新型ムーヴが2025年10月の軽自動車販売台数1位に
2025年10月の軽自動車市場で、新型ムーヴがついに販売台数1位に躍り出ました。全国軽自動車協会連合会の通称名別新車販売速報によると、軽乗用車ベスト15のうちムーヴは1万6015台でトップ、2位はスズキ スペーシアが1万4420台、3位はダイハツ タントが1万4244台、長年「王者」として君臨してきたホンダ N-BOXは1万2784台で4位という劇的な変動が見られました。
ここで1位となったムーヴは、標準ボディの新型ムーヴに加え、派生車種であるムーヴキャンバスも含めた「ムーヴシリーズ」としてカウントされています。スライドドアを持つ軽ワゴンとして高い人気を誇ってきたムーヴキャンバスと、新しくスライドドアを採用した新型ムーヴがそろってシリーズを形成し、その合計販売台数でトップに立った形です。
また、新型ダイハツ ムーヴは2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。1995年から続くロングセラーモデルとしての歴史と、7代目で大きく生まれ変わったスタイリングや使い勝手が高く評価された形で、新型ムーヴの存在感をさらに強めるニュースとなりました。
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新型ムーヴのフルモデルチェンジとスライドドア採用
ムーヴの歴史と7代目新型ムーヴの登場
ムーヴは1995年に初代モデルが発売されて以来、約30年にわたって続いてきたダイハツの基幹モデルです。初代から6代目まで、ムーヴは後席にヒンジドアを装備する軽ワゴンというスタイルを貫いてきました。スズキ ワゴンRと並んで、軽ワゴンというジャンルを広めてきた代表的な存在でもあります。
一方で、ムーヴの派生車種として2016年に登場したムーヴキャンバスは、初代型からスライドドアを採用したモデルでした。かわいらしいデザインと、スライドドアの使い勝手が評価され、特に若いファミリー層や女性ユーザーに人気を集めてきました。
その流れを受けて、7代目となる新型ムーヴは2025年6月5日にフルモデルチェンジを実施し、ついに本家ムーヴにもスライドドアが採用されました。約11年ぶりのフルモデルチェンジとなるこの新型では、「今の私にジャストフィット 毎日頼れる堅実スライドドアワゴン」というコンセプトのもと、クルマ全体が大きく作り直されています。スライドドアを全グレードに標準装備しつつ、これまでのムーヴらしい扱いやすさや堅実さをしっかり受け継いでいるのが特徴です。
新型ムーヴのプラットフォームには、ダイハツのDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)が採用されています。DNGAを使うことで、ボディ剛性や静粛性を高めながらも、軽量化と低燃費の両立をねらった設計が行われています。取り回しの良さや乗り心地、安全性能といった軽自動車の基本を高い水準でまとめ上げることが開発の狙いになっています。
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全高を抑えたスライドドア軽ワゴンという新しい立ち位置
新型ムーヴの大きな特徴のひとつが、スライドドアを備えながらも全高を1700mm未満に抑えたボディパッケージです。ボディサイズは全長3395mm、全幅1475mmと軽自動車の規格いっぱいまで使いつつ、全高はグレードや駆動方式によって差があるものの、おおむね1655mm前後に設定されています。ホイールベースは2460mmで、室内の前後方向の余裕をしっかり確保した設計です。
スーパーハイトワゴンのように背を極端に高くしないことで、重心を低く保ち、風の影響を受けにくい走りを狙っています。
また、立体駐車場の高さ制限への対応もしやすく、「背が高すぎるクルマはちょっと心配」というユーザーにも配慮したパッケージングになっています。スライドドアの便利さは欲しいけれど、N-BOXやスペーシア、タントほどのボリューム感は必要ないというユーザーにとって、新型ムーヴはちょうど良い選択肢として位置づけられています。
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新型ムーヴのデザインとインテリア
新型ムーヴのエクステリアデザインは、一目でムーヴだと分かる親しみやすさを残しつつ、フロントグリルとヘッドライトをシームレスにつないだ端正な顔つきが特徴です。
フロントからリアへ抜けるキャラクターラインや、ブラックアウト処理されたウインドウグラフィックによって、動きのあるサイドビューを表現しています。スライドドア車で見られがちな「のっぺりした」印象を避けるために、面の張りや線の通し方が綿密に調整されている点もポイントです。
リアビューでは、歴代ムーヴのアイコンでもある縦型のリアコンビネーションランプを受け継ぎつつ、新型らしいシャープさや上質感をプラスしています。全体として、実用的な軽ワゴンでありながら、日常の足として少し誇らしく乗れるようなスタイリングを目指したデザインと言えます。
