新型【ライズ】マイナーチェンジいつ?2024年の後期型発売予想、ハイブリッド4WD追加期待もターボ廃止か【トヨタ最新情報】納期2023年12月以降でもオーダーストップまだ、ポール側面衝突試験問題で販売停止中

ライズ
ライズ SUV

ライズ

トヨタ・ライズ/ダイハツ・ロッキーのポール側面衝突試験において虚偽報告があったことが発覚した。シリーズ式ハイブリッド e-SMART HYBRIDを搭載するHEV車が対象となり、その台数はライズHEVが56,111台、ロッキーHEVが22,329台の合計78,440台となる。問題は5月18日に発覚し、5月19日に出荷・販売が停止された。

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ポール側面衝突試験(UN-R135)では、左右の試験を実施する必要があり、その試験データの提出が必要になる。今回、助手席側(左)は立会いのもと試験を実施。しかし、運転席側は右側の社内試験データを提出すべきところ、左側のデータを提出していた。

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ライズの2023年内マイナーチェンジ難しそう、長期化する納期、オーダーストップいつ

2019年11月に発売されたトヨタ・ライズは、フェイスリフト実施による後期型の登場が待たれる状況だ。しかし、2023年に期待されていたマイナーチェンジは、現在のところ2024年以降に延びそうだ。

ライズ リアコンビネーションランプ

現行ライズ

トヨタが発表しているライズの工場出荷時期は、ガソリン車が注文から約6ヵ月、ハイブリッド車が6ヵ月以上としている。手に入りやすかったガソリン車についても、最新の納期はハイブリッド車並みに延びている。一方で、オーダーストップの措置は取られておらず、2023年のマイナーチェンジの実施は難しそうな状況となっている。

ライズ リアハッチ

現行ライズ

また、ダイハツ生産のコンパクトSUVについては、新たな展開がある。派生モデル「ライズ スペース/ロッキー スペース」の商標出願が行われており、2024年の発売が予想される。この新型車と、後期型ライズ/ロッキーが同時デビューする可能性も一部で期待される。

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2022年11月の改良では、全車種で商品内容は変更されず、1万円の値上げのみが実施された。このタイミングで新たな姉妹車種「レックス(REX)」も発売され、ダイハツ・ロッキーとともに三姉妹車種の販売体制が確立した。

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スバル REX BOOST GEAR CONCEPT

2022年度の販売台数では、ダイハツ・ロッキーが22,022台、トヨタ・ライズが70,124台と、ライズの高い人気を改めて確認することとなった。特にライズは、トヨタブランドならではの安心感や高いリセールバリューが反映されており、姉妹車種の中でも一歩抜きん出た存在となっている。

ROCKY  Premium ver

ROCKY Premium ver. 東京オートサロン2022

トヨタブランド車として販売台数が多いライズは、独立したエクステリアデザインが与えられている。マイナーチェンジでは、フェイスリフトの実施が期待され、その他にも現在2WDのみの提供となっているダイハツのハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」に4WDが追加されることが期待される。

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ライズ一部改良2022年11月1月実施、1万円値上げ、発表なし

2022年11月1日に、トヨタ・ライズの一部改良が実施された。この改良内容は、主に法規対応と価格改定が中心であり、製品自体に大幅な変更はなく、また、プレスリリースによる発表もされなかった。一方、1年前の2021年11月には、ハイブリッドモデルの追加など大幅な改良が実施されたが、今回は比較的小規模な改良に留められた。

また、期待されていた4WDハイブリッドの追加や特別仕様車の設定は行われず、従来のグレードにそれぞれ一律1万円の値上げが実施され、販売が継続されている。

なお、トヨタ・ライズの姉妹車種であるダイハツ・ロッキーも同様に値上げが実施された。さらに、OEM供給先がスバルにまで拡大され、新型レックスとして2022年11月11日に発売された。

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ライズ 2022年11月の一部改良はフェイスリフト無し、後期型へのマイナーチェンジは2024年以降か

ライズは2019年11月に発売されたモデル。そろそろフェイスリフトが含まれるマイナーチェンジを期待する声もあるが、2022年11月のタイミングでは実施されなかった。

