レクサスNXの一部改良は、2024年春頃の実施が予想される。
現行ラインナップは、NX450h+、NX350h、NX350、NX250と用意されているなか、既に、2.5L ハイブリッドのA25A-FXS型を搭載するNX350hがオーダーストップとなっている。
また、2.4LターボのT24A-FTS型を搭載するNX350、および、2.5L NAのA25A-FKS型を搭載するNX250についてもまもなく受注停止となる見込み。プラグインハイブリッドのNX450h+は、比較的余裕があるものの、やはり一旦オーダーストップの措置が取られるようだ。
レクサスが2023年11月10日に公表した工場出荷時期では、NX350 / NX250 / NX450h+については「2.5ヶ月~3.5ヶ月」、NX350hは「詳しくは販売店にお問い合わせください」としている。
2021年11月にフルモデルチェンジを果たし、2代目として発売された現行型NXは、2023年3月に一部改良が実施された。その内容は、一部でボディ剛性の向上が盛り込まれるものではあったが、エクステリアの変更は含まれなかった。
2024年春頃の実施が想定される一部改良においても、大幅なフェイスリフトは実施されないことが予想される。マイナーチェンジ相当の改良は2025年以降の実施に期待したい。また装備面での改良がどこまで行われるかについても、現段階では明らかとなっていない。ただし、実施される可能性が高いと考えられるのが大幅な値上げである。

新型LBX テストカー スパイショット(画像提供 Twitter@WangGang9999 様)
レクサスのラインアップでは、最も小さなSUVとして新型LBXが登場した。その価格帯は460~576万円で、UXシリーズどころか、455万円からラインアップされる現行NX250よりも高い設定となった。商品ラインアップの整合性を取るためにも、ヒエラルキーの再構築が必要で、UXシリーズ、NXシリーズの大幅な値上げが避けられない状況と考えられる。
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レクサスNX 一部改良 2023年3月
レクサスNXの一部改良が実施され、2023年3月2日に発表された。販売店では長らくオーダーストップの措置が取られていたが、受注受付が再開された。
現行型のNXシリーズは、2021年10月にフルモデルチェンジ発売された2代目モデルで、一部改良を受けるのは今回が初めてとなる。操縦安定性や乗り心地に大きく関わる重要な改良が複数含まれており、期待以上の内容となった。
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新型NXシリーズに施されたボディ剛性の向上とサスペンション調整
- フロント回りボディ剛性向上(ラジエーターサポート回り)
- リヤ回りボディ剛性向上(リヤサスペンションメンバープレースの追加)NX350は既設
- 前後ボディ剛性配分変更による空力バランス調整
- コイルスプリング、アブソーバー、EPSのチューニング
さらに、NX350では、発進時のレスポンス、トルク感を向上させ、エンジンやトランスミッションの制御を変更することで、ドライバビリティの向上が図られた。
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新型NXシリーズ インテリアは、よりラグジャリーに
新型NXシリーズでは、室内がより華やかで上質な空間となるよう、ドアトリム、グローブボックス、助手席側のコンソールサイドパネルに内装テーマカラーと同じカラーを採用し、インテリアのカラー配色を刷新しました。(ブラック、“F SPORT”専用ブラック除く)
新型NXシリーズ エクステリアでも小変更あり
今回の一部改良では、バンパーデザイン変更などのフェイスリフトは含まれず、マイナーチェンジ相当の外観変更は、次回以降ということになるだろう。
それでもエクステリアには、いくらかの小変更点が含まれる。ハイマウントストップを面発光タイプに変更された。また、20インチノーマルタイヤを“version L”と“F SPORT”に設定(メーカーオプション)。“version L”のアルミホイールはグレーメタリック塗装、“F SPORT”のアルミホイールはブラック塗装となっている。
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新型NXシリーズ 予防安全性能の拡充で安心安全をサポート
このほかに、新型NXシリーズは、「Lexus Safety System +」、「その他の安全装備」でも進化した。
Lexus Safety System +
