スズキ・アルトワークスがクリスマスイヴに発売、5MTと5AGSが設定
アルトワークスが2015年12月24日に発売日を迎えるスケジュールとなった。
(写真はアルトワークス、東京モーターショー2015)

アルトワークスは2014年12月に発売された現行アルトがベースの5MT&ターボエンジン搭載モデル。既に東京モーターショー2015で参考出品され、その市販が確定的となっていたが、発売時期については未定ということであった。2016年春頃の市販を予測する声もあったが、これは実際にはもっと早まり2015年のクリスマスイヴに発売されることになった。

アルトワークスは139万8000円から、ターボRSより約10万円高に価格設定される
アルトワークスは東京モーターショー出展モデルがほぼ市販型となる見込みで、これは新色のスチールシルバーメタリック(ZVC)となる。この他にもピュアレッド(ZUZ)、ブルーイッシュブラックパール3(ZJ3)、パールホワイト(Z7T)と、アルトターボRSでおなじみのボディカラーが設定される。

ターボエンジンについてはワークス専用チューニングが施され、他の軽ターボモデルよりも高いパフォーマンスが与えられることになる。サスペンションセッティングなど足回りについても通常のアルトとは異なる専用チューニングとなる。

車両価格は5MT 2WDモデルが139万8000円。4WDも設定され149万8000円となる見込み。アルトターボRSより約10万円高い車両価格となる。

また5MTモデルの他に5速AGSモデルも設定される。5速AGSはアイドリングストップも装備される。

インテリアではレカロシート、ステンレスペダルプレート。エクステリアではフロントの専用エンブレム、ブラック塗装の15インチアルミホイールが目立った装備となる。
車名 | アルト | アルト |
代表グレード | VP | F |
発売日 | 2019年10月 | 2019年10月 |
型式 | HBD-HA36V | DBA-HA36S |
ボディ形状 | 5ドア 軽自動車 | 5ドア 軽自動車 |
乗員定員 | 4名 | 4名 |
全長(mm) | 3395 | 3395 |
全幅(mm) | 1475 | 1475 |
全高(mm) | 1475 | 1475 |
ホイールベース(mm) | 2460 | 2460 |
トレッド 前(mm)/後(mm) | 1305/1310 | 1305/1310 |
室内長(mm) | 750 | 1985 |
室内幅(mm) | 1135 | 1255 |
室内高(mm) | 855 | 1215 |
車両重量(kg) | 610 | 610 |
エンジン型式 | R06A | R06A |
シリンダー配列 | 直列3気筒 | 直列3気筒 |
排気量(cc) | 658 | 658 |
シリンダー内径(mm)×行程(mm) | 64.0×68.2 | 64.0×68.2 |
最高出力 | 49ps(36kW)/6500rpm | 49ps(36kW)/6500rpm |
最大トルク | 5.9kg・m(58N・m)/4000rpm | 5.9kg・m(58N・m)/4000rpm |
圧縮比 | 11.5 | 11.5 |
過給機 | NA | NA |
燃料タンク容量(L) | 27 | 27 |
使用燃料 | レギュラーガゾリン | レギュラーガゾリン |
JC08モード燃費(km/L) | 25.8 | 27.2 |
サスペンション(フロント) | マクファーソンストラット式 | マクファーソンストラット式 |
サスペンション(リア) | トーションビーム式 | トーションビーム式 |
ブレーキ(フロント) | ディスク | ディスク |
ブレーキ(リア) | ドラム | ドラム |
タイヤサイズ(フロント) | 145/80R13 75S | 145/80R13 75S |
タイヤサイズ(リア) | 145/80R13 75S | 145/80R13 75S |
最小回転半径(m) | 4.2 | 4.2 |
トランスミッション | 5MT | 5MT |
駆動方式 | FF | FF |
消費税込み車両価格 | 737,000円 | 863,500円 |
車名 | アルト | アルト |
代表グレード | L | F(スズキセーフティサポート装着車) |
発売日 | 2019年10月 | 2019年10月 |
型式 | DBA-HA36S | DBA-HA36S |
ボディ形状 | 5ドア 軽自動車 | 5ドア 軽自動車 |
乗員定員 | 4名 | 4名 |
全長(mm) | 3395 | 3395 |
全幅(mm) | 1475 | 1475 |
全高(mm) | 1475 | 1475 |
ホイールベース(mm) | 2460 | 2460 |
トレッド 前(mm)/後(mm) | 1305/1310 | 1305/1310 |
室内長(mm) | 1985 | 1985 |
室内幅(mm) | 1255 | 1255 |
室内高(mm) | 1215 | 1215 |
車両重量(kg) | 650 | 620 |
エンジン型式 | R06A | R06A |
シリンダー配列 | 直列3気筒 | 直列3気筒 |
排気量(cc) | 658 | 658 |
シリンダー内径(mm)×行程(mm) | 64.0×68.2 | 64.0×68.2 |
最高出力 | 52ps(38kW)/6500rpm | 52ps(38kW)/6500rpm |
最大トルク | 6.4kg・m(63N・m)/4000rpm | 6.4kg・m(63N・m)/4000rpm |
圧縮比 | 11.5 | 11.5 |
過給機 | NA | NA |
燃料タンク容量(L) | 27 | 27 |
使用燃料 | レギュラーガゾリン | レギュラーガゾリン |
JC08モード燃費(km/L) | 37.0 | 29.6 |
サスペンション(フロント) | マクファーソンストラット式 | マクファーソンストラット式 |
サスペンション(リア) | トーションビーム式 | トーションビーム式 |
ブレーキ(フロント) | ディスク | ディスク |
ブレーキ(リア) | ドラム | ドラム |
タイヤサイズ(フロント) | 145/80R13 75S | 145/80R13 75S |
タイヤサイズ(リア) | 145/80R13 75S | 145/80R13 75S |
最小回転半径(m) | 4.2 | 4.2 |
トランスミッション | CVT | 5AT |
駆動方式 | FF | FF |
消費税込み車両価格 | 910,800円 | 924,000円 |
過去記事(2015/10/31)
東京モーターショー2015、見逃せないモデル(前編)
東京モーターショー2015、マツダ、日産、メルセデスベンツ、ホンダ、スズキ
東京モーターショー2015が10月30日(金)~11月8日(日)の日程で開催中となっている。見逃せない主要モデルをリストアップ。
前編:マツダ、日産、メルセデスベンツ、ホンダ、スズキはこのページ
後編:三菱、レクサス、スバル、ダイハツ、トヨタはリンク先へ
マツダ
まずは西棟1Fの1・2ホールから。マツダではRX-VISIONがメインモデルとなる。RX-8後継のロータリーエンジン搭載モデルを予告するコンセプトカーということで、RX-9としての市販化が待望される。これを見るために東京モーターショーへ訪れたというファンも多いはずだ。
(写真はマツダ・RX-VISION)

