新型【MAZDA2】フルモデルチェンジ2025年頃予想、EV専用車の可能性、マツダ2ハイブリッド欧州発売ヤリスOEM

MAZDA2

MAZDA2のフルモデルチェンジ時期は2025年頃が予想される。そして、これはEV専用車となる可能性がある。

マツダ2

現行MAZDA2

MAZDA2のフルモデルチェンジの時期まで、まだ多くの時間が残されているわけだが、それまでの「つなぎ」の販売戦略は各市場によって異なる。日本向けにはSKYACTIV-Gの大幅改良で従来型(DJ系)の販売が継続される。

MAZDA2 HYBRID

MAZDA2 HYBRID

一方で、欧州ではトヨタからのヤリスハイブリッドの車体供給によって実現する、新型MAZDA2 HYBRIDが2022年春に発売予定となっている。

MAZDA2はフルモデルチェンジでEV専用車となる可能性

マツダは、新たな「EV専用プラットフォーム商品群」の計画を発表しており、市場投入時期として2025年頃を予告している。そのボディサイズ的なクラスは明らかとされていないが、ここにMAZDA2やCX-3を後継するモデルが含まれる可能性が高い。

マツダCX-3

CX-3

主に欧州市場が先導する形で進められている自動車のEV化であるが、欧州でのEV販売ランキングでは、ルノー・ゾエ、VW・ID.3、ヒュンダイ・Kona EVといった小型車種が上位で目立つ。ここにマツダが参入するというのは、これまで欧州市場を重視してきた経緯を考えても自然な流れである。

マツダの新世代商品は、既に市販化を果たしたMAZDA3、CX-30、MX-30を含む「スモール商品群」と、2022年からの発売が予告されているCX-60、CX-70、CX-80、CX-90を含む「ラージ商品群」があり、さらに追加される3つ目のプラットフォームが「EV専用」である。

MX-30

MX-30

なかでも「スモール商品群」はMX-30でEVがラインアップされており、既にこのプラットフォームがEV対応していることは言うまでもない。こういったことも合わせて考えても、2025年頃導入のEV専用プラットフォームが、Bセグメント車種向けである可能性は高い。

モデル末期のMAZDA2、日本市場は販売継続、欧州はヤリスハイブリッドOEM

MAZDA2後継モデルがEV化するとなれば、市販化までそれなりの時間が必要だ。それまで、現行型の販売体制をどうするのかも重要な課題となる。

日本市場向けの現行MAZDA2は、2021年6月に一部改良を受けている。エクステリアは基本的には変えられなかったが、ガソリンエンジンのSKYACTIV-Gが大幅改良を受けた。現行型MAZDA2の販売をしばらく継続していきたい意図が見える。

一方で欧州市場ではCO2排出量に対するCAFE規制が本格化している。MAZDA2欧州仕様は、これまでマイルドハイブリッド車のラインアップなどで対応してきたが、さらに今後の欧州市場での販売継続のために本格ハイブリッドが導入される。

マツダ2 ハイブリッド

MAZDA2 HYBRID

ただし、これはトヨタからのOEM車種となる。トヨタのフランス工場で生産されるヤリスハイブリッドの車体にマツダのエンブレムが付けられ、新型MAZDA2 HYBRIDとして販売される。2022年春の発売時期が予告された。

ヤリス

ヤリス

こういったトヨタとのOEM関係は、かつて逆のパターンとして例がある。マツダのメキシコ工場で生産されたMAZDA2の車体にトヨタエンブレムを貼ったものが、北米市場でヤリスとして販売されるケースがあった。しかし、北米ヤリスの販売は昨年2020年に終了している。

これまでグローバルで販売されてきたMAZDA2であるが、地域によっては現行型の生産が実質的には終了されていく動きとなっている。

MAZDA2は後回しとなる、2022~2023年はSUVのラージ商品群の導入を予告

マツダは2022~2023年にかけて、新開発FRプラットフォームを採用するラージ商品群の新型車発売を予告しており、この間はCX-60、CX-80といった中大型SUVの市場投入が優先的に進められる。これらは、FRプラットフォーム導入によるプレミアム化を目論むマツダの命運を決めるモデルとなる。

この間にMAZDA2を後継するモデルが発売される可能性は低そうである。

SKYACTIV-G 48V HYBRID

直6 SKYACTIV-G 48V HYBRID

またスモール商品群のほうでは、MAZDA3、CX-30、MX-30に加え、新型CX-50が2022年以降に北米で導入されることが発表された。

マツダ3 5ドアハッチバック

MAZDA3

MAZDA2は廃止されるのか、スモール商品群への記載なし

今回のマツダの発表で、スモール商品群のなかにMAZDA2およびCX-3が含まれていないことから、両モデルは廃止となるのではと心配する声もある。しかしこれは、MAZDA2とCX-3が旧プラットフォームで開発された商品であることを考えると、新世代のスモール商品群に含まれなかったのは当然の話である。

デミオ

デミオ 2014年

また、次期MAZDA2の発売時期を2025年と仮定した場合、今はまだマツダから後継モデルについて公式な発言が下されるタイミングではないだろう。

プレミアム化が進むマツダのラインアップのなかで、最小クラスのMAZDA2がラインアップ維持されるかどうかは気になるところ。しかし、ラージ商品群が1モデルもデビューを果たしていない現段階で、早くもBセグメントクラスからの撤退を検討しているというのは考え難い。