インテリアは、水平基調のインパネと大きなディスプレイオーディオを中心にレイアウトされています。運転中に視線を大きく動かさなくても必要な情報を確認できるように、メーターやスイッチ類の配置が工夫されています。シンプルで落ち着いた雰囲気の中に、質感の高い素材や加飾を織り込むことで、長く付き合える室内空間を目指した構成です。
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室内空間とラゲッジスペースの使い勝手
新型ムーヴの室内は、前後方向のゆとりを重視したパッケージングが特徴です。長めに取られたホイールベースを活かし、前席と後席の間隔をしっかり確保しているため、後席に座る大人のひざまわりにも余裕があります。リヤシートには左右分割ロングスライド機構が備わっており、後席を前に出せば荷室を広く、後ろに下げれば足元を広くといった調整が簡単に行えます。
用途に応じてリヤシートの位置を変えられるため、買い物の荷物をたくさん積む日と、家族で長距離ドライブに出かける日とで、クルマの使い方を柔軟に変えられるのが魅力です。ラゲッジスペースの開口部はなるべく四角く大きく取り、荷物の積み下ろしをしやすい形状とされています。2WD車では荷室床下にアンダーボックスも用意されており、洗車道具や非常用のグッズなどを分けて収納しやすいよう工夫されています。
ラゲッジ床面の高さも、背の低めなユーザーでも扱いやすい位置に設定されていて、小さな子どもの自転車やアウトドア用品、まとめ買いした飲料の段ボールなど、日常でよく運ぶ荷物を無理なく載せられる実用性重視の作り込みが行われています。
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新型ムーヴのグレード構成と装備、走りと安全性能
4つのグレード構成と価格帯
新型ムーヴのグレード構成は、ターボエンジン搭載のRS、自然吸気エンジンの上級グレードG、実用装備を揃えた中位グレードX、価格を抑えたベースグレードLの4本立てです。従来のモデルに設定されていた「ムーヴカスタム」は廃止され、1つのボディデザインの中でホイールやライト、加飾の違いによってグレードごとのキャラクターを分ける方式になりました。
価格帯はおおむね135万円台から200万円台前半に収まるレンジで設定されています。ベースグレードL(2WD)は、スライドドアを備えた軽ワゴンとして無理のない手ごろな価格に抑えられており、必要最低限の装備でよいユーザーに向いた仕様です。Xグレードは、快適装備を押さえつつ予算を抑えたいユーザーに向いた中位グレードで、家族用の1台として選ばれやすいバランスの良いポジションを担っています。
Gグレードは、LEDライトや電動パーキングブレーキなど、日常の運転で違いを感じやすい装備を充実させたグレードとして位置づけられています。長く乗るつもりのユーザーにとっては、必要な機能が最初から揃っている狙い目の構成と言えます。RSグレードは、ターボエンジンと15インチアルミホイール、専用グリル、本革巻ステアリングなどを備えた上級スポーティ仕様で、走りと見た目の両方にこだわりたいユーザー向けに用意されています。
RSはシリーズ内では高めの価格設定ですが、スーパーハイトワゴンの上級グレードと比べると抑えめのレンジにあり、「走りもデザインも楽しみたいが、予算は現実的に」という層に応える立ち位置です。グレード構成全体として、ベースグレードで必要最低限の装備を揃え、上級グレードになるほど安全装備と快適装備を積み増す分かりやすい階段構造になっており、ユーザーが予算と欲しい機能のバランスを考えながら自分に合った仕様を選びやすい構成になっています。そのグレードと価格設定には、「ムーヴらしい堅実さ」が表れているとされています。
駆動方式は全グレードで2WDと4WDが設定され、トランスミッションは全車CVTを採用しています。雪道の多い地域やアウトドアでの使用を想定するユーザーにも対応しながら、街乗り中心のユーザーには2WDで燃費と価格を優先する、といった選び方ができるようになっています。
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パワースライドドアの装備パターン
新型ムーヴは、全車左右スライドドアを採用していますが、その開閉方式や電動機能の有無はグレードによって異なります。パワースライドドアの設定は分かりやすく整理されており、Lグレードだけは両側とも手動スライドドアとすることで、車両本体価格を抑えています。
XとGグレードは、左側のパワースライドドアを標準装備とし、右側はメーカーオプションで追加できる設定です。歩道側となる左側の使い勝手を重視しつつ、必要に応じて右側も電動化できるようにしている構成で、家族構成や使い方に合わせて選びやすくなっています。
