CX-5の後継は「CX-40」なのか?フルモデルチェンジ実施の可能性
現行CX-5は、2017年に発売された2代目モデルが販売中となっている。新型CX-5へのフルモデルチェンジはあるのか?2024年に後継となるCX-40の発売が期待される。
マツダでは、エンジン横置きのスモール商品群、エンジン縦置きのラージ商品群による2つの商品群が設定され、新世代SUVの開発が進められている。日本市場向けには、これまでラージ商品群のみが導入されており、2022年発売の新型CX-60に続き、新型CX-80が2023年内にも発売される見込み。
一方で、CX-5については、新型CX-50として直接的な後継モデルがスモール商品群からデビューしたが、これは北米など限られた地域の販売に留まる。CX-50は、北米で需要が大きいミドルクラスSUVに仕上げられており、同市場での人気を獲得するためにも全幅は大きく設定された。同セグメントの国内ブランド他モデルでは、トヨタ・RAV4、レクサス・NX、日産・ローグ、ホンダ・CR-V、スバル・フォレスターといった名だたる車種が並ぶ。このなかでも全幅が1.9mを超えるのは、新型CX-50だけで、その数値は1920mmにも達する。
マツダでは、新世代のSUV商品について、北米や豪州などの市場では、全幅拡大版の別モデルネームを設定する方針となっている。これは、日本や欧州での導入されるラージ商品群のCX-60とCX-80には、それぞれ北米向けのCX-70とCX-90が用意されるというもので、この命名則に従えば、北米CX-50に対する全幅縮小版の日本向け商品として、後に「CX-40」が控えていることが予想される。そして「CX-40」は、2019年の段階で商標登録が出願されていた。

マツダは現在のところ、CX-5のフルモデルチェンジや、新型CX-40について、コメントを出していない。前述の通り、2023年まではラージ商品群のSUVモデルの発売に注力する必要がある。国内向けスモール商品群の次期CX-5やCX-40といったモデルの発売があったとしても、2024年以降の動きとなりそうだ。
また、現行CX-5は、2021年のマイナーチェンジに続き、2022年11月にも商品改良を受けており、まだしばらくの間、国内向けラインアップに残されるだろう。
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CX-5の2022年11月の商品改良は車両本体価格の「値上げ」がメイン
新型CX-5、2021年の大幅改良はエクステリアも変更された
CX-5のフロントグリルは2021年の大幅改良によりリフレッシュされて後期型に切り替わっている。線ではなく面で表現することにより、頑強なフレームのようなタフな逞しさが感じられる特徴的なシグネチャーウィングが採用された。網状の面的な表現から奥行きを感じさせる立体的なピースがフローティングされ、先進性と力強さを見せる表現へと深化された。
また、前方および後方のイメージを印象付けるヘッドランプとリアコンビランプもランプ外形とランプユニットのデザインが変更された。水平方向の広がりを感じさせる4つの横長楕円のLEDが特徴的で、CX-5が持つオールラウンドな性能を表現しつつ、アグレッシブな雰囲気を醸し出すとともに、ワイド感を強調するデザインとなった。
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CX-5 特別仕様車 2021年12月設定
特別仕様車は「Exclusive Mode」を進化させ、さらに「Sports Appearance」と「Field Journey」が追加された。
Exclusive Mode
ボディ、前後バンパーロワ、ホイールアーチ、クラッディング ボディロアガーニッシュが同色で統一される。
大径19インチホイールに高輝度塗装が施され金属の質感を向上。インテリアでは、ナッパレザーや本杢が採用される。
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Sports Appearance
全身をブラックでまとめることで、成熟した大人のスポーツマインドを刺激する、赤のアクセントを効かせたデザインとなる。
フロントグリル、シグネチャーウィング、バンパー下部、ホイールアーチ、ドア下ガーニッシュ、ドアミラーまで深い光沢によって精悍さを際立たせるブラックで引き締め、ホイールもブラックメタリック塗装19インチが採用される。フロントグリルに入るアクセントの赤色には、初代ロードスターのクラシックレッドが使用される。
インテリアではブラックレザーシート、ステアリング、ドアやシフト周りにも情熱的な赤ステッチが使用された。
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Field Journey
専用外装により大自然の逞しさや力強さに引けを取らないタフさが表現される。シルバー塗装のフロント&リアバンパーセンターガーニッシュやサイドガーニッシュに加え、ブラックのドアミラーやグレーメタリック塗装の17インチアルミホイールが採用される。オールシーズンタイヤが標準装備される。
インテリアではフロントグリルのアクセントに使用したライムグリーンをシートステッチやパイピング、エアコンルーバーにも採用。ラゲッジルームにはリバーシブルボードが装備される。
また、Mi-DRIVEにはオフロード・モードが設定される。
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CX-5、2021年の大幅改良のポイント
ダイナミクス性能も進化を受ける
新型MAZDA3から採用されたSKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREの考え方をCX-5にも適用し、ボディ、サスペンション、シートの機能が進化する。「より自然な感覚で運転」できることが追求される。
MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT
新たにオンロードからオフロードまでマツダらしい人馬一体感を高める「MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT」(略称Mi-DRIVE)が採用される。従来のドライブセレクションにおける「NORMAL」と「SPORT」に加え、新たに「OFF-ROAD」モードが設定される。
NORMALモード
燃費と走行性能のベストバランスを追求した日常走行に最適なモード。
