新型【C-HR】フルモデルチェンジいつ?2023年9月頃予想も 日本発売無し、ハイブリッド/PHEV/BEV/ガソリン、豪州特許庁リーク画像【トヨタ最新情報】7月下旬の生産終了を公表

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C-HR ワールドプレミア

現行型C-HR ワールドプレミア(2016年 ジュネーブ)

トヨタは、現行型C-HRの生産を2023年7月下旬に終了させることを公表した。

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C-HR プロローグ

C-HRについては、2代目に向けたフルモデルチェンジが計画されており、デザインスタディモデル「C-HR プロローグ」が正式発表されたほか、オーストラリア特許庁では新型C-HRと思われる意匠登録画像がリークしていた。

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次期型C-HR リーク画像 オーストラリア特許庁

さらに、2023年1月にはトルコ工場での新型C-HRの生産計画が発表されており、これは欧州初の現地生産によるプラグインハイブリッド車であるということであった。次期型も欧州を中心にグローバル販売されることになり、2023年9月にミュンヘンで開催予定の「IAAモビリティ」では、新型C-HR 市販型の出品が予想される。

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現行型 C-HR 日本仕様

そして、残念ながら、これらの計画には「日本発売」が含まれていないようだ。2023年の国内向け新型車発売スケジュールが判明しつつあるなかでも、新型C-HRの文字は確認されていなかった。

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トルコ工場(TMMT)生産 現行型C-HR 欧州仕様

新型C-HRが海外専売車となることは、中部経済新聞や日経新聞でも報じられており、確実視されている。今後、仮に国内販売が実現したとしても、時期は2024年以降であり、それは輸入モデルかもしれない。

新型「C-HR」の<まとめ>は、次のページ

従来型生産は2023年7月下旬の終了が正式発表

トヨタは、2023年3月7日時点での工場出荷時期目処として、「ガソリン車が4-5ヵ月程度、ハイブリッド車につきましては販売店にお問い合わせください」としているが、そこから逆算すると、2023年3月までの年度内にも受注受付が停止されることが想定されてきた。特にハイブリッドモデルについては、販売店によっては生産枠が確保できておらず、既にオーダーストップの措置が取られているケースが多い。

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C-HR hy-power コンセプト(2017年 フランクフルト)

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新型C-HRは、PHEV、HEVのほか、ガソリン、BEVの設定が予想される

新型C-HRのパワートレインラインアップの一つとして、PHEVとHEVの設定が欧州向けに予告されている。より具体的には、新型プリウスと共通のM20A-FXS型2.0L PHEVの搭載が想定され、また、HEV版も同型となるだろう。

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C-HR プロローグ

市場によっては、コンベンショナルガソリンエンジン車の設定も期待される。ただし、従来型の1.2Lターボは廃止され、M20A-FKS型の2.0L NAの採用が予想される。

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C-HR プロローグ

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新型C-HR BEVモデルの設定は予告済みだった、日本発売される可能性は低そう

そして、もう一つのパワートレインとして設定が確実視されているのが、BEVである。新型C-HRのエクステリアについては、「C-HR プロローグ」が2022年12月に欧州トヨタから発表された。

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C-HR プロローグ

しかし、それより以前、2021年12月の「バッテリーEV戦略に関する説明会」で、「C-HR プロローグ」とほぼ同じエクステリアデザインのモデルが「SMALL SU EV」として公表されていた。つまり、トヨタが発売を予告した多種類のBEVの一つは、新型C-HRということになる。

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SMALL SU EV (2021年12月)

新型C-HR BEVが、日本発売されるかどうかは現段階では定かではないが、その発売地域として最も有力視されるのが中国市場である。既に、現行C-HRにもBEVモデルは存在し、これは中国で販売されてきた。

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現行モデル中国仕様 C-HR EV / IZOA EV

新型「C-HR」へのフルモデルチェンジ<まとめ>は、次のページ

C-HR プロローグが2022年12月 欧州トヨタより発表

欧州トヨタから発表された「C-HR プロローグ」は、次期C-HRを予告するデザインスタディモデルとして考えられる。

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公開された「C-HR プロローグ」からは、トヨタブランドを特徴付ける最新のデザイン言語も確認することができる。

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フロント部分では、2022年の11月にワールドプレミアされたばかりの新型プリウスの流れを汲むハンマーヘッドデザインと、コの字型のヘッドランプユニットが採用されている。

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新型プリウス

そして、ボディ後端はピアノブラックによるバイトーン塗装となっており、これは2022年夏に発表されたクラウンクロスオーバーの仕上がりを思い出させる部分となっている。

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新型クラウン クロスオーバー

また、オーストラリア特許庁に登録され、次期C-HRと推定されてきたレンダリング画像との一致も確認された。

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次期C-HR、オーストラリア特許庁登録済みレンダリング画像

オーストラリア意匠登録「次期C-HR」全9枚画像は、次のページ

次期C-HRも引き続き、南フランスにあるToyota Europe Design Development(ED2)によってデザインされる。ED2は、現行C-HRのデザインスタディモデルである「C-HR コンセプト」を2014年のパリモーターショーで発表。その後、2016年に市販型が登場し、日本でも大きな販売実績を残した。

