高速道路料金改正の動き
都市部など一部を除く高速道路の料金が、平日でMAX2000円、休日は従来通りMAX1000円になるということが決まった。
平日が単純に安くなった分お得だが、渋滞の問題もあるし、簡単にこれを歓迎すべきかどうかの判断はできない。
このことに加え検討されているのが首都高速と阪神高速の実質値上げだ。
平日2000円
都市部などの一部を除く多くの区間の高速道路は、平日の利用料金が最大2000円となる。
輸送業界では渋滞も懸念されているが、平日最大2000円ということであるから、普段の通勤など、近距離で高速を使う人が大幅に増えるとは考え難い。
一番に恩恵をうけるのは主に長距離トラックとなる。
現在、一般道は大型のトラックが非常に多く目に付く。高速代金の節約のために、なるべく一般道を走行しているトラックドライバーは少なくない。
一般道の大型トラックが高速道路にシフトしてくれれば、近距離の移動メインの普通車ドライバーも間接的に恩恵を受けることになり、ほとんどの人にとって歓迎すべきことになりそうだ。
少数派ではあるが、平日に仕事休みの取れる一般ドライバーにとっても、高速道路を利用して出かける機会が増えるようになるだろう。
高速道路の利用料金は安くなっても、ガソリン代が高いのが現状だ。
節約志向が続く中、ちょっとした旅行の出費もなるべく抑えたいのが本音である。
そういう中、車中泊というのがブームになっている。
高速道路の割引枠が更に広がれば、車中泊で旅行がしたいドライバーが増えるはずだ。
最近は軽自動車やコンパクトカーにやや押され気味であったミニバンの人気がまた復活してくる可能性がある。
セレナやステップワゴン、ヴォクシーあたりが売れてくるのではないだろうか。
7人乗りは不要という家族であれば、フリードスパイクのようなコンパクトで広い室内を持つ車も人気車種となりそうだ。
いずれにせよ、ガソリン代を節約できる低燃費性能に力を入れた車が人気となるだろう。
首都高速
ETC利用での割引が実施されているが、割引度合いがやや少なくなる。
日祝は割引価格で現在500円で走行できる部分が560円になる見込みだ。
平日22時~6時の夜間割引は従来どおりで、割引後の価格は560円。
割引なしの平日の昼間は700円のままだ。
この程度の値上げなら大きな反対運動も起きないと思うが、今後の動きには要注目だ。
阪神高速
阪神高速もやや値上げの見込みだ。
土日祝は現在500円で通行できる区間が560円に値上がりする見込み。
平日は夜間、昼間ともに割引額に違いはない予定だ。
高速道路を使って出かけるなら、こんな車に乗りたい
ソニカ・軽自動車クラス
軽自動車クラスからは、ダイハツのソニカがお薦め。
ソニカは軽自動車のなかでは珍しく、ロングドライブに最適化された性能を持っている。
全グレードでターボエンジンが搭載されており、軽自動車でも動力性能は十分。
最近の軽自動車としてはルーフが低く、室内の広々感は他の車種に負ける。ただし、低重心で軽い車体重量はメリット。横風にも強い。
足回りも高速巡航に適したものになっている。
スイフト・コンパクトカークラス
コンパクトカークラスではスイフトがお薦めだ。デミオもいいが、どちらかといえば街中をキビキビと走るのが気持ちいいのがデミオ。
スイフトのしっかりした足回りは高速巡航が快適だ。
小さな車に乗っているというよりも、ワンサイズ上の車でドライブしている感覚で疲れも少ない。
プレマシー・ミニバンクラス
ミニバンクラスではプレマシーがお薦め。ミニバンは重い車重と重心の高さから、長時間のドライブは疲れが溜まりやすいが、プレマシーは良く出来ている。
シート、足回り、ハンドリングの仕上がりが良く、ドライバーに疲れを感じさせない。室内はやや質素ながら、ミニバン特有の広々とした雰囲気は他の車種に負けていない。
エルグランド・大型ミニバンクラス
多人数で日帰り旅行をするなら、大型ミニバンのエルグランドがお薦め。
ライバルのアルファード/ヴェルファイアと比較して、エルグランドは足回りやシャシーなど、走行性能に関わる部分にコストが掛かっている。
しっかりした乗り心地とハンドリングで長時間ドライブでも運転手の疲労が少ないのがエルグランドだ。