【新着】エクストレイル モデルチェンジ2021年9月、1.5L VCターボ e-POWER搭載が有力

エクストレイル

日産 エクストレイル日本仕様のフルモデルチェンジ発表が2021年9月に行われる見込み。今回は、このT33型となる新型エクストレイルに搭載されるパワートレインについての話題である。

1.5L VCターボを使った2種類のパワートレインが存在する。

エクストレイル中国仕様 フルモデルチェンジ発表

エクストレイル中国仕様 モデルチェンジ発表

エクストレイルのモデルチェンジで搭載が見込まれるVCターボは2種類ある

エクストレイルがモデルチェンジで搭載するのは、欧州キャシュカイ型のe-POWER

今秋のモデルチェンジで新型となるエクストレイル日本仕様。そのパワートレインで最有力候補と考えられているのが、欧州キャシュカイに搭載予定のe-POWERで、これは発電専用エンジンとして1.5L VCターボが採用されたシステムである。そのパフォーマンスは、モーター最高出力140kW、最大トルク330Nmに達し、日本の新型ノートで第二世代e-POWERとして持て囃されているシステムの性能を大幅に上回る。

中型SUVとしてのボディサイズと走行性能を考えれば、新型エクストレイル日本仕様は、この1.5L VCターボ e-POWERの搭載が期待されるところである。

また、欧州市場に向けてもいくらかの情報が公表されている。新型エクストレイル欧州仕様は、2022年の発売で、そのパワートレインはe-POWERとなるとのこと。これは、キャシュカイの1.5L VCターボ e-POWERと同じである可能性が高く、つまり日本仕様とも同タイプということになりそうだ。

中国でのエクストレイル モデルチェンジ発表、1.5L VCターボコンベンショナル版が登場

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

そして、上海モーターショー2021でモデルチェンジ発表となったのが新型エクストレイル中国仕様である。これにも1.5L VCターボが搭載されるわけだが、なんとコンベンショナルエンジンとしての採用であった。組み合わさるトランスミッションはCVTともあるので、e-POWERではないことは確実である。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

そのエンジン出力は最高出力150kW、最大トルク300Nm、WLTCモード燃費5.8L/100km(つまり17.2km/L)と発表されており、従来型エクストレイルのコンベンショナル 2.0L NAエンジン(MR20DD型)搭載車と比較すると、大幅な燃費改善とパフォーマンス向上を果たすことになる。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

リアゲートにはグレード名「300 VC-TURBO」のバッジが貼られる。

エクストレイル日本仕様のモデルチェンジでは、2タイプのVCターボのラインアップが理想

エクストレイルはモデルチェンジで1.5L VCターボが搭載されるが、日欧はe-POWER、中国はコンベンショナルエンジンという、全く方向性の異なるシステムに仕上げられる。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

日本仕様エクストレイルに搭載されるのは、e-POWERに限られるという予測が優勢であるが、その車体価格が高額になることは必定である。

比較的、低価格な設定が可能な、1.5L VCターボ コンベンショナルエンジン車のラインアップも日本市場向けに望まれるところである。

VCエンジンは日産だけが商品化に成功させた

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

VCはVariable Compressionの略称で、日産だけが商品化を成功させた可変圧縮比エンジンを意味する。ガソリンエンジンの熱効率を向上させるには圧縮比を高くすることも手段の一つだが、これにはノッキングが発生しやすいというデメリットがあった。VCエンジンでは、ノッキングが起こりにくい低負荷時においては高圧縮比、逆に高負荷時においては低圧縮比となるようピストン可動域を変化させる機構が備わる。ノッキングの発生を防ぎながらもなるべく圧縮比を高め、熱効率を改善していくというわけだ。

VCターボを初搭載させたモデルはインフィニティ QX50で、これは直列4気筒 2.0L版であった。

その後、直列3気筒1.5L版のVCターボエンジンが今夏モデルチェンジ予定の欧州キャシュカイに搭載されることが発表されたわけが、これはe-POWERの発電専用エンジンということで、本来の期待とは異なる使われ方となった。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

e-POWERの発電専用エンジンは、動作回転数を絞り込んで効率化させた完全定点運転が目標の一つとされている。逆に、VCエンジンはあらゆる負荷と回転数での効率向上を狙った機構が採用されており、むしろエンジントルクと駆動輪が直結したコンベンショナルな使い方が最適だと考えられるからだ。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

ただし今回、中国仕様エクストレイルのモデルチェンジでコンベンショナルVCターボエンジンが搭載されことになり、この胸のつかえは下りた。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