RSグレードは、両側パワースライドドアを標準装備とした最も豪華な内容です。キーレス操作やタッチスイッチでの開閉はもちろん、ドアに触れてから少し離れると自動で閉まるイージークローザー機能も備え、半ドアになりにくい構造になっています。さらに、あらかじめドア開閉を予約しておけるタッチ操作の予約ロック機能や、乗る人が近づくと自動でドアが開くウェルカムオープン機能など、便利な機能も設定グレードで利用できます。
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エンジン・走り・燃費性能
新型ムーヴのエンジンは、ダイハツの軽自動車で広く使われている660cc直列3気筒ユニットです。自然吸気仕様とターボ仕様の2種類が用意されており、自然吸気エンジンは日常域で扱いやすいトルクを重視したセッティングになっています。信号スタートや街中での低速からの加速をストレスなくこなせるよう調律されているため、毎日の買い物や通勤・通学といった使い方に向いたキャラクターです。
ターボエンジンを搭載するRSグレードは、中高速域での伸びやかな加速感を魅力としています。高速道路の合流や追い越し、郊外路でのクルージングなど、少し速度域の高い場面でも余裕のある走りを狙った仕様で、高速移動が多いユーザーに向いたキャラクターを持っています。トランスミッションは全車CVTで、スムーズな加速と低燃費の両立を目指した制御が行われています。
DNGAプラットフォームを採用した車体は、ボディ剛性と重量バランスを最適化することで、素直なハンドリング特性と快適な乗り心地を両立させることを目標としています。サスペンション形式は、前がマクファーソンストラット式、後ろがトーションビームまたは3リンク式という定番構成で、日常域でのしなやかさと高速走行時の安定感のバランスを取るチューニングが施されています。
燃費性能については、カタログ燃費だけでなく実用燃費とのギャップを小さくすることを意識したセッティングが取られています。アイドリングストップ機構や、減速時のエネルギーを回収して効率よく使う回生制御などを組み合わせ、ストップ&ゴーの多い市街地走行でも効率よく走れるよう工夫されています。RSグレードは走りの楽しさも重視した味付けとなっており、日常の速度域でもトルク感をしっかり感じられるようなセッティングで、アクセル操作に素直に反応する加速特性を目指しています。15インチタイヤと専用サスペンションの組み合わせにより、一般道から高速道路まで頼もしい走りを実現する仕様とされています。
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安全装備とコネクト機能
新型ムーヴの安全装備は、最新世代のスマートアシストを中心に構成されています。ステレオカメラによって前方の車両や歩行者、自転車などを検知し、必要に応じて警報や自動ブレーキでドライバーを支援する機能を備えています。車線逸脱警報やレーンキープ機能、先行車発進お知らせ機能など、渋滞時や長距離移動で役立つ機能も含まれています。
上級グレードや一部オプション構成では、アダプティブクルーズコントロールも設定されており、高速道路で一定の車間距離を保ちながら走行することで、ドライバーの疲労軽減に貢献します。ボディ構造もDNGAに合わせて進化しており、衝突時のエネルギーを効率よく吸収できるよう設計されています。サイドエアバッグやカーテンエアバッグ、ブラインドスポットモニターなどのオプションも用意され、日常の運転でヒヤリとする場面を減らし、万が一のときの被害を抑えることを目標とした安全設計思想が貫かれています。
コネクト機能については、専用スマートフォンアプリと連携してクルマの状態を見守る仕組みが用意されています。ドアロックの閉め忘れやハザードランプの消し忘れをスマートフォンに通知したり、メンテナンス時期やリコール情報を自動で知らせたりといった機能を通じて、ユーザーがクルマの状態を把握しやすくなるよう工夫されています。さらに、走行履歴の記録やスマートアシストの作動履歴を確認できる機能によって、自分の運転傾向を振り返るきっかけを提供することも狙われています。
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ライバルとの違いと新型ムーヴのポジション
新型ムーヴのライバルは、ホンダ N-BOXやスズキ スペーシア、ダイハツ タントといったスーパーハイトワゴン、そしてスズキ ワゴンRやハスラーなど、数多くの軽自動車です。その中で新型ムーヴが打ち出している大きな違いは、「スーパーハイトワゴンほど背が高くないスライドドア車」という立ち位置にあります。
室内空間を最大限に優先するライバルたちに対して、新型ムーヴは全高を抑えることで重心を低く保ち、風の影響を受けにくい走りと、立体駐車場などとの相性の良さを両立しようとしています。スライドドアや最新の安全装備、コネクト機能といった便利さはしっかり押さえながら、必要以上に大きなクルマを求めないユーザーに向けたバランスの良い軽ワゴンとしてまとめられているのが特徴です。
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新型ムーヴの受注が好調、2025年6月5日正式発売