日産
日産ブースでは、次期ジュークコンセプトとも言われるGRIPZが主力モデルの一つとなる。他に自動運転車のIDSコンセプト、無地インテリアに映像を映し出すTEATRO for DAYZ、ゲームのCONCEPT 2020 VISION GRANTURISMOもあるが、混雑の中あまり時間を割いて見るほどの内容ではないかも。インフィニティQ30やスカイラインクーペが出展されず残念。
(写真は日産・GRIPZ)

(写真は日産・IDSコンセプト)

メルセデスベンツ
長い通路を通り東棟1・2・3ホールへ。メルセデスベンツが東京モーターショー向けにコンセプトカー1台をワールドプレミアさせている。
(写真はメルセデスベンツ・Vision Tokyo)

ホンダ
お隣のホンダでは、燃料電池車CLARITY FUEL CELLの市販モデルがワールドプレミアとなる。NSX、シビックタイプRもそれぞれ市販型が日本初公開となる。
(写真はホンダ・クラリティFUEL CELL)

(写真はホンダ・NSX)

(写真はホンダ・シビックタイプR)

スズキ
今回のスズキはかなり意欲的。市販型ニューモデルとして、AセグメントクロスオーバーSUVのイグニス、Bセグメントハッチバックのバレーノ、BセグメントクロスオーバーSUVのエスクードを公開。ステージ上にはワールドプレミアのコンセプトカーとして3車種が飾られる。さらに5MTターボのアルトワークスも市販確定ということで見どころ満載となった。
(写真はスズキ・イグニス)

