新型【エクストレイル延期】2022年5月発売予想-フルモデルチェンジT33型はe-POWER VC-T専用車で価格高騰か(日産)

エクストレイル

日産・エクストレイルの日本発売が更に遅れる見込み。2022年5月頃まで待たされることになりそうだ。

北米ローグ

北米ローグ

日産ではエクストレイルの新型T33型へのフルモデルチェンジが進行中となっている。主力市場の北米では、モデルネーム違いの姉妹車種「ローグ」が2020年10月にデビューを果たしている。さらに、2021年8月には、中国版エクストレイルが発売となっていた。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

日本仕様の発売時期が遅れる原因は、半導体不足に加え、東南アジアでのコロナウイルス感染拡大の影響が大きく、自動車部品の供給が不安定化していることにある。国内向けは、新型どころか、従来型のオーダーすら納車まで長く待たされるケースも出てきている。

北米ローグ ヘッドランプ

北米ローグ

本来なら2021年秋の東京モーターショーで、ひとまず完成車体が国内披露されたはず。しかし、同ショーは、コロナ禍と東京オリンピックで先が読めないなか、早い段階からの開催中止が決まっていた。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル日本仕様は1.5L VC-TURBO e-POWER搭載

新型エクストレイル日本仕様と欧州仕様に搭載されるのが1.5L VC-TURBO e-POWERである。1.5L VC-TURBOを搭載しながらも中国、北米のコンベンショナルエンジンとしてではなく、発電専用エンジンとしての採用となる。

海外向けが先行発売されるT33型であるが、e-POWER搭載車に限って言えば日本でデビューを果たすことになる。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

1.5L VC-TURBO e-POWERは、高効率と高出力を兼ね備える「VC-T(可変圧縮比ターボ)」と、シリーズ式ハイブリッドの「e-POWER」が同時投入され、日産の技術の粋を集めたシステムとなる。

e-POWERは2016年にE12型ノートで初搭載となり、採用車種が拡大されるなかで、重量車種のセレナへも補機類の強化により搭載が実現されてきた。さらに、E13型の新型ノートから、e-POWERは第二世代型に進化している。

これまで様々な搭載車種への適応を遂げてきたe-POWERであるが、いずれも直列3気筒1.2L NAを発電専用エンジンとしてきた。今後、中大型車種へのe-POWER展開を考えた場合、エンジンサイズのアップは必定であった。将来的にはエルグランドの電動化にも、1.5L VC-TURBO e-POWERが使われることになるだろう。

エルグランド中期型オーテック

現行エルグランド中期型オーテック

量産VC-TURBOエンジンを成功させたのは日産が唯一

e-POWERの新たな発電専用エンジンとして採用される直列3気筒の1.5L VC-TURBOであるが、VCはVariable Compressionの略称で可変圧縮比エンジンを意味する。アイデアとしては古くからあったが、これは日産だけが量産化に成功している。初搭載車は2017年のインフィニティ QX50で、これは直列4気筒 2.0L版であった。

VC-T 日産-インフィニティ

ガソリンエンジンの熱効率向上のアプローチとしては、圧縮比を高くすることも多くのメーカーで採用されてきた。しかし、高圧縮比エンジンはノッキングが発生しやすく、その対策が難しかった。

VC-Tエンジン マルチリンク

VC-TURBOでは、定速巡航時のような低負荷運転においてはノッキングが発生しにくい状況であるため、高圧縮比側にピストン位置を調整することで熱効率を向上させる。

逆に加速時などの高負荷運転においては、ノッキング対策と出力を重視し低圧縮比側にピストン位置が調整される。

VC-Tエンジン 日産-インフィニティ

このように運転状況に応じてピストン位置をシームレスに変化させる機構が備わっているのがVC-TURBOエンジンの特徴となる。

新型エクストレイルに三菱製PHEV搭載車あり、ただし日本発売は無いかも

新型エクストレイルにはプラットフォーム共用される姉妹モデル、三菱・新型アウトランダーがある。新型アウトランダーは2021年12月16日の発売が予告されており、日本デビューについては、先を越されることになりそうだ。

アウトランダー 北米仕様 1

アウトランダー 北米仕様

ルノー・日産・三菱アライアンスがスタートしたのが2016年。当時からエクストレイルとアウトランダーのプラットフォーム共用がファンの間で囁かれていた。あれから6年近い年月を経て実現することになる。

三菱が得意とするプラグインハイブリッドをエクストレイルに搭載したモデル「エクストレイルPHEV」の登場も期待されていたが、これも実現しそうだ。しかし、日本発売の予定は無く、海外だけの販売に留まりそうである。

アウトランダー 北米仕様

岡崎工場で生産されるアウトランダー北米仕様

また北米では、日産が新開発したPR25DD型の2.5Lガソリンエンジンが、ローグとアウトランダーの両方に搭載されており、プラットフォーム共用によるメリットを双方で享受している。

アウトランダーe-POWERといったモデルの登場も期待されるが、やはり両モデルの差別化の意味もあり、特に日本市場での実現は難しいと考えられる。

エクストレイル中国仕様 フルモデルチェンジ発表

エクストレイル中国仕様 モデルチェンジ発表

新型エクストレイル、低価格モデルの継続も期待されるが

新型エクストレイルが1.5L VC-TURBO e-POWERを搭載するとなると、車両価格の高騰は免れない。そんななか、現行型の2.0Lマイルドハイブリッドのキャリーオーバーも低価格モデル存続のため望まれるところである。見た目上のエントリー価格を下げることができれば、幅広いユーザー層を巻き込むことになる。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

