カローラ ツーリング/スポーツ/セダンは2026年度フルモデルチェンジ予想
フルモデルチェンジによる新型カローラの登場時期は、2026年度内と予想されます。
ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)で世界初公開された「カローラコンセプト」は、次世代カローラの方向性を示すコンセプトモデルであり、フルモデルチェンジに向けた準備が進んでいることが示唆されました。
現行カローラ(日本仕様)は2018年に登場しており、2026年度に次期型が発売されるとすれば、モデルサイクルとしても妥当なタイミングと考えられます。
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カローラコンセプトが示した次期型カローラの輪郭
ジャパンモビリティショー2025のトヨタブースで公開されたカローラコンセプトは、低いボンネットとロングホイールベースのプロポーションが特徴です。ボディは従来のカローラセダンよりも明らかにローアンドワイドで、室内は現行セダンより各方向でゆとりがあります。
トヨタはこのコンセプトを、カローラ60周年の節目に向けた将来像と位置付け、世界中の多様なニーズに対応するバリエーション展開と、各地域のエネルギー事情に合わせたマルチパスウェイ戦略の象徴としています。単なるショーカーというより、量産を前提としたデザインスタディとして考えられます。
現地取材では、このカローラコンセプトは「マルチパスウェイプラットフォームを採用する」との明言がありました。
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次期カローラはマルチパスウェイプラットフォームを採用
マルチパスウェイという言葉は、もともとトヨタが掲げてきた、地域や用途に応じて多様なパワートレインを並行展開する考え方を指しています。電気自動車(BEV)、ハイブリッド(HEV)、プラグインハイブリッド(PHEV)、水素エンジンや燃料電池といった複数の道筋を組み合わせることで、世界全体のカーボンニュートラルに現実的に近づいていくという発想です。
2024年5月のマルチパスウェイワークショップでは、この戦略を支える具体的なハードウェアとして、新開発の1.5L直列4気筒と2.0L直列4気筒の次世代エンジンが公開されました。これらは電動ユニットとの組み合わせを前提に、従来より小型で低く作り直された内燃機関です。トヨタはここで、エンジン単体の熱効率向上だけでなく、エンジンを小さくしてボンネットを下げ、空力を改善することで、セダンクラスで燃費をおよそ1割以上向上させる狙いも示しました。
また、車両開発の手順も大きく異なります。まずBEVのパッケージングからクルマを設計し、これにコンパクトなエンジン付きのHEVやPHEVを組み合わせるという、新しい順番が強調されました。これは、従来のTNGA世代で見られた「ICEとHEVをベースに、派生としてBEVを設定する」という流れとは、明らかに発想に差があります。
この考え方に立つと、マルチパスウェイプラットフォームとは、BEVに最適化した車体と電動アーキテクチャを軸にしつつ、そこへ新開発の小型エンジンを載せたHEVやPHEVを同じ骨格で展開する次世代のプラットフォームと整理できそうです。
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次期カローラは新開発の小型1.5L直列4気筒エンジン採用予想
次期カローラの方向性を示すカローラコンセプトでは、「マルチパスウェイプラットフォーム」の採用が明言されましたが、その詳しい内容はまだ公表されていません。
こうした公式の技術説明とカローラコンセプトの実車パッケージング、さらにマルチパスウェイプラットフォーム採用を明言している事実を重ねると、次期カローラは新開発の小型1.5L直列4気筒エンジンが採用されると予想されます。
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次期カローラはギガキャストは導入されない可能性
生産技術の面では、トヨタがテスラに続き、車体を巨大なアルミ一体成形で作るギガキャスト技術を導入する方針を示しています。
ロイターは2023年時点で、トヨタが2026年に発売する次世代電気自動車の生産コストを下げるため、ギガキャストや自走台車を活用した新しい組立ラインなどを組み合わせた次世代の生産システムに取り組んでいることを報じました。
一方、カローラコンセプトについてギガキャスト技術の導入を質問したところ、「ノーコメント」という回答を得ています。
こういった状況からは、次期カローラに採用されるマルチパスウェイプラットフォームは、ギガキャストを導入した完全な次世代プラットフォームというより、従来TNGA世代に近い技術の発展型である可能性があります。
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GRカローラは英国工場に生産移管され、現行型の販売継続の見込み
