新型【ヴォクシー】【ノア】フルモデルチェンジは2021年末~2022年序盤、ダイナミックフォースエンジン搭載

ノア

トヨタのミニバン、ノア・ヴォクシーのフルモデルチェンジが予定されている。半導体の供給不足による新型車の発売延期が相次いでいるが、早くて2021年末、遅くとも2022年3月までの実施が見込まれる。

ヴォクシー

現行ヴォクシー

ヴォクシーとノア、フルモデルチェンジ後も2.0Lガソリン車は継続

次期型ノア・ヴォクシーのパワートレインについて、多くのユーザーにとって気になるのは、ハイブリッド車よりもガソリン車ではないだろうか。というのも、ノアとヴォクシーの販売台数に占めるハイブリッド車の比率は、現状で3割程度に留まっており、過半数を占めるのが低価格なガソリン車なのである。

こういった販売状況もあり、フルモデルチェンジ後についても2.0Lガソリン車の設定は残される見込み。ただし現行エンジン3ZR-FAE型のキャリーオーバーではなく、ダイナミックフォースエンジンのM20A-FKS型の搭載が期待される。

ダイナミックフォースエンジン2.0L

次期ノア・ヴォクシーに採用されるGA-Cプラットフォームに限れば、これまでM20A-FKS型を搭載した国内モデルは、レクサスUX200、カローラツーリング “2000リミテッド”といったプレミアム車種に留まっている。

しかしM20A-FKS型がプレミアム車種向けのエンジンかといえば、そうとも言えず、北米ではカローラの通常モデル等にも採用されている。国内でも車体がワンサイズ大きくなるGA-Kプラットフォーム車種では、ハリアーやRAV4のエントリーモデルにも搭載されてきた。

ノア

現行型ノア

ミニバン車種は、車両重量および空気抵抗が大きく、燃費が悪化しがちである。熱効率40%を誇るM20A-FKS型の採用が望まれるところである。

また、M20A-FKS型と組み合わさるトランスミッション、Direct Shift-CVTも期待されるメカニズムの一つ。その中身は、発進用ギヤ+ベルト式CVTの構成となっており、変速比幅(レシオカバレッジ)7.5を達成。燃費性能の向上に寄与することになる。

ダイレクトシフトCVT

ベルト式CVTが不得意とするLOW側をギア伝達とすることで、力強い加速を実現するとともに、アクセル操作に対して一瞬遅れるようなベルト式CVT特有の発進時のもたつき感が改善される。

新型ノア/ヴォクシーはフルモデルチェンジでTNGAを導入

新型ノア/ヴォクシーはフルモデルチェンジでGA-C車種とプラットフォーム共用

TNGAとはトヨタの新世代プラットフォーム技術の総称である。そのなかでも新型ノア/ヴォクシーに採用されるのは中型車向けのGA-Cとなる。これまでGA-Cを採用しフルモデルチェンジてきた車種は、プリウス、CH-R、レクサスUX、カローラといったあたり。次期型ではこれらのモデルとプラットフォームを共用することで開発コストを集中させ、ハイレベルな技術を投入していく狙いがある。

TNGA プリウス

TNGA (GA-C)

プラットフォーム共用とはいえ、それぞれが全く同じボディ骨格を持つというわけではない。特にノアやヴォクシーのようなミニバン車種はボディ形状が特殊である。ルーフは高く、キャビンは箱型、スライドドアと三列目シートを装備し、フロアはフラット。このあたりは次期ノアとヴォクシーのために専用設計していくしかない。

共用される代表的な部分はエンジンルームと、そこに搭載されるパワートレインということになる。前述した、M20A-FKS型の2.0Lコンベンショナルガソリンエンジンもその一つである。

現行型ヴォクシー/ノアの参考出品の画像【東京モーターショー2013】
新型ノア&ヴォクシーのフルモデルチェンジ発売日と価格、HYBRID 285万円から
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新型ノア・ヴォクシー フルモデルチェンジでハイブリッドは2.0L化

