カローラ 一部改良でガソリン車廃止でハイブリッド専用車種に、2025年5月
トヨタはカローラ スポーツ、カローラ ツーリング、カローラ セダンに一部改良を施し、順次発売すると発表しました。カローラ スポーツは2025年5月9日に発売し、やや遅れてツーリングとセダンも5月19日に発売日を迎えます。今回の一部改良では「従来オプションだった先進装備の標準化」と「ハイブリッド専用化」が大きな柱となっています。フェイスリフトなどエクステリアの大幅な変更はありません。
価格改定も行われました。セダン、ツーリングにおいては、エントリーグレードのXで大幅な値下げが実施されています。
カローラスポーツの一部改良、価格表
グレード名 | 駆動 | 新価格 | 旧価格 | 差額 |
G“X” | 2WD | 2,481,600円 | 2,470,000円 | +11,600円 |
G | 2WD | 2,781,900円 | 2,726,500円 | +55,400円 |
G“Z” | 2WD | 3,170,200円 | 2,978,100円 | +192,100円 |
まずカローラ スポーツでは、上位グレードのG“Z”に前方ドライブレコーダーとバックガイドモニターを備えた簡易録画機能付きユニットのほか、デジタルキー、ディスプレイオーディオplus、ステアリングヒーターが標準装備化され、快適装備を充実させています。一方、Gグレードにはブラインドスポットモニターと安心降車アシスト、後方接近車両に対応するパーキングサポートブレーキ、さらにLEDフロントフォグランプが新たに標準採用され、安全性と視認性が高められました。
アクセサリーコンセントをメーカーオプション選択した場合には、給電アタッチメントが標準装備となります。
カローラツーリングの一部改良、価格表
グレード名 | 駆動 | 新価格 | 旧価格 | 差額 |
X | 2WD | 2,359,500円 | 2,498,600円 | −139,100円 |
X | E-Four | 2,574,000円 | 2,696,600円 | −122,600円 |
G | 2WD | 2,762,100円 | 2,684,800円 | + 77,300円 |
G | E-Four | 2,976,600円 | 2,882,800円 | + 93,800円 |
W×B | 2WD | 3,128,400円 | 2,918,300円 | + 210,100円 |
W×B | E-Four | 3,342,900円 | 3,116,300円 | + 226,600円 |
特別仕様車 ACTIVE SPORT | 2WD | 3,202,100円 | 3,190,300円 | + 11,800円 |
特別仕様車 ACTIVE SPORT | E-Four | 3,416,600円 | 3,388,300円 | + 28,300円 |
続いてカローラ ツーリングは、上級のW×Bグレードにドライブレコーダーユニットとデジタルキー、ディスプレイオーディオplusが標準装備化されました。安全面ではW×BとGの両グレードにブラインドスポットモニターと安心降車アシスト、パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)が標準化されています。さらにGグレードには205/55R16タイヤと16×7Jアルミホイール、LEDフロントフォグランプが採用されました。
アクセサリーコンセントをメーカーオプション選択した場合には、給電アタッチメントが標準装備となります。
カローラセダンの一部改良、価格表
グレード名 | 駆動 | 新価格 | 旧価格 | 差額 |
X | 2WD | 2,279,200円 | 2,418,600円 | −139,400円 |
X | E-Four | 2,493,700円 | 2,616,600円 | −122,900円 |
G | 2WD | 2,681,800円 | 2,604,800円 | +77,000円 |
G | E-Four | 2,896,300円 | 2,802,800円 | +93,500円 |
W×B | 2WD | 3,077,800円 | 2,868,300円 | +209,500円 |
W×B | E-Four | 3,292,300円 | 3,066,300円 | +226,000円 |
特別仕様車 ACTIVE SPORT | 2WD | 3,151,500円 | 3,140,300円 | +11,200円 |
特別仕様車 ACTIVE SPORT | E-Four | 3,366,000円 | 3,338,300円 | +27,700円 |
カローラ セダンは、W×Bグレードへドライブレコーダーユニット、デジタルキー、ディスプレイオーディオplusを標準装備化します。また、W×BとGにはブラインドスポットモニターと安心降車アシスト、後方車両対応のパーキングサポートブレーキが標準装備化されました。Gグレードにはツーリング同様、205/55R16タイヤと16×7Jアルミホイール、LEDフロントフォグランプが標準装備化されます。
やはり、アクセサリーコンセントをメーカーオプション選択した場合には、給電アタッチメントが標準装備となります。