SPORTモード
エンジンやATの制御において、ドライバーの操作に対する応答性を優先した特性へと切り替えることで、ワインディングや高速道路においてより俊敏な加速感が得られるモード。
OFF-ROADモード
トラクション重視の特性で高い走破性が得られるため、未舗装路から深雪道などの悪路走行を含むアウトドア走行に最適なモード。
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ボディとサスペンションの改良
新型CX-5は車体フレームに減衰構造が採用される。また、車体とシートフレームの取り付け剛性は向上し、さらにスプリング・ダンパー特性が見直された。
シート
着座時の骨盤角度を最適化することで自然にバランスを取れるS字着座姿勢を実現。
ロードノイズを低減
操縦安定性・乗り心地・NVH性能を一緒につくり込むことで、新たな人馬一体感を実現し、粗粒路でのロードノイズを大きく低減。
パッケージング・セーフティ
日常の使い勝手を向上し、多様化するSUVニーズに幅広く対応。
フロアボード・荷室
ラゲッジルームとサブトランクボックス
フロアボードは上段、下段、前後2分割が可能。荷室フロアはテールゲートの開口部との段差をなくしたことにより使い勝手が向上したほか、フロア下のサブトランク容量を拡大。
リバーシブルラゲッジボード
上下可動、前後2分割スライド、裏面防水ボード&サブトランクボックス防水加工の3つの機能を併せ持ったフロアボード。
ハンズフリー機能付きパワーリフトゲート
バンパー中央下部のセンサーが足の動きを感知すると、リフトゲートの開閉が可能。
ワイヤレス充電(Qi)
スマートフォンをトレイに置くだけで充電できるQi規格対応のワイヤレスチャージャーを設定。
ALH/CTS
アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)の進化
グレアフリー(防眩)ハイビームLEDを12分割→20分割とし、夜間の視認性を高め、ドライバーの危険認知をサポート。
クルージング&トラフィック・サポート(CTS)の採用。
CX-5の商品改良、フルモデルチェンジ まとめ
- 現行型2017年2月発売モデル
- 2021年11月にマイナーチェンジ実施
- 2022年11月中旬に商品改良モデルの発売(受注受付が再開)
- 2024年以降フルモデルチェンジで名称が「CX-40」に変わる可能性
- 「CX-40」は、「新型CX-50」北米仕様のナローボディ版か
商品改良(2022年11月)内容
- 33,000~94,600円の値上げ
- Apple CarPlayに対応
- USB Type-C端子を追加
- 「匠塗TAKUMINURI」の特別塗装色「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」をボディカラーに追加
CX-5 新価格表(消費税込み、円) 2022年11月
2WD | 4WD | |||
6AT | 6MT | 6AT | 6MT | |
20S Smart Edition | 2,766,500 | 2,997,500 | ||
20S Proactive | 2,942,500 | 3,173,500 | ||
20S Black Tone Edition | 3,074,500 | 3,305,500 | ||
20S Field Journey | 3,267,000 | |||
25S L Package | 3,289,000 | 3,520,000 | ||
25S Sports Appearance | 3,350,600 | 3,581,600 | ||
25S Exclusive Mode | 3,620,100 | 3,851,100 | ||
XD Smart Edition | 3,085,500 | 3,085,500 | 3,316,500 | 3,316,500 |
XD Proactive | 3,261,500 | 3,261,500 | 3,492,500 | 3,492,500 |
XD Black Tone Edition | 3,393,500 | 3,624,500 | ||
XD Field Journey | 3,586,000 | |||
XD L Package | 3,608,000 | 3,608,000 | 3,839,000 | 3,839,000 |
XD Sports Appearance | 3,669,600 | 3,900,600 | ||
XD Exclusive Mode | 3,939,100 | 3,939,100 | 4,170,100 | 4,170,100 |
CX-5 旧価格表(消費税込み、円) 2021年12月
(旧価格)
2WD | 4WD | |||
6AT | 6MT | 6AT | 6MT | |
20S Smart Edition | 2,678,500 | 2,909,500 | ||
20S Proactive | 2,909,500 | 3,140,500 | ||
20S Black Tone Edition | 3,041,500 | 3,272,500 | ||
20S Field Journey | 3,234,000 | |||
25S L Package | 3,201,000 | 3,432,000 | ||
25S Sports Appearance | 3,256,000 | 3,487,000 | ||
25S Exclusive Mode | 3,525,500 | 3,756,500 | ||
XD Smart Edition | 2,997,500 | 2,997,500 | 3,228,500 | 3,228,500 |
XD Proactive | 3,228,500 | 3,228,500 | 3,459,500 | 3,459,500 |
XD Black Tone Edition | 3,360,500 | 3,591,500 | ||
XD Field Journey | 3,553,000 | |||
XD L Package | 3,520,000 | 3,520,000 | 3,751,000 | 3,751,000 |
XD Sports Appearance | 3,575,000 | 3,806,000 | ||
XD Exclusive Mode | 3,844,500 | 3,844,500 | 4,075,500 | 4,075,500 |