一方、GRカローラについては元町工場で生産されてきましたが、2026年半ばより英国工場での生産移管に向けて準備が進められています。カローラシリーズの次期型へのフルモデルチェンジが開始されるタイミングと近くなりますが、デビューが遅かったGRカローラは、すぐにフルモデルチェンジとはならずに、英国生産による現行型の販売が継続されることが予想されます。

カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
カローラ スポーツ/セダン/ツーリング 納期
2025年6月中旬の時点での納期として、ある店舗では、カローラ スポーツ 4ヶ月、セダン 4ヶ月、ツーリング 3ヶ月としています。
また、トヨタが2025年6月6日に公表した工場出荷時期では、いずれのモデルも3~4ヵ月程度としています。
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カローラ 一部改良でガソリン車廃止でハイブリッド専用車種に、2025年5月
トヨタはカローラ スポーツ、カローラ ツーリング、カローラ セダンに一部改良を施し、順次発売すると発表しました。カローラ スポーツは2025年5月9日に発売し、やや遅れてツーリングとセダンも5月19日に発売日を迎えます。今回の一部改良では「従来オプションだった先進装備の標準化」と「ハイブリッド専用化」が大きな柱となっています。フェイスリフトなどエクステリアの大幅な変更はありません。
価格改定も行われました。セダン、ツーリングにおいては、エントリーグレードのXで大幅な値下げが実施されています。
カローラスポーツの一部改良、価格表
| グレード名 | 駆動 | 新価格 | 旧価格 | 差額 |
| G“X” | 2WD | 2,481,600円 | 2,470,000円 | +11,600円 |
| G | 2WD | 2,781,900円 | 2,726,500円 | +55,400円 |
| G“Z” | 2WD | 3,170,200円 | 2,978,100円 | +192,100円 |
まずカローラ スポーツでは、上位グレードのG“Z”に前方ドライブレコーダーとバックガイドモニターを備えた簡易録画機能付きユニットのほか、デジタルキー、ディスプレイオーディオplus、ステアリングヒーターが標準装備化され、快適装備を充実させています。一方、Gグレードにはブラインドスポットモニターと安心降車アシスト、後方接近車両に対応するパーキングサポートブレーキ、さらにLEDフロントフォグランプが新たに標準採用され、安全性と視認性が高められました。
アクセサリーコンセントをメーカーオプション選択した場合には、給電アタッチメントが標準装備となります。
カローラツーリングの一部改良、価格表
| グレード名 | 駆動 | 新価格 | 旧価格 | 差額 |
| X | 2WD | 2,359,500円 | 2,498,600円 | −139,100円 |
| X | E-Four | 2,574,000円 | 2,696,600円 | −122,600円 |
| G | 2WD | 2,762,100円 | 2,684,800円 | + 77,300円 |
| G | E-Four | 2,976,600円 | 2,882,800円 | + 93,800円 |
| W×B | 2WD | 3,128,400円 | 2,918,300円 | + 210,100円 |
| W×B | E-Four | 3,342,900円 | 3,116,300円 | + 226,600円 |
| 特別仕様車 ACTIVE SPORT | 2WD | 3,202,100円 | 3,190,300円 | + 11,800円 |
| 特別仕様車 ACTIVE SPORT | E-Four | 3,416,600円 | 3,388,300円 | + 28,300円 |
続いてカローラ ツーリングは、上級のW×Bグレードにドライブレコーダーユニットとデジタルキー、ディスプレイオーディオplusが標準装備化されました。安全面ではW×BとGの両グレードにブラインドスポットモニターと安心降車アシスト、パーキングサポートブレーキ(後方接近車両)が標準化されています。さらにGグレードには205/55R16タイヤと16×7Jアルミホイール、LEDフロントフォグランプが採用されました。
アクセサリーコンセントをメーカーオプション選択した場合には、給電アタッチメントが標準装備となります。
カローラセダンの一部改良、価格表
| グレード名 | 駆動 | 新価格 | 旧価格 | 差額 |
| X | 2WD | 2,279,200円 | 2,418,600円 | −139,400円 |
| X | E-Four | 2,493,700円 | 2,616,600円 | −122,900円 |
| G | 2WD | 2,681,800円 | 2,604,800円 | +77,000円 |
| G | E-Four | 2,896,300円 | 2,802,800円 | +93,500円 |
| W×B | 2WD | 3,077,800円 | 2,868,300円 | +209,500円 |
| W×B | E-Four | 3,292,300円 | 3,066,300円 | +226,000円 |
| 特別仕様車 ACTIVE SPORT | 2WD | 3,151,500円 | 3,140,300円 | +11,200円 |
