トヨタから初めての軽自動車が発売
トヨタ初の軽自動車としてピクシススペースが発売される。
生産はトヨタ傘下のダイハツが行う、いわゆるOEM車でムーヴコンテのトヨタ版ということになる。
これまでの宣伝やアナウンスが控えめだっとことを考えると、トヨタ独自のキャラクター付けはされない可能性が高く、実質的にはムーヴコンテにトヨタエンブレムを貼りつけただけのものになると予想される。
ピクシススペースの価格は112万円からとなっており、ムーヴコンテのベースグレードLの2WDと同価格。
グレード展開もOEM元車種とほぼ同じになると考えられる。
発売日は2011/9/26となっている。
トヨタの販売サイドでは、これまでマークXやクラウンを購入してきた顧客が高齢化するに伴って、軽自動車などに乗り換えるケースが目立ってきており、販売台数を維持するのが困難になっている。
こういったユーザーからの顧客離れを食い止めるためにも、トヨタ系列の販売店では軽自動車の導入が急がれていた。
ムーヴコンテの他にもハイゼット(軽商用車)などダイハツから計3車種についてOEM車の導入が検討されている。
すべての国内メーカーが軽自動車マーケットに参入
トヨタが軽自動車市場に参入したことで、国内のすべての自動車メーカーから軽自動車が販売されることになる。
ただし、生産しているのは、スズキ、ダイハツ、三菱、ホンダ、スバルのみで、トヨタ、日産、マツダについてはOEM供給を受けての販売のみとなっている。
スバルも軽自動車の生産から撤退しつつあり、現在自社生産している車種はサンバーのみ。
日本では税制上のメリットから軽自動車人気が続いている。
ただし、軽自動車規格は日本国内のみの規格のため、グローバルレベルで見れば販売台数が多いわけではない。
販売するメーカーは多くても、生産面で採算の取れるメーカー・車種は限られており、軽自動車の増税案が浮上する中、今後はさらに淘汰が進みそうだ。