トヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキー、そしてスバル・レックスの一部改良が、2024年11月中旬以降にも実施される見込みです。これは、2024年11月1日から施行される新たな法規に対応するためのものです。
これにより、法規対応が間に合わず、販売できない期間が生じることになります。現行モデルは法規を満たさないため、2024年10月31日までしか販売できません。2024年9月中旬現在、販売店では受注が停止されいます。
一部改良の具体的な内容として、車体の前後に2個ずつ採用されていたコーナーセンサーに加え、新たに2個のバックソナーが追加される見込みです。また、これまで4WD車に標準装備され、2WD車ではオプションだった「寒冷地仕様(ヒーター付ドアミラー、ウインドシールドデアイサー、PTCヒーター)」が、2WD車にも標準装備となる見込みです。さらに、値上げの実施も予想されます。
ライズ、ロッキー、レックスはコンパクトSUVとして人気が高かったものの、ダイハツの認証不正問題を背景に長期間販売が停止されていました。その後、2024年3月18日にガソリン車の生産が再開され、残るハイブリッド車も2024年7月17日に生産を再開していました。
当初、2024年5月1日に施行予定だった「後退時車両直後確認装置」の継続生産車への装着義務化は、「能登半島地震等を踏まえた自動車の安全・環境基準の適用延期」により、2024年11月1日に延期されました。この延期された日程にも間に合わないことになりますが、販売できない期間は一ヶ月未満で収まる見通しです。
ダイハツとトヨタは2024年4月8日に「ダイハツの再生に向けた体制の見直しについて」を発表し、記者会見を行いました。その中で「軽自動車を中心に据えたモビリティカンパニー」を目指すとの発言がありました。これにより、ライズやロッキーなどの小型車の事業継続が心配されていました。しかし、その後、国内向け小型車の2024年の法規対応について「責任を持ってやっていく」との意思が示されました。
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ライズ/ロッキー/レックスのガソリン車の生産・販売が再開へ 2024年3月
ライズ/ロッキー/レックスのガソリン車が、道路運送車両法の基準に適合していることが、2024年2月16日に公表された。
まずは、3月4日から未出荷車両の出荷が再開される。そして、3月18日には滋賀(竜王)工場 第2地区での生産が再開されることとなった。
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ライズ/ロッキー/レックスの終了・廃止は決定事項ではない、ダイハツ新体制でデマ
2024年2月13日にダイハツの新体制が発表され、トヨタ出身の井上雅宏氏が新社長に就任することが明らかとなった。この新体制のもと、2024年4月にはダイハツとトヨタの事業配分に関する詳細な方針が公表される予定となっている。
今回の発表のなかで、ダイハツの事業は軽自動車を中心とした領域への縮小が検討されていることが明らかとなった。これにより、ライズ、ロッキー、レックスといったモデルの廃止が懸念されるが、さも決定事項のように一人歩きしている部分がある。しかし、トヨタ社長の佐藤氏の発言を細かく拾っていくと、これらの車種はラインアップを維持する可能性が残されていることが読み取れる。
佐藤氏は、ダイハツの事業縮小について、あくまで「長期的」な視点で語っており、ダイハツが軽自動車専業メーカーになるとしても、それが即時に実現するわけではないことを示唆しているように聞こえる。また、トヨタからの委託によるOEM生産の継続も、強い意向として確認できる。ダイハツ京都工場では既にトヨタ・プロボックスとマツダ・ファミリアバンの生産が再開されている。OEMモデルの生産は将来的にもダイハツで続けられるだろう。
さらに、ダイハツはCJPTを脱退し、出資した10%の株式をトヨタに譲渡する。しかし、CJPTの取り組みの中でも重要な部分である「商用軽バンEV」については、当初の計画より遅れながらも、ダイハツによるOEM生産を進めていく方針のようだ。
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ライズより早く結論が出された一部商用車が型式指定の取り消し処分 2024年1月
ライズ ハイブリッド/ロッキー ハイブリッドにおけるポール側面衝突試験不正が2023年5月に発覚。その後、ダイハツの不正問題は国内向け全車種にまで及び、2023年12月20日に全ての出荷が停止された。