| 特別仕様車 ACTIVE SPORT | E-Four | 3,366,000円 | 3,338,300円 | +27,700円 |
カローラ セダンは、W×Bグレードへドライブレコーダーユニット、デジタルキー、ディスプレイオーディオplusを標準装備化します。また、W×BとGにはブラインドスポットモニターと安心降車アシスト、後方車両対応のパーキングサポートブレーキが標準装備化されました。Gグレードにはツーリング同様、205/55R16タイヤと16×7Jアルミホイール、LEDフロントフォグランプが標準装備化されます。
やはり、アクセサリーコンセントをメーカーオプション選択した場合には、給電アタッチメントが標準装備となります。
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カローラ /ツーリング/スポーツ/セダンが一部改良「特別仕様車アクティブスポーツ」を設定
カローラシリーズへの一部改良が2024年4月2日に実施されました。これにはカローラクロスは含まれません。
一部改良 カローラ スポーツ 2024年4月
まずは、カローラスポーツの主な改良内容について説明します。
ブラインドスポットモニターおよびパーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)がG”Z”グレードに標準装備されました。これにより、ドライバーの安全性がさらに向上します。
また、ナノイーXもG”Z”グレードに標準設定されました。ナノイーXは空気清浄機能を持ち、車内の快適性を高める効果があります。
さらに、新型プリウスと同機能のデジタルキーがG”Z”グレードにメーカーオプションとして設定されました。このデジタルキーは、スマートフォンを使って車のロックやアンロック、エンジン始動を行うことができる便利な機能です。
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カローラスポーツ 新価格表
| パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | 差額(円) | ||
| 旧価格 2022年10月 |
新価格 2024年4月 |
|||
| ガソリン 2WD 2.0L・CVT | G“Z” | 88,100 | ||
| G | 26,500 | |||
| G“X” | 10,000 | |||
| HYBRID 2WD | G“Z” | 88,100 | ||
| G | 26,500 | |||
| G“X” | 10,000 | |||
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一部改良 カローラ ツーリングおよびセダン 2024年4月
次に、カローラ ツーリングおよびセダンの一部改良内容です。
スポーティな専用内外装デザインを持つ特別仕様車「ACTIVE SPORT」が新たに設定されました。
このモデルには、シートヒーターとステアリングヒーター、さらにはナノイーXが標準装備されています。これにより、快適性が一層向上しました。また、同じく「W✕B」グレードにもこれらの機能が標準設定されています。
さらに、安全性の強化として、Xグレードにはパーキングサポートブレーキ(前後方静止物+後方接近車両)が標準設定されました。この機能により、駐車時の安全性が大幅に向上します。
また、新型プリウスと同様の機能を持つデジタルキーが、「ACTIVE SPORT」および「W✕B」グレードにメーカーオプションとして設定されました。
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カローラツーリング 新価格表
| パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | 差額(円) | ||
| 旧価格 2022年10月 |
新価格 2024年4月 |
|||
| ガソリン 2WD | W×B 1.5L・CVT | 68,300 | ||
| G 1.5L・CVT | 34,800 | |||
| X 1.5L・CVT | 38,600 | |||
| HYBRID 2WD | HYBRID W×B | 68,300 | ||
| HYBRID G | 34,800 | |||
| HYBRID X | 38,600 | |||
| 特別仕様車 ACTIVE SPORT |
– | |||
| HYBRID E-Four | HYBRID W×B | 68,300 | ||
| HYBRID G | 34,800 | |||
| HYBRID X | 38,600 | |||
| 特別仕様車 ACTIVE SPORT |
– | |||
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
カローラ 新価格表
| パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | 差額(円) | ||
| 旧価格 2022年10月 |
新価格 2024年4月 |
|||