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
カローラシリーズ、ハイブリッド専用車種に
カローラシリーズは、2022年10月のマイナーチェンジ以降、スポーツにはM20A-FKS型の2.0Lガソリンエンジン車、ツーリングとセダンにはM15A-FKS型の1.5Lガソリンエンジン車が用意されてきましたが、今回の一部改良により全てのガソリン車が廃止となり、2ZR-FXE型の1.8Lハイブリッド車に統一されます。このハイブリッド専用車種となる流れはカローラクロスの一部改良でも同様です。
遂に、カローラシリーズも、GRを除けば、ハイブリッド専用車種となります。これがモデル末期における一時的なものなのか、それとも次期型を含めて今後ハイブリッド専用車種となるのかは不明ですが、その状況は整いつつあります。
カローラシリーズの次期型へのフルモデルチェンジは、2026年に中国市場で先行して実施されるとロイターによって報じられていました。これは、ギガキャスト技術が含まれる次世代プラットフォームが採用される予定です。次世代プラットフォームは、特にBEVでの性能向上を目的としながら、エンジンを搭載したHEVやPHEVを含む電動化にも対応できると見込まれています。
また、2024年5月のマルチパスウェイワークショップでは、小型化された1.5Lと2.0Lの次世代エンジンが公開されました。特に、1.5Lエンジンは従来型の3気筒から、次世代型では4気筒に変更しショートストローク化が図られ、次世代プラットフォームに適合させるための小型化を実現します。13代目となる次期カローラには、これらの新開発されたプラットフォームとエンジンが採用されることで、HEVとPHEVによる電動化モデルのみのラインアップとなる可能性が考えられました。
なお、レクサスは次世代プラットフォームを初採用したBEVの発売を2026年に予定していましたが、これは2027年中頃に延期されたと伝えられています。このBEVはジャパンモビリティショー2023で公開されたコンセプトカー「LF-ZC」の市販型に相当し、ギガキャスト技術の一部も展示されました。延期の背景としては、ギガキャストなど新技術の開発遅延を推測する見方が一部である一方、BEV市場の成長が当初の予測を下回っているとの見解も強まっており、市場動向に合わせたスケジュール調整である可能性が考えられます。
次期カローラについては、ギガキャスト技術を用いた次世代プラットフォームの採用が見込まれるものの、BEVとしての計画は聞きません。小型化された次世代エンジンを搭載することでHEVやPHEVとしての展開が想定され、2026年と報じられたグローバルデビューの計画に大きな遅れは生じないことが期待されます。
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
reuters.com
次期カローラ、ギガキャスト次世代EV向けプラットフォーム導入の見込み
現行カローラシリーズに採用されているGA-Cプラットフォームは、2015年12月に発売された50系プリウスから導入が始まりました。
トヨタでは、新型60系プリウスなど、GA-Cプラットフォームを採用する車種の2巡目となるフルモデルチェンジが進行中です。しかし、2026年に中国向け先行のフルモデルチェンジが予想される次期カローラは、GA-Cプラットフォームは適用されない見込みです。次期カローラには、現行のTNGAプラットフォームの後継となる、次世代プラットフォームが採用される予定であることが、ロイターによって報じられました。
この次世代プラットフォームは、トヨタが進める脱炭素の目標を達成するために、BEVへの最適化を目的としています。自動車業界では、テスラやBYDなどBEV技術で先行するメーカーに対抗するため、プラットフォーム開発の段階からBEVに最適化することが不可欠とされています。
一方、トヨタはBEVだけでなく、ICE、HEV、PHEV、FCEVなど、複数のパワートレイン技術を同時に展開する「マルチパスウェイ」戦略を取っています。これに伴い、内燃機関を搭載する次世代車種については、新開発されたBEVプラットフォームにエンジンを搭載する手法が取られる見込みです。次世代プラットフォームにおいても、HEVやPHEVの設定は継続される予定ですが、その開発手法は根本的に変わります。
HEVやPHEVは、BEVからの派生となり、特にエンジン搭載スペースの制約が厳しくなるため、大幅なエンジンの小型化が求められます。2024年5月に開催されたマルチパスウェイワークショップでは、小型化された1.5Lと2.0Lのエンジンが公開されました。これらのエンジンが小型化された最も重要な理由は、次世代BEVプラットフォームへの搭載を目的としていることです。
次世代1.5Lエンジンについては、現行の3気筒から4気筒へ変更されます。近年のエンジン設計では、気筒数を減らしてロングストローク化する傾向がありましたが、新型エンジンはその流れに逆行するものです。しかし、燃料と空気の混ざりを改善する技術が向上したことで、ショートストローク化しても十分なタンブル流を得ることができ、より理想的な燃焼が可能となりました。