(写真はスズキ・バレーノ)

(写真はスズキ・エスクード)

(写真はスズキ・マイティデッキ コンセプト)

(写真はスズキ・アルトワークス)

通路を挟んで向かいの東棟3・4・5ホールへ(後編:三菱、レクサス、スバル、ダイハツ、トヨタ)
過去記事(2015/10/29)
アルトワークスが復活、ターボ&5MTで市販確定、東京モーターショー2015
スズキがアルトワークスを出展、ターボ+5速MTで発売決定
スズキ・アルトワークスが報道公開が始まっている東京モーターショー2015で出展された。
(写真は新型アルトワークス)

参考出品車との名目で出展されたアルトワークス。事前の情報ではアルトワークスなるモデルはリストアップされていなかった。スズキがゲリラ的に出展した単なるショーモデルかと思いきや、なんと社内では市販が決定しているという。

そうなると気になるのは発売時期である。2015年内?あるいは2015年度内?の問いにスズキの担当者は応えてはくれなかったが、なるべく早い時期での市場投入を考えているとのこと。もちろん現段階では車両価格も決定されていないだろう。

ホットハッチ、アルトワークスが復活、車両価格は未定ながらも市販確定
2014年12月に発売された現行アルトであるが、無骨なルックスと大幅な軽量化が実現されたことで、ターボエンジンとマニュアルトランスミッションを搭載したアルトワークスなるホットハッチモデルの復活を望む声があがっていた。ただし、現状の軽自動車向け5速MTの供給体制を考えると、アルトワークスの復活は難しいというのが大方の見方でもあった。

その後ターボエンジン+5AGS搭載のアルトターボRSが発売されたことで、この話は終わったものと考えていたが、これはいい意味で裏切られたと言えるだろう。

アルトワークスについて現在のところ明らかになっているのは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1500mmのボディサイズ、ターボエンジン搭載、2WD、5速MTであるということである。

室内はレカロシートが装備される。足元はオーソドックスに3ペダル式で、シフトノブは5速であることが確認できる。
過去記事(2015/02/26)
新型アルト ターボRSのJC08モード燃費は2WDが25.6km/L、4WDが24.6km/L
スズキがアルト ターボ RSを発売、トランスミッションは5AGSのみの設定
前回レポートでもお伝えした通り、スズキの新型アルト ターボRSの発表および発売が2015年3月11日に実施されることになりそうだ。
(写真はアルトターボRSコンセプト)

そして今回明らかになったのが燃費性能である。JC08モードで2WD 5AGS車は25.6km/L、4WD 5AGS車は24.6km/Lとなる。パワートレインのラインアップは以上の2タイプで、待望の5MT車は用意されない。トランスミッションは5AGSのみの設定となる。

また、カラーリングは黒を基調に赤のアクセントが施され、スポーツイメージが強く表現される。東京オートサロン2015で公開されたアルトターボRSコンセプトは白ベースのボディカラーであったから、これとは異なるカラーリングとなりそうだ。

ボディは通常アルトから剛性アップが盛り込まれており、サスペンションも専用チューニングが施される。

車両価格は2WDモデルで131万円程度になる見込み。この数字は発売日までに変動する可能性があるが、ターボエンジン搭載のスポーツモデルとしては比較的低価格が実現されそうである。
アルトターボRSの他にも軽ターボスポーツモデルが発売、ホンダ・S660
一方でホンダのS660も2015年3月に発表される見込みとなっている。
(写真はホンダS660コンセプト)

S660もアルトターボRSと同クラスとなる軽ターボエンジンが搭載される。ミドシップのオープンクーペであるS660と、FFベースのアルトターボRSではキャラクターも価格帯も大きく異なるが、スポーツ走行が楽しめる軽自動車として比較対象とするユーザーが多くなりそう。昨年2014年にフルモデルチェンジしたダイハツのコペンも含め、軽スポーツカーに注目が集まることになるだろう。
過去記事(2015/02/23)
スズキ・アルト ターボRSは3月11日の発売見込み、車両価格は約131万円より
アルト ターボRSが2015年3月11日に発売、価格は約131万円という情報も
スズキはベーシック軽自動車のアルトを2014年12月にフルモデルチェンジさせた。その新型アルトをベースにしたアルト ターボRSが2015年3月11日に発売される見込みとなった。
(写真はアルト ターボRSコンセプト、東京オートサロン2015)