| ガソリン 2WD 1.5L・CVT | W×B | 68,300 | ||
| G | 34,800 | |||
| X | 38,600 | |||
| HYBRID 2WD | W×B | 68,300 | ||
| G | 34,800 | |||
| X | 38,600 | |||
| 特別仕様車 ACTIVE SPORT |
– | |||
| HYBRID E-Four | W×B | 68,300 | ||
| G | 34,800 | |||
| X | 38,600 | |||
| 特別仕様車 ACTIVE SPORT |
– | |||
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
カローラ スポーツ/セダン/ツーリングのフルモデルチェンジは2026年頃の実施が予想される
現行型カローラシリーズは、2018年にスポーツ、続いて2019年にツーリングとセダンが市場に登場した。これらカローラシリーズは、5~7年のサイクルで更新される傾向にあった。2023年終盤からのオーダーストップの動きは、一部でフルモデルチェンジへの期待も高まっていたが、実際には一部改良ということになる。
2024年春の一部改良後には、全面的な受注再開となった。2025年には、カローラシリーズ12代目モデルの最終章を飾る特別仕様車の設定も期待される。
欧州向けには、2023年10月に2024年モデルの一部改良が発表された。欧州仕様には、「ナノイーX」や「スマートデジタルキー」の採用、新たなボディカラーの追加が行われた。特に、ハッチバックとツーリングスポーツにはスーパーグリーンメタリック、セダンにはプレシャスシルバーが追加された。
欧州仕様2024年モデルにはフェイスリフトが実施されておらず、2024年春の日本仕様の一部改良でも、エクステリアに大きな変更は盛り込まれなかった。
カローラ ツーリング/セダン/スポーツ モデルチェンジ<まとめ>は、次のベージ
カローラ/ツーリング/スポーツが一部改良(マイナーチェンジ相当) 2022年10月
パワートレーンの刷新
ハイブリッド車は、全ての電動モジュールを刷新した1.8Lハイブリッドシステムが採用された。優れたモーター性能により、素早く軽やかな発進と伸びやかな加速が実現された。
ガソリン車には、優れた燃費性能と走りの楽しさを追求した新世代のダイナミックフォースエンジンが採用された。カローラ・カローラ ツーリングは、1.5L、カローラ スポーツは2.0Lとなる。
マイナーチェンジの<まとめ><価格表>は、次のベージ
Toyota Safety Senseの機能拡大
プリクラッシュセーフティに交差点右折時の対向直進車および右左折時の対向方向から横断してくる歩行者を検知する機能が追加された。運転状況に応じたリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないよう、ドライバーのステアリング・ブレーキ操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストが追加された。ソフトウェアのアップデートにより、購入後も最新の運転支援技術を備えた、より安全・安心なクルマへ進化する。
次世代マルチメディア(ディスプレイオーディオ・T-Connect)搭載
コネクティッドナビに対応した8インチのディスプレイオーディオと10.5インチのディスプレイオーディオPlus(車載ナビ機能付)が設定された。スマホアプリApple CarPlayはワイヤレスで利用可能となる。車内Wi-Fiがオプション設定される。
その他
ドライブレコーダー(前方)とバックガイドモニターが標準装備される。
録画機能付バックガイドモニターがオプション設定される。
ヘッドランプやフロントロアグリルなどの外装デザインおよび一部の外板色が変更される。
マイナーチェンジの<まとめ><価格表>は、次のベージ
値上げ、210系カローラ、2022年10月の一部改良はマイナーモデルチェンジ相当
カローラ・スポーツ/セダン/ツーリングの3モデルが2022年10月3日に一部改良を受けた。その内容は、フェイスリフトとパワートレイン刷新を含めたマイナーモデルチェンジ相当となった。
ガソリンエンジンを1.5L NAにコストダウンしたにも関わらず値上げ
新型カローラツーリングは搭載されるガソリンエンジンについてはコストダウンが実施される。「従来1.8L NA」と「従来1.2L ターボ」はいずれも廃止となり、新たに「1.5L NA」が採用される。エンジングレードが下げられたことで、低価格モデルの登場が期待されたが、他の装備類の充実により、むしろ値上がりとなった。
カローラツーリングのエントリーモデルは、「従来G-Xグレード 1.8L」の2,013,000円から、「新型Xグレード 1.5L」の2,070,000円となり、これは5万7000円の値上がりとなる。
ハイブリッドは第5世代の最新型採用により、やはり値上げ
ハイブリッドパワートレインは、新型ノア/ヴォクシーで初導入された1.8Lの第5世代ハイブリッドが採用される。従来からのW✕Bグレードは新型でも継承され、値上り幅は5万500円となる。
カローラスポーツの6速MTモデルが廃止、遅れてMTが出る可能性は?