- プリクラッシュセーフティの、低速時の衝突回避または被害軽減をサポートする低速時加速抑制機能を拡充。自車の直前の歩行者、自転車運転者、車両に加え、壁のような構造物も認識。より幅広いシーンに対応します。
- 運転をさりげなく支援するプロアクティブドライビングアシスト[PDA]に、歩行者/自転車運転者/駐車車両に対する操舵・減速支援、先行車に対する減速支援、カーブに対する減速支援に加え、信号交差点に対する右左折時減速支援を追加。運転状況に応じて適切な操作をサポートします。
その他の安全装備
- 並列駐車での前向き駐車/バック出庫/前向き出庫などさまざま駐車シーンに対応するLexus Teammate Advanced Park(リモート機能付)と、ブレーキとアクセルの踏み間違いで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するパーキングサポートブレーキ(周囲静止物)[PKSB]をNX450h+“F SPORT”にも設定しました。(NX450h+“version L”、NX350hは設定済み)
- ドライブレコーダー(前後方)を設定(メーカーオプション)。車両前方、後方のカメラ映像をメモリ内に常時録画します。各種録画映像は、インストルメントパネルセンターのディスプレイで再生。すぐに映像を確認することができます。映像データをスマートフォンやUSBメモリに転送*2し、持ち運びも可能です。
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新型NX 年次改良実施で受注受付を再開、次のオーダーストップが心配
レクサスNXは、2021年11月にフルモデルチェンジ発売された2代目モデル。販売台数が出やすい中型SUVということもあり、世界中からオーダーが殺到していた。2023年3月の年次改良はそんななか実施された。
一部改良の正式発表までに、初期型のバックオーダー全台数の納車が望まれるところであった。しかし、販売店では、オーダーカット交渉や、改良モデルへのオーダー変更(再契約)などが実施されていた。オーダー変更などの交渉をユーザーが納得できるよう、円滑に進めるためにも、装備の標準化による(強制)グレードアップとなり、単純な値上げは避けられた。
最近では、日産がリーフ、ARIYA、サクラなどといったリチウムイオンバッテリー搭載モデルに対し、大幅な値上げを実施したが、これは「ただ単に値上げします」というものであった。
NXシリーズについては、一部改良後もこれまでのバックオーダーの大多数がキャリオーバーされることになる。一部改良のタイミングで受注受付が再開されたものの、新たな受け入れ台数は少数である可能性があり、近い将来に再びオーダーストップとなることが予想される。
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新型NXがフルモデルチェンジ発売、2021年11月
フルモデルチェンジで2代目となる新型NXを見ていく。
新型NXはGA-Kプラットフォームが採用され、多彩なパワートレインでのラインアップとなる。
最上級の「NX450h+」はレクサス初のPHEV導入モデルとなり、消費税込み車両本体価格は(旧価格)714~738万円に設定される。
国内販売の主力となってきそうなのが「NX350h」である。新世代の2.5Lハイブリッドシステムを搭載し、E-FourとFFを用意することで多くのユーザーニーズに応える。(旧価格)520~635万円。
また「NX350」には新開発の2.4Lターボエンジンが搭載される。電動パワートレインが求められるご時世ではあるが、グローバルではこれからもガソリンエンジンの需要は尽きない。フルモデルチェンジされるNXシリーズは新開発のターボエンジン搭載で応えていく。AWDのみの設定で(旧価格)599万円。
そして、ボトムラインとして2.5Lのダイナミックフォースエンジンを搭載する「NX250」が設定される。FFとAWDが用意され(旧価格)455~570万円となる。

レクサスNXおすすめグレードは?搭載エンジン、グレード、消費税込み価格
新型NXシリーズに採用されるエンジンは4種類、2.5L NA、2.5L ハイブリッド、2.4Lターボ、2.5L PHEVが搭載される。
以下、価格は消費税込み車両本体価格(見込み)
【NX250】2.5L 直列4気筒自然吸気 A25A-FKS型(FF/AWD)
※ フルモデルチェンジ発売時の旧価格を表示
FF | AWD | |
NX250 | (旧価格)4,550,000円 | (旧価格)4,820,000円 |
NX250 version L | (旧価格)5,430,000円 | (旧価格)5,700,000円 |