ライズ ステアリング

現行ライズ

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ライズ ハイブリッドが2021年11月1日発売

ライズ ハイブリッド フロントグリル

新開発の1.2Lハイブリッドシステム「e-SMART(イースマート)ハイブリッド」搭載

ライズ ハイブリッドの1.2L NA エンジンは発電専用となる。その電力を使用し100%モーターで走行するシリーズハイブリッド方式が採用された。

RAIZE HYBRID

小さな排気量でシンプルな構造とコンパクトなサイズが実現される。低・中速走行に強く、街乗りでの使用頻度が高い小さなクルマに適したハイブリッドシステムとなる。

燃費性能は、WLTCモードで28.0km/Lを達成する。

モーター 最高出力 kW[PS] 78[106]
  最大トルク N・m[kgf・m] 170[17.3]
バッテリー 種類   リチウムイオン電池
  容量 Ah 4.3

RAIZE HYBRID リアコンビネーションランプ

「スマートペダル(S-PDL)」採用

アクセル操作のみで車速のコントロールが可能となる。加減速を繰り返す街中や下り坂などで、アクセルからブレーキへの踏みかえ頻度が減り、ドライバーの負担を軽減しつつ軽快な走りが実現される。日産のe-POWERでも同様のアクセル操作が選択可能であった。ダイハツのe-SMART HYBRIDは、日産のe-POWERをかなり意識して作られているようだ。

RAIZE HYBRID インテリア

ライズ 2021年11月の一部改良では、ハイブリッド追加だけでなく、ガソリン車も大幅変更だった

ライズのガソリン車の2WD仕様は、従来の1.0Lターボの搭載を廃止し、クラストップレベルの熱効率を実現した新開発1.2Lエンジン(WA-VE型)に変更された。低燃費(WLTCモード 20.7km/L)と高い動力性能が両立される。また、低速域での加速性が向上した。

ガソリン車4WD仕様については、1.0Lターボエンジン(1KR-VET型)が引き続き採用される。

予防安全機能「スマートアシスト」を全車標準装備化

夜間の対歩行者検知を可能とした衝突警報及び衝突回避支援機能が拡充された。標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止)で見逃し予防がサポートされる。電動パーキングブレーキの採用により、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)に停止保持機能が追加され、長距離運転時の渋滞なども快適にサポートされる。

RAIZE ハイブリッド

その他快適装備も充実

キーを持って施錠状態の車両に近づくとルームランプが点灯するウェルカムランプ機能が標準装備される。ハイブリッド車には、降車後の足元を照らすヘッドランプ点灯延長機能が標準装備され、さらにアクセサリーコンセント(AC100V・1,500W/非常時給電システム付)が設定される。

外板色にスムースグレーマイカメタリックが設定された。

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ライズに搭載されるのは、発電専用エンジン、100%モーター駆動のシリーズ式ハイブリッド

ライズに搭載されるハイブリッドシステムは、ダイハツが独自開発した「e-SMART HYBRID」と呼ばれるものとなる。シリーズ式ハイブリッドが採用されており、直列3気筒 1.2Lの発電専用エンジンが搭載される。

ロッキー e-SMART HYBRID 構造

e-SMART HYBRID

このエンジンは発電専用に最適化されたロングストローク仕様で、高タンブルストレートポートなどの技術が採用される。発電効率の良い回転数に絞り込んで運転され、最大熱効率40%を達成する。

ロッキー e-SMART HYBRID エンジン

e-SMART HYBRID 1.2L エンジン

e-SMART HYBRIDは、シリーズ式ハイブリッドであること、そして発電エンジンの排気量から、日産がノートなどに搭載してきたe-POWERと形式上は近くなる。

日産ノート 発表

日産ノート

ライズ、ロッキー以外の車種にもe-SMART HYBRIDは展開

ライズ、ロッキーに後追いでハイブリッドモデルが追加されることは、2019年の発売時から噂となっていた。その後、ダイハツの特許出願の状況から、シリーズ式ハイブリッドである可能性が予想されていた。