マイナーチェンジの<まとめ><価格表>は、次のベージ
新型カローラは、マイナーチェンジでパワートレインを変更
カローラシリーズの従来型エンジン
「カローラスポーツ」、「カローラ」、「カローラツーリング」の搭載エンジンは、1.8L ハイブリッド(2ZR-FXE型)、1.2Lターボ(8NR-FTS型)、1.8L NA(2ZR-FAE型)、さらに一部の上位グレードには、2.0L NA(M20A-FKS型)が限定台数で設定されてきた。
カローラシリーズは2022年10月の一部改良(マイナーチェンジ相当)でエンジンラインアップ変更
カローラの1.8L ハイブリッド(2ZR-FXE型)は、第5世代に進化
これまで販売実績の大きかった、1.8L ハイブリッドは採用が継続されたが、これは第5世代へ刷新された。1.8L THSⅡは、2022年1月にフルモデルチェンジ発売された新型ノア/ヴォクシーより、第5世代に進化しており、これはカローラへも採用が拡大された。先に発表された欧州仕様の2023年モデルでも、第5世代のハイブリッドシステムの採用が明記されている。
カローラの1.8L NA(2ZR-FAE型)モデルは、1.5L(M15A-FKS型)へダウンサイジングされる
1.8L NAガソリンエンジン搭載車については、1.5L NA(M15A-FKS型)の搭載へ変更となり、グレードラインアップが大きく変わった。1.5L NAエンジンはヤリスで採用実績がある、直列3気筒のダイナミックフォースエンジンで、このクラスではトヨタの最新エンジンとなる。排気量やパフォーマンスでは格下ということになるが、燃費性能は向上した。
1.5L NAエンジンモデルが採用されることで、車両本体価格の値下げも期待されたが、実際には他の部分でコストアップとなる最新装備が採用されることで、値上がりとなった。それでも、納期が遅れがちなハイブリッドモデルを補う重要な選択肢となりそう。
カローラの1.2Lターボ(8NR-FTS型)は廃止へ
1.2Lターボについては販売実績が良くないこともあり廃止となる。本来は欧州市場でのダウンサイジングターボエンジンの需要に応え開発されたユニットであるが、現在の同市場はHEV(ハイブリッド車)、BEV(バッテリーEV)の採用が事実上必須となっており、1.2Lターボエンジンの役目は終えている。国内向けを含めて販売縮小され、生産を終えることが予想される。
そして、2.0L NA(M20A-FKS型)がカローラスポーツに初採用される見込み。これまで、M20A-FKS型は北米向けカローラスポーツに搭載されてきた。また国内向けには、限定数500台の「カローラツーリング 2000リミテッド」での採用に留まっていた。新たな20A-FKS型搭載車は、2022年10月以降のカローラスポーツの通常グレードとして設定された。
新型カローラは12.3インチ液晶メーター、10.5インチセンターディスプレイ採用
マイナーチェンジの<まとめ><価格表>は、次のベージ
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カローラ スポーツ/セダン/ツーリング フルモデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2025/12/07
- 新型カローラのフルモデルチェンジは2026年度内の発売が予想され、現行型2018年デビューからのモデルサイクルとしても妥当なタイミングと考えられる
- JMS2025で公開されたカローラコンセプトはローアンドワイドなプロポーションと広い室内空間を備え、カローラ60周年に向けた将来像として位置付けられている
- カローラコンセプトはマルチパスウェイプラットフォーム採用が明言されており、量産を前提とした現実的なデザインスタディモデル
- マルチパスウェイプラットフォームはBEV最適の車体と電動アーキテクチャを軸に、同じ骨格でHEVやPHEVを展開する次世代のプラットフォームとして整理できる
- 2024年のマルチパスウェイワークショップで公開された新開発1.5L直列4筒エンジンは小型かつ低重心で、低いンネット形状を実現しつつ燃費向上を狙う設計