2024年の年始より、国交省による検証を実施。その結果、グランマックスとその姉妹車種トヨタ・タウンエース、マツダ・ボンゴについては、特に悪質であるとして、型式指定の取り消し処分を行うことが、2024年1月16日に発表された。このほか、先行して検証された車種には、ミライース、ハイゼットカーゴ、ハイゼットトラック、トヨタ・プロボックスが含まれている。人気車種から先行して安全性の検証が実施されるとしており、ライズ/ロッキー/レックスに対する処分内容も比較的早い段階に発表されることが期待される。
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ライズだけでない、ダイハツ全車種出荷停止、第三者委員会の調査で新たに174個の不正 2023年12月
2023年のダイハツの試験不正について、第三者委員会によって調査が行われてきた。その結果が2023年12月20日に公表され、新たに25の試験項目において、174個の不正行為があったことが判明した。これを受け、ダイハツが国内外で生産する全てのダイハツ開発車種の出荷を一時停止することが発表された。
不正行為が確認された車種は、64車種・3エンジン(生産・開発中および生産終了車種の合計)となっている。この中には、トヨタが販売している22車種・1エンジンも含まれる。
(不正の対象車種一覧 画像)
調査の最終段階で、ダイハツ・ムーヴ/SUBARU・ステラ、ダイハツ・キャスト/トヨタ・ピクシスジョイ、ダイハツ・グランマックス/トヨタ・タウンエース/マツダ・ボンゴのエアバッグに関する試験において、量産品と同じ「エアバッグ展開コンピューター(ECU)」が使われていなかったという不正が判明した。技術検証の結果、エアバッグに関する乗員保護性能に問題はなかったものの、検証を行う中で、キャスト/ピクシスジョイの側面衝突試験における「乗員救出性に関する安全性能(ドアロック解除)」が法規に適合していない可能性も判明した。
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ライズのマイナーチェンジは2024年11月頃の実施見込み、ガソリン/ハイブリッドとも販売再開を期待
ライズは、ハイブリッド車/ガソリン車ともにオーダーストップの措置が取られている。
ライズ ハイブリッドについては、2023年5月のポール側面衝突試験における不正を受け、生産および販売が停止となっていた。そして、10月には、ハイブリッド車の生産再開の目処が立たないことから、実質的には強制キャンセルという形で処理されてきた。その具体的な対応の中には、ライズのガソリン車への注文変更も多数含まれており、これによりガソリン車の生産枠も使い果たすことになった。ライズシリーズは、ガソリン/ハイブリッドの種別を問わず販売停止となっていた。
2024年11月は、バックカメラなど後退時車両直後確認装置の継続生産車への装着義務化が実施されるタイミングでもあり、国内向けモデルの多くが、一部改良などで対応済み、あるいは対応予定となっている。ライズのマイナーチェンジもこの法規対応のため実施が必須となっている。
現行型ライズは2019年11月に発売されたモデルで、これまでフェイスリフトは行われていない。販売期間約5年となるタイミングでのマイナーチェンジでは、法規対応のほか、内外装の変更などの実施も期待される。
さらに、ハイブリッドに4WDの追加も期待されるところであったが、現状ではハイブリッド2WDの生産再開が不確かな状況となっている。
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ライズ ガソリン車も一時生産停止になった、浅野歯車工作所の火災
トヨタ・ライズの生産元であるダイハツでは、2023年5月にポール側面衝突試験の不正問題が発覚して以来、さらなる問題が発生しました。2023年6月18日午後7時30分頃、大阪狭山市に所在する株式会社浅野歯車工作所の本社敷地内「調質1工場」で火災が発生し、翌日午前1時30分に鎮火しました。この火災により、同工場で行われていた熱処理工程が被害を受けた可能性があり、その結果として部品の欠品が発生しました。
部品欠品の具体的な製品については明らかにされていません。しかし、同社のホームページの事業案内によると、自動車用のエンジン用タイミングギヤ、ミッションギヤ、CVT用プラネタリユニット、リヤアクスルユニットなどが製造されていることがわかります。また、製品紹介のイメージ図にはタントがモデルとして使用されており、ダイハツとの親密な関係が伺えます。
この部品欠品の影響により、ライズや姉妹車種であるロッキーの生産が行われている滋賀県竜王工場第2地区では、2023年6月22日から7月7日までの間、合計12日間にわたって操業停止が実施されました。しかし、生産停止期間は比較的短期間であり、7月10日からは順次操業が再開されました。
ダイハツとしては、仕入先である浅野歯車工作所の火災による影響を受けた部品の供給不足に対処するため、大規模な生産停止措置を講じましたが、迅速な対応により生産ラインの再稼働が可能となりました。今後も同様の問題が発生しないよう、サプライチェーンの強化やリスク管理の徹底が求められる状況です。