ライズとロッキーにハイブリッドシステムが搭載されたことにより、小型車セグメントの電動化勢力図は、大きく変わる。

ダイハツ同様に小型車を中心に販売してきたスズキは、これまでISG方式のマイルドハイブリッドを採用し、その搭載モデルを増やしてきた。しかしISGを使ったシステムは、通常のガソリンエンジン車に比べ、燃費性能の向上率はわずかであり、コストに見合わないという指摘もあった。

ライズ フロントグリル

現行ライズ

ダイハツのe-SMART HYBRIDは、本格ハイブリッドとも呼ばれるシステムの一つで、燃費性能の向上幅に期待ができる。また、トールやトヨタ・ルーミーといったモデルへの採用拡大も見込まれ、さらに今後は、ダイハツが得意とするインドネシアやマレーシアの各市場での電動化率向上にも貢献することになるだろう。

ライズ リアハッチ

現行ライズ

ダイハツが独自生産したハイブリッド車を販売するのは、2010年に終了した「ハイゼット カーゴ ハイブリッド」以来約11年ぶりとなる。

ライズ リアコンビネーションランプ

現行ライズ

ライズ 1.2L ハイブリッドはFF車のみ、4WD車は1.0L ターボの採用継続

2019年11月にデビューしたライズも販売期間2年を過ぎるタイミングでハイブリッドモデルが追加となった。この一部改良では、コンベンショナルガソリンエンジン車においても、パワートレインラインアップが大きく変更された。

ライズ SUV

現行ライズ

まずハイブリッドグレードはFFのみで、4WD車は用意されない。4WDハイブリッドは恐らくまだ開発段階で、市販車搭載までまだ少し時間が必要となりそう。また、駆動用バッテリーはリチウムイオンの容量4.3Ahが採用された。

ライズ インテリア

現行ライズ

ハイブリッドモデルの車両価格は217万3000円~233万8000円(2022年11月価格改定)で、このクラスの小型SUVとしては高額となっている。そのため低価格モデルとして、新たに1.2L NAエンジン搭載のFF車が、エントリーモデル171万7000円(2022年11月価格改定)から用意されており、ユーザーの裾野が広げられている。

ライズ シート

現行ライズ

新開発パワートレインの導入という相当大掛かりな改良内容にも関わらず、内外装では大きな変更は含まれなかった。つまり、あくまで一部改良でマイナーモデルチェンジではない。マイナーモデルチェンジは2024年以降の実施が予想され、この時にしっかりフェイスリフトされた後期型ライズのデビューとなりそうだ。

ライズ ステアリング

現行ライズ

ライズとロッキーから始まる、ダイハツ車種の電動化

政府は2035年を目処に新車販売の全てを電動車(ハイブリッド、プラグインハイブリッド、バッテリーEV、燃料電池車)にしていく方針を表明している。そんななかダイハツは、自社生産によるハイブリッドカーを約11年ぶりに市場投入した。これには登録車だけでなく軽自動車も入れた複数車種が計画されている。

ライズ トヨタ

現行ライズ

ダイハツの新世代ハイブリッド車種の第一弾となったのが小型SUVのロッキーである。姉妹モデルのライズもハイブリッドモデルが追加されトヨタへ車体供給された。

トヨタ ライズ

現行ライズ

2019年11月に発売された現行型のライズ/ロッキーは、これまで1KR-VET型の1.0Lターボエンジンを搭載してきた。セールスも好調で、2021年上半期(1-6月)の販売台数は、ライズが47,965台、ロッキーが11,220台で、合わせると59,185台となった。

ライズ

現行ライズ

これと同程度の水準で売れている小型SUVが国内にもう一つあり、トヨタのヤリスクロスである。

ヤリスクロス

ヤリスクロス

ヤリスクロスのM15A-FXE型ハイブリッドがライズ/ロッキーに流用されるという予想もあったが、トヨタラインアップの中での差別化を考えると、ダイハツ独自開発のワンサイズ小さいハイブリッドパワートレイン、e-SMART HYBRIDも必要だろう。

ライズ シート

現行ライズ

ライズ インテリア

現行ライズ

ライズ トヨタ

現行ライズ

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