新型クラウンは車格ダウンで若年層向け、10月下旬頃より実質的な予約を開始

トヨタ

クラウンがフルモデルチェンジで若年層向けに若返り

クラウンのフルモデルチェンジが2012年12月に予定されている。来月10月下旬にも実質的な予約受付を開始する見込みだ。
クラウンは、トヨタの上級セダンとして長年ラインアップしてきたが、次期モデルからはコンセプトを大幅変更。これまでは50代以上の年齢層をターゲットとしてきたが、これを30代後半から40代にも売れる車を目指すということである。

新型クラウンの販売の主力はハイブリッドモデルにシフトするだろう。ハイブリッド比率は半数を大きく上回ることが想定されており、カムリの直4 2.5LハイブリッドをFR化させたユニットが搭載される。これまでの3.5L V6ハイブリッドからすれば、大幅なダウンサイジングを受けることになるが、低価格化も実現する。燃費性能はカムリのJC08モード23.4km/Lに近い数字を達成することができるだろう。

また、かつてのクラウンはコンサバティブなエクステリアデザインも大きな魅力の一つであったが、これも若年層向けに大きく方針転換することになる。新型クラウンは、シングルフレームグリルを始めとするデザインが採用され、スポーティーなイメージが強くなるとされている。

(写真は現行モデル。左:クラウンアスリート、右:クラウンロイヤルサルーン。)
クラウン トヨタ

新型クラウンはFR需要に幅広く応える

クラウンのような国内向けをメインに開発されたセダンは、ダウンサイジングや車種統合の対象になっているのが最近の流れである。トヨタではマークXのFF&小排気量化という計画があり、これによってFR車の枠が一つ空いてしまうことになる。クラウンがダウンサイジングされることは、この空いた枠を埋めるという意味合いもあるはずだ。

新型クラウンの価格、仕様の正式発表は、10月下旬に予定されている。

タイトルとURLをコピーしました