MH23S スズキ新型ワゴンR(4代目)の評判と実燃費

スズキ

MH23S新型ワゴンR総合評価

総合評価 ★★
デザイン
走り ★★★
ハンドリング ★★
乗り心地 ★★
燃費 ★★★★★
コストパフォーマンス ★★

新型ワゴンR(DBA-MH23S)オーナー満足度評価

広くて質感の高い室内

軽自動車の室内が広くなったのは今に始まったことではないが、先代から引き続き広い室内空間が確保されている。後席はスライド式シートで荷室を広くすることも可能である。軽自動車乗換えで狭さは多少の我慢を覚悟していたユーザーにとって嬉しい誤算となった。
内装ではこれまでの軽自動車にありがちだった安っぽさが一見して感じることができなかった。いわゆる軽自動車のインテリアの質感を超えているといった印象だ。インパネ周りもまとまっており不満を感じることが出来ない。

軽自動車とは思えないドライブフィール

新型ワゴンR(MH23S)はまるで普通車に乗っている感覚でドライブすることができる。車体の剛性感が非常にしっかりしており軽自動車の基準を上回るしっかりしたハンドリングで操作でき操縦安定性はよい。
ターボエンジン搭載車は動力性能も十分であり坂の多い山道や高速道路でのロングドライブもストレスを感じることができなかった。日常の速度域である中低速をメインにしたトルクの加速がいい。驚くのが、非常に静かな騒音で室内が快適であることだ。
ターボ車であれば40~50km/hぐらいの速度域なら普通車を超えた力強さで加速ができる。なめらかなマイルドターボで自然で力強い加速が魅力だ。
特にCVT搭載モデルはエンジンや車体との相性がよく加速感、燃費も格上だ。

新型ワゴンR,MH23Sはターボエンジンも実燃費がいい

実燃費報告

NA車
K6A型直列3気筒DOHC12バルブVVT
FF,2WD,CVT…13~22km/L
FF,2WD,4AT…12~21km/L
4WD…11~19km/L

ターボエンジン
K6A型直列3気筒インタークーラーターボDOHC12バルブ
FF,2WD,CVT…13~21km/L
4WD,CVT…10~18km/L

新型ワゴンRの短所、欠点

高すぎる車体価格(特にワゴンRスティングレー)

一部の普通車を凌ぐほどの出来ではあるが、車体価格が高すぎる感があるのは否めない。
ターボエンジン搭載車のワゴンRスティングレー2WD・CVTが¥1,417,500~となっており、1.0Lのヴィッツが106万円~という価格設定と比較するとかなり割高である。
質感向上と共に車体価格が上がってきた軽自動車ではあるが、普通車に対してコストメリットがほとんど無くなってしまえば本末転倒としか言いようが無い。
ちなみに11年間乗ると考えて、普通車との合計法定費用の差額は約33万円※である。
※車検法定費用(自動車重量税、検査手数料、自賠責保険)および自動車税の11年間の合計額を普通車(トヨタヴィッツ1t未満,1.0L)と比較して算出。

デザインがイマイチ

軽自動車の規格いっぱいのサイズの中では健闘しているが、普通車と競合する価格帯の中では、見劣りしてしまう。

軽自動車が普通車を越えられない壁

サスペンションの動きやアクセルペダル、ブレーキペダルなど操作系のしっかり感は普通車には敵わない。そうしてこういう差はドライブの疲れにくさや乗り心地に確実に影響を及ぼしてくる。一見の質感こそ普通車並ではあるが、シートの座りごこちやホールド感はやはり普通車に劣る。
ショックアブソーバーも守備範囲が狭く、細かい振動も大きな揺れも収まりにくく、長時間の運転では腰が疲れる。
エンジンの静粛性はずいぶんと良くなった印象があるが、ロードノイズは昔の軽トラとさほど変わらない。
あと、細かな点では、フォグランプが暗いことや、助手席のカップフォルダ、エアコン吹き出し口をはじめとするの材質の質感不足を指摘する声もあった。

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