プリウスαの復活とフルモデルチェンジの可能性
プリウスαは、3代目プリウス(ZVW30型)の派生モデルとして2011年5月に登場しました。
ホイールベースが80mm延長され、広大な荷室を持つ5人乗り仕様と、3列目シートを装備した7人乗り仕様の両方が設定されていました。
ZVW40W型が3列シートで7人乗り、ZVW41W型が2列シートで5人乗りとなっており、ZVW41W型ではプリウスシリーズで初めてリチウムイオンバッテリーが採用されました。これによりバッテリーが小型化し、3列目シートに必要なスペースが確保されています。
プリウスαは約10年間にわたって販売され、ロングセラー商品となりましたが、2021年3月に販売が終了しました。販売終了後、直接の後継モデルは設定されておらず、その復活を望む声が高まっています。
一時は、50系4代目プリウスをベースにした二代目モデルの登場が噂されましたが、実現しませんでした。
現在では、最新の5代目プリウス60系をベースに開発された新型プリウスαの登場が期待されています。その中で、60系をベースとした「ツーリング」仕様のレンダリングがYouTubeにアップロードされ話題となりましたが、これはTheottleチャンネルによる自作であり、トヨタが公式に作成したものではありません。
「プリウスα」フルモデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
プリウスαの復活を難しくする市場動向、ワゴン/ツアラーの需要減、トレンドはミニバンやSUVへ
2000年代初めには、トヨタ・ウィッシュやホンダ・ストリームなど、3列シート装備のワゴン車がトレンドでした。
また、2列シートのステーションワゴンとして、トヨタ・カルディナ、ホンダ・アコードツアラー、スバル・レガシィツーリングワゴン、マツダ・MAZDA6 ワゴンなどが人気を博していました。
しかし、これらのモデルは販売終了となり、ユーザーはミニバンやSUVへと移行しました。プリウスαが登場した2011年当時は、これらの車種からの乗り換え需要がまだ残っていましたが、現在では3列シートワゴンの国内需要は縮小しています。
2列シートの中型ステーションワゴンとして、スバル・レヴォーグが現在販売されていますが、国内での販売台数は伸び悩んでいます。
特にトヨタでは、カローラクロスやカローラツーリングといった、ラゲッジスペースに余裕のあるハイブリッド車がラインアップされており、プリウスαを復活させる余地はないかもしれません。
「プリウスα」フルモデルチェンジの<まとめ>は、次のページ
プリウスαの復活とスライドドアを待望する声
プリウスαはトヨタの特徴的なモデルであり、ハイブリッド技術を採用したワゴンスタイルの車種として、多くの人々から好評を得てきました。従来のプリウスαは後部ドアがスイング形式で、スライドドアのタイプは存在しませんでしたが、一部でスライドドアの導入が要望されています。スライドドアは狭い駐車場でも容易に乗り降りできるというメリットがあり、低全高モデルにも採用実績があります。
従来のプリウスαは「ステーションワゴン」として、5人乗りワゴンと7人乗りミニバンの2種類が提供されており、いずれも後席はヒンジドアを採用していました。次期型ではスライドドアの導入により、利便性が向上することが期待されています。もし新型プリウスαが発売され、スライドドアが採用されれば、ユーザー層に様々な変化をもたらす可能性があります。また、後席は三人乗車に対応したベンチシートの採用が望まれ、スライドドア部分の窓は全開可能な一般的なタイプが望まれています。
新型プリウスαの燃費は30km/l程度が期待されており、スライドドアの搭載による燃費悪化はそれほど懸念されていません。後席ヒンジドアの三列シート車は販売的に厳しい傾向にありますが、エクステリアデザインでは自由度が高まるというメリットがあります。仮に新型プリウスαが登場するとしても、スライドドアが採用されるかどうかよりも、フルモデルチェンジ発売自体が難しいかもしれません。
トヨタからは他にもスライドドア装備車が多数発売されており、両側がスライドドアの車は狭い駐車場でも便利です。挟み込み防止機能により、子供がドアに指を挟んだ場合の対策も取られています。スライドドアを採用した車に乗っている人からは、寝ている子供を抱えての乗せ降ろしや荷物の積み下ろしが楽だという意見も多く寄せられています。
プリウスα<まとめ>は、次のページ
(このページには、権利者より報道目的または個人的・非営利目的の場合のみの使用が許可されている画像・動画を使用しています。)
「プリウスα」フルモデルチェンジ復活 まとめ
まとめ更新日: 2024/09/19
- 2023年初頭、本家プリウスが5代目(60系)へフルモデルチェンジ
- 一年半が経過するも、新型プリウスαが発売される予定は無し
- 新型プリウス5代目モデルをベースにした「ツーリング」仕様のレンダリングが話題
- 新型プリウスαの復活が期待されるが、実現は難しそう
- 3列シートのワゴン/ツアラーの需要減、トレンドはミニバンやSUVへ移行
- プリウスαはトヨタのハイブリッドカーで、2011年に登場
- 後部ドアはスイング形式が採用されたが、新型ではスライドドアの装備が一部で期待