さらに、電動化技術が向上したことで、バッテリーとモーターによる電動駆動の割合を増やすことが容易となりました。従来ほどトルクを重視したエンジン設計が必要なくなったことも、この変化を後押ししています。
ショートストローク化によってエンジンの高さが低くなったことは、次世代BEVプラットフォームへの搭載を実現するだけでなく、車体デザインの自由度を向上させ、空気抵抗の低減にも寄与します。新開発された1.5Lエンジンは、NAとターボの両方が用意される予定です。
また、BEVに最適化された次世代プラットフォームには、ギガキャストの導入も含まれることが想定されます。
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カローラ /ツーリング/スポーツ/セダンが一部改良「特別仕様車アクティブスポーツ」を設定
カローラシリーズへの一部改良が2024年4月2日に実施されました。これにはカローラクロスは含まれません。
一部改良 カローラ スポーツ 2024年4月
まずは、カローラスポーツの主な改良内容について説明します。
ブラインドスポットモニターおよびパーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)がG”Z”グレードに標準装備されました。これにより、ドライバーの安全性がさらに向上します。
また、ナノイーXもG”Z”グレードに標準設定されました。ナノイーXは空気清浄機能を持ち、車内の快適性を高める効果があります。
さらに、新型プリウスと同機能のデジタルキーがG”Z”グレードにメーカーオプションとして設定されました。このデジタルキーは、スマートフォンを使って車のロックやアンロック、エンジン始動を行うことができる便利な機能です。
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カローラスポーツ 新価格表
パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | 差額(円) | ||
旧価格 2022年10月 |
新価格 2024年4月 |
|||
ガソリン 2WD 2.0L・CVT | G“Z” | 88,100 | ||
G | 26,500 | |||
G“X” | 10,000 | |||
HYBRID 2WD | G“Z” | 88,100 | ||
G | 26,500 | |||
G“X” | 10,000 |
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
一部改良 カローラ ツーリングおよびセダン 2024年4月
次に、カローラ ツーリングおよびセダンの一部改良内容です。
スポーティな専用内外装デザインを持つ特別仕様車「ACTIVE SPORT」が新たに設定されました。
このモデルには、シートヒーターとステアリングヒーター、さらにはナノイーXが標準装備されています。これにより、快適性が一層向上しました。また、同じく「W✕B」グレードにもこれらの機能が標準設定されています。
さらに、安全性の強化として、Xグレードにはパーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)が標準設定されました。この機能により、駐車時の安全性が大幅に向上します。
また、新型プリウスと同様の機能を持つデジタルキーが、「ACTIVE SPORT」および「W✕B」グレードにメーカーオプションとして設定されました。
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
カローラツーリング 新価格表
パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | 差額(円) | ||
旧価格 2022年10月 |
新価格 2024年4月 |
|||
ガソリン 2WD | W×B 1.5L・CVT | 68,300 | ||
G 1.5L・CVT | 34,800 | |||
X 1.5L・CVT | 38,600 | |||
HYBRID 2WD | HYBRID W×B | 68,300 | ||
HYBRID G | 34,800 | |||
HYBRID X | 38,600 | |||
特別仕様車 ACTIVE SPORT |
– | |||
HYBRID E-Four | HYBRID W×B | 68,300 | ||
HYBRID G | 34,800 | |||
HYBRID X | 38,600 | |||
特別仕様車 ACTIVE SPORT |
– |
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
カローラ 新価格表
パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | 差額(円) | ||
旧価格 2022年10月 |
新価格 2024年4月 |
|||
ガソリン 2WD 1.5L・CVT | W×B | 68,300 | ||
