トヨタ【ルーミー】フルモデルチェンジ2023年頃予想、ハイブリッド仕様あり

ルーミー

ダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー、スバル・ジャスティのフルモデルチェンジが2023年頃に実施される見込み。

ルーミー

ルーミー

姉妹車種の関係にあるこれら3モデルは、いずれもダイハツで開発、生産される。現状、ダイハツはハイブリッド車やEVといった電動車を自社生産していないが、今後の政府の脱炭素に向けた規制の内容を見れば、これから電動化に向けて急速に前進していくことは明らかである。

次期トール/ルーミー/ジャスティに、ハイブリッド仕様が用意されることになるだろう。

次期ルーミーのハイブリッド化は避けられない、政府の2030年度燃費基準

政府の方針によると、2035年の段階でコンベンショナルガソリンエンジン車の新車販売が禁止されることになっており、その後はハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、バッテリーEV、燃料電池車といった電動車のみの販売に完全移行することになる。

しかし、これより早いタイミングで訪れる2030年度の燃費基準は2016年度比で約3割の向上が求められており、その達成には低価格帯の軽自動車や小型車についても、モーターだけでの走行が可能なストロングハイブリッド車を新車販売のメインにしていく必要がある。

ソリオバンディット

スズキ ソリオ バンディット

例えば、ルーミーのライバル車種であるスズキ・ソリオにはハイブリッドモデルがあるが、これはコストを抑えたマイルドハイブリッド車であるため2030年度基準では十分な燃費性能とは言えない。ストロングハイブリッドは大容量バッテリーと高出力モーターなどが必要なため車両価格が大幅アップすることが避けられない。ダイハツのようにトヨタからの技術協力が可能であっても商品化が難しかった。

それでも、将来の具体的な規制が差し迫った中では、そのようは言い訳は通用しない。ダイハツのモデルは軽自動車を含めてハイブリッド化していくことになる。

その第一弾となるのが小型SUVのロッキー/トヨタ・ライズで、2021年内にハイブリッドモデルが発売される見込み。次期ルーミーハイブリッドはロッキーハイブリッドと求められる出力性能が近く、共通システムになることも選択肢の一つとなるはずだ。

ライズ SUV

ライズ(ロッキーの姉妹モデル)

また、ルーミーのフルモデルチェンジが実施される2023年頃の段階では、まだガソリン車も残されるはず。従来的なガソリンエンジンを搭載した低価格モデルのラインアップ継続も期待できるだろう。

ルーミーはフルモデルチェンジでDNGAプラットフォームを採用

ダイハツでは、DNGAプラットフォームをベースにした新型車を今後2025年までに15ボディタイプ、21車種を展開していく計画となっている。

なかでも、ダイハツ・トール、トヨタ・ルーミー、スバル・ジャスティのモデルネームで販売される小型トールワゴン車は、登録車クラスで合計販売台数も多く、DNGA導入のフルモデルチェンジを期待する声が大きい。

DNGA導入の第一弾となったのが軽自動車のタントである。ハイブリッド化は次のフルモデルチェンジで実現か。詳しくは、
軽自動車タントがハイブリッド化に向けて開発中
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ルーミーのフルモデルチェンジで期待される装備、D-CVT

前述の通り、フルモデルチェンジでハイブリッド化が避けられない次期ルーミーであるが、コンベンショナルガソリンエンジンモデルも併売となるだろう。そんななか、DNGAテクノロジーの一つであるトランスミッションのD-CVTは、フルモデルチェンジで一新されるルーミーのガソリン車への搭載が期待されるものの一つ。従来のベルト式CVTは2つのプーリーとベルトの組み合わせによる変速システムであったが、D-CVTではさらに遊星ギアが加わることで、変速比幅(レシオカバレッジ)が拡大される。

D-CVT

D-CVT

発進から中速度域までは、従来のベルト式CVTと同様に、2つのプーリーに巻き付くベルト径の組み合わせを変化させることで無段階的に変速が行われる。

そして速度が上がり、ベルト径だけによる変速比が最小に達すると、ここで遊星ギアの介入が始まる。

この遊星ギアにより、ベルト径の組み合わせと変速比の関係は反転する。これまでとは逆方向にベルト径を変化させていくことで、変速比を更に小さくすることが可能となる。

D-CVTでは、8速AT相当の変速比幅を実現しており、エンジン回転数を低く抑えた高速巡航が実現される。

ルーミーのフルモデルチェンジによる燃費向上は、ガソリン車のCVT変速比幅拡大が重要ポイント

排ガス規制が強化されるなか、トランスミッションの変速比幅を拡大させることは、重要度を増している。

ルーミー リアコンビネーションランプ

ルーミー

特にベルト式CVTでは、ギアを組み合わせていくことがトレンドとなっており、D-CVTのほかにも例はある。トヨタのダイレクトシフトCVTもその一つで、これは発進ギアが追加されている。ギアが直結されたダイレクト感のある発進加速が可能で、高速度域にかけてはベルト式CVTによるスムーズな加速を実現している。

