燃費比較
フィットシャトル・ハイブリッドは10・15モード燃費が30.0km/L、JC08モード燃費が26.0km/L。それに対しプリウスαの10・15モード燃費は31.0km/L、JC08モード燃費は26.2km/L。
わずかにプリウスαの方がカタログ燃費については上回るスペックとなっている。
10・15モード燃費で共に30km/L台の燃費性能となっているが、実燃費ではどれぐらいの数値になるだろうか。
フィットシャトルHVと共通のパワートレインであるフィットハイブリッドは、すでに18.6km/Lの実用燃費が記録されている。
この数値はユーザーの投稿による燃費報告を平均化したものなので、実用燃費としての信憑性は高い。
これに対して、プリウスαのエンジンは現行のプリウスと共通であり、その実用燃費は19.93km/Lとなっている。
実燃費をフィットハイブリッドと比較するとプリウスの方が優れるものの、その差は大きいものではなかった。
どちらもワゴン化することによって、車体重量の面では重くなるので、燃費はこれらよりも悪くなることが想定される。
概ね、フィットシャトル・ハイブリッドで17.5km/L、プリウスαは18.0km/Lぐらいの平均実用燃費になると予想する。
室内比較
根本的に車格が違う2車種ではあるが、その室内の広さを比べてみる。
前席はプリウスαとフィットシャトル・ハイブリッド共に頭上空間が広いのが特徴だ。
僅差でプリウスαの方が高さの寸法に大きさがあるが、フィットシャトル・ハイブリッドも頭上空間に関しては十分余裕のあるレベルだ。
2列目シートは二人がけでは大きな差を感じることはないが、3人がけしたときの快適さはプリウスαの方がワンランク上である。
プリウスαは全幅が広い分、シートサイズもゆったりして余裕がある。さらに床面がフラットなのもセンターシートの快適性をアップさせている。
フィットシャトルHVの2列目に3人座ると窮屈感が否めないし、中央の床面には出っ張りがあり快適とは言えない。
7人乗りタイプのプリウスαの3列目は非常に狭い。頭上空間こそ余裕があるもののニースペースはウィッシュより狭いものだ。
3列目は緊急用シートと考えた方がいい。
ラゲッジルーム比較
絶対容量では車体の大きいプリウスαが有利。ただしその差は大きくはない。
フィットシャトル・ハイブリッドの荷室は、寸法上はプリウスαのそれに及ばないのだが、使い勝手がいいのが特徴だ。
まず、リアハッチの開口高が低いのがフィットシャトルの大きなアドバンテージとなっている。
大きく重い荷物を積載するときに、荷物の持ち上げ高さが低くて済むのは使いやすい。
また、2列目シートを倒した時、よりフラットになるのもフィットシャトル。
センタータンクレイアウトによるユーティリティ性の高さを感じる。
7人乗りの設定のあるプリウスαだが、3列目シートを畳めば大きな荷室が生まれる。