安くて、燃費がいい、小回りの利く新型軽自動車イース
非ハイブリッド車で最高燃費の30km/L(JC08)
ダイハツから発売される新型の軽自動車イースがリッター30kmの燃費になると発表されている。
つい最近発売されたマツダのスカイアクティブデミオは30km/Lの燃費だが、実はこれ10・15モード走行燃費によるもの。スカイアクティブデミオのJC08モード走行燃費は25km/Lとなる。
さらに同じく10・15モード走行燃費で30km/Lのフィットハイブリッドは、JC08モードでは26km/L。
これらと比較しても、イースの燃費は相当優れた数字であることがわかるだろう。
新基準JC08モード燃費とは?
実走行に近い状態を想定して計測されるのが10・15モード燃費であったが、自動車メーカー各社とも10・15モードの測定方法で高い燃費性能が出るように特化が進み過ぎたため、近年では実燃費との乖離が大きくなってきた。
新しい車種になるほど、10・15モード燃費は顕著に優れるが、実使用ではそれほど燃費が良くないという結果が多くなってきている。
そこで、さらに実使用に合わせた新基準の測定方法がJC08モード走行だ。
これまでの10・15モードにくらべ、エンジンの暖気が十分に行われていない状態など、燃費計測上不利な条件も測定結果に反映されるようになり、より実態に近い燃費がカタログに掲載されるようになった。
新型イースは5ドアハッチバックでの登場
2年前、2009年の東京モーターショーで発表されたイースのコンセプトモデルでは、3ドアハッチバックボディであった。
実際に発売されるモデルは、実用性の高い5ドアハッチバックモデルとなっている。
3ドアハッチは日本市場では人気が無いので、5ドア化させたのは正解だろう。
最近の軽自動車は寸法を規格一杯に取り、客室部分を拡大させて中が広々したものが多いが、イースは一般的な軽自動車よりも全長を295mmもカットし、ボディを軽量化させている。
これにより車体重量は700kg程度になると予想。
イースのボディーサイズは全長3100×全幅1475×全高1530mm。
後席は大人が乗るには窮屈になることが予想されるが、短い全長とホイールベースは小回りが利くメリットもある。
価格は廉価グレードで70万円後半のモデルが用意されるなど、メイングレードでも90万円台になる見込み。
最近の軽自動車は立派になったのはいいが、それに伴う車体の高価格化がデメリットになっている。
安くて燃費が良くて小回りの利く軽自動車として人気モデルになると予想する。