ダイハツは新型軽自動車「ムーヴ」の累計受注台数が正式発売から約1か月間で、約30,000台に達したことを発表しました。月間販売目標6,000台のおよそ5倍という好調な滑り出しとなっています。
フルモデルチェンジで7代目となった新型ムーヴは、2025年6月5日に正式発売され、先行予約については5月12日から受注受付が開始されていました。認証不正問題により大幅に延期され、約2年遅れのスケジュールで発売となりました。新型ムーヴの最大の注目点は全グレードで標準装備された後席スライドドアとなります。
ユーザーから高い支持を集めているボディカラーはシャイニングホワイトパール、ブラックマイカメタリック、クロムグレーメタリックです。グレード別ではRSとGが人気を博しています。
新型ムーヴ価格表(消費税10%込み)
| グレード | エンジン | 駆動 | 価格(円) |
| L | NA | 2WD | 1,358,500 |
| 4WD | 1,485,000 | ||
| X | 2WD | 1,490,500 | |
| 4WD | 1,617,000 | ||
| G | 2WD | 1,716,000 | |
| 4WD | 1,842,500 | ||
| RS | ターボ | 2WD | 1,897,500 |
| 4WD | 2,024,000 |
メーカー希望小売価格は1,358,500円から2,024,000円となります。ラインアップはL、X、G、RSの4グレードで、それぞれ2WDと4WDが用意されています。RSグレードにはターボエンジンが搭載されます。
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外観デザインは「ムーヴらしい“動く姿が美しい”端正で凛々しいデザイン」を掲げ、フロントからリアへと流れるキャラクターラインや伸びやかなウィンドウグラフィックによって躍動感が演出されています。縦型リアコンビネーションランプは初代モデルから継承されたアイコンであり、フロントグリルとヘッドランプはシームレスに一体化され、シャープさと先進性を強調しています。
インテリアでは機能美を優先し、インパネのオーディオ位置を低めに配置することで前方視界を広げました。
シートとドアアームレストには同一素材を採用し、統一感とともに腕への負担軽減にも配慮しています。RSおよびGグレードにはシルバーステッチ付きネイビー表皮やメッキ加飾が施され、上質さが際立っています。
ボディカラーは定番色から2トーンまで全13色を設定しており、新たに開発された「グレースブラウンクリスタルマイカ」を加えることで、動きの美しさを引き立てます。さらに、ダークメッキを基調に大人のスポーティさを演出する「ダンディスポーツスタイル」と、カッパー色の加飾を基調に上品さを強化する「ノーブルシックスタイル」を設定し、個性的な選択肢も用意されています。
走行性能はDNGAプラットフォームを基盤にムーヴ専用チューニングを施し、低速域から高速域までストレスのない加速性能を実現しています。RSグレードにはステップシフト制御が採用されており、リズミカルなエンジン音とリニアな加速感を生み出します。サスペンションとステアリングはムーヴ専用設定とし、動き出しの振動を抑えた上質な乗り心地と、キビキビしたハンドリングを両立させています。15インチタイヤと高性能ショックアブソーバーを備えるRSでは、高速道路走行時にも優れた安定感を確保しています。ドライビングポジションはフロントピラーの傾斜やヒップポイントを最適化し、運転席からの見晴らしを向上させました。ホールド性の高いシートにより、長時間の運転でも疲れにくい仕様となりました。燃費性能はWLTCモードで22.6㎞/Lを達成し、2030年度燃費基準80%をクリアしています。
安全装備では最新のステレオカメラを搭載した「スマートアシスト」を採用し、夜間歩行者や追従二輪車の検知に対応した衝突警報機能および衝突回避支援ブレーキ機能を備えています。ブレーキ制御付誤発進抑制機能が万一の踏み間違いを抑制し、ACC(アダプティブクルーズコントロール)はRSに標準、Gにはメーカーオプションで設定可能です。また、ディーラーオプションとしてBSM(ブラインドスポットモニター)を用意し、後方から接近する車両を検知してドライバーに警告します。専用電子カードキーを用いた急アクセル時加速抑制機能「プラスサポート」も選択可能であり、アクセル踏み過ぎ時に警報を鳴らすとともに加速を抑制します。ダイハツコネクトには「スマアシレポート」や「うっかりアシスト」などの見守り機能が充実し、車両メンテナンス時期通知やリコール未実施時のスマートフォン通知、過去1年分の走行履歴記録機能が追加され、安全運転と保守管理がサポートされます。
