【新着】ノア/ヴォクシー/エスクァイアは2022年序盤フルモデルチェンジ、TNGAで何が変わるのか

ノア

ノア&ヴォクシーはフルモデルチェンジでTNGAを導入、レクサス級ハイブリッド搭載

トヨタのミニバン、ノア/ヴォクシー/エスクァイアのフルモデルチェンジの準備が進められている。

「ノアに車種統合されるが、ヴォクシーは残される可能性も」という話はさておき、、、2022年の序盤あたりに登場する次期型では、いよいよTNGAの技術が導入されることになる。

では、TNGAによって、どのように変わるのか。

ヴォクシー

現行ヴォクシー

ノア&ヴォクシーはフルモデルチェンジでGA-C車種とプラットフォーム共用

TNGAとはトヨタの新世代プラットフォーム技術の総称である。そのなかでも次期ノア&ヴォクシーに採用されるのは中型車向けのGA-Cとなる。これまでGA-Cを採用してきたモデルは、プリウス、CH-R、レクサスUX、カローラといったあたり。これらの車種とプラットフォームを共用することで開発コストを集中させ、ハイレベルな技術を投入していく狙いがある。

TNGA プリウス

TNGA (GA-C)

プラットフォーム共用とはいえ、それぞれが全く同じボディ骨格を持つというわけではない。特にノアやヴォクシーのようなミニバン車種はボディ形状が特殊である。ルーフは高く、キャビンは箱型、スライドドアと三列目シートを装備し、フロアはフラット。このあたりはノアとヴォクシーのために専用設計していくしかない。

共用される代表的な部分はエンジンルームと、そこに搭載されるパワートレインということになる。

次期ノア&ヴォクシー ハイブリッドはフルモデルチェンジで2.0L化

まずハイブリッド車について。現行のノア、ヴォクシー、エスクァイアでは1.8Lの2ZR-FXE型が搭載される。これは2009年発売の3代目プリウスと共通ユニットであるが、駆動方式として2WDのみをサポートしてきた。その後、2ZR-FXE型は2015年発売の4代目プリウスで大幅に改良され、E-Fourにも対応されるが、これはノアやヴォクシーには反映されなかった。

プリウス ハイブリッドエンジン

2ZR-FXE ハイブリッド 改良型

次期ノアには、GA-Cプラットフォームに搭載可能なハイブリッドパワートレインの中でも上位のシステム、M20A-FXS型が導入される見込みである。

M20A-FXS型はこれまでレクサス・UX250hといったプレミアム車種で搭載されてきた。その排気量は2.0Lで、現行型ノア/ヴォクシー ハイブリッドの1.8Lから増やされることになる。これだけでもパフォーマンスアップであるが、新世代のダイナミックフォースエンジンの採用により、高効率で優れた加速性能を持ち合わせている。

UX250h

レクサス UX250h

ノアのようなミニバン車種は車体重量や空気抵抗が大きく、高性能なパワートレインの搭載が求められてきたが、次期型でようやくこれを手に入れることになる。

ハイブリッド4WDのE-Fourが次期ノアで設定される

2.0LハイブリッドのM20A-FXS型はE-Fourにも対応する。これは電動化率の向上に貢献することになるだろう。

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次期ノアのガソリン車はフルモデルチェンジ後も継続

また、2.0Lのコンベンショナルガソリンエンジン搭載車も引き続き設定される見込み。こちらはコスト重視で現行の3ZR-FAE型がキャリオーバーとなる可能性がある。しかし、よりハイパフォーマンスなレクサス・UX200などに搭載実績があるダイナミックフォースエンジン、M20A-FKS型も搭載が期待されるユニットの一つ。

そろそろダイナミックフォース世代のエンジンは、上級車種だけでなく普及車に搭載されてもいいはず。既に3気筒 1.5L版であるM15A-FKS型がヤリスの標準モデルに搭載されているのだから。

ヤリス

ヤリス

GA-C採用ということは全車3ナンバーでフルモデルチェンジ

ノアとヴォクシーがGA-C採用のフルモデルチェンジを受けるにあたって避けられないこととしては、全車3ナンバーとなることである。カローラがGA-C化されるときには、法人需要から5ナンバー車の継続が求められた。カローラのグローバルモデルは全幅1790mmである。

そんななか国内向けには、専用設計されたナローボディが与えられたものの、全幅は1745mmまでしか縮めることができず、全車3ナンバーとなった経緯がある。

その結果、先代モデルである5ナンバーカローラの販売は現在でも継続されている。

カローラフィールダー

カローラフィールダー

GA-C採用のカローラにもSUVが登場予定、これは売れそう。詳しくは、
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ノアとヴォクシーの両方が残る可能性、2021年後半発表、2022年発売を予測

現行型は2014年にフルモデルチェンジを受けた3代目モデル。販売期間が7年となるタイミングに来ている。

ノア

現行型ノア

一方で、トヨタでは販売チャネルの統合が進められており、既にノア、ヴォクシー、エスクァイアはトヨタ系の全販売チャンネルでの取り扱いとなっている。次のフルモデルチェンジでモデルネームも整理され、これら三姉妹ミニバンはノアに統合されることが基本的な流れであった。

ただし、販売台数で優勢なのはヴォクシーという実情がある。2021年2月の車名別販売台数でも以下の実績となった。

  • ヴォクシー 7094台
  • ノア 4357台
  • エスクァイア 1288台

ヴォクシーがノアに2倍近い差をつけて優位に売れているという状況である。

ノアに統合されるというのは、三姉妹モデルがノアを起点に派生していったというこれまでの歴史を考慮した上でのことである。一方で、販売実績のある車種を残すというのも理にかなっている。今後、発売に向けた調整の中では、ヴォクシー継続という可能性も残されており、少なくともヴォクシーのエクステリアイメージを後継するグレードは設定される。