G | 34,800 | |||
X | 38,600 | |||
HYBRID 2WD | W×B | 68,300 | ||
G | 34,800 | |||
X | 38,600 | |||
特別仕様車 ACTIVE SPORT |
– | |||
HYBRID E-Four | W×B | 68,300 | ||
G | 34,800 | |||
X | 38,600 | |||
特別仕様車 ACTIVE SPORT |
– |
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
カローラ スポーツ/セダン/ツーリングのフルモデルチェンジは2026年頃の実施が予想される
現行型カローラシリーズは、2018年にスポーツ、続いて2019年にツーリングとセダンが市場に登場した。これらカローラシリーズは、5~7年のサイクルで更新される傾向にあった。2023年終盤からのオーダーストップの動きは、一部でフルモデルチェンジへの期待も高まっていたが、実際には一部改良ということになる。
2024年春の一部改良後には、全面的な受注再開となった。2025年には、カローラシリーズ12代目モデルの最終章を飾る特別仕様車の設定も期待される。
欧州向けには、2023年10月に2024年モデルの一部改良が発表された。欧州仕様には、「ナノイーX」や「スマートデジタルキー」の採用、新たなボディカラーの追加が行われた。特に、ハッチバックとツーリングスポーツにはスーパーグリーンメタリック、セダンにはプレシャスシルバーが追加された。
欧州仕様2024年モデルにはフェイスリフトが実施されておらず、2024年春の日本仕様の一部改良でも、エクステリアに大きな変更は盛り込まれなかった。
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
カローラ/ツーリング/スポーツが一部改良(マイナーチェンジ相当) 2022年10月
パワートレーンの刷新
ハイブリッド車は、全ての電動モジュールを刷新した1.8Lハイブリッドシステムが採用された。優れたモーター性能により、素早く軽やかな発進と伸びやかな加速が実現された。
ガソリン車には、優れた燃費性能と走りの楽しさを追求した新世代のダイナミックフォースエンジンが採用された。カローラ・カローラ ツーリングは、1.5L、カローラ スポーツは2.0Lとなる。
マイナーチェンジの<まとめ><価格表>は、次のベージ
Toyota Safety Senseの機能拡大
プリクラッシュセーフティに交差点右折時の対向直進車および右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能が追加された。運転状況に応じたリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないよう、ドライバーのステアリング・ブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストが追加された。ソフトウェアのアップデートにより、購入後も最新の運転支援技術を備えた、より安全・安心なクルマへ進化する。
次世代マルチメディア(ディスプレイオーディオ・T-Connect)搭載
コネクティッドナビに対応した8インチのディスプレイオーディオと10.5インチのディスプレイオーディオPlus(車載ナビ機能付)が設定された。スマホアプリApple CarPlayはワイヤレスで利用可能となる。車内Wi-Fiがオプション設定される。
その他
ドライブレコーダー(前方)とバックガイドモニターが標準装備される。
録画機能付バックガイドモニターがオプション設定される。
ヘッドランプやフロントロアグリルなどの外装デザインおよび一部の外板色が変更される。
マイナーチェンジの<まとめ><価格表>は、次のベージ
値上げ、210系カローラ、2022年10月の一部改良はマイナーモデルチェンジ相当
カローラ・スポーツ/セダン/ツーリングの3モデルが2022年10月3日に一部改良を受けた。その内容は、フェイスリフトとパワートレイン刷新を含めたマイナーモデルチェンジ相当となった。
ガソリンエンジンを1.5L NAにコストダウンしたにも関わらず値上げ
新型カローラツーリングは搭載されるガソリンエンジンについてはコストダウンが実施される。「従来1.8L NA」と「従来1.2L ターボ」はいずれも廃止となり、新たに「1.5L NA」が採用される。エンジングレードが下げられたことで、低価格モデルの登場が期待されたが、他の装備類の充実により、むしろ値上がりとなった。
カローラツーリングのエントリーモデルは、「従来G-Xグレード 1.8L」の2,013,000円から、「新型Xグレード 1.5L」の2,070,000円となり、これは5万7000円の値上がりとなる。
ハイブリッドは第5世代の最新型採用により、やはり値上げ
ハイブリッドパワートレインは、新型ノア/ヴォクシーで初導入された1.8Lの第5世代ハイブリッドが採用される。従来からのW✕Bグレードは新型でも継承され、値上り幅は5万500円となる。
カローラスポーツの6速MTモデルが廃止、遅れてMTが出る可能性は?
