新型ミライースが9月下旬に発売
ダイハツからミラ・イースの発売が迫っている。
これまでミラより下の車格にはエッセがあったが、7月に生産を終えている。
この新型ミラ・イースは実質的にはエッセの後継となる。
コンセプトモデルから、イースという車名で呼ばれていたが、発売直前にミラ・イースと変更。
ミラファミリーに加わることになった。
ユーザーターゲットとして法人需要も相当見込んでいるであろうから、長年実績のあるミラシリーズへの仲間入りは、販売面では有利に働きそうだ。
9月下旬に発売が予定されている新型ミラ・イース。なんだか中途半端で終わってしまったエッセよりは売れることは間違いない。
ミラ・イースのコンセプトモデルは3ドア仕様であったが、製品モデルでは5ドアを採用している。
安い軽自動車の復活
維持費用の安さで軽自動車が人気化しているが、その反面、車両価格は上昇する傾向があった。
軽自動車でも立派で豪華な装備を求めるユーザーのニーズに合わせるには価格上昇は致し方のないことだったが、新型ミラ・イースでは軽自動車の原点回帰とも言える価格設定になっている。
外装、内装はシンプルだが、価格は最も安いベースグレードで70万円台後半を設定。
メイングレードでも100万円以下に抑える予定だ。
燃費は32.0km/Lを達成
新型ミライースは10・15モード燃費で32.0km/Lを達成する。
これは非ハイブリッド車では最高燃費となる。
最近では新型スカイアクティブデミオが非ハイブリッドで30km/Lを達成したことで話題となったが、それを上回る数値となる。
注目したいのが、より実用燃費に近いとされるJC08モード燃費で30km/Lを達成している点。
カタログ燃費だけでなく実燃費もかなり期待できそうだ。
燃費向上にあたっての主な施策は、軽量化、アイドリングストップ、回生機能付きオルタネータ、エンジン&CVTのバージョンアップといったところ。
アイドリングストップは、車速がゼロになってからエンジンが止まる従来のものではなく、減速時から停止させる最新の技術が採用されている。
全長は軽規格いっぱいの3395mmに
当初、ミライースの全長はコンセプトモデルの3100mmとなると考えられていたが、5ドア化に伴い全長は3395mmに拡大。
ミライースの全高はすこし低くなるが、ミラとほぼ同じボディサイズとなる。
ミラのCVTモデルの車両重量は780kg。ミライースは730kgとされているから、かなりの軽量化と言えるだろう。
エンジンの小さな軽自動車において、大人一人分の重量が軽くなれば、燃費の面で大きなメリットになる。
その反面、どういったあたりに手を加えて、50kgもの重量を軽量化させたのかは気になるところ。
シャシーや内装の簡略化をメインに軽量化したとされているが、ミラ比で50kgもの軽量化はそんなに簡単なものではないはず。
価格なりのシンプルな内装は妥協できるとして、走行安定性に関わる車体剛性は簡略化しすぎると高速道路での走行で不安を感じる。
購入を考えている人は、このあたりに注意して欲しい。