- カローラコンセプトの非常に低いボンネット形状やパッケージングは、この新1.5Lエンジンを前提とした次期カローラの姿と整合しており、採用が有力と見込まれる
- ギガキャストについてはトヨタ全体として導入方針が示されている一方で、カローラコンセプトでは「ノーコメント」とされ、次期カローラはTNGA発展型に近いマルチパスウェイプラットフォームとなる予想
- カローラはマルチパスウェイ戦略の象徴的モデルとして、地域ごとのエネルギー事情やユーザーニーズに合わせて多様なパワートレインバリエーションを展開していくことが期待される
カローラ コンセプト 画像 ジャパンモビリティショー 2025
カローラ ツーリング/スポーツ/セダン 画像 2024年4月 一部改良
カローラ ツーリング/スポーツ/セダン 2022年10月一部改良
- 2022年10月3日マイナーチェンジ発売
- 全モデルのガソリン車において、1.2Lターボと1.8L NAを廃止
- ツーリング/セダンのガソリン車は、1.5L NA採用
- スポーツのガソリン車は、2.0L NA採用
- スポーツの6速MTモデルが廃止
- 全モデルのハイブリッド車は1.8L 第5世代(ノア/ヴォクシーの最新型)
- 上位モデルでは12.3インチ液晶メーターと、10.5インチのディスプレイオーディオを採用
カローラ スポーツ 2022年10月一部改良 画像
カローラツーリング価格表(2022年10月一部改良)
| パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | 差額(円) | ||
| 旧価格 | 価格 2022年10月改定 | |||
| ガソリン 2WD | W×B 1.8L・CVT | – | ||
| W×B 1.2L TURBO・6MT | – | |||
| S 1.8L・CVT | – | |||
| G-X 1.8L・CVT | – | |||
| W×B 1.5L・CVT | – | |||
| G 1.5L・CVT | – | |||
| X 1.5L・CVT | – | |||
| HYBRID 2WD | HYBRID W×B | 50,500 | ||
| HYBRID S | – | |||
| HYBRID G-X | – | |||
| HYBRID G | – | |||
| HYBRID X | – | |||
| HYBRID E-Four | HYBRID W×B | 50,500 | ||
| HYBRID S | – | |||
| HYBRID G-X | – | |||
| HYBRID G | – | |||
| HYBRID X | – | |||
カローラ(セダン)価格表(2022年10月一部改良)
| パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | |
| ガソリン 2WD 1.5L・CVT | W×B | |
| G | ||
| X | ||
| HYBRID 2WD | W×B | |
| G | ||
| X | ||
| HYBRID E-Four | W×B | |
| G | ||
| X | ||
カローラスポーツ価格表(2022年10月一部改良)
| パワートレイン・グレード | 消費税込み車両本体価格(円) | |
| ガソリン 2WD 2.0L・CVT | G“Z” | |
| G | ||
| G“X” | ||
| HYBRID 2WD | G“Z” | |
| G | ||
| G“X” | ||





























































































































































































































