NX250は、最も低価格なモデルながらも、駆動方式にFFとAWD、装備充実のversion Lまで用意される。プラットフォーム共用されるハリアーやRAV4の上級グレードと競合する価格帯となっており、新型NXを契機に新たなユーザー層を獲得していきたいレクサスの意図が感じ取られる。
搭載されるA25A-FKS型は、2.5L NAのダイナミックフォースエンジンでカムリなど北米モデルではおなじみ。国内モデルでは初導入となる。トランスミッションにはDirect Shift-8速ATを採用。
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【NX350h】2.5L 直列4気筒ハイブリッドシステム A25A-FXS型(FF/E-Four)
※ フルモデルチェンジ発売時の旧価格を表示
FF | E-Four | |
NX350h | (旧価格)5,200,000円 | (旧価格)5,470,000円 |
NX350h F SPORT | (旧価格)6,080,000円 | (旧価格)6,350,000円 |
NX350h version L | (旧価格)6,080,000円 | (旧価格)6,350,000円 |
NX350hは、ハイブリッドパワートレイン搭載で、最も売れるモデルとなることが予想される。FFとE-Fourが用意され、3つのグレード構成として、無印、version L、F SPORTをラインアップし、幅広いニーズに応える。なかでもNX350 F SPORTが高価格帯での人気グレードとなりそうだ。
搭載されるA25A-FXS型はダイナミックフォースエンジンのハイブリッド版で、基本部分はハリアー、RAV4と共用となるが、専用の制御ロジックにより、優れた加速性能と低燃費を高次元で両立させた。E-Fourは、前後駆動力配分を100:0から20:80で可変。また、初代型NX300hの2.5Lハイブリッド、2AR-FXE型の後継進化版にも相当する。
なおトヨタおよびレクサスでは、ハイブリッドエンジンの表記をメーカー問わず標準的となりつつある「HEV」に変更している。
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【NX350】2.4L 直列4気筒ターボ T24A-FTS型(AWD)
※ フルモデルチェンジ発売時の旧価格を表示
AWD | |
NX350 F SPORT | (旧価格)5,990,000円 |
搭載されるT24A-FTS型はダイナミックフォースエンジンの技術で設計された新開発2.4Lターボエンジンで、従来V6 3.5Lクラスからのリプレースを目的に開発された。このご時世に新開発の非電動パワートレインを導入するというのは、相当な強気に感じる。そのパフォーマンスにも自信があるようで、AWD、F SPORTといった尖った仕様の1グレードのみが用意される。
新開発T24A-FTS型は、このNX350への搭載を皮切りに、レクサス車種およびトヨタ車種での採用を拡大していく。次期レクサスISや重量級の次期アルファードも搭載候補車種となるだろう。
トランスミッションは新開発の高トルク対応型Direct Shift-8AT、新開発の電子制御フルタイムAWDを採用。
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【NX450h+】2.5L 直列4気筒プラグインハイブリッドシステム A25A-FXS型(E-Four)
※ フルモデルチェンジ発売時の旧価格を表示
E-Four | |
NX450h+ version L | (旧価格)7,140,000円 |
NX450h+ F SPORT | (旧価格)7,380,000円 |
現状の利便性と環境志向を満足させる最適解がPHEV。レクサス初のプラグインハイブリッドとして、NX450h+のモデルネームで販売される。駆動方式はE-Fourのみ、グレードはF SPORTとversion Lが用意される。
搭載されるのはA25A-FXS型のPHEVで、2020年のEVブームの最中にRAV4で先行導入したところ、早々に生産予定台数の受注を獲得したという実績がある。NX450h+でもRAV4 PHEVと大きくは変わらない仕様となるだろう。バッテリー容量も18.1kWhでRAV4と変わらない見込み。ただし、RAV4はレギュラーガソリン仕様であったから、ハイオク燃料に対応した多少のパフォーマンスアップはありそうだ。
前後駆動力を100:0から20:80の間で可変。大容量リチウムイオンバッテリーを床下に配置して低重心化も図り、安定した質感のある走りが実現される。
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レクサスNXがフルモデルチェンジで2代目へ、GA-Kプラットフォーム採用
