新型【日産】エクストレイルのフルモデルチェンジ、日本発売は2022年1月、1.5L VCターボ e-POWER搭載、2021年秋より延期

エクストレイル

日産はフルモデルチェンジした新型エクストレイルの日本発売を2022年1月に実施する見込み。

北米ローグ フォグランプ

北米ローグ

4代目となる新型エクストレイルについては、北米の兄弟車ローグや中国仕様といったグローバルでの動きが先行してきた。

日本仕様エクストレイルも当初の2021年秋の発売予定から延期となるものの、着実にデビューに向かっている。

新型エクストレイル日本仕様は、1.5L VCターボ e-POWERを搭載予定

各国・地域によってパワートレイン仕様が異なる新型エクストレイルであるが、日本仕様には、新開発1.5L 直列3気筒 VC-Turbo e-POWERが搭載される見込み。

北米ローグ ガソリン給油口

北米ローグ

この新開発e-POWERは、欧州キャシュカイへの搭載が予告されていたが、これよりも早くエクストレイル日本仕様に搭載され、量産化されることになりそうだ。

新型エクストレイルは、CMF-C/D採用で三菱アウトランダーとプラットフォーム共用

新型エクストレイルは、今冬に日本発売される三菱・新型アウトランダーとプラットフォーム共用される。日産・ルノーのアライアンスに三菱が加わったのが2016年であるが、この時から予想されていたのが、エクストレイルとアウトランダーのプラットフォーム共用である。これが約5年の歳月を経て実現する。

アウトランダー 北米仕様 1

アウトランダー 北米仕様

 

既に、北米では新型が発売中となっているローグとアウトランダーであるが、これらに搭載されるエンジンは、いずれもPR25DD型の新開発2.5Lガソリンエンジンとなった。このようにプラットフォームが共用される車種の間では、パワートレインの共用が可能なケースが多く、エクストレイルPHEVやアウトランダーe-POWERといったモデルの登場も期待される。ただし、これらは両モデルの差別化の意味もあり日本市場での実現は難しそう。エクストレイルPHEVは計画されているようだが、海外市場の一部での販売に留まりそうだ。

エクストレイル中国仕様 フルモデルチェンジ発表

エクストレイル中国仕様 モデルチェンジ発表

新型エクストレイル、低価格モデルも継続か

新型エクストレイルが1.5L VCターボe-POWERを搭載するとなると、車両価格の高騰は免れない。そんななか、現行型の2.0Lマイルドハイブリッドのキャリーオーバーも低価格モデル存続のため望まれるところである。見た目上のエントリー価格を下げることができれば、幅広いユーザー層を巻き込むことになる。

フルモデルチェンジ遅れる、新型エクストレイル日本仕様は車体発表だけでも早くして欲しいという声

先行発売される北米ローグに対して、なぜ国内向け新型エクストレイルのモデルチェンジが遅れてしまうのか。まず、国内向けの従来型T32エクストレイルは2020年10月に一部改良を受けており、そこから一年間ほどは現行型の販売が継続されるのは当然の流れとなっている。

北米ローグ ワイン

北米ローグ

北米ローグ シフトノブ

北米ローグ

ただし想定外だったのが自動車向け半導体不足で、国内ブランドの中でも日産は特に影響を受けているように感じる。

北米ローグ トランク

北米ローグ

北米ローグ ラゲッジフロア

北米ローグ

ローグの生産を担う米国テネシー州の日産スマーナ工場が、半導体不足を理由に操業を一時停止させ、生産調整に入った。このほか日産自動車九州でも北米ローグの生産が行われているが、こちらは慢性的な人手不足で増産対応ができない状況にある。T33型は北米発売を先行させたものの、そこでの需要すら十分に満たせていない。そんななか国内向けT33エクストレイルの生産開始が遅れることはあっても、早められることはないだろう。

半導体不足を主因とする複数の事情が重なり、新型エクストレイルへのモデルチェンジが2022年1月まで遅れることになったと考える。

北米ローグ インパネ

北米ローグ

北米ローグ エアコン

北米ローグ

新型エクストレイルは、東京モーターショーでの車体出品が予想されたが、これは開催が中止となった。それでも日本仕様のエクステリア&インテリアの公開については、なるべく早く実施して欲しいものだ。

新型エクストレイルは1.2L e-POWERも搭載候補の一つであった

各国向けのパワートレイン仕様が判明しつつある新型エクストレイルであるが、日本仕様については、第2世代となった1.2L e-POWERも候補の一つであった。

この1.2L e-POWERは、ノートで85kWであったフロントモーターの出力が、ノートオーラでは100kWに強化されており、さらにリアモーターも加われば、次期エクストレイルへの搭載も問題ないと考えられた。

しかし、ライバルのトヨタ・RAV4が2.5LハイブリッドやPHEVモデルをラインナップするなかで、新型エクストレイルが1.2L e-POWERでは見劣りすることは否めない。1.5L VC-TURBO e-POWERの搭載が最適だろう。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイルの各国・地域仕様のパワートレイン