ノア・ヴォクシーのフルモデルチェンジにより、ハイブリッド車の仕様はどうなるのか。

現行型はエスクァイアを含めて、1.8Lの2ZR-FXE型が搭載される。これは2009年発売の3代目プリウスと共通ユニットであるが、駆動方式として2WDのみを提供してきた。その後、2ZR-FXE型は2015年発売の4代目プリウスで大幅に改良され、E-Fourにも対応されるが、これはノアやヴォクシーには反映されなかった。

プリウス ハイブリッドエンジン

2ZR-FXE ハイブリッド 改良型

新型ノア・ヴォクシーには、GA-Cプラットフォームに搭載可能なハイブリッドパワートレインの中でも上位のシステム、M20A-FXS型が導入される見込みである。

M20A-FXS型はこれまでレクサス・UX250hといったプレミアム車種で搭載されてきた。その排気量は2.0Lで、現行型ノア/ヴォクシー ハイブリッドの1.8Lから増やされることになる。これだけでもパフォーマンスアップであるが、新世代のダイナミックフォースエンジンの採用により、高効率で優れた加速性能を持ち合わせている。

UX250h

レクサス UX250h

ノア/ヴォクシーのようなミニバン車種は車体重量や空気抵抗が大きく、高性能なパワートレインの搭載が求められてきたが、次期型でようやくこれを手に入れることになる。

ハイブリッド4WDのE-Fourが新型ノア/ヴォクシーで設定される

2.0LハイブリッドのM20A-FXS型はE-Fourにも対応する。これまでノア/ヴォクシーで4WD車を求めるユーザーは、ガソリン車しか選択肢がなかったわけだが、フルモデルチェンジ後の新型ではハイブリッドでも選ぶことができる。これはトヨタの電動化率向上に貢献することにもなるだろう。

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新型ノア/ヴォクシーは全車3ナンバーへ、フルモデルチェンジで次期型はGA-C採用

ノア/ヴォクシーがGA-C採用のフルモデルチェンジで新型となるにあたって避けられないこととしては、全車3ナンバー化である。

カローラフィールダー

カローラフィールダー

かつてカローラがGA-C化されるときには、法人需要から5ナンバー車の継続が求められた。カローラのグローバルモデルの全幅は1790mmにもなり、大き過ぎるというわけだ。そして、国内向けには専用設計されたナローボディが提供された。しかし、その全幅は1745mmまでしか縮めることができず、全車3ナンバーとなった経緯がある。

ちなみに、先代モデルである5ナンバーカローラの販売は、現在でも継続されている。

新型へのフルモデルチェンジで、次期型はノアとヴォクシーの両方が残る可能性、2021年末発表、2022年始発売

現行型は2014年にフルモデルチェンジを受けた3代目モデル。販売期間が7年となるタイミングに来ている。

ノア GR フロントグリル

一方で、トヨタでは販売チャネルの統合が進められており、既にノア、ヴォクシー、エスクァイアはトヨタ系の全販売チャンネルでの取り扱いとなっている。次のフルモデルチェンジでモデルネームも整理され、これら三姉妹ミニバンの新型はノアに統合されることが基本的な流れであった。

ただし、販売台数で優勢なのはヴォクシーという実情がある。2020年度の車名別販売台数でも以下の実績となった。

  • ヴォクシー 71,903台
  • ノア 46,755台
  • エスクァイア 19,800台

ヴォクシーがノアよりも明らかに優位に売れているという状況である。

ノアに統合されるというのは、三姉妹モデルがノアを起点に派生していったという、これまでの歴史を考慮した上でのことである。一方で、販売実績が大きい車種を残すというのも理にかなっている。今後、新型の発売に向けた調整の中では、ヴォクシー継続という可能性も残されており、少なくともヴォクシーのエクステリアイメージを後継するグレードは次期型でも設定される。

なお、エスクァイアについては、販売実績の面からもモデルネームの継続は難しそう。つまり廃止ということになる。

エスクァイア

現行エスクァイア

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新型ノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジ発売日に向けて想定されるスケジュール

