次期ムラーノは来年2015年に日本発売、フルモデルチェンジでハイブリッド化
ムラーノ日本仕様のフルモデルチェンジは2015年の中盤頃になりそうだ。
(写真は次期ムラーノ北米仕様、ニューヨークオートショー2014)

2014年4月に開催されたニューヨーク国際オートショーの日産ブースでは、次期ムラーノ市販モデルのワールドプレミアが行われた。

新型ムラーノのエクステリアデザインはコンセプトカーのレゾナンスをベースとするものである。シティSUV風のスタイリッシュなボディは、ある意味従来モデルからのキープコンセプトとも感じた。ただしヘッドライトやリアコンビネーションランプは、近年の日産車のトレンドとなっているブーメラン型が採用されている。フロントグリルは逆台形フレームの存在感あるデザインとなり、SUVらしい力強さが表現された。

3代目ムラーノは新開発スーパーチャージャーハイブリッドエンジンを搭載
次期ムラーノに搭載されるエンジンは、V6 3.5Lのガソリンエンジンとなり、そのスペックは最高出力280ps、最大トルク34.5kgm。このV6エンジン搭載グレードは北米仕様だけでなく日本仕様にもラインアップされるだろう。
(日産 直4 2.5Lスーパーチャージャーハイブリッドエンジン)

さらに日本仕様では、直4 2.5Lのスーパーチャージャー付きガソリンエンジンをメインとする2クラッチ1モーター式のハイブリッドシステム搭載モデルがラインアップされることになりそうだ。システム最高出力250ps、最大トルク33.6kgmのパフォーマンスに優れた燃費性能が備わったこのモデルは販売の主力グレードとなるはず。車両価格は300万円台後半からが予測される。
車名 | ムラーノ | ムラーノ |
代表グレード | 250XL | 250XL FOUR |
発売日 | 2014年4月 | 2014年4月 |
型式 | CBA-TZ51 | CBA-TNZ51 |
ボディ形状 | 5ドア SUV | 5ドア SUV |
乗員定員 | 5名 | 5名 |
全長(mm) | 4845 | 4845 |
全幅(mm) | 1885 | 1885 |
全高(mm) | 1700 | 1700 |
ホイールベース(mm) | 2825 | 2825 |
トレッド 前(mm)/後(mm) | 1610/1610 | 1610/1610 |
室内長(mm) | 2040 | 2040 |
室内幅(mm) | 1550 | 1550 |
室内高(mm) | 1255 | 1255 |
車両重量(kg) | 1650 | 1720 |
エンジン型式 | QR25DE | QR25DE |
シリンダー配列 | 直列4気筒 | 直列4気筒 |
排気量(cc) | 2488 | 2488 |
シリンダー内径(mm)×行程(mm) | 89.0×100.0 | 89.0×100.0 |
最高出力 | 170ps(125kW)/5600rpm | 170ps(125kW)/5600rpm |
最大トルク | 25.0kg・m(245N・m)/3900rpm | 25.0kg・m(245N・m)/3900rpm |
圧縮比 | 9.6 | 9.6 |
過給機 | NA | NA |
燃料タンク容量(L) | 82 | 82 |
使用燃料 | レギュラーガゾリン | レギュラーガゾリン |
JC08モード燃費(km/L) | 10.8 | 10.4 |
サスペンション(フロント) | ストラット式 | ストラット式 |
サスペンション(リア) | マルチリンク式 | マルチリンク式 |
ブレーキ(フロント) | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ(リア) | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
タイヤサイズ(フロント) | 235/65R18 106S | 235/65R18 106S |
タイヤサイズ(リア) | 235/65R18 106S | 235/65R18 106S |
最小回転半径(m) | 5.7 | 5.7 |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | FF | フルタイム4WD |
消費税込み車両価格 | 3,056,400円 | 3,240,000円 |
車名 | ムラーノ | ムラーノ |
代表グレード | 250XV | 250XV FOUR |
発売日 | 2014年4月 | 2014年4月 |
型式 | CBA-TZ51 | CBA-TNZ51 |
ボディ形状 | 5ドア SUV | 5ドア SUV |
乗員定員 | 5名 | 5名 |
全長(mm) | 4845 | 4845 |
全幅(mm) | 1885 | 1885 |
全高(mm) | 1730 | 1730 |
ホイールベース(mm) | 2825 | 2825 |
トレッド 前(mm)/後(mm) | 1610/1610 | 1610/1610 |
室内長(mm) | 2040 | 2040 |
室内幅(mm) | 1550 | 1550 |
室内高(mm) | 1235 | 1235 |
車両重量(kg) | 1700 | 1770 |
エンジン型式 | QR25DE | QR25DE |
シリンダー配列 | 直列4気筒 | 直列4気筒 |
排気量(cc) | 2488 | 2488 |
シリンダー内径(mm)×行程(mm) | 89.0×100.0 | 89.0×100.0 |
最高出力 | 170ps(125kW)/5600rpm | 170ps(125kW)/5600rpm |
最大トルク | 25.0kg・m(245N・m)/3900rpm | 25.0kg・m(245N・m)/3900rpm |
圧縮比 | 9.6 | 9.6 |
過給機 | NA | NA |
燃料タンク容量(L) | 82 | 82 |
使用燃料 | レギュラーガゾリン | レギュラーガゾリン |
JC08モード燃費(km/L) | 10.6 | 10.2 |
サスペンション(フロント) | ストラット式 | ストラット式 |
サスペンション(リア) | マルチリンク式 | マルチリンク式 |
ブレーキ(フロント) | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ(リア) | ベンチレーテッドディスク | ベンチレーテッドディスク |
タイヤサイズ(フロント) | 235/65R18 106S | 235/65R18 106S |
タイヤサイズ(リア) | 235/65R18 106S | 235/65R18 106S |
最小回転半径(m) | 5.7 | 5.7 |
トランスミッション | CVT | CVT |
駆動方式 | FF | フルタイム4WD |
消費税込み車両価格 | 3,826,440円 | 4,010,040円 |
過去記事(2014/04/17)
新型ムラーノ最新画像、ニューヨークモーターショー2014でフルモデルチェンジ
ムラーノがフルモデルチェンジ、2014年内にも北米発売されるスケジュール
日産のクロスオーバーSUV、ムラーノのフルモデルチェンジ発表が4月16日よりプレスディが開催されているニューヨーク国際オートショー2014で行われた。
(写真は新型ムラーノ)