利便性の面では、全グレードで後席スライドドアを標準装備しています。RS・G・Xにはパワースライドドア(タッチ&ゴーロック機能/ウェルカムオープン機能付き)を採用し、閉まりきる前にフロントドアハンドルのタッチ式リクエストスイッチに触れるだけでドアロック予約が可能になります。ウェルカムオープン機能を使えば、降車時にインパネスイッチで次回の自動オープンを予約でき、車両接近時にスイッチ操作なしでドアが開くため、買い物帰りや両手に荷物がある状況でも快適に乗り降りできます。また、半ドア状態から自動で全閉するイージークローザー機能を全車に採用し、誰でも楽にドアを閉められるように配慮されています。さらに、運転席および助手席周辺には使い勝手の良い収納アイテムを配置し、2WD車にはラゲージアンダーボックスを設定することで、シューズ類や小物などの収納に便利なスペースが確保されています。前後乗員間距離として1,055㎜が確保され、リアシート左右分割ロングスライドにより荷室アレンジの自由度が高められており、日常の使い勝手に配慮したパッケージングが実現されています。
装備面では、電動パーキングブレーキとオートブレーキホールド機能が採用され、渋滞時などでもドライバーの疲労が軽減されます。運転席・助手席シートヒーターや360°スーパーUV&IRカットガラスが装備され、室内の快適性が向上しています。メーカーオプションの9インチディスプレイオーディオは、ワイヤレス対応のApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応し、音声操作でエアコン制御やメーター情報の表示切替が可能です。
Qi規格のワイヤレス充電器とHDMIソケット(インパネ1口)をセットで選択することで、車内の利便性がさらに高められています。ディーラーオプションの10インチスタイリッシュナビや前後カメラ+室内録画に対応したドライブレコーダーも用意されます。
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新型ムーヴのボディカラー
ボディカラーは、モノトーン10色とツートーン3パターンが用意されます。
モノトーン(全10色)
・ホワイト
・ブライトシルバーメタリック
・ブラックマイカメタリック
・スカイブルーメタリック
・シャイニングホワイトパール
・レーザーブルークリスタルシャイン
・サンドベージュメタリック
・グレースブラウンクリスタルマイカ
・コンパーノレッド
・クロムグレーメタリック
ツートーン(全3パターン)
・ブラックマイカメタリック × シャイニングホワイトパール
・ブライトシルバーメタリック × スカイブルーメタリック
・スムースグレーマイカメタリック × グレースブラウンクリスタルマイカ
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新型ムーヴへのD-CVTの採用は、ターボ車に限られた
ターボのRSについては、トランスミッションに遊星ギア式動力分割機構を備えた金属ベルト式CVTの「D-CVT」が採用されました。
先に発売されたキャンバスおよびタフトでは、コストが重視された結果、「D-CVT」の採用はターボエンジン車に留まっていました。一方で、2019年7月にフルモデルチェンジ発売された新型タントでは、NA車、ターボ車を含めて全車に「D-CVT」が採用されていました。このあたりの採用実績から、NAエンジンを搭載する軽自動車への「D-CVT」の導入は、車体重量の重いモデルに限定していると考えられます。新型ムーヴへの「D-CVT」導入も、ターボ車に限られました。
新型ムーヴにハイブリッドは無し、しかし将来的に追加される可能性あり
新型ムーヴのフルモデルチェンジ初期モデルにはハイブリッド仕様が含まれていませんが、将来的に追加される可能性は高いと考えられます。

新型ムーヴの案内チラシ(画像提供 @copen125様)
ダイハツは軽自動車向けハイブリッド開発の中止を2024年7月に発表していました。しかしその後、2025年4月に、ダイハツが成長路線への回帰を図り、新型ムーヴにハイブリッドを設定する方針へ転換したことを日刊自動車新聞が報じていました。想定されるシステムは、ロッキーで採用済みの1.2リットル e-SMART HYBRID を軽自動車用エンジンで最適化したシリーズ式ハイブリッドで、モデルサイクル中期からの導入が予想されます。
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(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
新型ムーヴ まとめ
まとめ更新日: 2025/11/24
- 2025年10月の軽乗用車販売台数でムーヴシリーズが1位を獲得
- 約11年ぶりのフルモデルチェンジでスライドドアを全グレード標準装備
- DNGA採用で剛性と静粛性を高めつつ軽量化と燃費を両立
- 全高を抑えたスライドドア軽ワゴンとしてスーパーハイト勢と差別化
- 4グレード構成と2WD・4WD設定で幅広いユーザーに応える
- パワースライドドアやコネクト機能など日常で効く装備を充実
- 自然吸気とターボの2種類のエンジン
- 最新スマートアシストとACCなど安全運転支援機能を幅広く用意
