ジムニーの5型への次回改良では、フェイスリフトの実施が期待されます。現在販売される4型は2024年4月に発売されましたが、法規対応が主な内容でした。
ジムニーの一部仕様変更(4型)は、マイナーチェンジ相当にならず、センサー標準装備のみ、2024年4月
スズキはジムニーおよびジムニーシエラの4型モデルを2024年4月11日に発売しました。価格は一律 99,000円の値上げとなりました。
この新しい4型モデルでは、法規対応が主な変更点となっています。2024年5月に施行予定だった「後退時車両直後確認装置」の継続生産車への装備義務化は、能登半島地震の影響により11月に延期されました。4型モデルでは、特に日程延期されることなく、この法規に対応し、「リアパーキングセンサー」が標準装備となりました。このセンサーはリアバンパーに取り付けられた超音波センサーで、後方の障害物との距離を測り、ブザー音とインジケーターで警告します。センサーは左右に2つずつ、合計4つ搭載されています。
今回の4型モデルでの変更はこれに留まり、ボディカラーの変更やフェイスリフトなどは行われませんでした。このため、2018年にフルモデルチェンジされた現行型ジムニーとジムニーシエラに大きな外観の変化はなく、マイナーチェンジに期待していたユーザーにとっては少々物足りない結果となりました。
2023年6月にインドで5ドアモデルが発売されており、そのフロントデザインは3ドアモデルと共通化されています。このため、もし3ドアモデルがフェイスリフトを受けることになれば、インドで発売された5ドアモデルが1年も経たないうちに型落ちになる点が懸念されていました。
ジムニーシエラの5ドアモデルについては、国内導入が遅れるとの見方が広がっています。スズキからの公式な発表は現時点ではなく、国内での正規販売は行われていない状況です。しかし、複数の業者が並行輸入による販売を行っており、割高な価格ではあるものの購入できる状況にあります。
スズキが2023年に開催されたジャパンモビリティショーに出品したジムニーシエラには、「(3ドアモデル)」という表記が加えられており、これはインドで先行発売された5ドアモデルと区別するためでしょう。ただし、スズキはまだ国内での5ドアモデルの導入に慎重な姿勢を示している可能性があります。また、その後に開催された2024年の東京オートサロンにおいても、スズキブースではジムニーの5ドアモデルはもちろん、カスタマイズされた3ドアモデルも出品されませんでした。
しかし、特許庁での意匠登録や国土交通省での型式指定の状況から、スズキでジムニーシエラ5ドアの日本発売に向けた準備が進んでいることは明らかです。「JC74W」という新たな型式が国交省で指定されており、これはジムニーシエラ「JB74」のロングボディ5ドア版と考えられています。
ジムニーシリーズの納期については、ATモデルがおよそ1年などと、引き続き長期化しています。しかし、2018年7月のフルモデルチェンジ発売から6年が経過していることもあり、改善の兆しが見えます。4型への変更においては、価格アップがあることを、ユーザーに了承してもらった上で受注が行われいたため、オーダーストップすることなく販売が続けられていました。
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ジムニー JB64W-3型(軽自動車)価格表
グレード | エンジン | 駆動方式 | 変速機 | 旧価格(円) | 新価格(円) | 差額(円) |
XG | 0.66L DOHC 吸気VVT ターボ |
パートタイム4WD | 5MT | 1,555,400 | 1,654,400 | 99,000 |
4AT | 1,654,400 | 1,753,400 | 99,000 | |||
XL | 5MT | 1,681,900 | 1,780,900 | 99,000 | ||
4AT | 1,780,900 | 1,879,900 | 99,000 | |||
XC | 5MT | 1,804,000 | 1,903,000 | 99,000 | ||
4AT | 1,903,000 | 2,002,000 | 99,000 |
ジムニーシエラ JB74W-3型(5ナンバー車)価格表
グレード | エンジン | 駆動方式 | 変速機 | 旧価格(円) | 新価格(円) | 差額(円) |
JL | 1.5L DOHC 吸気VVT |
パートタイム4WD | 5MT | 1,863,400 | 1,962,400 | 99,000 |
4AT | 1,962,400 | 2,061,400 | 99,000 | |||
JC | 5MT | 1,985,500 | 2,084,500 | 99,000 | ||
4AT | 2,084,500 | 2,183,500 | 99,000 |
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ジムニー EV計画は、欧州向けだけなのか
ジムニーにEVモデルが追加されることがスズキから発表された。ただし、現在の計画では、欧州向けに留まっており、市場投入時期も2024~2030年度と幅をもたせた発表内容となっている。
スズキは2017年の東京モーターショーで、「e-SURVIVOR」を出品していた。これは2018年発売の現行ジムニーのコンセプトモデルに相当するが、そのパワートレインはBEVというものであった。スズキはBEV版のジムニーを相当に早い段階から構想していた。
今回の発表は「2030年度に向けた成長戦略」といったタイトルが付けられており、日本、欧州、インドの各市場におけるBEVの導入について、車種のシルエットを載せる形で発表された。ジムニーらしきシルエット(資料画像の右上のモデル)が掲載されていたのは、欧州向けのみとなる。
ちなみに、2030年度までに日本市場への投入を計画しているBEV車種としては、エブリィ、アルト、ハスラー、ワゴンR、インド発表があったばかりのフロンクス、eVXコンセプト市販型の計6モデルが想定される。
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新型ジムニー 特別仕様車、4Sport Limited Edition、Brazil 2022年7月
