三菱自動車は、北米向けビジネスプラン「Momentum 2030」を発表しました。この計画には、新型車両7台が含まれるティザー画像が公開され、その中央にはジャパンモビリティショー2023で初公開された「D:X Concept」に近いシルエットのモデルが配置されました。
この「D:X Concept」は、「デリカ D:5」の後継モデルに相当し、新型「デリカ D:6」を名乗るという噂もあります。今回公開されたティザー画像は、新型「デリカ D:6」の販売地域に北米が含まれるという予告と受け取ることができます。
また、三菱自動車は、2026年度から2030年度まで毎年、新しいまたは完全に刷新された車両をデビューさせる予定であることを発表しました。さらに、現在参入していないセグメントに2つの新しい車両がデビューするともしており、2030年度までに米国における車両ラインナップが現在の4車種から倍増する見込みです。
現在、三菱自動車の北米向けラインアップは、アウトランダー、エクリプスクロス、ミラージュの各シリーズに留まっています。
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新型デリカD:6(仮称) の発売は、2025年以降の予想
新型デリカD:6(仮称)の発売は、2025年以降が予想される。
従来型デリカD:5のフルモデルチェンジに相当する後継モデルとしての位置づけとなる。従来型は2019年2月にはダイナミックシールド採用によりフェイスリフトされた、三菱の最新モデルらしい顔付きとなっているが、基本設計は2007年の発売から変わっておらず、フルモデルチェンジが待望される状況となっている。
そんななか、三菱自動車から気になる商標登録の動きがあった。
これは令和6(2024)年 1月 19日付けで、日本国特許庁に出願されたもの。「D」の文字をデザインしたもので、「DELICA」と関連しそうな商標である。現行ラインアップでは、デリカミニ、デリカD:2、デリカD:5とあるが、これらのモデル全てに使われることになるのか。
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デリカD:6はボディサイズ拡大、エルグランド後継とプラットフォーム共用も可能性
次期型のモデルネームについては、仮称として「デリカD:6」と呼ばれることも多い。ただし、これは単に世代が一つ進むことを意味するのではなく、ボディサイズが拡大される可能性が高いことが想定される。
三菱「D:X コンセプト」の発表と同日に、アライアンスの日産では、次期エルグランドのデザインコンセプトと考えられる「ハイパーツアラーコンセプト」が発表された。2025年以降に発売される三菱と日産のMPVが、プラットフォーム共用されることも可能性の一つだろう。
ホイールベースを見ていくと、現行型デリカD:5は2850mm、現行型エルグランドは3000mmとなる。プラットフォーム共用されるなら、デリカD:5後継のホイールベースは、3000mmクラスに拡大され「デリカD:6」を名乗るに相応しいモデルに仕上げられるかもしれない。
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新型デリカD:6の可能性、Challenge2025でも「MPV」として登場
三菱自動車は、2023年3月に中期経営計画”Challenge 2025″を発表した。
今後5年間、つまり2028年までに、全12車種を投入することと、そのシルエットとボディタイプが紹介された。デリカD:6に相当するモデルは、上段両サイドの「MPV」および「MPV HEV」が想定される。
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新型デリカへのフルモデルチェンジ、D:X Conceptがデザインスタディモデル、ジャパンモビリティショー2023
三菱は、未来のデリカをイメージした「D:X Concept」をジャパンモビリティーショーで公開した。
「D:X Concept」は現行のデリカD:5の後継車種として位置づけられると期待される。しかし、まだショーモデルらしいモックアップの段階であり、未来の市販モデルの姿とは遠いかもしれない。
それでも、販売期間が長くなっている現行型デリカD:5のフルモデルチェンジに相当する、新型車の開発が進められていそうだ。
「D:X Concept」のデザイン面で最も目を引くのは、『デリカ』の特長である広い室内空間と高い安全性を継承しつつ、大空間キャビンとプロテクティブボディの融合である。
キャビン前方からDピラーまでのサイドウインドウグラフィックが斬新であり、堅牢なDピラーが安全性を強調している。その上、大空間を演出するフロントウインドウ、オーバーフェンダーと大径タイヤ、そして前後スキッドプレートとサイドステッププロテクターが、力強さと走破性をアピールしている。
フロントデザインコンセプトとして「ダイナミックシールド」を採用し、Tシェイプランプとプロジェクションレーザーライトが独自の顔立ちを演出。ボディカラーは、ラグジュアリーなグランピングをイメージしたカッパー色で、高級感と冒険心を両立させている。
室内に目を移すと、MPVの広い室内空間が広がっており、パノラミックシートとエアリアルコックピットが最新のテクノロジーを感じさせる。シースルーボンネットや、音声対話式AIコンシェルジュが日常のドライブをサポート。さらに、インストルメントパネルやシートのデザインが洗練されており、ヤマハ株式会社との協業によるオーディオシステムが音楽の質を高めている。
走行性においても、環状骨格構造リブボーンフレームが採用され、SUVの走破性を誇る電動4WDと「S-AWC」の統合制御が、どんな天候や路面でも安全・安心なドライブを実現する。
このD:X CONCEPTは、PHEVシステムを採用。冒険心を呼び覚ますPHEVは、環境にも配慮しており、日常はほとんどEV走行、遠出時はハイブリッド走行と、走行モードの選択が可能。どんな冒険にも対応できるのが、この車の魅力となる。
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現行デリカD5は2007年発売、フルモデルチェンジが待望される
現行型デリカ D:5は、2007年1月に発売されたモデル。以降フェイスリフトなどのリニューアルが施されながらも、基本設計が変更されることはなく、今日まで15年以上に渡る販売が継続されている。
最近では、2019年に大規模なフェイスリフトが実施され、三菱の新たなデザインコンセプトであるダイナミックシールドが取り入れられている。
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新型コンセプトは、走破性と居住性、快適性を兼ね備えた電動クロスオーバーMPV
新型「コンセプトカー」は、SUVならではの走破性とMPVの居住性と快適性、使い勝手を兼ね備え、カーボンニュートラル社会の実現を見据えた電動クロスオーバーMPVとしている。
“Borderless Adventure”をコンセプトとし、開放感あふれる圧倒的大空間キャビンと、さまざまな冒険に応える航続距離と走破性を実現する。電動車ならではの爽快感ある走りを実現し、状況に応じて走行モードを切り替えることで行動範囲を限定しないこと、最低地上高をしっかりと確保し、大径タイヤで大地をつかみ、意のままの走りを実現する電動4WDによって、どんな天候や路面でも安心して楽しめ、自信をもって今までよりも一歩先まで踏み出すことができる頼もしい相棒のような存在をイメージしている。
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デリカD:5 フルモデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2024/05/29
- ボディサイズ拡大でデリカD:6となる可能性
- 北米向けビジネスプラン「Momentum 2030」のティザー画像の中に登場
- 日産エルグランド後継とプラットフォーム共用の可能性
- 「D」をデザインした商標登録が出願
- Challenge2025の「MPV」と「MPV HEV」が相当か
- SUVテイスト+MPVのコンセプトカー「D:X CONCEPT」をジャパンモビリティショーで出品
- デリカD:5のフルモデルチェンジに相当する後継車種の可能性
- 「D:X CONCEPT」はPHEV採用
- 現行型デリカD:5は2007年に発売されたモデル