ホンダ・クラリティFUEL CELLはトヨタ・MIRAIの対抗モデル
東京モーターショー2015でホンダは燃料電池車のクラリティ シリーズをフルモデルチェンジさせた。
新型クラリティFUEL CELLのボディサイズは全長4895mm×全幅1875mm×全高1475mmで、同じく燃料電池車のトヨタ・MIRAIに近くなっている。
近未来的なエクステリアであったMIRAIに対し、新型クラリティFUEL CELLは比較的オーソドックスなセダンスタイル。MIRAIは4人乗りであったが、新型クラリティFUEL CELLは5人乗りとなる。燃料電池車として特別な存在感を放つMIRAIであるが、あくまで普通の上級セダンを目指し開発されたのが新型クラリティFUEL CELLである。
新型クラリティFUEL CELLの航続距離は700km、MIRAIを超える
新型クラリティFUEL CELLの燃料電池スタックは、従来比で33%小型化しており、あたかもFFレイアウトのガソリンエンジンのようにフロントのフード内に収められる。また、2基の高圧水素貯蔵タンクはリアシート下とリアシートとラゲッジの間に設置。リチウムイオンバッテリーはフロントシート下へとパッケージングが工夫されている。
性能面では、一回のフル充填あたりの航続距離を700km以上としており、約650kmのMIRAIを上回る。車両価格は766万円となり、MIRAIの723万6000円よりも高額となった。
新型クラリティFUEL CELLは2016年3月から官公庁および法人向けにリース販売される予定となっており、その後一般向けへの販売も計画されている。
また、オプション品として出展されたのがPOWER EXPORTER 9000である。新型クラリティFUEL CELLに蓄えられる一般家庭7日分のエネルギーを家庭用電源に変換するユニットで、アウトドアや災害時などに活躍しそうだ。