エクストレイルのモデルチェンジ、兄弟車種の北米ローグが先行

先行して、兄弟車である北米ローグが、T32型からT33型へのモデルチェンジを昨年2020年に受けており、既にセールスが開始されている。

次期エクストレイル

次期エクストレイル リアコンビネーションランプ

この新型ローグに搭載されたのは、新世代型の2.5L 直4 NAガソリンエンジンのPR25DD型で、大幅なパフォーマンスアップと環境性能の向上が盛り込まれた。

北米ローグ ルーフ

北米ローグ

北米ローグ シルバー

北米ローグ

ただし、国内向け次期エクストレイルに、PR25DD型エンジンが搭載される可能性は低いと考えられる。

北米ローグ 走行

北米ローグ

北米ローグ ヘッドランプ

北米ローグ

また次期エクストレイルは、三菱の新型アウトランダーとプラットフォーム共用の関係でもある。新型アウトランダーについても既にモデルチェンジ発表が済まされており、さらに2022年には新開発のPHEVがパワートレイン選択肢の一つに加わる見込み。このPHEVパワートレインを次期エクストレイルに搭載することは、技術的には可能なはず。もう一つの電動パワートレインとして注目されている。

アウトランダー

アウトランダー

新型エクストレイルの日本市場でのモデルチェンジ時期としては、2021年9月の発表、そして発売は2021年末から2022年にかけてが想定される。

北米ローグ 発売

北米ローグ

北米ローグ インテリア

北米ローグ

現行型エクストレイルは一部改良済み、半導体不足の影響で2021年夏までのモデルチェンジは無い

先行発売される北米ローグに対して、なぜ国内向け新型エクストレイルのモデルチェンジが遅れてしまうのか。まず、国内向けの従来型T32エクストレイルは2020年10月に一部改良を受けており、そこから一年間ほどは現行型の販売継続が見込まれる。

北米ローグ ワイン

北米ローグ

北米ローグ シフトノブ

北米ローグ

そして自動車向け半導体不足の影響も発売時期を読むにあたって無視できない材料となっている。日産でも、ノートに関しては、通常仕様のモデルチェンジは実施されたものの、最上級モデルであるオーラの発売が2021年3月から5月に発売延期となった。

北米ローグ トランク

北米ローグ

北米ローグ ラゲッジフロア

北米ローグ

さらに、ローグの生産を担う米国テネシー州の日産スマーナ工場が、半導体不足を理由に操業を一時停止させ、生産調整に入った。このほか日産自動車九州でも北米ローグの生産が行われているが、こちらは慢性的な人手不足で増産対応ができない状況にある。T33型は北米発売を先行させたものの、そこでの需要すら十分に満たせていない。そんななか国内向けT33エクストレイルの生産開始が遅れることはあっても、早められることはないだろう。

こういった事情を踏まえると、新型エクストレイルへのモデルチェンジはいくら早くても2021年9月で、特に納車時期は2022年に入ってからという可能性すらある。

北米ローグ インパネ

北米ローグ

北米ローグ エアコン

北米ローグ

東京モーターショーでの車体出品が予想されたが、これは開催が中止となった。それでもエクステリア&インテリアの公開は2021年9月には行われると予想される。

T33エクストレイルへのモデルチェンジには間に合わない、熱効率50%のe-POWER

日産の電動化はEVとシリーズ式ハイブリッドのe-POWERを主力に進められている。e-POWERについては、熱効率50%の達成が見込まれた次世代型の技術発表が2021年2月にあったが、エクストレイルのモデルチェンジのタイミングで量産車に搭載していくのは難しいだろう。

北米ローグ シート

北米ローグ

北米ローグ コンソール

北米ローグ

国内向けの現行日産モデルに搭載実績があるのが、1.2Lのe-POWERであるが、ノートのほか車体重量の大きいセレナでも採用されてきた。ただし稀に、長く続く上り坂などでバッテリー残量が底をついてしまうと動力性能で不満が出るケースがあり、弱点とされてきた。

北米ローグ ガソリン給油口

北米ローグ

北米ローグ サイドシル

北米ローグ

そして2020年、モデルチェンジを控えた欧州キャシュカイへの搭載が予告されたのが、1.5L 直列3気筒 可変圧縮比ターボエンジンを発電機として採用した新開発e-POWERである。

キャシュカイe-POWERは速度域の高い走行が多くなりがちな欧州ならではの道路事情に対応し、発電能力がアップされている。この1.5L e-POWERが、国内向けT33型エクストレイルに搭載される可能性が高い。

北米ローグ フォグランプ

北米ローグ

北米ローグ ドア

北米ローグ

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