新型ムーヴ 画像 2025年10月 ジャパンモビリティショー
新型ムーヴ 画像 2025年6月
新型ムーヴの案内チラシ 画像提供ありがとうございます
新型ムーヴの案内きたけどスライドドアなんや! pic.twitter.com/loZiuLGuY7
— おっちー (@copen125) May 10, 2023
従来型ムーヴ 画像
ダイハツ ムーヴ カスタム RS 20th 20周年記念
新型ムーヴ、実質的にはムーヴキャンバスから派生したベーシック車種に
新型ムーヴは、1995年に発売された初代モデルから数えて7代目にあたります。この新型ムーヴでは、これまでの商品コンセプトが大きく変更され、従来の後席ヒンジドアは廃止され、新たに両側にスライドドアが装備されます。この変更は、2022年にフルモデルチェンジを受けたキャンバスの派生車種であることが想定され、新たな方向性を示しています。
キャンバスは、現在「ストライプス」と「セオリー」という2つの異なるイメージでラインアップされており、「新型ムーヴ」としてベーシックでスポーティなエクステリアデザインが加わることになります。
上級モデルとして設定されていた「ムーヴ カスタム」は廃止されることが想定されており、従来のヒンジドアを装備したモデルは直接的な後継車種が設定されないことになるでしょう。従来コンセプトのモデルは6代目ムーヴが最後のモデルになる可能性が高くなっています。新型ムーヴの導入は、ブランドの進化だけでなく、市場のニーズに応じた技術的な進歩をも反映していることがうかがえます。
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ムーヴ ハイブリッド、e-SMART HYBRID搭載車は無し
新型ムーヴには「e-SMART HYBRID」の搭載が期待されていましたが、フルモデルチェンジのタイミングでの採用は見込まれていません。ダイハツが開発したこのシリーズ式ハイブリッド技術は、1.2Lエンジン仕様がコンパクトSUVの「ロッキー/トヨタ・ライズ」で先行して採用されていました。また、軽自動車向けバージョンには排気量660cc未満の発電エンジンが搭載されるということでしたが、開発が中止となったことが2024年7月に発表されました。
新型ムーヴが軽自動車として「e-SMART ハイブリッド」を初めて搭載する車種になるという期待もありました。2022年10月の日刊自動車新聞の報道では、2023年秋にダイハツから軽HVが発売されると報じられ、これは「ムーヴ」の当初のフルモデルチェンジの時期と近いものでした。特に、「新型ムーヴ e-SMART HYBRID」がジャパンモビリティショー2023へ出品されることが期待されましたが、実現しませんでした。
新技術としては、「DNGAプラットフォーム」や「D-CVT」といった技術の採用が新型7代目ムーヴのフルモデルチェンジで期待されています。これらの技術の組み合わせにより、新型ムーヴはその性能と利便性をさらに向上させることが予想されます。
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出遅れたムーヴのフルモデルチェンジ、軽自動車市場はN-BOX、スペーシアの新型が注目
2023年後半より、軽自動車のセグメントでは新たな販売競争が盛り上がっています。ムーヴのライバルである、ホンダ・N-BOXとスズキ・スペーシアがフルモデルチェンジを果たしました。
ダイハツも新型ムーヴを市場に投入し、ライバルたちとの競争に名乗りを上げる予定でした。しかし、2023年、ダイハツは多くの困難に直面しました。試験不正が発覚したほか、大規模なリコールが発生し、さらには部品供給先の火災もありました。
2023年5月には、ロッキーとライズのハイブリッドモデルでのポール側面衝突試験における不正が発覚しました。この不正は非常に重大な問題とされ、結果的には生産停止にまで発展しました。この生産停止が、新型ムーヴの発売遅れの切っ掛けとなりました。

新型ムーヴの案内チラシ(画像提供 @copen125様)
2023年5月にダイハツから一部のユーザーに向けて配布されたリーフレットが、新型ムーヴに関する唯一の公式情報源となっています。リーフレットには、新型ムーヴの構造において大きな変更が予定されていることが記されています。特に後席スライドドアの採用は注目され、これは従来のコンセプトを大きく覆すものです。しかし、期待されていた軽自動車向けのe-SMART HYBRIDの採用が見送られていることも確認されました。
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新型ムーヴも「不正の対象となる車種」であった可能性
2023年、ダイハツは新型ムーヴの市場投入に向けたフルモデルチェンジの準備を進めていました。しかし、同年4月と5月に発覚した不正問題により、新型車の投入が一時停止されました。この不正問題は、車種の安全性や品質に関する基準を満たしていない可能性があるとされ、業界内外で大きな注目を集めました。