新型ジムニーの特別仕様車「4Sport Limited Edition」が、2022年7月に発表された。限定台数100台のブラジル市場に向けた特別仕様車となっており、日本市場への導入時期は未定。
ジムニー日本仕様については、2018年7月のフルモデルチェンジ発売以降、納期の長期化が問題となっており、通常モデルの生産販売で手一杯となっている状況だ。それでも、販売期間5年を過ぎる2023年には、特別仕様車の発売を期待する声も大きい。そんななか、発表されたブラジル向け特別仕様車「4Sport Limited Edition」は、注目を集めたモデルとなった。
「4Sport Limited Edition」の特徴は、積載力をアップさせるルーフラック、通常320mmの渡河水深限界を600mmにまで高めるシュノーケル、ピレリ M/T タイヤを装着した15インチアロイホイール、ワイドフェンダー、そしてロックスライダーが標準装備となる。
さらにエンジンチューンも行われており、「4Sport Limited Edition」では最高出力108ps/最大トルク138Nmを達成。通常ジムニーシエラの102ps/138Nmからのパフォーマンスアップを果たしている。
ただし、特別装備のせいで、やや犠牲となる部分もある。アプローチアングルは(現地仕様標準モデル37°から)31°に、デパーチャーアングルは(同49°から)40°に減少している。
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ジムニー【一部改良 3型 2022年】、5MT車にアイドリングストップ追加
停車時アイドリングストップシステムが5MT車に標準装備となった。また、これに伴い、インパネスイッチのレイアウト等が変更となる。
5MT車のアイドリングストップシステムは、Nでクラッチペダルから足を離すとエンジンが停止する機構となる。これに伴い、カタログ燃費(WLTCモード)が向上している。
ジムニー JB64W-3型(軽自動車)価格表 ※旧価格
XGグレードとXLグレードは、スズキ セーフティ サポートが標準装備となった。
グレード | エンジン | 駆動方式 | 変速機 | 燃料消費率 WLTCモード走行 (km/L) |
旧価格(円) |
XG | 0.66L DOHC 吸気VVT ターボ |
パートタイム4WD | 5MT | 16.6 | 1,555,400 |
4AT | 14.3 | 1,654,400 | |||
XL | 5MT | 16.6 | 1,681,900 | ||
4AT | 14.3 | 1,780,900 | |||
XC | 5MT | 16.6 | 1,804,000 | ||
4AT | 14.3 | 1,903,000 |
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ジムニーシエラ JB74W-3型(5ナンバー車)価格表 ※旧価格
JLグレードは、スズキ セーフティ サポートが標準装備となった。
グレード | エンジン | 駆動方式 | 変速機 | 燃料消費率 WLTCモード走行 (km/L) |
旧価格(円) |
JL | 1.5L DOHC 吸気VVT |
パートタイム4WD | 5MT | 15.4 | 1,863,400 |
4AT | 14.3 | 1,962,400 | |||
JC | 5MT | 15.4 | 1,985,500 | ||
4AT | 14.3 | 2,084,500 |
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新型ジムニーの納期は、依然として1年を超えるケースが多い
半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大などにより自動車の納期が長期化しているが、スズキのジムニーは特に影響を大きく受けている。契約時には、1年程度の納期を言い渡されることが多いようだが、その後の生産の進捗により、突如納期が縮まることもあるようだ。それでも契約者はいつになるかわからない納車日を待つことになり精神的負担は大きくなっている。
国内販売の中心となっているのは軽自動車のジムニーの方で、2021年は39,422台という販売実績となった。これは、フルモデルチェンジ直前の2017年の12,487台を大きく超える水準となっており、スズキも決して生産を怠っているわけではなようだ。
ジムニー【一部改良 2021年】、全車オートライト対応など
軽四輪駆動車「ジムニー」、小型四輪駆動車「ジムニー シエラ」を一部仕様変更し、2021年10月20日より発売となった。
スズキセーフティサポート非装着車にもオートライトシステムが搭載されたほか、4AT車に停車時アイドリングストップシステムが追加された。また、「ジムニー」にスペアタイヤロアカバーが追加された。
(旧価格)消費税込みメーカー希望小売価格は、ジムニーが1,485,000~1,903,000円。ジムニーシエラが1,793,000~2,084,500円に設定された。
現行型の4代目ジムニーシリーズは、2018年のフルモデルチェンジ発売以来、長期間の納車待ちが常態化している。一部改良のタイミングで公表された年間国内販売目標台数は「ジムニー」15,000台、「ジムニー シエラ」1,200台としている。
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ジムニー (JB64W/JB74W) 3型、4型、5️型 まとめ
まとめ更新日: 2024/11/04
ジムニー (JB64W/JB74W) 5型 発売時期 未定
- マイナーチェンジ相当、フェイスリフト期待
ジムニー (JB64W/JB74W) 4型 2024年4月11日発売
- 4型への一部仕様変更、2024年4月11日発売
- 一律99,000円の値上げ
- 法規対応によりリアパーキングセンサーを標準装備
- フェイスリフトは実施されず、マイナーチェンジ先延ばし
- シエラ 5ドアロングは発売されず
ジムニー (JB64W/JB74W) 3型 2022年7月
- アイドリングストップシステムを5MTモデルにも対応し、標準装備化
- 「スズキセーフティサポート」の標準装備化