フルモデルチェンジを受けて新型5代目となったプリウス。先行発売されたHEVモデルに続いて、PHEVモデルも2023年3月15日に発売されることが正式発表された。
この新型プリウスをベースにした3列シート装備の派生ワゴン「プリウスα」の復活を待ち望む声も大きい。
新型プリウスをベースにした「ツーリング」仕様のレンダリングがYoutubeに上げられ話題となっている。これはTheottleチャンネルによる自作レンダリングで、トヨタが作成した公式なものではない。
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プリウスα復活の可能性はあるのか、ハイブリッド3列シート/ワゴン車
プリウスの3代目モデルZVW30型には、派生モデルの3列シート車「プリウスα(アルファ)」が「ZVW40W、ZVW41W」として設定され、2011年5月より販売されていた。
プリウスαは販売期間が約10年に及ぶロングセラー商品となったが、2021年3月に販売が終了となっていた。これを直接後継するモデルが設定されておらず、復活販売を待ち望む声が高まっている。
ちなみに、「ZVW40W」と「ZVW41W」の違いは座席数で、前者の40系が3列シート7人乗りであるのに対し、後者の41系は2列シート5人乗り仕様となっている。
かつて、プリウスαのフルモデルチェンジについては、ZVW50型4代目プリウスをベースにした二代目モデルが登場するというという噂もあったが、これは実現しなかった。結局は初代プリウスαのZVW40系が長きにわたって販売されることとなった。
プリウスαは現在、トヨタのラインアップから姿を消している状況である。最新の5代目プリウス60系をベースに開発した新型プリウスαの登場が期待される段階となっているが、その実現は難しそう。
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プリウスαの復活を難しくする事情、3列シートのワゴン/ツアラーの需要減、トレンドはミニバンやSUVへ
2000年代の初めにはトヨタ・ウィッシュ、ホンダ・ストリームなど3列シート装備のワゴン車がトレンドとなっていた。プリウスαが登場した2011年は、こういったモデルの乗り換え需要がまだまだ残っていたが、本家プリウスも5代目へとフルモデルチェンジされた2023年の現在、3列シートワゴンのボディスタイルの車種は、国内需要が縮小している。
またカローラクロス、カローラツーリングといったラゲッジスペースに余裕のあるクラスが近いハイブリッド車が別にラインアップされている。ハイブリッド5人乗りワゴンという見方でも、プリウスαを復活させる余地は無さそうだ。