ただし現在のところ、そういった情報はなく、新型エクストレイルはe-POWER専用車となる可能性があるだろう。

ボディサイズは新型と現行型で大きく変わらない

先行販売される北米ローグのボディサイズは、全長4650mm×全幅1840mm×全高1700mmとなる。特にホイールベースは現行T32型と新型T33型は同値の2705mmで、フルモデルチェンジ後もサイズ感が維持されることになる。

エクストレイル中国仕様 フルモデルチェンジ発表

プラットフォームは最新のCMF C/Dが採用される。今冬発売される三菱・新型アウトランダーとは、このプラットフォームだけでなく多くの部分が共通化されており、別デザイン、別パワートレインの姉妹車種と見ることもできる。

アウトランダー 北米仕様 1

アウトランダー 北米仕様

フルモデルチェンジ遅れる、新型エクストレイル日本仕様は車体発表だけでも早くして欲しいという声

先行発売される北米ローグに対して、なぜ国内向け新型エクストレイルのモデルチェンジが遅れてしまうのか。まず、国内向けの従来型T32エクストレイルは2020年10月に一部改良を受けており、そこから一年間ほどは現行型の販売が継続されるのは当然の流れとなっている。

北米ローグ ワイン

北米ローグ

北米ローグ シフトノブ

北米ローグ

ただし想定外だったのが自動車向け半導体不足で、国内ブランドの中でも日産は特に影響を受けているように感じる。

北米ローグ トランク

北米ローグ

北米ローグ ラゲッジフロア

北米ローグ

ローグの生産を担う米国テネシー州の日産スマーナ工場が、半導体不足を理由に操業を一時停止させ、生産調整に入った。このほか日産自動車九州でも北米ローグの生産が行われているが、こちらは慢性的な人手不足で増産対応ができない状況にある。T33型は北米発売を先行させたものの、そこでの需要すら十分に満たせていない。そんななか国内向けT33エクストレイルの生産開始が遅れることはあっても、早められることはないだろう。

半導体不足を主因とする複数の事情が重なり、新型エクストレイルへのモデルチェンジが2022年春まで遅れることになったと考える。

北米ローグ インパネ

北米ローグ

北米ローグ エアコン

北米ローグ

新型エクストレイルは1.2L e-POWERも搭載候補の一つであった

各国向けのパワートレイン仕様が判明しつつある新型エクストレイルであるが、日本仕様については、第2世代となった1.2L e-POWERも候補の一つであった。

この1.2L e-POWERは、ノートで85kWであったフロントモーターの出力が、ノートオーラでは100kWに強化されており、さらにリアモーターも加われば、次期エクストレイルへの搭載も問題ないと考えられた。

しかし、ライバルのトヨタ・RAV4が2.5LハイブリッドやPHEVモデルをラインナップするなかで、新型エクストレイルが1.2L e-POWERでは見劣りすることは否めない。1.5L VC-TURBO e-POWERの搭載が最適だろう。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

T33エクストレイルへのモデルチェンジには間に合わない、熱効率50%の新型e-POWER

日産の電動化はEVとシリーズ式ハイブリッドのe-POWERを主力に進められている。e-POWERについては、熱効率50%の達成が見込まれた次世代型の技術発表が2021年2月にあったが、エクストレイルのモデルチェンジのタイミングで量産車に搭載していくことは間に合わない。

北米ローグ シート

北米ローグ

北米ローグ コンソール

北米ローグ

国内向けの現行日産モデルに搭載実績があるのが、1.2Lのe-POWERであるが、ノートのほか車体重量の大きいセレナでも採用されてきた。ただし稀に、長く続く上り坂などでバッテリー残量が底をついてしまうと動力性能で不満が出るケースがあり、弱点とされてきた。しかし、1.2L e-POWERも第2世代となり進化している。さらに、1.5L VC-TURBO e-POWERも加わり、熱効率50%の次世代e-POWERの量産化まで乗り切ることになる。

北米ローグ ドア

北米ローグ

北米ローグ サイドシル

北米ローグ

エクストレイル日本発売が待たされる、コンベンショナル版1.5L VC-TURBOエンジンを北米ローグに導入

海外仕様が先行して販売されるエクストレイルであるが、なかでも中国仕様には、コンベンショナル版の1.5L VC-TURBOが、新開発パワートレインとして採用されてきた。

日産VC TURBO エンジン

同エンジン搭載車は、北米ローグの2022年モデルにも追加設定されることが日産から発表された。

日産ローグ

1.5L VC-TURBOエンジンはテネシー州デッチャードの工場で、既に組み立てがスタートしている。

VC TURBO 生産

1.5L VC-TURBO コンベンショナルは、PR25DD型と比較して、燃費もパフォーマンスも向上

コンベンショナルエンジンとして使われる1.5L VC-TURBOのパフォーマンスは、最高出力201 PS、最大トルク225 lb-ftとなる。これまで搭載されてきた2.5L 直列4気筒のPR25DD型との比較では、最高出力で11%、最大トルクで24%のパフォーマンスアップを遂げる。

VC-TURBO エンジン

また、これと組み合わさるエクストロニックCVTは、ギアレシオカバレッジを17%拡大させ、フリクションを32%低減させている。これにはツインオイルポンプシステムと新開発コントロールバルブシステムが含まれる。ツインオイルポンプシステムは、ゆっくりと低比率から高比率をシフトさせる小型機械式ポンプと、ハードな走行状態に即座に供給オイル量を対応させる大型電動式ポンプの組み合わせによるものとなる。

日産 Rogue

ローグ 1.5L VC-TURBO搭載モデルの推定燃費は33 mpgとなり、PR25DD型搭載車と比較して3 mpgの改善を見込む。

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