三菱は、未来のデリカをイメージした「D:X Concept」をジャパンモビリティーショーで公開した。
「D:X Concept」は現行のデリカD:5の後継車種として位置づけられると期待される。しかし、まだショーモデルらしいモックアップの段階であり、未来の市販モデルの姿とは遠いかもしれない。
それでも、販売期間が長くなっている現行型デリカD:5のフルモデルチェンジに相当する、新型車の開発が進められていそうだ。
「D:X Concept」のデザイン面で最も目を引くのは、『デリカ』の特長である広い室内空間と高い安全性を継承しつつ、大空間キャビンとプロテクティブボディの融合である。
キャビン前方からDピラーまでのサイドウインドウグラフィックが斬新であり、堅牢なDピラーが安全性を強調している。その上、大空間を演出するフロントウインドウ、オーバーフェンダーと大径タイヤ、そして前後スキッドプレートとサイドステッププロテクターが、力強さと走破性をアピールしている。
フロントデザインコンセプトとして「ダイナミックシールド」を採用し、Tシェイプランプとプロジェクションレーザーライトが独自の顔立ちを演出。ボディカラーは、ラグジュアリーなグランピングをイメージしたカッパー色で、高級感と冒険心を両立させている。
室内に目を移すと、MPVの広い室内空間が広がっており、パノラミックシートとエアリアルコックピットが最新のテクノロジーを感じさせる。シースルーボンネットや、音声対話式AIコンシェルジュが日常のドライブをサポート。さらに、インストルメントパネルやシートのデザインが洗練されており、ヤマハ株式会社との協業によるオーディオシステムが音楽の質を高めている。
走行性においても、環状骨格構造リブボーンフレームが採用され、SUVの走破性を誇る電動4WDと「S-AWC」の統合制御が、どんな天候や路面でも安全・安心なドライブを実現する。
このD:X CONCEPTは、PHEVシステムを採用。冒険心を呼び覚ますPHEVは、環境にも配慮しており、日常はほとんどEV走行、遠出時はハイブリッド走行と、走行モードの選択が可能。どんな冒険にも対応できるのが、この車の魅力となる。
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現行デリカD5は2007年発売、フルモデルチェンジが待望される
現行型デリカ D:5は、2007年1月に発売されたモデル。以降フェイスリフトなどのリニューアルが施されながらも、基本設計が変更されることはなく、今日まで15年以上に渡る販売が継続されている。
最近では、2019年に大規模なフェイスリフトが実施され、三菱の新たなデザインコンセプトであるダイナミックシールドが取り入れられている。
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新型コンセプトは、走破性と居住性、快適性を兼ね備えた電動クロスオーバーMPV
新型「コンセプトカー」は、SUVならではの走破性とMPVの居住性と快適性、使い勝手を兼ね備え、カーボンニュートラル社会の実現を見据えた電動クロスオーバーMPVとしている。
“Borderless Adventure”をコンセプトとし、開放感あふれる圧倒的大空間キャビンと、さまざまな冒険に応える航続距離と走破性を実現する。電動車ならではの爽快感ある走りを実現し、状況に応じて走行モードを切り替えることで行動範囲を限定しないこと、最低地上高をしっかりと確保し、大径タイヤで大地をつかみ、意のままの走りを実現する電動4WDによって、どんな天候や路面でも安心して楽しめ、自信をもって今までよりも一歩先まで踏み出すことができる頼もしい相棒のような存在をイメージしている。
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デリカD:5 フルモデルチェンジ まとめ
- SUV+MPVのコンセプトカー「D:X CONCEPT」をジャパンモビリティショーで出品
- デリカD:5のフルモデルチェンジに相当する後継車種の可能性
- 「D:X CONCEPT」はPHEV採用
- 現行型デリカは2007年に発売されたモデル