アルトにターボエンジン搭載のRSが計画されていることは、フルモデルチェンジ当初から噂となっていた。1月に開催された東京オートサロン2015でもアルト ターボRSコンセプトが公開され、かつてのアルトワークスの再来とその発売を期待するファンも多かったはずだ。これはアルトターボRSとして間もなく正式な発売日を迎え、車両価格は2WDモデルで約131万円程度になるとされる。

アルトターボRSの5MTモデルは発売が遅れる可能性も、まずは5AGSモデルの発売が確定的
新型アルトにスポーツモデルの設定が期待されるのは、アルトワークスを彷彿とさせるクラシカルなエクステリアデザインのよるものだけではない。新型アルトの車体重量は、2WDモデルの先代モデル比で約100kgにも及ぶ軽量化が実施されており、その重量は610kg。新型アルトターボRSは、ターボチャージャー、大径タイヤなど装備の充実やボディ補強を受けながらもわずか670kgに仕上げられる見込みだ。

新型アルトターボRSに搭載されるエンジンはR06A型の直3ターボとなる。そのスペックは47kW(64ps)/6000rpm、98Nm(10.0kgm)/3000rpmにチューニングされる見込みとなっている。

そしてトランスミッションについては、まずは5AGSのみがラインアップされる可能性が高い。5AGSは2ペダル式のシングルクラッチトランスミッションで、軽量かつローコストというメリットもあるが、やはり5MTモデルのラインアップが望まれるところ。ただし、エンジンが高トルク化された事情から現行の5MTをそのまま載せるわけにもいかず、ターボRSの5MTモデルの登場は遅れるか、ずっと発売されないということもあるかもしれない。
過去記事(2015/01/11)
アルトターボRS、スズキが軽ホットハッチを発売予定、東京オートサロン画像
アルトターボRSコンセプトが東京オートサロンに出展、赤のホイールでドレスアップ
スズキのベーシック軽自動車、アルトの8代目になるフルモデルチェンジが先月2014年12月に実施された。スズキはこの新型アルトをベースにターボエンジンを搭載させたモデル、アルトターボRSを2015年3月に発売する計画となっている。
(写真はアルトターボRSコンセプト、東京オートサロン2015)

アルトターボRSは低価格グレードも設定される、オシャレで安い軽ターボ車として販売台数も期待
アルトにターボエンジン搭載のスポーツモデルが追加ラインアップされることは、先月の段階で既に発表済みであったが、今回のアルトターボRSコンセプトは赤のホイールが装備されているのが新しい。

赤く塗装されたスポイラーおよびサイドミラーは、市販型アルトターボRSの全ボディ色において採用される見込み。これらと同色でマッチさせたレッドのホイールが映える。スポーツ志向のユーザーだけでなく、ちょっと上級のオシャレな軽自動車を求めている層にも興味をもってもらえそうだ。

写真のモデルはあくまでコンセプトカーということなので、このまま市販されるわけではない。市販型アルトターボRSではコスト重視のグレードも設定され、低価格モデルがラインアップされる見込み。スタート価格としては130万円前後が予想される。

新型アルトの標準モデルは、先代モデルから100kgもの軽量化を果たしている。その最軽量グレードが610kgであったから、過給器および強化パーツを含めても650kg程度が予想される。
ターボエンジンは他の軽ターボ車と同じ3気筒のもので、最高出力は64ps、最大トルクは9.7kgfmとなるだろう。
過去記事(2014/12/26)
新型アルト84万7800円から発売、JC08モード燃費ナンバーワンの37.0km/L達成
新型アルトのスタート価格は84万7800円、エネチャージ採用モデルは89万4240円
スズキのベーシック軽乗用車、アルトが2014年12月22日にフルモデルチェンジされた。
(写真は新型アルト)

このクラスの軽自動車は、女性ドライバーからの支持を得やすい可愛らしいエクステリアデザインが多かったが、本モデルでは無骨でレトロなデザインが採用され話題となっている。

車両価格は廉価グレードのFが84万7800円からに設定される。トランスミッションは5MTまたは5AGSが選択可能。JC08モード燃費は2WDの5AGSが29.6km/Lとなる。