車名としてノアとヴォクシー両方が残されるのか、それともいずれか一方なのかは、現段階では最終確定に至っていないだろう。

なお、エスクァイアについては、販売実績の面からもモデルネームの継続は難しそう。つまり廃止ということになる。

エスクァイア

現行エスクァイア

このほかトヨタでは、クラウンが事実上の廃止となるなど、大変革期を迎える。詳しくは、
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次期ノアの発売日に向けて想定されるスケジュール

次期ノアについて、現在2021年4月の時点で確定的な日程を出すのは困難であるが、あくまで典型的なスケジュールとして以下のものが想定される。

  • 2021年秋の東京モーターショーで参考出品
  • 2021年12月頃の予約スタート
  • 2022年1~3月頃の発売日

コロナ禍ということで、大規模イベントの開催中止が危惧されるが、東京モーターショー2021については、最悪でもオンライン開催が検討されており、完全に中止ということは無さそうである。

また、トヨタは2021年度の国内販売として320万台弱を見込んでいる。このなかには日本発売予定のカローラクロスのほか、新型ノア&ヴォクシーの台数が含まれている可能性がある。ただし、コロナ禍ということで車載向け半導体が世界的な供給不足となっている。さらに、半導体工場は相次ぐ火災や2021年2月の震災の影響も受けており、簡単には問題が解消されそうにない。このことが本年度の目標台数達成の足枷となったり、次期ノアの発売時期すら遅らせる可能性がある。

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トヨタのミニバン、シエンタもフルモデルチェンジへ

ノア/ヴォクシー/エスクァイアよりワンサイズ小さい3列シートミニバン、シエンタもフルモデルチェンジの準備が進められている。これには1.5Lのダイナミックフォースエンジンが搭載される予定。

次期シエンタはGA-B採用のため5ナンバーが維持される見込み。詳しくは、
次期シエンタ、フルモデルチェンジ開発中

ノア/ヴォクシー/エスクァイアとシエンタの次期型で共通することとしては、全高が少し低くなる可能性が高いということ。近年のトレンドに従い、ミニバンもスポーティーなイメージに仕上げられる。低床化は盛り込まれるだろうが、やたらと居住性を追いかけてきた流れは、ひとまず休止となりそうだ。

ノアのライバル、セレナは2022年フルモデルチェンジか

セレナ e-POWER

ミドルクラスミニバンのライバル、日産・セレナは2022年のフルモデルチェンジとなりそう。新型ノアの発売スケジュールから約半年から1年遅れのタイミングである。

搭載されるe-POWERは、新型ノートで採用された新技術を導入し、主力パワートレインとしての存在感が高められる。

そして、ルノーとの共通プラットフォームであるCMF-C/Dが採用される見込み。これにより全車3ナンバー化される可能性が高い。グローバル向け共通プラットフォームの採用で、国内向け5ナンバーサイズを維持できないという事情は、次期ノア&ヴォクシーと同じのようである。

次期セレナのe-POWERの排気量は、現行1.2Lから1.5Lに拡大される。詳しくは、
次世代の発電専用エンジンが発表済み、次期セレナは1.5L e-POWER搭載

もう一つのライバル、ステップワゴンのフルモデルチェンジは2022年以降

ステップワゴン SPADA

現行ステップワゴン SPADA

ノア、ヴォクシー、エスクァイアのライバル関係であるホンダ・ステップワゴンもフルモデルチェンジが望まれる時期に来ている。ただし、現行型は不人気車としての実績を残してしまった。

ホンダとしても販売台数の少ない国内モデルよりも、グローバルモデルのリフレッシュを優先していかねばならない事情がある。そうなるとステップワゴンのフルモデルチェンジは早くても2022年で、それ以降になる可能性が高い。トヨタ勢の人気が一段落ついてからのフルモデルチェンジで、手堅く販売台数を取りに行くのではないか。

次期型6代目はエンジンラインアップに変更があり、VTEC TURBO 1.5Lは廃止され、2.0L NAとなる見込み。2.0L NAのほうが、日本市場で売りやすい性能、価格で設定しやすそうである。2.0Lハイブリッドエンジンの採用は継続される見込み。

ホンダがエンジン車の販売について、欧州市場から距離を置く方針であることは、英国、トルコの工場を閉鎖することからも明らか。そんななかで欧州向けのダウンサイジングターボエンジンであった、VTEC TURBOを継続、改良させるモチベーションは低そうだ。詳しくは、
英国工場閉鎖後のシビックはどうなる?

ミニバンよりも5人乗りワゴンが人気

ノア、ヴォクシー、エスクァイアの車種統合の理由は、販売チャネル統合によるものだけではないと見ている。そもそも以前のように3列シートミニバンが売れていないのだ。

TANK

タンク(ルーミーに統合)

そんななか、人気となっているのが5人乗りの箱型ワゴンである。
ダイハツ・トールのOEMモデルで、トヨタではルーミーのモデルネームでラインアップされる。姉妹車として、もう一種類あったタンクはルーミーに統合となった。

5人乗りワゴンとしては、最近フルモデルチェンジしたスズキ・ソリオも人気がある。詳しくは、
スズキ新型ソリオ、値上がり幅を抑え、ユーザー目線で正常進化

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