今回発表された新型ムラーノは、シリーズ通算3代目となるモデル。昨年のデトロイトモーターショー2013ではコンセプトモデルのレゾナンスが公開されていたが、そのエクステリアデザインが新型ムラーノに引き継がれた。
新型ムラーノのヘッドライト、リアコンビネーションランプはブーメラン型を採用。

フロントデザインは、中央の逆台形が存在感を強めるVモーションシェイプとなっている。これはコンパクトカーのマーチでも採用されており、上級車のムラーノでも取り入れられたことで日産車のアイデンティティとして確立してきたと言えるだろう。

新型ムラーノのエクステリアデザインは、基本的に日産の最新デザインルールをしっかりと押さえ、市販車らしくまとまった印象を受けるものである。ただし、サイドのプレスラインに関しては下位モデルのジュークやエクストレイルとは異なる仕上がりと見ている。全幅に余裕のあるムラーノならではと考えるが、それはコンセプトカーであるかのような躍動感に溢れており、いい意味で市販車と感じさせない出来となった。

インパネデザインもナビ画面とコントローラーを中心としたVモーションシェイプを意識したものに感じる。左右シート間にはSUVらしい大型のセンターコンソールが配置される。
新型ムラーノ北米仕様に搭載されるエンジンはV6 3.5L、ハイブリッドは見送りか
新型ムラーノのパワートレインはV6の3.5Lとのこと。ただし、コンセプトモデルのレゾナンスではハイブリッドエンジンの搭載ということであった。日本仕様では当然ハイブリッドエンジンの搭載が期待されることになるだろう。
新型ムラーノは日本仕様の発売時期については発表されていないが、2014年内の北米発売が公表されている。
過去記事(2014/04/02)
ムラーノが4月のニューヨーク国際オートショーでフルモデルチェンジ発表
日産の新型ムラーノがニューヨークモーターショーでワールドプレミア
新型ムラーノが、4月16日にプレスディを迎えるニューヨーク国際オートショー2014でワールドプレミアを迎える計画となっている。日産は新型ムラーノのティザー画像と動画を公開した。