次に、グレードLが89万4240円からに設定される。こちらはCVTとエネチャージ採用でJC08モード燃費は37.0km/Lを達成。これはダイハツ・ミライースの同35.2km/Lを超え、JC08モード燃費ナンバーワンのトヨタ・アクアと並ぶ数値である。今回は簡易型ハイブリッドのS-エネチャージは採用されない。S-エネチャージ搭載のアルトは、ダイハツのミライースがフルモデルチェンジされるタイミングで、新型アルトエコとして市場投入されることが予想される。
さらに上級のグレードSが100万2240円、グレードXが113万4000円に設定される。
以上、車両価格はいずれも2WDモデルのもの。4WDモデルは約10万円高で用意される。
(写真はダイハツ・ミライース)

新型アルトは先代モデル比で60kgの軽量化を達成、新開発プラットフォームを採用
新型アルトの最大の進化は新開発のプラットフォームにある。これにより、曲げ剛性およびねじり剛性を約3割向上させながらも車体重量は先代モデル比で60kgの軽量化が達成された。

新型アルトの車体重量は650kg、対するライバルのミライースは730kgであるから、これだけの重量差があれば新型アルトが燃費性能で勝るのも当然の結果である。さらにアルトの最高出力52ps、最大トルク6.4kgfmは、ミライースの同49ps、5.8kgfmを上回っている。
また、ホイールベースは先代モデル比で60mm延長され2460mmとなった。レトロな外観ながらも居住性はしっかりと進化しているのもポイントである。
過去記事(2014/12/15)
アルトがフルモデルチェンジ、ティザーサイト公開で噂のレトロデザインが確定
スズキ アルトはレトロデザイン採用、YOUTUBEスズキ公式チャンネルでCM公開
スズキのアルトが2014年12月22日にフルモデルチェンジされる計画となっている。

直線を多用したボディラインと角目ヘッドライトのデザインが、かつての同2代目モデルあたりを彷彿とさせる。レトロである意味で奇抜ともとれるエクステリアデザインは以前から話題となっていたが、ついに新型アルトのティザーサイトが公開され、やはり噂通りの外観で発売されることになりそうだ。

2014年のスズキはハスラーが大ヒットとなり、これに追従する軽自動車メーカー各社がカラーリングとしてツートーンカラーを設定した。この新型アルトにもツートーンカラーモデルが用意され、別色設定となる箇所はブラックのバックドアとなる。フォルクスワーゲンのUP!もこれに近い意匠となっており、最近のスモールカーのトレンドをスズキなりに取り入れた感じである。
TVCMが公開され、YOUTUBEのスズキ公式チャンネルでも視聴することができる。
この他、アルトワークスが後追いで2015年3月に発売予定となっている。
アルトエコおよびS-エネチャージの導入は見送り、通常版アルトで軽自動車燃費ナンバーワン達成か
そして、燃費特化モデルのアルトエコは、今回のフルモデルチェンジで同時デビューとはならないようだ。それでも新型アルトは大幅に燃費性能を向上させ、ダイハツ・ミライースのJC08モード燃費35.2km/Lを超えることが予想される。
次期アルトエコはスズキがS-エネチャージとしてワゴンRで先行導入したハイブリッドシステムが採用されることが期待されるが、これはダイハツ対抗の切り札として残しておくようだ。
(写真は現行アルトエコ)

軽自動車セグメントでは、ダイハツが主力モデルのムーヴをフルモデルチェンジさせたばかり。スズキはこの新型アルトの投入で2014年を締めくくり、今年の軽自動車販売台数ナンバーワンに挑む。
過去記事(2014/11/20)
アルトが2014年12月にフルモデルチェンジ予定、アルトエコがハイブリッド化
スズキ・アルトが8代目へフルモデルチェンジ、新型プラットフォームを採用
スズキの軽自動車、アルト シリーズが2014年12月にフルモデルチェンジされる計画となっている。2009年から販売される現行アルトは5年間の販売期間を終えて8代目へ移行することになる。
(写真は現行アルトエコ)

