ヤリスクロス 2023年度内マイナーチェンジ予想、現行型オーダーストップから一部で受注再開
ヤリスクロスは2023年度内のマイナーチェンジ実施が予想される。
2020年8月に発売されたヤリスクロスは、マイナーチェンジまで約3年半の販売期間を経て後期型に移行することになりそう。
早ければ、2023年10月25日にプレスデーがスタートするジャパンモビリティショーで、フェイスリフトされた後期型ヤリスクロスの参考出品が期待される。
前期型ヤリスクロス(マイナーチェンジ前)の生産枠に空きができた?一部で受注再開
2023年6月は、ヤリスシリーズの販売台数増加が観測されており、バックオーダー解消に本腰を入れてきたようだ。さらに、生産枠に空きも出てきたようで、おそらく少数台数と思われるが受注再開の動きもある。
2023年7月11日時点における、トヨタが公表する工場出荷時期は、「詳しくは販売店にお問い合わせください」と、オーダストップ時の表記がされたままである。しかし、7月に入ってから、マイナーチェンジ前の現行モデルの契約が可能な販売店が複数存在している。その納車時期としては、2023年末~2024年初頭が案内されるケースが多く、このあとにマイナーチェンジがありそうだ。
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ヤリスクロスはマイナーチェンジで商品力強化、トヨタの中から競合モデルが計画中
トヨタは2023年5月、インドネシアで新型ヤリスクロスHEVを発表した。
フロントデザインは、日本でこれまで販売されてきたモデルとは異なり、RAV4顔に仕上げられた。一部では、これが後期型ヤリスクロスのエクステリアになるのではという予想もあるが、その可能性は低そう。
ヤリスクロス インドネシア仕様のプラットフォームは、GA-Bが採用されるあたりは日本仕様と同じ。しかし、全長は日本仕様が4,180mmなのに対し、インドネシア仕様は4,310mmと一回り大きく、全くの別物である。インドネシア仕様と同等のモデルが日本発売されることも無さそうだ。
国内市場における、ヤリスクロスの新たな競合モデルとして、予想されるのは以下の2つの車種である。
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ヤリスクロスの競合モデルの可能性1:ヤリスクルーザー
一方、「ヤリスクルーザー」なる新たな派生車種の計画も気になるところ。2021年12月のバッテリーEV戦略発表会で発表された「COMPACT CRUISER EV」がデザインスタディモデルとなるが、その車体のタイヤには「YARIS CRUISER」の文字が記されていた。
ヤリスクルーザーは、フランスの「Toyota Europe Design Development」でデザインされたモデルである。2023年は、同所でデザインされた二代目C-HRデビューしたが、これは日本発売されない。その理由の一つに、日本向けには一回り小さいヤリスクルーザーが控えているためではないか、という憶測もある。

ヤリスクロスの競合モデルの可能性2:ライズ スペース
さらに、これまでヤリスクロスよりも一回り小さいクロスオーバーSUVとしてラインアップされてきた、「ライズ」については、派生車種が2024年後半に登場することが見込まれている。

モデルネームは、「ライズ スペース」が検討されているようで、既に商標出願が済まされている。これらのモデルの特徴や詳細は、まだ明らかになっていないが、ヤリスクロスと直接競合する可能性がある。
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ヤリスクロス 一部改良 2022年8月
ヤリスクロスの一部改良が実施され2022年8月8日に発売日を迎える。新たに、スポーツグレードとして「ヤリスクロス GR SPORT」、専用パーツを装備した「ヤリスクロス Z“Adventure”」が追加される。
ヤリスクロスの一部改良では、ドライブレコーダー付自動防眩インナーミラーが全車にオプション設定された。また、Zグレードの内装色にブラックが新設定された。
車両価格は、通常ヤリスクロスが1,896,000円~2,936,000円に設定される。
ヤリスクロスの販売が好調、ヤリスがベースのSUV派生車種
ヤリスクロスは2020年8月に発売されたモデル。ハッチバックモデルの通常ヤリスから約半年遅れでデビューした派生モデルで人気車種となっている。ヤリスクロスの2021年度(4月~3月)の販売台数は95,740台を記録しており、全ヤリスシリーズの約半数を占めている。
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ヤリスクロス Z“Adventure”
ヤリスクロスに新たに設定された Z“Adventure”の車両価格は2,331,000円~2,936,000円となる。
主な装備は以下の通り。
- 専用バンパー(フロント/リヤ)
- ルーフレール(シルバー)
- 専用シート表皮(合成皮革[サドルタン]×ツイード調ファブリック[ブラック])など
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ヤリスクロス GR SPORT
ヤリスクロス GR SPORTの車両価格は、ガソリン車が2,367,000円、ハイブリッド車が2,750,000円に設定される。
ヤリスクロス GR SPORTの主な装備
専用剛性アップパーツ
ベース車の高いボディ剛性をより高水準なものにするため、フロア下とロアバックにブレースが追加される。操縦安定性の向上とフラットな乗り心地が実現される。
専用サスペンション&電動パワーステアリング制御
運動性能向上に向け、車高を10mm下げるとともに、スポーツタイヤ「FALKEN FK510 SUV」が装着される。同時に、ブッシュ、コイルスプリング、ショックアブソーバー、電動パワーステアリングが、よりスポーティな特性にチューニングされる。軽快な走りとクルマとの一体感のある操縦性が実現される。
専用パワートレーン制御&ドライブシャフト(ハイブリッド車)
モーターの過渡特性を最適化し、加速、減速時のアクセルレスポンスが向上される。また、モーター駆動のレスポンスをよりダイレクトにタイヤに伝えるため、ドライブシャフトのねじり剛性を向上させ、スポーティな走りに磨きがかけられる。パワートレーンにも改良が加えられる。
エクステリア
フロントのフォグベゼル、リアディフューザーを専用意匠にし、ベース車から踏襲したワイド&ローなスタンスへと進化を遂げた。ラジエーターグリル(アッパー・ロア)、リアバンパーロアカバーには、GRの‘G’をモチーフにしたスポーティなメッシュタイプへ意匠変更されたほか、専用18インチアルミホイール(切削光輝/センターオーナメント付)、及び、GR SPORT専用エンブレムが採用される。
インテリア
体をしっかりとサポートしてくれるスポーティシート及び専用シート表皮(エアヌバック+合成皮革)が採用され、また内装の加飾は、グロスを抑えたダークメタリック塗装に統一された。
ヤリスクロス モデルチェンジ まとめ
- 2020年8月 発売
- 2022年8月 一部改良、GR SPORT追加など
- 2023年1~2月 オーダーストップ、7月に一部で受注再開
- 2023年度内にマイナーチェンジで後期型の発売予想
- 2024年頃、トヨタ内での競合モデル発売予想(ヤリスクルーザー、ライズ スペース)