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AZワゴンも見積りを出してみよう
軽トールワゴンの人気が続いている。販売チャンネルが競合するOEM車種は競争が激しく、これを利用すれば、値引きも大きくなる場合がある。
OEM先で販売される車種は、車両本体の大部分はOEM元の車種と同じだ。製造自体もOEM元が行っている。特別な拘りが無いのであれば、両方の見積りを取り、値引き競争させるのが基本だ。ワゴンRを買うなら、AZワゴンも見積りを出してみよう。
OEM先 | OEM元 | 全高[mm] | ||
マツダ | AZ-ワゴン | スズキ | ワゴンR | 1640 |
日産 | モコ | スズキ | MRワゴン | 1625 |
日産 | ルークス | スズキ | パレット | 1735 |
マツダ | スクラム | スズキ | エブリィワゴン | 1795 |
スバル | ステラ(予定) | ダイハツ | ムーヴ | 1620 |
スバル | ルクラ | ダイハツ | タントエグゼ | 1730 |
スバル | ディアスワゴン | ダイハツ | アトレーワゴン | 1875 |
AZ-ワゴン
AZ-ワゴンはマツダから販売されている。中身はワゴンRと同じだ。
知名度の割には、中古車相場はワゴンRに近い。
モコ
モコは日産から販売されている。OEM車の中では専用設計がやや多い。フロント部分はモコのオリジナルで、MRワゴンとの差別化が大きい。
ルークス
日産ルークスはスズキパレットのOEM車だ。ルークスが上級グレードのハイウェイスターをメインに販売促進しているのに対し、パレットはベースグレードと上級のパレットSW共に力を入れている。
ステラ
ステラはスバルが現在唯一製造する軽自動車だ。四輪独立懸架のサスペンションを装備し、乗り心地とハンドリング性能は軽トールワゴン車の中でも評価が高い。他車と比較し室内がやや狭く、不人気車となっている。今後、ダイハツのムーヴをOEM元として供給を受ける予定で、スバルとしての軽自動車生産は終了する。
ルクラ
スバル・ルクラはダイハツ・タントエグゼのOEM車種だ。人気車タントのスライドドアを廃止したモデルとなる。スライドドア付きのタントのOEM車は現在無い。
ディアスワゴン
スバル・ディアスワゴンはダイハツ・アトレーワゴンのOEM車だ。
スバルはダイハツと軽自動車に関して提携しているが、主力のムーヴ、タントの供給は受けることができていない。
一円でも安い方が得か?
OEM元、OEM先の二車種を競合させて、見積価格が1円でも安い方がお得感がありそうだが、実はそれほど単純ではない。
基本的にOEM先の車種より、OEM元の車種の方が中古車としての市場価値が高い。つまり新車購入の見積りでOEM元、OEM先の見積りが同程度なら、OEM元の車種を買った方が、後々後悔が少なくてすむ。
車として価値がなくなるまで乗り潰すという考えの方なら、1円でも安い方がお得だろう。しかし軽自動車は製造年から長く経過しても市場価値がある。例えばワゴンRは10年落ちでも走行が5~6万キロ程度なら25万円程度で業者間で取引されている。12年落ち8万キロ程度ですら10万円を割る事は少ない。
基本はOEM元車種の方が高価値
OEM元車種の方が中古車価値が高い場合が多いが、これはOEM先の方が販売台数や知名度が高い車種でさえ成り立つ。
一つの例として、日産モコとスズキMRワゴンを考えよう。
モデルチェンジの時期はMRワゴンが先行してデビュー行われる分、MRワゴンにとって有利な販売状況になるが、大部分の期間は日産モコの方が多く売れてきた。中古車の流通量もモコの方が数倍も多い。
こういうOEM先の販売台数の方が大きくなるような人気逆転車種でも、2~3年落ちのカーオークション相場、つまり中古車の卸値はOEM元車種のMRワゴンの方が10万円程度高い。
ただし、AZワゴンに関しては思ったより相場での価値が高い。オリジナルのワゴンRとの差があまり見られなかった。
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