2023年12月20日には、ダイハツの第三者委員会が新たに174件の不正が発覚したと報告しました。これにより、現行販売モデルの多くが不正の対象となりました。この発表の中で、「開発中車種」が不正の対象に含まれていることが明らかにされ、具体的には新型ムーヴである可能性が高いと考えられます。新型ムーヴは、リーフレットの配布だけでなく認証申請も実施されていたため、開発がほぼ完了していたことが想定されます。
新型ムーヴへのフルモデルチェンジ、実質キャンバスのデザイン違い派生車種を想定
2022年のダイハツでは、ムーヴの派生モデルである「ムーヴ キャンバス」が先行してフルモデルチェンジされるという番狂わせがあった。その理由は、ヒンジドアを装備する従来コンセプトによるムーヴの終了と考えることができそう。
ムーヴシリーズは、スライドドア装備モデルが本流として、継続されることになる。
ムーヴはフルモデルチェンジでe-SMART HYBRIDの搭載が期待されるが、初期モデルでは採用無し
ダイハツはシリーズ式ハイブリッドのe-SMART HYBRIDを軽自動車へ導入する方針でいる。e-SMART HYBRIDは、これまで1.2Lエンジン版が登録車のロッキーに搭載されてきたが、さらに発電エンジンの排気量が660cc未満の軽自動車向けがあることが明らかとなっている。
その最初の搭載モデルは、2023年のフルモデルチェンジが予想されるムーヴであることが期待される。ただし、ミライースの後継モデルも初搭載モデルとして有力な候補となっている。
新型ムーヴよりもルーミーのフルモデルチェンジを優先か
ダイハツでは試験不正、大規模リコールに次ぐ、新たな問題として、2023年6月18日に仕入先が火災に遭った。これによる部品欠品のため国内完成車工場の稼働を一部停止させていた。これも7月10日より順次、操業が再開された。
そして、火災による部品欠品の対応では、ダイハツの各モデルに対する姿勢も表面化した。ムーヴについては、ちょうど生産が行われていない時期であったが、ダイハツの多くの車種の生産が停止された。
そのなかでも、トールと姉妹車種のトヨタ・ルーミーについては、生産停止の対象車種とはならなかった。これについては、部品の共通化が多くの車種間で行われるなか、たまたまトールとルーミーの部品が火災による影響を免れることができたのか。あるいは、在庫部品がルーミーに優先的に供給され、親会社のトヨタへの納品を遅らせたくなかったのかは不明。いずれにせよ、トヨタが発表する注文からの工場出荷時期によれば、今回の火災の影響で、ルーミーの納期が長期化するという状況にはならなかった。
遂に従来型6代目ムーヴ生産終了、姉妹車種と派生車種は先行して販売終了していた
従来型6代目ムーヴが生産終了となったが、姉妹車種、派生車種については先行して生産終了、販売終了が発表されていた。
スバルブランドから販売されてきたムーヴの姉妹車種ステラは、既に生産終了が発表されており、在庫販売を以って現行型モデル全ての販売終了が告知されていた。
また、ムーヴがベースの派生車種、キャスト スタイルは2023年6月上旬に生産終了すると告知されていた。
ムーブのフルモデルチェンジ、延期2023年6月19日発売は実現せず、大幅再延期
フルモデルチェンジを遂げた新型ムーヴはスライドドア採用という大きな進化が盛り込まれる。リーフレットも配布され発売間近というところまで漕ぎ着けていたが未だ発売の目処は立っていない。
フルモデルチェンジのスケジュールについては、当初計画されていたのが、2023年5月10日のティザーキャンペーン開始というものであった。しかしダイハツは、4月28日に海外向け車種の側面衝突試験不正に関する謝罪を行い、これによる自粛のため最初の延期が実施された。

新型ムーヴの案内チラシ(画像提供 @copen125様)
しかし、一部の顧客に向けた新型ムーヴを案内するリーフレットについては発送が手配されたままとなっていたようで、その内容は公に知られるものとなった。新型ムーヴのエクステリアはもとより、後席スライドドアが装備されることや価格帯までもが明らかとなった。また、フルモデルチェンジで期待されていた、軽自動車向けハイブリッドが用意されないことも判明した。
その後、ダイハツにおいては国内向けモデルの法令違反が発覚した。「ロッキー/トヨタ・ライズ」のハイブリッドモデルにおいて、ポール側面衝突試験の報告に虚偽があるというものであった。これについては、その後の社内試験により、実際の品質、安全性には問題が無かったことを5月26日に発表している。
そして、同日5月26日付けで、ダイハツは14.7万台規模のリコールを届け出てた。これには、令和元年に製作したムーヴの一部も含まれている。ムーヴ、キャスト、ミラ イース、ミラ トコット、タント、ウェイク、ハイゼット キャディー、ムーヴ キャンバス、コペン、ハイゼット トラックのリコールについて(届出番号 5321)
この大規模リコールによる対応が、新型ムーヴの6月19日発売スケジュールを再延期させる直接的な原因となっていたようである。