ムラーノはジューク、デュアリス、エクストレイルと続く日産クロスオーバーSUVの頂点としてラインアップされており、2008年発売の現行モデルは販売6年で3代目へフルモデルチェンジを受けることになる。
次期ムラーノのエクステリアデザインはレゾナンスがベース、スーパーチャージャーHV搭載か
これまで次期ムラーノを予告するコンセプトカーとして、日産はレゾナンスを2013年の北米国際オートショーで発表していた。
(写真はレゾナンス)

今回発表となったティザー動画では、まだはっきりと新型ムラーノの姿を見ることはできないのだが、それがレゾナンスのデザインに非常に近いことを確認することができる。
(写真は新型ムラーノ)

V型に光るヘッドライトが確認できるが、その輪郭はブーメラン型となっていることが想像できる。またテールランプも同様にブーメラン型になっていると判断できる。

新型ムラーノのフロントグリルは大型の逆台形のフレームで日産エンブレムが囲まれている。
これらはいずれも日産ブランドで共通する最新のデザインルールでもある。

新型ムラーノに搭載されるパワーユニットについては、まだ発表がなされていない。しかし直4 2.5Lのスーパーチャージャーハイブリッドエンジンが採用される可能性が高いとされている。これも今回のNYショーで明らかとなるだろう。
過去記事(2014/01/29)
次期ムラーノの市販プロトがニューヨーク国際オートショー2014で公開か?
新型ムラーノは2015年に発売、2014年に北米で市販プロトが発表される見込み
ムラーノのフルモデルチェンジが待望されている。
(写真はコンセプトカーのレゾナンス)

昨年2013年3月に開催されたニューヨーク国際オートショー(NYショー)では、次期ムラーノが2015年モデルとして発売される計画であることが日産グループ副社長のアンディパーマー氏によって公式に宣言されていた。つまり次期ムラーノの北米発表が2014年内に行われる見込みであり、4月のニューヨークか、遅くとも11月のロサンゼルスでの発表が確実視されていた。
そんな中、来たる2014年4月開催予定のNYショーで、次期ムラーノの市販プロトが公開されるのではという憶測が広がっている。
ムラーノの前身はレゾナンス、2.5Lの1モーター2クラッチ スーパーチャージャー ハイブリッド搭載
次期ムラーノのエクステリアデザインのベースとなるのは、2013年の北米国際オートショー(デトロイトショー)で公開されたレゾナンスである。

レゾナンスのボディラインは曲線が多用されており、古典的なSUVらしい無骨さよりも高級感あるシティSUVをイメージさせる。一方で、日産エンブレムを強調した押し出し感の強いフロントグリルは迫力を感じさせるものであった。

また、次期ムラーノのテストカーの目撃情報も多くあがっており、日産の次世代デザインとして象徴的とも言えるブーメラン型のヘッドライトとリアコンビネーションランプの採用が確定的となっている。

次期ムラーノに搭載されるパワートレインとして有力なのが、2013年のNYショーで初公開された1モーター2クラッチ式の2.5Lスーパーチャージャーハイブリッドである。
さらにV6ユニットも引き続き採用されることが望まれるだろう。
過去記事(2013/04/15)
ムラーノは2015年モデルでフルモデルチェンジ、2.5Lハイブリッド搭載レゾナンス
次期ムラーノはレゾナンスのデザインをベースに開発、2015年発売見込み
先月2013年3月に開催されたニューヨークモーターショーにおいて、次期ムラーノについての重大な発言があった。これによれば、日産は次期ムラーノとして2015年モデルの発表を計画しているとのこと。早ければ2014年内にも新型ムラーノの北米発表があるのではと考える。


(写真はデトロイトに続き、ジュネーブでも公開されたコンセプトカーのレゾナンス。次期ムラーノの発表は2014年11月のロサンゼルスオートショーで行われると予想する。)
次期ムラーノは2.5Lスーパチャージャーハイブリッド搭載