MAZDA2後継モデルの開発は進められていると考えるのが妥当な見方だろう。

MAZDA2 2021年6月発売モデル

現行MAZDA2 日本仕様はSKYACTIV-Gの高圧縮比版導入でマイナーモデルチェンジ相当の大幅改良

現行型MAZDA2

2021年6月に実施されたMAZDA2の一部改良では、特別仕様車の設定のほか、新開発パワートレインとしてSKYACTIV-Gの高圧縮比版を導入するという大掛かりなものであった。

このマイナーモデルチェンジ相当のエンジン改良により、圧縮比は14.0にまで高められ、WLTCモード燃費は最高で20.3km/Lとなった。

なお引き続き、従来の圧縮比12.0版のSKYACTIV-Gも低価格モデル用エンジンとしてラインナップに残されており、そのWLTCモード燃費は最高で19.0km/Lとなっている。

モデル末期、現行MAZDA2に採用されたSKYACTIV-G 1.5 高圧縮ガソリンエンジン

SKYACTIV-G 1.5 高圧縮ガソリンエンジンに導入された新技術「Diagonal Vortex Combustion(ダイアグナル・ボーテックス・コンバスチョン)」(斜め渦燃焼)を詳しく見ていく。

燃料噴霧の工夫により、シリンダー内に空気と燃料の「斜め渦」状態を作り、ピストン上下と連動し、プラグ周りに乱れと混合気を集め、急速燃焼を実現する。

このDiagonal Vortex Combustion の技術により、圧縮比は12から14に高められ、WLTCモード燃費は最大6.8%の向上を果たす。

この高圧縮ガソリンエンジン搭載モデルの一部は、2030年度燃費基準における減税対象(自動車税が非課税/エコカー減税が50%減税)となった。

さらに、e-SKYACTIV Xの開発で培ったエンジン制御技術が採用されており、アクセル操作に対するクルマの応答性とコントロール性が向上している。

次期MAZDA2はEV案の他に、スモールアーキテクチャ&3気筒1.5L e-SKYACTIV-X案あり

モデル末期のテコ入れとして導入された高圧縮比版SKYACTIV-Gは、次期MAZDA2のエンジン選択肢の一つにもなるはず。しかし、急速に進行する電動化の中では、高圧縮比版SKYACTIV-Gの導入だけでは不十分なのは明らか。次期MAZDA2は、前述のEV専用車の他に、スモールアーキテクチャをベースとするもう一つのプランとして「1.5L e-SKYACTIV-X」搭載も可能性として残される。

現行型MAZDA2

マツダの新世代ガソリンエンジンのe-SKYACTIV-Xは、先行導入されるMAZDA3とCX-30では直列4気筒 2.0L版が搭載される。これから気筒数を一つ減らした、e-SKYACTIV-X 1.5が開発中となっており、EV案とは別に、次期MAZDA2へ搭載が予想されてきた。

2.0Lのe-SKYACTIV-Xは、マツダ独自の最新燃焼技術である火花点火制御圧縮着火(SPCCI)の採用に加え、アシストモーターを備えたマイルドハイブリッドシステムに仕上げられている。新技術がふんだんに採用されていることもあり、現状では非常に高額なパワートレイン選択肢となっている。次期MAZDA2搭載の1.5L版が出されるタイミングで、どれだけコストダウンして提供できるかも注目されるポイントとなる。

SKYACTIV-X

SKYACTIV-X

SKYACTIV-Gは高圧縮タイプへ統合か

次期MAZDA2が「EV専用プラットフォーム」ではなく「スモールアーキテクチャ」ベースとなった場合、国内向けには低価格なエントリーモデルとしてSKYACTIV-G 1.5Lの存在は欠かせないだろう。

現行ラインアップは、12.0と14.0の二種類の圧縮比エンジンが用意されているが、これは14.0への統合が予想される。

SKYACTIV-Dが残されるかどうかは欧州次第

4代目デミオの発売当初は、新開発ディーゼルエンジンのSKYACTIV-Dが人気であった。そのセールス的な実績もあり、次期MAZDA2でもSKYACTIV-Dは残されることが期待される。

モデル末期のMAZDA2販売苦戦、国内主力Bセグメントはフルモデルチェンジ実施済み

MAZDA2は、2014年発売の4代目デミオ(DJ型)を起点とするモデル。2019年にグローバルネームのMAZDA2に改名されてはいるものの、この時に中身はほとんど変えられておらず、実質的には販売期間7年を既に超えている。

一方で国内ブランドのBセグメントライバル車種を見ていくと、2020年に入ってから、トヨタ・ヤリス、ホンダ・フィット、日産・ノートが新型に切り替わった。MAZDA2についてもフルモデルチェンジ発売が待たれる状況になっている。当初、新型MAZDA2は2021年のデビューが見込まれていたが、しばらくは実現しそうにない。

マツダ2

現行型MAZDA2

2021年夏の特別仕様車「Sunlit Citrus」

2021年6月24日に発表された特別仕様車「Sunlit Citrus」は、「いつもの運転が前向きな楽しい気持ちになれるクルマ」を目指し導入された。

特別仕様車「Sunlit Citrus」は、シートやダッシュボード、ドアトリムには手触りの良いグレージュ色のスエード調人工皮革・グランリュクスを使用し、またシトラス色を挿し色に加えることで、燦々と輝く太陽の下での南方への旅をイメージした室内空間が表現された。

また狭い駐車場や路地でも、確認したいエリアの状況が直感的に把握しやすく、より的確な運転操作に役立つ360°ビューモニターが標準設定された。

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