2014年からスタートしたNXシリーズは、今回のフルモデルチェンジで2代目となる。GA-Kプラットフォームをベースに開発され、トヨタブランド車種でTNGA-Kを採用するRAV4、ハリアー、カムリなどといったモデルと共通プラットフォームとなる。
ボディサイズは全長4660mm×全幅1865mm×全高1640mm、ホイールベースは2690mmとなる。
従来型NX比では、全長+20mm、全幅+20mm、全高+5mm、ホイールベース+30mmと、僅かながらもそれぞれが拡大されている。



レクサス次期NXのリーク画像、外装、内装、動画がフルモデルチェンジ前に流出
フルモデルチェンジの準備が進められているレクサスNXシリーズであるが、そのエクステリア、インテリアの動画がリークしてしまい、予定よりも早く知ることとなった。
プロモーションの一環で、あえて流出させるというのはありがちであるが、今回は単純ミスによるものだろうか。流出元となったYoutubeからはすぐに動画が消去された。
フロントはもちろんスピンドルグリルが採用される。その内部デザインはSUVとしてはラグジャリーな装いになる。
デイタイムランニングライトがヘッドランプユニットの外に配置されるというのが、現行型世代のデザインの特徴であった。新型では一つのヘッドランプユニット内にすべてが収まりシンプルな印象となった。ラグジャリーなフロントグリルと相まりプレミアムな印象を強めている。
リアコンビネーションランプは一文字タイプの流れを汲むが、UXとは別デザイン。両端は2段の幅広となり、SUVらしい力強さを感じる。
リアクォーターウィンドウは現行型よりもシャープなイメージとなった。
リアのドアハンドルを境に、キャラクターラインが上段、下段と入れ替わる。
自動車リサーチ 記事リスト | |
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レクサスNX モデルチェンジまとめ
- 2021年11月フルモデルチェンジ発売
- (NX450h+、NX350h)A25A-FXE型、E-Four
- (NX350)T24A-FTS型、フルタイムAWD、8AT
- (NX250)A25A-FKS型、スタンバイAWD、8AT
- 2023年3月1日に一部改良
- 2024年春に一部改良予想
NX350h 画像 2023年 10月
NXシリーズ 一部改良 年次改良 2023年 3月(値上げあり)
- 2023年3月1日 一部改良発表
- 2023年3月2日 発売日、オーダー再開
- フロント回りボディ剛性向上
- リヤ回りボディ剛性向上(NX350は既設)
- 前後ボディ剛性配分変更による空力バランス調整
- コイルスプリング、アブソーバー、EPSのチューニング
- NX350は、発進時のレスポンス、トルク感を向上させ、エンジンやトランスミッションの制御を変更し、ドライバビリティを向上
- 20インチノーマルタイヤを“version L”と“F SPORT”に設定
- “version L”のアルミホイールはグレーメタリック塗装
- “F SPORT”のアルミホイールはブラック塗装
- インテリアのカラー配色を刷新
- Lexus Safety System +
- Lexus Teammate Advanced Parkとパーキングサポートブレーキ(周囲静止物)[PKSB]をNX450h+“F SPORT”にも設定
- ドライブレコーダー(前後方)を設定
NX 一部改良で一部インテリア内装色変更 2023年 3月
NXシリーズ 一部改良 価格表 2023年3月
エンジン | 消費税込み 車両本体価格(円) |
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2WD(FF) | AWD | ||
NX250 | 2.5L | 4,550,000 | 4,820,000 |
NX250 “version L” | 2.5L | 5,526,000 | 5,796,000 |
NX350 “F SPORT” | 2.4L ターボ | 6,086,000 | |
NX350h | 2.5L HEV | 5,200,000 | 5,470,000 |
NX350h “version L” | 2.5L HEV | 6,176,000 | 6,446,000 |
NX350h “F SPORT” | 2.5L HEV | 6,176,000 | 6,446,000 |
NX450h+ “F SPORT” | 2.5L PHEV | 7,535,000 | |
NX450h+ “version L” | 2.5L PHEV | 7,295,000 |