新型ノア/ヴォクシーについて、現在2021年5月の時点で確定的なフルモデルチェンジの日程を出すのは困難であるが、あくまで典型的なスケジュールとして以下のものが想定される。

  • 2021年末の発表、予約スタート
  • 2022年1~3月頃の発売日

東京モーターショー2021でのフルモデルチェンジ発表が予想されたが、同ショーの中止が発表された。

ノア GR

また、トヨタは2021年度の国内販売として320万台弱を見込んでいる。このなかには日本発売予定のカローラクロスのほか、新型ノア/ヴォクシーの台数が含まれている可能性がある。ただし、コロナ問題以降、車載向け半導体が世界的な供給不足となっている。さらに、半導体工場は相次ぐ火災や2021年2月の震災の影響も受けており、問題は簡単には解消されそうにない。このことが本年度の目標台数達成の障害となったり、ノア/ヴォクシーのフルモデルチェンジ発売の時期を遅らせる可能性がある。

ノア/ヴォクシーの弟分、シエンタも新型にフルモデルチェンジへ

ノア/ヴォクシー/エスクァイアよりワンサイズ小さい3列シートミニバン、シエンタも新型へフルモデルチェンジの準備が進められている。これには1.5Lのダイナミックフォースエンジンが搭載される予定。

ノア/ヴォクシー/エスクァイアとシエンタの次期型で共通することとしては、全高が少し低くなる可能性が高いということ。近年のトレンドに従い、ミニバンもスポーティーなイメージに仕上げられる。低床化は盛り込まれるだろうが、やたらと居住性を追いかけてきた流れは、ひとまず休止となりそうだ。

ノア/ヴォクシーのライバル、セレナは2022年新型にフルモデルチェンジか

セレナ e-POWER

ミドルクラスミニバンのライバル、日産・セレナは2022年秋頃のフルモデルチェンジとなりそう。新型ノアの発売スケジュールから約半年から1年遅れのタイミングである。

搭載されるe-POWERは、新型ノートで採用された新技術を導入し、主力パワートレインとしての存在感が高められる。

そして、ルノーとの共通プラットフォームであるCMF-C/Dが採用される見込み。これにより全車3ナンバー化される可能性が高い。グローバル向け共通プラットフォームの採用で、国内向け5ナンバーサイズを維持できないという事情は、次期ノア&ヴォクシーと同じのようである。

もう一つのライバル、ステップワゴンの新型へのフルモデルチェンジは2022年以降

ステップワゴン SPADA

現行ステップワゴン SPADA

ノア、ヴォクシー、エスクァイアのライバル関係であるホンダ・ステップワゴンもフルモデルチェンジが望まれる時期に来ている。ただし、現行型は不人気車としての実績を残してしまった。

ホンダとしても販売台数の少ない国内モデルよりも、グローバルモデルのリフレッシュを優先していかねばならない事情がある。そうなるとステップワゴンの新型へのフルモデルチェンジは早くても2022年で、それ以降になる可能性が高い。トヨタ勢の人気が一段落ついてからのフルモデルチェンジで、手堅く販売台数を取りに行くのではないか。

次期型6代目はエンジンラインアップに変更があり、VTEC TURBO 1.5Lは廃止され、2.0L NAとなる見込み。2.0L NAのほうが、日本市場で売りやすい性能、価格に設定しやすそうである。2.0Lハイブリッドエンジンのe:HEVは継続採用される見込み。

新型となるノア、ヴォクシーよりも5人乗りワゴンが人気

フルモデルチェンジで新型となるノア、ヴォクシー、エスクァイアが車種統合される理由は、販売チャネル統合によるものだけではないと見ている。そもそも以前のように3列シートミニバンが売れていないのだ。

TANK

タンク(ルーミーに統合)

そんななか、人気となっているのが5人乗りの箱型ワゴンである。
ダイハツ・トールのOEMモデルで、トヨタではルーミーのモデルネームでラインアップされる。姉妹車として、もう一種類あったタンクはルーミーに統合となった。

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