水没車は乗り続けることはできるか?

自動車関連記事

水没車にも価値がある

水没した車を買い取ってくれる業者がある。
水没車は事故車扱いとなるが、エンジンが水に漬かってしまっても、海外の中古車市場では値段がつくことが多いのだ。

大切な愛車が災害や事故で水没してしまった場合

愛車が水没してしまった場合、錆やカビが発生する前に処分した方が、高く買い取ってくれる。
愛車が水没するような状況に遭われた方の中には、経済的に大変な状況の方もおられるでしょう。
水没車は事故車査定をやっている業者に、できるだけ早く査定してもらって、現金化することをお薦めします。

買い取られた水没車はどのように使われるか

買い取られた水没車は、車種や状態によって様々な再利用方法がある。
車内を完全に乾かしても、一度水に漬かった車は日本国内でそのまま売るのは一部車種を除いて難しい。
主にパーツレベルで分別され、再利用できるものは中古パーツとして流通する。

海外市場

水没車を整備して、また乗れるようにするには、大変な整備が必要だ。
これを日本の整備業者で行うと、通常の中古車価値を超えてしまう整備費用がかかってしまう。
しかし、東南アジアやロシアなどの海外では、人件費が安い為、整備費用が安く済み、通常の中古車並みの値段をつけることが可能になるのだ。

タイヤ

タイヤは水によってダメージを受けない部材だ。
そのまま中古タイヤとして、国内の中古タイヤ市場に流れる場合が多い。
これは溝が多く残っているものに限られる。

マフラー

マフラーに含まれる触媒は、レアアースが含まれるので価値がある。
このあたりは通常の廃車と同じだ。

中古車を探している方は、水没車を掴まないように注意

基本的には、水没車が完成車として日本国内の市場で流通することは稀だ。
しかしながら、カーオークションではたまに、水没車と思われるものが流通しているのも事実。

高級車は要注意

高年式で走行距離も少ないのに安い高級車を見つけたら要注意だ。
ベンツ、BMW、ランドクルーザー、レクサスなどは水没歴があっても、その後の整備で走れる状態になれば日本市場でも流通する。
高級車であれば、国内の高い整備費用をつぎ込んでも、元が取れる値段がつくからだ。

大災害の後は注意

津波、洪水など多くの車が水没するような大災害が起こった後に、多くの水没車が流通する。
災害が発生した時期から半年以内は、高級車の中古車購入は慎重になったほうがいい。

旧登録地域を確認

以前の持ち主の登録地域にも気をつけよう。
登録地域がわかれば、災害に遭遇したかどうかの推定ができる。
水没して急遽売られた車は、車検が残っている場合が多い。
こういった車はナンバープレートがついているので、登録地域がわかりやすい。
他にも、自賠責保険の保険証書を確認したり、取り扱いディーラーのステッカー(トヨタ○○店など)を見ることでも、登録地域を推定することができる。

なぜ、水没車はダメなのか

人によっては、安く買える、掘り出し物として考える場合もある。
水没歴があっても整備、乾燥、清掃が十分であれば、むしろお買い得車として考える人もいる。
しかし、それは主に転売を目的とした場合で、実際に購入者が長く乗りつづける車としては適さない。

電気系のダメージは遅れてやってくる

意外に思うかもしれないが、整備でなんとかなるのはエンジン周り。
水没直後はダメージが大きいが、一旦動いてしまうとエンジンの熱で乾燥が十分にされるし、塩分もオイルである程度流すことができる。
問題は電気系統のダメージだ。電子回路部分に残った塩分を含んだ水分は錆を発生させ、配線や電子基板を徐々に蝕んでいく。
電気系統は車のあらゆる箇所に張り巡らされており、すべてを取り替えることはできない。
購入時には全く問題がなくても、半年や1年で原因不明の故障に陥り、廃車となってしまう。

タイトルとURLをコピーしました