レクサスはフルモデルチェンジで2代目となる新型NXを11月以降に発売することを発表した。
発売日が迫っている新型NXであるが、具体的な日程が示されず、半導体不足の影響が憂慮される。
新型NXはGA-Kプラットフォームが採用され、多彩なパワートレインでのラインアップとなる。
最上級の「NX450h+」はレクサス初のPHEV導入モデルとなり、消費税込み車両本体価格は714~738万円に設定される。
国内販売の主力となってきそうなのが「NX350h」である。新世代の2.5Lハイブリッドシステムを搭載し、E-FourとFFを用意することで多くのユーザーニーズに応える。520~635万円。
また「NX350」には新開発の2.4Lターボエンジンが搭載される。電動パワートレインが求められるご時世ではあるが、グローバルではこれからもガソリンエンジンの需要は尽きない。フルモデルチェンジされるNXシリーズは新開発のターボエンジン搭載で応えていく。AWDのみの設定で599万円。
そして、ボトムラインとして2.5Lのダイナミックフォースエンジンを搭載する「NX250」が設定される。FFとAWDが用意され455~570万円となる。
レクサスNXおすすめグレードは?搭載エンジン、グレード、消費税込み価格
新型NXシリーズに採用されるエンジンは4種類、2.5L NA、2.5L ハイブリッド、2.4Lターボ、2.5L PHEVが搭載される。
以下、価格は消費税込み車両本体価格(見込み)
【NX250】2.5L 直列4気筒自然吸気 A25A-FKS型(FF/AWD)
FF | AWD | |
NX250 | 4,550,000円 | 4,820,000円 |
NX250 version L | 5,430,000円 | 5,700,000円 |
NX250は、最も低価格なモデルながらも、駆動方式にFFとAWD、装備充実のversion Lまで用意される。プラットフォーム共用されるハリアーやRAV4の上級グレードと競合する価格帯となっており、新型NXを契機に新たなユーザー層を獲得していきたいレクサスの意図が感じ取られる。
搭載されるA25A-FKS型は、2.5L NAのダイナミックフォースエンジンでカムリなど北米モデルではおなじみ。国内モデルでは初導入となる。トランスミッションにはDirect Shift-8速ATを採用。
【NX350h】2.5L 直列4気筒ハイブリッドシステム A25A-FXS型(FF/E-Four)
FF | E-Four | |
NX350h | 5,200,000円 | 5,470,000円 |
NX350h F SPORT | 6,080,000円 | 6,350,000円 |
NX350h version L | 6,080,000円 | 6,350,000円 |
NX350hは、ハイブリッドパワートレイン搭載で、最も売れるモデルとなることが予想される。FFとE-Fourが用意され、3つのグレード構成として、無印、version L、F SPORTをラインアップし、幅広いニーズに応える。なかでもNX350 F SPORTが高価格帯での人気グレードとなりそうだ。
搭載されるA25A-FXS型はダイナミックフォースエンジンのハイブリッド版で、基本部分はハリアー、RAV4と共用となるが、専用の制御ロジックにより、優れた加速性能と低燃費を高次元で両立させた。E-Fourは、前後駆動力配分を100:0から20:80で可変。また、初代型NX300hの2.5Lハイブリッド、2AR-FXE型の後継進化版にも相当する。
なおトヨタおよびレクサスでは、ハイブリッドエンジンの表記をメーカー問わず標準的となりつつある「HEV」に変更している。
【NX350】2.4L 直列4気筒ターボ T24A-FTS型(AWD)
AWD | |
NX350 F SPORT | 5,990,000円 |
搭載されるT24A-FTS型はダイナミックフォースエンジンの技術で設計された新開発2.4Lターボエンジンで、従来V6 3.5Lクラスからのリプレースを目的に開発された。このご時世に新開発の非電動パワートレインを導入するというのは、相当な強気に感じる。そのパフォーマンスにも自信があるようで、AWD、F SPORTといった尖った仕様の1グレードのみが用意される。
新開発T24A-FTS型は、このNX350への搭載を皮切りに、レクサス車種およびトヨタ車種での採用を拡大していく。次期レクサスISや重量級の次期アルファードも搭載候補車種となるだろう。
トランスミッションは新開発の高トルク対応型Direct Shift-8AT、新開発の電子制御フルタイムAWDを採用。
【NX450h+】2.5L 直列4気筒プラグインハイブリッドシステム A25A-FXS型(E-Four)
E-Four | |
NX450h+ version L | 7,140,000円 |
NX450h+ F SPORT | 7,380,000円 |
現状の利便性と環境志向を満足させる最適解がPHEV。レクサス初のプラグインハイブリッドとして、NX450h+のモデルネームで販売される。駆動方式はE-Fourのみ、グレードはF SPORTとversion Lが用意される。
搭載されるのはA25A-FXS型のPHEVで、2020年のEVブームの最中にRAV4で先行導入したところ、早々に生産予定台数の受注を獲得したという実績がある。NX450h+でもRAV4 PHEVと大きくは変わらない仕様となるだろう。バッテリー容量も18.1kWhでRAV4と変わらない見込み。ただし、RAV4はレギュラーガソリン仕様であったから、ハイオク燃料に対応した多少のパフォーマンスアップはありそうだ。
前後駆動力を100:0から20:80の間で可変。大容量リチウムイオンバッテリーを床下に配置して低重心化も図り、安定した質感のある走りが実現される。
レクサスNXがフルモデルチェンジで2代目へ、GA-Kプラットフォーム採用
2014年からスタートしたNXシリーズは、今回のフルモデルチェンジで2代目となる。GA-Kプラットフォームをベースに開発され、トヨタブランド車種でTNGA-Kを採用するRAV4、ハリアー、カムリなどといったモデルと共通プラットフォームとなる。
ボディサイズは全長4660mm×全幅1865mm×全高1640mm、ホイールベースは2690mmとなる。
従来型NX比では、全長+20mm、全幅+20mm、全高+5mm、ホイールベース+30mmと、僅かながらもそれぞれが拡大されている。



レクサス次期NXのリーク画像、外装、内装、動画がフルモデルチェンジ前に流出
フルモデルチェンジの準備が進められているレクサスNXシリーズであるが、そのエクステリア、インテリアの動画がリークしてしまい、予定よりも早く知ることとなった。
プロモーションの一環で、あえて流出させるというのはありがちであるが、今回は単純ミスによるものだろうか。流出元となったYoutubeからはすぐに動画が消去された。
フロントはもちろんスピンドルグリルが採用される。その内部デザインはSUVとしてはラグジャリーな装いになる。
デイタイムランニングライトがヘッドランプユニットの外に配置されるというのが、現行型世代のデザインの特徴であった。新型では一つのヘッドランプユニット内にすべてが収まりシンプルな印象となった。ラグジャリーなフロントグリルと相まりプレミアムな印象を強めている。
リアコンビネーションランプは一文字タイプの流れを汲むが、UXとは別デザイン。両端は2段の幅広となり、SUVらしい力強さを感じる。
リアクォーターウィンドウは現行型よりもシャープなイメージとなった。
リアのドアハンドルを境に、キャラクターラインが上段、下段と入れ替わる。

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