Direct Shift CVT

Direct Shift CVT

ダイレクトシフトCVTは、直感的な加速感を得ることにも拘った上級トランスミッションで、レクサス車種にも使われる。

D-CVTは、コストとサイズの制限が厳しい、小型車向けトランスミッションという位置づけで、DNGAプラットフォームが導入されているタント、ロッキー、タフトといった車種で採用されてきた。

タント

タント

DNGAは軽自動車、Aセグメント、Bセグメントを広くカバーする共通プラットフォームであることも特徴の一つ。また、国内モデルだけでなく、新興国向け車種にも適応されていく。

ルーミー1

ルーミー

DNGAはトヨタのTNGAと混合されがちであるが、トヨタでは生産されない車種に向けたものであり、ダイハツ独自のプラットフォームである。

ルーミーのフルモデルチェンジは、いつなのか?しはらくは後期型の販売が継続

ルーミーにハイブリッドエンジンやD-CVTが採用されるのは、まだ先となりそう。

トール/ルーミー/ジャスティは2016年に現行型が発売され、2020年9月のマイナーモデルチェンジで後期型に切り替わった。(ちなみに、このタイミングで姉妹車種の一つ、トヨタ・タンクが廃止されている。)

ルーミー2

ルーミー

後期型の販売期間は、そこから3年程度は想定されるので、フルモデルチェンジの時期は2023年頃とみるのが妥当なところ。

また、ワンサイズ上のシエンタが2022年にフルモデルチェンジを控えていることからも、やはりルーミーの順番はその後になりそうだ。

ルーミーが販売台数2位、フルモデルチェンジしたわけではない

2021年上半期(1-6月)の車名別販売台数のデータによると。

  1. トヨタ・ヤリス(119,112台)
  2. トヨタ・ルーミー(77,492台)
  3. トヨタ・アルファード(56,778台)
  4. トヨタ・カローラ(53,864台)
  5. トヨタ・ハリアー(48,271台)
ヤリス

ヤリス

首位はトヨタ・ヤリスで、昨年フルモデルチェンジを果たしたばかりのモデルである。これには、遅れて登場した派生車のヤリスクロスの台数も合算されるから、現時点で一番売れている車種となったのは納得の結果である。

ルーミーを上回るセールスとなっているヤリスとヤリスクロスを比較。
ヤリスとヤリスクロスの違い、トヨタの新世代小型SUV
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ルーミーが売れる理由、フルモデルチェンジはまだ先

そして、次点がトヨタ・ルーミー。

クルマに興味が無い方なら、もしかすると聞いたこともないようなモデルが先月から引き続き2位にランクインしているのである。

トヨタ・ルーミー

ルーミー

ルーミーは5人乗りのスーパーハイトワゴン車で、発売されたのは今から4年以上も前の2016年11月であった。昨年2020年9月にはマイナーモデルチェンジで姉妹モデルのタンクと車種統合され、販売台数が上乗せされることになった。

ルーミー3

ルーミー

そういった統計的にプラスとなる事情はあったものの、ルーミーは今のユーザーニーズを上手く捉えることができていると考える。

ルーミー リアコンビネーションランプ

ルーミー

今どき、ハイブリッドの選択肢が無い、というのもルーミーの特徴の一つ。ハイブリッドどころかEVでなければ、という報道もされるこのご時世であるが、ルーミーに用意されたエンジンは1.0LのNAとターボの2種類に限られる。特にNAエンジンのほうは69馬力しかなく、コスト重視で仕上げられている印象である。

軽自動車ランキングでは各社スーパーハイトワゴンが上位を独占

一方で、軽自動車の販売台数ランキングを見てみると、ルーミーが人気化しているのも納得がいく。

N-BOX カスタム スライドドア

N-BOX カスタム

軽自動車部門での1位はホンダ・N-BOXで、これもフルモデルチェンジを2017年に実施された、さほど新しくないモデル。続いてスズキ・スペーシア、ダイハツ・タントとなっており、いずれもスーパーハイトワゴンのモデルで上位を独占しているのだ。

コンパクト、広い室内、スライドドア、低価格。
そんな車種がイマ求められるクルマである。

ルーミーは、人気の軽スーパーハイトワゴンよりも一回り大きい、というポジションを獲得し販売台数を伸ばした。

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