ムーヴよりも先にフルモデルチェンジされたムーヴキャンバス
かつての「ムーヴ」は、セールス実績の面からもダイハツを代表する軽自動車モデルであった。しかし、軽自動車セグメントを取り巻くニーズは変化しつつあり、近年では、スライドドアを装備したモデルが、ブランドを問わず販売の中心となっている。ムーヴ シリーズでも、スライドドア装備の派生車種「ムーヴ キャンバス」がラインアップされており、2022年は本家の「ムーヴ」を差し置いて、2代目へのフルモデルチェンジが実施された。これは、ヒンジドアを採用してきた従来型ムーヴの重要度が、相対的に下がっていることを感じさせるものであった。
一方で、6代目ムーヴの価格ラインナップを見てみると、エントリーモデルは 113万5200円で用意されている。「ムーヴ キャンバス」のエントリー価格 149万6000円との差は大きい。こういった価格面でのメリットもあってか、ムーヴの販売台数はモデル末期でありながらも堅調に推移してきた。価格の面からは、ヒンジドア装備の軽自動車は、まだまだラインナップの中では無くてはならない存在となっており、これからはミライースが担うことになる。
ムーヴの歴史は1995年から始まる、2023年フルモデルチェンジで7代目登場へ
ムーヴシリーズのスタートは、1995年にまで遡る。当時の軽自動車規格は現在よりもボディサイズが一回り小さい旧規格であった。しかし翌1996年には、衝突安全性を理由に軽自動車規格は全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下に改訂され、現在と同じボディサイズへと拡大された。
ムーヴシリーズにおいては、1997年に上級グレードの「カスタム」が登場するも、1998年には早くも2代目モデルへフルモデルチェンジを受け、新たな軽自動車規格に対応された。
ムーヴシリーズは、これ以降も短いサイクルでのフルモデルチェンジが実施されており、2002年に3代目モデル(L150/152/160S型)、2006年に4代目モデル(L175/L185S型)、2010年に5代目(LA100/110S型)、2014年に6代目(LA150/160S型)が発売となった。
現行の6代目モデル登場までは、平均3年10ヶ月の周期でフルモデルチェンジが実施されてきたわけだが、6代目モデルの販売は既に8年目に突入しており、フルモデルチェンジが遅れている状況である。
ただしその間に、スライドドア装備の派生車種としてムーヴキャンバスを2016年に発売。ムーヴ 通常モデル/カスタムのマイナーチェンジも2017年に実施されており、市場環境の変化に応じて商品力が維持されてきた。
新型ムーヴのフルモデルチェンジは延期、不正の膿を出し切り、2025年の発売に期待
新型ムーヴにおける当初の2023年5月に発表というスケジュールは大幅に延期されたままである。
新型ムーヴの登場も期待されたジャパンモビリティショー2023であるが、ダイハツはプレスカンファレンスを自粛した。新型ムーヴに関する出品も無く、発売に向けた具体的な動きは見られなかった。
ダイハツは2023年末に、生産終了する複数の車種を発表しました。
ダイハツのラインアップでは、従来型ムーヴについては、販売を終了。ミラトコットが2023年12月上旬に生産を終了し、登録車のブーンも2023年12月中旬で生産が終了することが決定している。また、本家のトヨタ・カムリと同様に、OEMモデルのアルティスも2023年12月下旬に生産が終了する予定となっている。
現行型ムーヴ、2021年9月の一部改良内容
現在販売中のモデルは、2021年9月の一部改良モデルと、その特別仕様車となる。フルモデルチェンジが迫っており、これらが現行型最終モデルとなるだろう。
- オートライトを標準装備(法規対応。2021年10月1日より継続車にも義務化される装備となる。)
ムーヴ / ムーヴカスタム
- 全11グレードから9グレードに 集約
- 特別仕様車「カスタムX “VS SAⅢ”」を新設定(ベースの「カスタムX “ Limited SAⅢ”」にパノラマモニター対応カメラを特別装備)
特別仕様車「カスタムX “VS SAⅢ”」の車両価格は、2WD 1,419,000円、4WD 1,545,500円となる。
ムーヴ フロントシートリフト(昇降シート車)
- 従来の「カスタムX “Limited SAⅢ”」にパノラマモニター対応カメラを標準装備した「カスタムX “LimitedⅡ SAⅢ”」を新設定
- 従来の 「X “SAⅢ”」に純正ナビ装着用アップグレードパックを標準装備した「X“LimitedⅡ SAⅢ”」を新設定












































































































































































































