わせて電動化率の向上に貢献することになりそう。
トヨタの中小型車向けハイブリッドシステムは、いずれは1.5Lと2.0Lのダイナミックフォースエンジンに集約されていくという予想もあったわけだが、しばらく1.8Lも残されそう。
2009年発売の3代目プリウスからスタートした1.8Lハイブリッドは、まだまだ改良の余地があるとされる。2023年1月に発表された新型プリウスでも、法人向け「Xグレード」と、KINTO専売「Uグレード」については、1.8 HEVの設定となった。
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新型ヴォクシー・ノアの2.0L ガソリンは最新型ダイナミックフォースエンジン
ガソリン車にはM20A-FKS型の直列4気筒 2.0Lダイナミックフォースエンジンが搭載された。
これは、先代ヴォクシー搭載の3ZR-FAE型エンジンと比較して排気量は大きく変わらないが、より高効率なトヨタの最新型エンジンである。先行して、レクサスUX、ハリアー、RAV4、北米カローラなど多くの車種で採用されてきた。
実は、多くのユーザーにとって気になるのは、ハイブリッド車よりもガソリン車ではないだろうか。というのも、先代ヴォクシーの販売台数に占めるハイブリッド車の比率は3割程度に留まり、過半数を占めるのが低価格なガソリン車であった。
新型ヴォクシーに採用されるGA-Cプラットフォームに限れば、これまでM20A-FKS型を搭載した国内モデルは、レクサスUX200、カローラツーリング “2000リミテッド”といったプレミアム車種に留まっていた。
しかしM20A-FKS型がプレミアム車種向けのエンジンかといえば、そうとも言えず、北米ではカローラの通常モデル等にも採用されている。国内でも車体がワンサイズ大きくなるGA-Kプラットフォーム車種では、ハリアーやRAV4のエントリーモデルにも搭載されてきた。
ミニバン車種は、車両重量および空気抵抗が大きく、燃費が悪化しがちである。熱効率40%を誇るM20A-FKS型の採用により動力性能は向上することになる。
また、M20A-FKS型と組み合わさるトランスミッション、Direct Shift-CVTも期待されるメカニズムの一つ。その中身は、発進用ギヤ+ベルト式CVTの構成となっており、変速比幅(レシオカバレッジ)7.5を達成。これは燃費性能の向上に寄与することになる。
ベルト式CVTが不得意とするLOW側をギア伝達とすることで、力強い加速を実現するとともに、アクセル操作に対して一瞬遅れるようなベルト式CVT特有の発進時のもたつき感が改善される。
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