まず先行して発売されるのがベーシックモデルのアルトである。プラットフォームが一新されるというから、軽量化など基本性能を向上させた正常進化が期待される。スズキの乗用軽自動車のボトムを支えるモデルとして、コストを重視した低価格なラインアップとなるだろう。

アルトエコもモデルチェンジされる、次期型は簡易型ハイブリッドシステムを採用か
そして、遅れて登場するのが燃費スペシャルバージョンのアルトエコである。現行アルトエコは、ダイハツの超低燃費軽自動車のミライースの対抗として、急遽設定されたモデルであった。次期型では十分な開発期間を設けることができたため完成度を上げてきそうである。

そのアルトエコに採用される燃費技術は、スズキの持つ最先端のものになることが期待される。つまりワゴンRで既に市販化が実現しているS-エネチャージのシステムの搭載が予想される。S-エネチャージは、短時間のモーターアシスト機能が備わっており、簡易型のハイブリッドシステムに相当する。
(写真はワゴンR)

次期アルトエコはハイブリッド化されることにより、その燃費性能はJC08モードで40km/L程度になることが予想される。
既にネット上に次期アルト シリーズのエクステリア画像が出回っているが、実はこれには期待はずれという声が多数。上級のアルトエコは別エクステリアの可能性もあり得るか。
過去記事(2014/09/01)
アルトが2014年内にフルモデルチェンジ、アルトエコはハイブリッド化の期待
スズキがアルト シリーズのフルモデルチェンジを2014年末に計画
スズキのベーシック軽自動車、アルトが2014年末にもフルモデルチェンジされる計画となっている。
(写真は現行アルトエコ)

現行アルトは2009年に発売した7代目モデル。まる5年間の販売期間を経て8代目へフルモデルチェンジされることになる。
次期アルトエコは、S-エネチャージの装備によるハイブリッド化を期待
アルト シリーズはスズキの軽乗用車ラインアップのボトムを支えるモデルとなっている。ローコストな設計により現行モデルの車両価格は83万1600円からと低価格に設定される。特に2011年に燃費強化版のアルトエコが発表されてからは、当モデルに注目されることが多くなった。アルトエコのJC08モード燃費は現行モデルで35.0km/Lに向上しており、通常版アルトの22.6km/Lを大幅に上回るスペックとなっている。

ただし、技術的には先月8月に発売されたワゴンR S-エネチャージの方が先端にあり、モーターによるアシスト機能が軽自動車として初めて採用された。モーターの出力は1.6kWと小出力でバッテリー容量も小型のためモーターアシスト時間は最大6秒間に限られるが、いわゆるハイブリッドシステムに相当し、安価なシステムで燃費性能を向上させることに成功した。
(写真はダイハツ・ミライース)