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C-HR コンセプト (2014年 パリモーターショー)

C-HR クロスオーバーSUVコンセプト

C-HR コンセプト (2014年 パリモーターショー)

次期C-HRのパワートレインにPHEVあり

今回の発表では、新型C-HR欧州仕様に搭載されるパワートレインについても言及があった。従来からのハイブリッドモデルに加え、PHEVモデルが計画されており、これには欧州生産されるバッテリーが採用される。

また、従来型C-HRで課題とされてきた、室内スペースの狭さについても、改善される見込みとなっている。

次期型コンセプト「C-HR Prologue」全画像は、次のページ

次期C-HRのエクステリア、オーストラリア特許庁よりリーク済み

既に、オーストラリア特許庁にて、次期C-HRと思われる意匠登録済みのエクステリアデザインが公開されている。

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トヨタが2021年12月に公開したBEVの「SMALL SU EV」と、特徴が酷似していることが確認できる。

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C-HRシリーズは、現行の中国仕様にBEVモデルが存在しており、既にEV化は完了している。次期モデルにもBEVが設定されるのは当然の流れで、「SMALL SU EV」は、「次期C-HR EV」に相当するコンセプトカーと考えられる。

次期C-HRのパワートレインは、BEVのほかに、HEV、PHEV、ガソリンNA車も用意される見込み。BEV専用車ではないため、プラットフォームは、e-TNGAではなく、TNGA(GA-C)が継続採用となるだろう。

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意匠登録されているデザインと「SMALL SU EV」を比較すると、サイドパネルの曲面パターンがほぼ一致していることがわかる。またヘッドランプ、フロントグリルフレーム、エンジンフードなどでも共通デザインの採用が確認できる。

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一方で、フロントグリルの内部は両者で大きく異なっており、これは搭載されるパワートレイン種別の違いにより差別化されることが予想される。つまり、メッシュパターンのフロントグリルが採用された意匠登録済みのモデルは、PHEV、HEV、あるいはガソリン車ということになるだろう。

またバイトーンカラー設定が用意されていることも意匠登録済みモデルから判断できる。

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2022年夏に発表された新型クラウンクロスオーバーでは、ピアノブラック塗装を大胆に取り入れたバイトーンカラーが採用されたが、これと同様の手法によるクロスオーバーSUVイメージの表現が新型C-HRにも採用されることになりそう。

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次期C-HRのハイブリッド車は、1.8Lの第5世代か、あるいは2.0Lのダイナミックフォースエンジンか

次期C-HRの販売の中心となってくるのは、やはりハイブリッド車となりそう。搭載されるパワートレインは新型ノア/ヴォクシーで第5世代になったばかりの1.8Lハイブリッドか、あるいはレクサスUX250hに採用されてきた2.0Lダイナミックフォースエンジン(M20A-FXS型)の2つが考えられる。

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新型ノア 第5世代 1.8Lハイブリッド搭載

トヨタでは、ガソリンエンジンの集約化を進めようとしているが、そのなかで1.8Lは将来的に廃止となり、2.0Lが継続される見込みとなっている。1.8L ハイブリッドは2022年1月に第5世代がデビューしたばかりであるが、C-HRへの採用となると、国内生産されない可能性があり、2.0Lに集約化される公算が大きい。

次期C-HRのコンベンショナルガソリンエンジンモデルは、2.0Lダイナミックフォースエンジンの採用予想

従来型C-HRのガソリン車には、1.2Lターボが搭載されてきた。ただし、このエンジンもトヨタは生産を終了させる計画となっている。カローラへの搭載も2022年秋のマイナーチェンジで廃止となった。

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従来型C-HR欧州仕様 1.2Lターボ搭載モデル

次期C-HRのコンベンショナルガソリン車は、1.2Lターボが廃止され、2.0L NAのダイナミックフォースエンジンの搭載が予想される。

「C-HR」フルモデルチェンジ<まとめ>は、次のページ

C-HRの現行最終モデルか、特別仕様車 “Mode-Nero Safety Plus Ⅲ”を設定、2022年8月29日発売

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C-HR 特別仕様車 G“Mode-Nero Safety PlusⅢ”

C-HRの特別仕様車が2022年8月29日に発売された。従来の特別仕様車 “Mode-Nero Safety Plus Ⅱ”が廃止され、新たに “Mode-Nero Safety Plus Ⅲ”が設定された。この特別仕様車が現行型C-HRの最終モデルとなる可能性がある。

ベース車は「Gグレード」と「G-Tグレード」で、以下の特別装備により魅力的に仕上げられた。

  • 特別色イナズマスパーキングブラックガラスフレークを外板色に設定
  • ブラウンの差し色やベージュのステッチを施した専用シート表皮
  • マットブラック塗装とダークスモークメッキナットの18インチアルミホイール
  • ブラックエクステンション加飾のBi-Beam LEDヘッドランプ
  • パノラミックビューモニター、パーキングサポートブレーキ(前後方静止物・後方接近車両) など