欧州仕様の新型エクストレイルも1.5L VCターボ e-POWER

欧州仕様エクストレイルについても、e-POWER搭載となることが公表されていた。これも、日本仕様エクストレイルや欧州キャシュカイと同じ1.5L VCターボ e-POWERとなる可能性が高いと考えられる。

中国仕様の新型エクストレイルは1.5L VCターボ コンベンショナルエンジン搭載

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

また、中国仕様エクストレイルについては、上海モーターショー2021で発表となった。これにも1.5L VCターボが搭載されるわけだが、なんとコンベンショナルエンジンとしての採用であった。組み合わさるトランスミッションはCVTともあるので、e-POWERではないことは確実である。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

そのエンジン出力は最高出力150kW、最大トルク300Nm、WLTCモード燃費5.8L/100km(つまり17.2km/L)と発表されており、従来型エクストレイルのコンベンショナル 2.0L NAエンジン(MR20DD型)搭載車と比較すると、大幅な燃費改善とパフォーマンス向上を果たすことになる。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

リアゲートにはグレード名「300 VC-TURBO」のバッジが貼られる。

中国仕様はVC-TURBOながらも、コンベンショナルエンジンという、欧州や日本と全く方向性の異なるシステムに仕上げられる。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

VCエンジンは日産だけが商品化に成功させた

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

VCはVariable Compressionの略称で可変圧縮比エンジンを意味する。これは日産だけが商品化を成功させた。ガソリンエンジンの熱効率を向上させるには圧縮比を高くすることも手段の一つだが、これにはノッキングが発生しやすいというデメリットがあった。VCエンジンでは、ノッキングが起こりにくい低負荷時においては高圧縮比、逆に高負荷時においては低圧縮比となるようピストン位置を変化させる機構が備わる。ノッキングの発生を防ぎながらもなるべく圧縮比を高め、熱効率を改善していくというわけだ。

VCターボを初搭載させたモデルはインフィニティ QX50で、これは直列4気筒 2.0L版であった。

その後、直列3気筒1.5L版のVCターボエンジンが今夏モデルチェンジ予定の欧州キャシュカイに搭載されることが発表されたわけが、これはe-POWERの発電専用エンジンということで、本来の期待とは異なる使われ方となった。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

e-POWERの発電専用エンジンは、動作回転数を絞り込んで効率化させた完全定点運転が目標の一つとされている。逆に、VCエンジンはあらゆる負荷と回転数での効率向上を狙った機構が採用されており、むしろエンジントルクと駆動輪が直結したコンベンショナルな使い方が最適だと考えられるからだ。

新型エクストレイル 中国仕様

新型エクストレイル 中国仕様

その後、中国仕様エクストレイルのモデルチェンジでコンベンショナルVCターボエンジンが発表されたことで、この胸のつかえは下りた。

新型エクストレイルへフルモデルチェンジ、兄弟車種の北米ローグが先行

先行して、兄弟車である北米ローグが、T32型からT33型へのモデルチェンジを昨年2020年に受けており、既にセールスが開始されている。

次期エクストレイル

次期エクストレイル リアコンビネーションランプ

この新型ローグに搭載されたのは、新世代型の2.5L 直4 NAガソリンエンジンのPR25DD型で、大幅なパフォーマンスアップと環境性能の向上が盛り込まれた。

北米ローグ ルーフ

北米ローグ

北米ローグ シルバー

北米ローグ

国内向け次期エクストレイルに、PR25DD型エンジンが搭載されることは、モデル中期からの追加導入を含めて可能性は低いだろう。

北米ローグ 走行

北米ローグ

北米ローグ ヘッドランプ

北米ローグ

アウトランダー

アウトランダー

このエクストレイルPHEVについては、日産と三菱のアライアンス発表時から期待されていたモデルの一つである。

北米ローグ 発売

北米ローグ

北米ローグ インテリア

北米ローグ

T33エクストレイルへのモデルチェンジには間に合わない、熱効率50%の新型e-POWER

日産の電動化はEVとシリーズ式ハイブリッドのe-POWERを主力に進められている。e-POWERについては、熱効率50%の達成が見込まれた次世代型の技術発表が2021年2月にあったが、エクストレイルのモデルチェンジのタイミングで量産車に搭載していくことは間に合わない。

 

北米ローグ シート

北米ローグ

北米ローグ コンソール

北米ローグ

国内向けの現行日産モデルに搭載実績があるのが、1.2Lのe-POWERであるが、ノートのほか車体重量の大きいセレナでも採用されてきた。ただし稀に、長く続く上り坂などでバッテリー残

量が底をついてしまうと動力性能で不満が出るケー

スがあり、弱点とされてきた。しかし、1.2L e-POWERも第2世代となり進化している。さらに、1.5L VC-TURBO e-POWERも加わり、熱効率50%の次世代e-POWERの量産化まで乗り切ることになる。

北米ローグ ドア

北米ローグ

北米ローグ サイドシル

北米ローグ

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