このスズキの軽自動車向けハイブリッド技術が次期アルト シリーズに採用されることは想像に難くない。特に燃費強化モデルのアルトエコは、先日ライバルのダイハツ・ミライースに軽自動車燃費ナンバーワンの座を奪われており、スズキとしても是非ともこれを奪還したいはず。低燃費かつ低価格のイメージで販売台数を獲得してきたミライースに対して、アルトエコはセールス的に成功しなかった。次期アルトエコはハイブリッド化で大きく躍進することを期待したい。
過去記事(2011/02/08)
キャロル(マツダ)他/軽セダンと軽SUVのOEM車
自動車メーカー各社はOEM車で軽自動車ラインアップをそろえてきた
自動車メーカー各社は現在の軽自動車人気を前々から予想していたのだろうか。
軽自動車生産から撤退したマツダやこれから撤退しようとするスバル、そして日産は、軽自動車をOEM供給を受けることでラインナップをそろえてきた。
今回のレポートは軽セダンと軽SUVのOEM車をまとめてみた。
ワゴンR、ムーヴをはじめとする軽トールワゴン車のOEM一覧も参考にしてもらいたい。
OEM先 |
OEM元 |
全高[mm] |
マツダ |
キャロル |
スズキ |
アルト |
1535 |
マツダ |
AZ-オフロード |
スズキ |
ジムニー |
1680 |
マツダ |
スピアーノ |
スズキ |
旧アルトラパン |
1495 |
スバル |
プレオ |
ダイハツ |
ミラ |
1540 |
スバル |
プレオカスタム |
ダイハツ |
ミラカスタム |
1540 |
日産 |
オッティ |
三菱 |
eKワゴン |
1550 |
日産 |
オッティライダー |
三菱 |
eKスポーツ |
1550 |
日産 |
キックス |
三菱 |
パジェロミニ |
1635 |
キャロル
マツダ・キャロルはスズキアルトのOEM車だ。
初代のキャロル360からの名称を受け継いでいるが、1989年の再登場からはスズキとの提携で開発されている。
1998年の軽自動車規格改正以降は特にアルトとの変更点が無くなってきており、フロントグリルとマツダエンブレムぐらいの違いしかない。
エンジンはK6A型、サスペンションは前がマクファーソンストラット式、後がI.T.L.式となっている。
AZ-オフロード
マツダ・AZ-オフロードはスズキジムニーのOEM車だ。ジムニーは軽オフロードとしてはパジェロミニと並ぶほど有名だが、AZ-オフロードはマイナー車。中古車の流通台数も本家ジムニーのわずか1/20程度だ。
スピアーノ
マツダ・スピアーノはスズキの旧アルトラパンのOEM車だった。
現行の新型アルトラパンとはOEM提携をしておらず、マツダの現在のラインナップにはスピアーノは存在しない。
エンジンはK6A型のNAとターボの2タイプがある。サスペンションにはフロントがストラットリアがI.T.L式リジットアクスルが採用されている。
プレオ
スバル・プレオはダイハツミラのOEM車だ。
先代の初代プレオ(RA1/RA2/RV1/RV2)はセミトールワゴンとしてスバル独自で開発生産が行われていた。
2010年のフルモデルチェンジからはスバルでの生産は無くなりダイハツからOEM供給を受けミラと同一車となった。
ミラの上級グレードであるミラカスタムと同様に、プレオにも上級グレードのプレオカスタムがある。
エンジンはNAのKF-VE型とターボのKF-DET型、サスペンションは前がストラット式、後が:トーションビーム式となっている。
オッティ
日産・オッティは三菱ekワゴンのOEM車だ。
ekワゴンの上級グレードであるekスポーツに相当するものとしてオッティRiderが存在する。
ただし、オッティライダーはエクステリアを大幅に変更しており、オリジナルのekスポーツとは雰囲気が全く違う車だ。
ターボエンジン採用車はオッティライダーとekスポーツの上級グレードにしか設定されていない。
エンジンは3G83型、サスペンション形式はフロントがマクファーソンストラット、リアが3リンクコイル式だ。
キックス
日産・キックスは三菱パジェロミニのOEM車だ。
日産がOEM供給を受ける車種は、エクステリアの大幅変更を加え日産らしさを付加して、オリジナル車種との差別化を図ってきたが、このキックスに限って言えば、オリジナルのデザインと雰囲気を踏襲したものとなっている。
パジェロミニの中では中間グレードのみの供給だ。2WDや4WDの廉価グレードおよびプレミアムグレードに相当するものはキックスにはない。
エンジンは4A30型が採用されている。
OEM車の中古車相場の状況
OEM車はオリジナルに対して中古車価格が低くなるケースが多い。個別の車種について見てみよう。
比較には業者向けカーオークション相場を用いている。実際の店頭価格は少なくとも10万円程度は高くなるので注意していただきたい。
キャロルの中古車相場は健闘
キャロルの中古車価格はオリジナルのアルトとほとんど同水準で取引されている。走行距離や状態によるが3年落ちなら、35~55万ぐらいが主な価格帯だ。
スピアーノは人気薄
スピアーノはオリジナルのアルトラパンに対して、人気の差が大きく出た。スピアーノは4年落ちで35~45万程度に対しアルトラパンは50~60万程度の価格帯で取引されている。典型的なOEM車が不利な状況だ。
オッティ人気はオリジナルに勝った
三菱は不人気メーカーのため、中古車価格が低い傾向がある。供給を受けている日産、オリジナルの三菱ではどうなるのか。
3年落ち同士の結果で比較すると、ekワゴン45~55万円に対しオッティ50~60万円。僅差だがオッティの価格がオリジナルのekワゴンを越えてしまった。
三菱の企業イメージは相当深刻なようだ。
中古車の流通台数はekワゴンの方がやや多い。