特別仕様車の消費税込み車両本体価格は2,725,000円~3,055,000円に設定された。

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C-HRのフルモデルチェンジ、TNGA-Cプラットフォーム車種は二巡目へ

C-HR日本仕様

従来型 C-HR (ラディアントグリーンメタリック)

現行型C-HRは2016年に発売された初代モデル。前年の2015年にはTNGA-Cプラットフォームの導入によりフルモデルチェンジされた4代目プリウスが発売されており、C-HRは同プラットフォームをベースにしたコンパクトクロスオーバーSUVとして1年遅れてのデビューであった。

プリウス

TNGA-Cプラットフォームの先導役となっているプリウスは、2022年11月に新型がワールドプレミアとなったが、これを皮切りに同プラットフォーム採用車種の二巡目となるフルモデルチェンジが始まる。C-HRもこれに続き2023年にフルモデルチェンジを受ける見込みとなっている。

TNGA プリウス

TNGA (GA-C)

C-HRは、発売当初は国内でも大きな販売実績を残した

C-HRの国内販売台数は、現状では月間千台前後というレベルにまで落ち込んでおり、このままカタログ落ちかと、フルモデルチェンジの実施を危惧する声もある。ただし、発売当初の2017年では年間117,299台という、このクラスでは相当に大きな販売実績を上げていた。

C-HR

C-HR

また、CセグメントのクロスオーバーSUVというクラスは、グローバルでも需要が多く、C-HRを後継するモデルは必要となるだろう。

C-HRはフルモデルチェンジで、2.0L ハイブリッドを搭載しカローラクロスと差別化、後悔は後席狭さ

また、C-HRとプラットフォームを共用するクロスオーバーSUVとして、2021年9月にカローラクロスが発売されたことは、C-HRのモデルネーム存続にあたっての脅威となっている。

カローラ クロス

カローラ クロス

C-HRはデザイン優先のモデルであったが、カローラクロスは実用性とパッケージングが重視された設計となっており長く人気を維持することが予想される。

特に後席については、居住性の差が大きく、C-HR購入者が後悔してきたポイントとなっている。さらにC-HRの後悔するポイントとしては、ラゲッジルームの積載能力で、Cセグメントクラスとしては、かなり妥協が必要となってきた。

C-HRの弱点を補強して導入されたのがカローラクロスであるが、その日本仕様に搭載されるハイブリッドシステムは1.8Lである。これとの差別化を考えた場合、次期C-HRへの搭載が期待されるのは2.0LハイブリッドのM20A-FXS型となっている。

C-HR hy-power コンセプト

C-HR hy-power コンセプト

C-HR hy-power コンセプト フランクフルト2017 C-HR hy-power コンセプト リアコンビネーションランプ  C-HR hy-power コンセプトバックドア C-HR hy-power コンセプト フロントグリル

C-HRの主力市場の欧州では、現行型の発売当初からモアパワーを求めるニーズが大きかった。そんななか、2017年のフランクフルトモーターショーでは「C-HR hy-power コンセプト」が出品され、上級パワートレイン搭載モデルが提案されていた。

UX250h

UX250h

その後2018年には、レクサスからUX250hが発売され、これには新開発のダイナミックフォースハイブリッド 2.0L THSⅡ(M20A-FXS型)が初搭載となった。前述の「C-HR hy-power コンセプト」発表のタイミングを考えれば、M20A-FXS型の開発の段階から、C-HRへの搭載が強く意識されていたことは想像に難くない。

そして、翌2019年には、C-HRにもM20A-FXS型搭載モデルが追加され市販化を果たすことになったのだが、これは欧州仕様での実現に留まっていた。

こういった経緯があったことからも、次期C-HRでは、日本仕様にもM20A-FXS型ハイブリッド搭載モデルが設定されることが期待される。

THSⅡ 2.0L

M20A-FXS型 THSⅡ 2.0L

ちなみに欧州では、カローラクロスにもM20A-FXS型ハイブリッドが採用されている。

「C-HR」フルモデルチェンジ<まとめ>は、次のページ

C-HRはフルモデルチェンジで1.2Lターボは廃止が濃厚

トヨタは、1.2Lターボの8NR-FTS型を近い将来に生産停止とすることが予想される。

8NR-FTS

8NR-FTS

ダウンサイジングターボエンジンはかつての欧州市場で相性が良かったパワートレインであるが、電動化が進む中では時代遅れとなりつつある。1.2Lターボは、まずはカローラスポーツで2022年秋に採用廃止となった。C-HRへの搭載は継続されるが、これも現行型までということになりそうだ。

「C-HR」フルモデルチェンジ<まとめ>は、次のページ

現行C-HRのワールドプレミア画像(ジュネーブモーターショー2016)

C-HR ワールドプレミア

 C-HR トヨタC-HR フロントグリルC-HR ジュネーブ2016C-HR リアコンビネーションランプ

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