マイナーチェンジの<まとめ><価格表>は、次のベージ
新型カローラは、マイナーチェンジでパワートレインを変更
カローラシリーズの従来型エンジン
「カローラスポーツ」、「カローラ」、「カローラツーリング」の搭載エンジンは、1.8L ハイブリッド(2ZR-FXE型)、1.2Lターボ(8NR-FTS型)、1.8L NA(2ZR-FAE型)、さらに一部の上位グレードには、2.0L NA(M20A-FKS型)が限定台数で設定されてきた。
カローラシリーズは2022年10月の一部改良(マイナーチェンジ相当)でエンジンラインアップ変更
カローラの1.8L ハイブリッド(2ZR-FXE型)は、第5世代に進化
これまで販売実績の大きかった、1.8L ハイブリッドは採用が継続されたが、これは第5世代へ刷新された。1.8L THSⅡは、2022年1月にフルモデルチェンジ発売された新型ノア/ヴォクシーより、第5世代に進化しており、これはカローラへも採用が拡大された。先に発表された欧州仕様の2023年モデルでも、第5世代のハイブリッドシステムの採用が明記されている。
カローラの1.8L NA(2ZR-FAE型)モデルは、1.5L(M15A-FKS型)へダウンサイジングされる
1.8L NAガソリンエンジン搭載車については、1.5L NA(M15A-FKS型)の搭載へ変更となり、グレードラインアップが大きく変わった。1.5L NAエンジンはヤリスで採用実績がある、直列3気筒のダイナミックフォースエンジンで、このクラスではトヨタの最新エンジンとなる。排気量やパフォーマンスでは格下ということになるが、燃費性能は向上した。
1.5L NAエンジンモデルが採用されることで、車両本体価格の値下げも期待されたが、実際には他の部分でコストアップとなる最新装備が採用されることで、値上がりとなった。それでも、納期が遅れがちなハイブリッドモデルを補う重要な選択肢となりそう。
カローラの1.2Lターボ(8NR-FTS型)は廃止へ
1.2Lターボについては販売実績が良くないこともあり廃止となる。本来は欧州市場でのダウンサイジングターボエンジンの需要に応え開発されたユニットであるが、現在の同市場はHEV(ハイブリッド車)、BEV(バッテリーEV)の採用が事実上必須となっており、1.2Lターボエンジンの役目は終えている。国内向けを含めて販売縮小され、生産を終えることが予想される。
そして、2.0L NA(M20A-FKS型)がカローラスポーツに初採用される見込み。これまで、M20A-FKS型は北米向けカローラスポーツに搭載されてきた。また国内向けには、限定数500台の「カローラツーリング 2000リミテッド」での採用に留まっていた。新たな20A-FKS型搭載車は、2022年10月以降のカローラスポーツの通常グレードとして設定された。
新型カローラは12.3インチ液晶メーター、10.5インチセンターディスプレイ採用
マイナーチェンジの<まとめ><価格表>は、次のベージ
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カローラ(ツーリング/セダン/スポーツ)モデルチェンジのまとめ
まとめ更新日: 2025/05/09
- 2025年5月9日に一部改良、ハイブリッド専用化
- セダン/ツーリングの特別仕様車アクティブスポーツ継続
- 2026年にフルモデルチェンジで13代目登場予想
- 次期型はギガキャスト導入EV向けプラットフォーム採用予想、新開発1.5L 直4エンジン搭載予想
カローラ ツーリング/スポーツ/セダン 画像 2024年4月 一部改良
カローラ ツーリング/スポーツ/セダン 2022年10月一部改良
- 2022年10月3日マイナーチェンジ発売
- 全モデルのガソリン車において、1.2Lターボと1.8L NAを廃止
- ツーリング/セダンのガソリン車は、1.5L NA採用
- スポーツのガソリン車は、2.0L NA採用
- スポーツの6速MTモデルが廃止
- 全モデルのハイブリッド車は1.8L 第5世代(ノア/ヴォクシーの最新型)
- 上位モデルでは12.3インチ液晶メーターと、10.5インチのディスプレイオーディオを採用
カローラ スポーツ 2022年10月一部改良 画像
カローラツーリング価格表(2022年10月一部改良)
パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | 差額(円) | ||
旧価格 | 価格 2022年10月改定 | |||
ガソリン 2WD | W×B 1.8L・CVT | – | ||
W×B 1.2L TURBO・6MT | – | |||
S 1.8L・CVT | – | |||
G-X 1.8L・CVT | – | |||
W×B 1.5L・CVT | – | |||
G 1.5L・CVT | – | |||
X 1.5L・CVT | – | |||
HYBRID 2WD | HYBRID W×B | 50,500 | ||
HYBRID S | – | |||
HYBRID G-X | – | |||
HYBRID G | – | |||
HYBRID X | – | |||
HYBRID E-Four | HYBRID W×B | 50,500 | ||
HYBRID S | – | |||
HYBRID G-X | – | |||
HYBRID G | – | |||
HYBRID X | – |
カローラ(セダン)価格表(2022年10月一部改良)
パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | |
ガソリン 2WD 1.5L・CVT | W×B | |
G | ||
X | ||
HYBRID 2WD | W×B | |
G | ||
X | ||
HYBRID E-Four | W×B | |
G | ||
X |
カローラスポーツ価格表(2022年10月一部改良)
パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | |
ガソリン 2WD 2.0L・CVT | G“Z” | |
G | ||
G“X” | ||
HYBRID 2WD | G“Z” | |
G | ||
G“X” |