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ライズ、ロッキーのポール側面衝突試験において虚偽報告があった問題、2023年5月
トヨタ・ライズおよびダイハツ・ロッキーのポール側面衝突試験において、虚偽の報告があったことが2023年5月に発覚しました。シリーズ式ハイブリッド「e-SMART HYBRID」を搭載するHEV車が対象となり、ライズHEVが56,111台、ロッキーHEVが22,329台の合計78,440台が影響を受けます。この問題は5月18日に明らかになり、翌日の5月19日には出荷および販売が停止されました。
ポール側面衝突試験(UN-R135)では、左右両側の試験を実施する必要があり、その試験データの提出が求められます。今回、助手席側(左側)の試験は立会いのもとで実施されましたが、運転席側(右側)については、本来右側の社内試験データを提出するべきところ、左側のデータが提出されていたことが判明しました。この虚偽報告により、安全性に関する信頼が損なわれる事態となり、ダイハツの大規模不正問題の発端となりました。
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ライズの2023年内マイナーチェンジ難しい、ガソリン車もオーダーストップ
2019年11月に発売されたトヨタ・ライズは、フェイスリフト実施による後期型の登場が待たれる状況だ。しかし、2023年に期待されていたマイナーチェンジは、現在のところ2024年に延びそう。
また、ダイハツ生産のコンパクトSUVについては、新たな展開がある。派生モデル「ライズ スペース/ロッキー スペース」の商標出願が行われている。本来なら2024年頃の発売が期待されたが実現は難しいかもしれない。ダイハツでは、パンフレットまで配布していた新型ムーヴのフルモデルチェンジ発売が未だ実現しておらず、新型車の投入スケジュールは大幅に遅れているはず。
ライズの2022年11月の改良では、全車種で商品内容は変更されず、1万円の値上げのみが実施された。このタイミングで新たな姉妹車種「レックス(REX)」も発売され、ダイハツ・ロッキーとともに三姉妹車種の販売体制が確立している。
2022年度の販売台数では、ダイハツ・ロッキーが22,022台、トヨタ・ライズが70,124台と、ライズの高い人気を改めて確認することとなった。特にライズは、トヨタブランドならではの安心感や高いリセールバリューが反映されており、姉妹車種の中でも一歩抜きん出た存在となっている。
トヨタブランド車として販売台数が多いライズは、独立したエクステリアデザインが与えられている。マイナーチェンジでは、フェイスリフトの実施が期待され、その他にも現在2WDのみの提供となっているダイハツのハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」に4WDが追加されることが期待される。
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ライズ一部改良2022年11月1月実施、1万円値上げ、発表なし
2022年11月1日、トヨタ・ライズの一部改良が実施されました。改良の内容は主に法規対応と価格改定が中心で、製品自体に大幅な変更はありませんでした。また、プレスリリースによる発表も行われませんでした。
1年前の2021年11月にはハイブリッドモデルの追加など大幅な改良が行われていました。期待されていた4WDハイブリッドの追加や特別仕様車の設定は行われず、従来のグレードラインアップに一律1万円の値上げが実施されました。
トヨタ・ライズの姉妹車種であるダイハツ・ロッキーも同様に値上げが行われました。さらに、OEM供給先がスバルにまで拡大され、新型レックスとして2022年11月11日に発売されました。
ライズは2019年11月に発売されたモデルです。販売5年が経過する2024年11月以降の一部改良では、フェイスリフトを含むマイナーチェンジを期待する声が大きくなっていますが、現在のところこういった情報はありません。
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ライズ ハイブリッドが2021年11月1日発売
トヨタは2021年11月1日に「ライズ ハイブリッド」を発売しました。新開発の1.2Lハイブリッドシステム「e-SMART(イースマート)ハイブリッド」を搭載し、1.2LのNAエンジンは発電専用となっています。その電力を使用し、100%モーターで走行するシリーズハイブリッド方式が採用されました。
このシステムにより、小さな排気量でシンプルな構造とコンパクトなサイズが実現され、低・中速走行に強く、街乗りでの使用頻度が高い小さなクルマに適したハイブリッドシステムとなっています。燃費性能はWLTCモードで28.0km/Lを達成しています。
モーター | 最高出力 | kW[PS] | 78[106] |
最大トルク | N・m[kgf・m] | 170[17.3] | |
バッテリー | 種類 | リチウムイオン電池 | |
容量 | Ah | 4.3 |
「スマートペダル(S-PDL)」が採用され、アクセル操作のみで車速のコントロールが可能になりました。加減速を繰り返す街中や下り坂などで、アクセルからブレーキへの踏みかえ頻度が減り、ドライバーの負担を軽減しつつ軽快な走りが実現されます。日産のe-POWERでも同様のアクセル操作が選択可能であり、ダイハツのe-SMART HYBRIDは日産のe-POWERをかなり意識して作られているようです。
2021年11月の一部改良では、ハイブリッドの追加だけでなく、ガソリン車も大幅に変更されました。ライズのガソリン車の2WD仕様は、従来の1.0Lターボの搭載を廃止し、クラストップレベルの熱効率を実現した新開発の1.2Lエンジン(WA-VE型)に変更されました。低燃費(WLTCモードで20.7km/L)と高い動力性能が両立され、低速域での加速性も向上しています。一方、ガソリン車4WD仕様については、1.0Lターボエンジン(1KR-VET型)が引き続き採用されます。
予防安全機能「スマートアシスト」が全車標準装備化され、夜間の対歩行者検知を可能とした衝突警報および衝突回避支援機能が拡充されました。標識認識機能(進入禁止、最高速度、一時停止)で見逃し予防がサポートされます。電動パーキングブレーキの採用により、全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)に停止保持機能が追加され、長距離運転時の渋滞なども快適にサポートされます。
その他、快適装備も充実しています。キーを持って施錠状態の車両に近づくとルームランプが点灯するウェルカムランプ機能が標準装備されます。ハイブリッド車には、降車後の足元を照らすヘッドランプ点灯延長機能が標準装備され、さらにアクセサリーコンセント(AC100V・1,500W/非常時給電システム付き)が設定されます。また、外板色にスムースグレーマイカメタリックが新たに設定されました。
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ライズに搭載されるのは、発電専用エンジン、100%モーター駆動のシリーズ式ハイブリッド
ライズに搭載されるハイブリッドシステムは、ダイハツが独自開発した「e-SMART HYBRID」と呼ばれるものとなる。シリーズ式ハイブリッドが採用されており、直列3気筒 1.2Lの発電専用エンジンが搭載される。
このエンジンは発電専用に最適化されたロングストローク仕様で、高タンブルストレートポートなどの技術が採用される。発電効率の良い回転数に絞り込んで運転され、最大熱効率40%を達成する。
e-SMART HYBRIDは、シリーズ式ハイブリッドであること、そして発電エンジンの排気量から、日産がノートなどに搭載してきたe-POWERと形式上は近くなる。
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ライズ、ロッキー以外の車種にもe-SMART HYBRIDは展開
ライズ、ロッキーに後追いでハイブリッドモデルが追加されることは、2019年の発売時から噂となっていた。その後、ダイハツの特許出願の状況から、シリーズ式ハイブリッドである可能性が予想されていた。
ライズとロッキーにハイブリッドシステムが搭載されたことにより、小型車セグメントの電動化勢力図は、大きく変わる。
ダイハツ同様に小型車を中心に販売してきたスズキは、これまでISG方式のマイルドハイブリッドを採用し、その搭載モデルを増やしてきた。しかしISGを使ったシステムは、通常のガソリンエンジン車に比べ、燃費性能の向上率はわずかであり、コストに見合わないという指摘もあった。
ダイハツのe-SMART HYBRIDは、本格ハイブリッドとも呼ばれるシステムの一つで、燃費性能の向上幅に期待ができる。また、トールやトヨタ・ルーミーといったモデルへの採用拡大も見込まれ、さらに今後は、ダイハツが得意とするインドネシアやマレーシアの各市場での電動化率向上にも貢献することになるだろう。
ダイハツが独自生産したハイブリッド車を販売するのは、2010年に終了した「ハイゼット カーゴ ハイブリッド」以来約11年ぶりとなる。
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ライズ 1.2L ハイブリッドはFF車のみ、4WD車は1.0L ターボの採用継続
2019年11月にデビューしたライズも販売期間2年を過ぎるタイミングでハイブリッドモデルが追加となった。この一部改良では、コンベンショナルガソリンエンジン車においても、パワートレインラインアップが大きく変更された。
まずハイブリッドグレードはFFのみで、4WD車は用意されない。4WDハイブリッドは恐らくまだ開発段階で、市販車搭載までまだ少し時間が必要となりそう。また、駆動用バッテリーはリチウムイオンの容量4.3Ahが採用された。
ハイブリッドモデルの車両価格は217万3000円~233万8000円(2022年11月価格改定)で、このクラスの小型SUVとしては高額となっている。そのため低価格モデルとして、新たに1.2L NAエンジン搭載のFF車が、エントリーモデル171万7000円(2022年11月価格改定)から用意されており、ユーザーの裾野が広げられている。
新開発パワートレインの導入という相当大掛かりな改良内容にも関わらず、内外装では大きな変更は含まれなかった。つまり、あくまで一部改良でマイナーモデルチェンジではない。マイナーモデルチェンジは2024年以降の実施が予想され、この時にしっかりフェイスリフトされた後期型ライズのデビューとなりそうだ。
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ライズとロッキーから始まる、ダイハツ車種の電動化
政府は2035年を目処に新車販売の全てを電動車(ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池車)にしていく方針を表明している。そんななかダイハツは、自社生産によるハイブリッドカーを約11年ぶりに市場投入した。これには登録車だけでなく軽自動車も入れた複数車種が計画されている。
ダイハツの新世代ハイブリッド車種の第一弾となったのが小型SUVのロッキーである。姉妹モデルのライズもハイブリッドモデルが追加されトヨタへ車体供給された。
2019年11月に発売された現行型のライズ/ロッキーは、これまで1KR-VET型の1.0Lターボエンジンを搭載してきた。セールスも好調で、2021年上半期(1-6月)の販売台数は、ライズが47,965台、ロッキーが11,220台で、合わせると59,185台となった。
これと同程度の水準で売れている小型SUVが国内にもう一つあり、トヨタのヤリスクロスである。
ヤリスクロスのM15A-FXE型ハイブリッドがライズ/ロッキーに流用されるという予想もあったが、トヨタラインアップの中での差別化を考えると、ダイハツ独自開発のワンサイズ小さいハイブリッドパワートレイン、e-SMART HYBRIDも必要だろう。
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ライズ モデルチェンジまとめ
まとめ更新日: 2024/09/19
- 2024年2月16日ガソリン車の基準適合が発表された
- 2024年3月4日 ガソリン車の出荷再開
- 2024年3月18日 ガソリン車の生産再開、受注受付中
- 2024年4月19日 ハイブリッド車の基準適合が発表された
- 2024年11月に一部改良実施見込み
- 法規対応できない期間が生じ、短期間の販売停止となる見込み
ライズ まとめ
- 2019年11月 フルモデルチェンジしたダイハツ・ロッキーのOEM姉妹車種としてトヨタから発売
- ハイブリッド車において、ポール側面衝突試験の虚偽報告が発覚 2023年5月
- ライズ ハイブリッド/ロッキー ハイブリッドの生産停止が長期化
- 10月中旬頃からハイブリッド車のオーダーが強制キャンセルへ
- ライズ/ロッキーのガソリン車へのオーダーチェンジが増えた
- ガソリン車もオーダーストップ
- マイナーチェンジでは、ハイブリッドに4WDの追加期待
- 派生車種「ライズ スペース」「ロッキースペース」計画中
- ダイハツ新体制は軽自動車シフト、フルモデルチェンジは無しの可能性
ライズ 2021年11月 一部改良の内容
- 新開発ハイブリッドエンジン搭載モデル(FF)の追加
- 1.2L NA ガソリン車(FF)を追加
- 従来1.0L ターボ車は4WDモデルのみで継続
新型ライズ グレード構成と車両本体価格 2022年11月
グレード | エンジン | 駆動 | 価格(消費税込み) | |
ガソリン | X | 1.2L(WA-VE) | 2WD(FF) | 1,717,000 |
G | 1,867,000 | |||
Z | 2,049,000 | |||
X | 1.0Lターボ(1KR-VET) | 4WD | 1,994,800 | |
G | 2,143,700 | |||
Z | 2,309,200 | |||
ハイブリッド | G | e-SMARTハイブリッド 1.2L(WA-VEX) | 2WD(FF) | 2,173,000 |
Z | 2,338,000 |