次期ムラーノに搭載されるエンジンとしてはガソリンハイブリッドエンジンが予告されており、これは同じニューヨークモーターショーでデビューした直4 2.5Lエンジンにスーパチャージャーを装備した1モーター2クラッチ式ハイブリッドシステムを指していると考える。この新型ハイブリッドエンジンは、これまでフーガハイブリッド、シーマ、インフィニティQ50への搭載が進められたFR車向けのV6 3.5Lハイブリッドシステムの技術がベースとされているが、これとの大きな違いはFFおよび4WD車向けであることである。よって、これまでV6エンジンモデルをラインアップしてきたSUV車およびクロスオーバー車のダウンサイジングエンジンとしての普及も進むことになり、次期ムラーノへの搭載は当然の流れと考える。

日産の次世代クロスオーバーSUVのコンセプトカー、Resonance(レゾナンス)が公開された2013年1月のデトロイトモーターショーにおいても、そのパワートレインが1モーター2クラッチ式のハイブリッドシステムになることが宣言されていた。全長4840mmというそのボディサイズからも、コンセプトカーとするレゾナンスが実質的には次期ムラーノそのものを表現していたと判断するのが妥当だろう。
過去記事(2013/04/04)
エルグランド、ムラーノへの搭載なるか、QX60のスーパーチャージャーハイブリッド
インフィニティQX60がニューヨークモーターショー2013発表
2013年3月27日に開幕したニューヨークモーターショーで、インフィニティが初公開したクロスオーバーSUVが『QX60』である。インフィニティQX60は、3列シートで7人乗りのクロスオーバーSUVであり、これは現行の『JX』後継モデルが名前を替えて新しいモデルとして再出発することを意味する。
QX60は日本向けには導入されないであろうモデルではあるが、注目したいのは搭載されている新型ハイブリッドエンジンである。現行モデルのエルグランドやムラーノといったVQ35DE型エンジンを搭載する車種のハイブリッドモデルに採用される可能性が高いだろう。

QX60に搭載される新開発の直4 2.5Lスーパーチャージャーハイブリッド
インフィニティ QX60に搭載されるパワートレインは、2.5Lの4気筒スーパーチャージャーエンジンに、15kwの電気モーターを加えたハイブリッドシステムとなる。日産フーガや最近ではインフィニティQ50などにもハイブリッドエンジン搭載車をラインアップしてはいたものの、これらはFRの3.5L V型6気筒ガソリンエンジンをベースにしたタイプであった。1モーター2クラッチ式という日産ならではの技術は引き続き採用されたものの、今回のQX60には全く異なる新開発のハイブリッドシステムが搭載されている。
現行のJXでは最高出力265psの3.5L V型6気筒エンジンモデルのみをラインアップしていたが、今回のQX60では、エンジンをダウンサイジングしながらもハイブリッドシステム全体では最高出力250psとほぼ同レベルのパフォーマンスを維持し、同クラスのガソリン車と比較して24%以上という大幅な燃費性能の向上を達成した。

この新開発ハイブリッドエンジンは、同ニューヨークショーの日産ブースにおいて発表となった新型パスファインダーハイブリッドにも搭載される。

またインフィニティ QX60は7人乗りハイブリッドということでバッテリー収納の確保と後部座席の居住空間が気になるところであるが、3列シート下に備えられるリチウムイオンバッテリーは専用の小型設計であり、特別に空間を使っているわけではない。インフィニティ QX60の米国での発売は2013年夏以降を視野に入れており、価格は$41,400からとなる模様だ。
過去記事(2013/01/27)
次期ムラーノは新型ハイブリッド搭載、デザインはデトロイトショーのレゾナンス
ムラーノ後継車のコンセプトカー、レゾナンスが発表される
現行ムラーノは2008年に2代目モデルとして発売が始まり、販売から4年半が経過しようとしている。2011年にはマイナーチェンジを果たし、現在はムラーノ後期モデルとして販売中である。そんなムラーノの後継車の提案が早くも行われた。


写真は現在開催中の北米国際オートショー(デトロイトモーターショー)2013で、日産が発表した新型SUVコンセプトカーのレゾナンスである。ボディサイズは、全長4841mm×全幅1999mm×全高1730mm、ホイールベースは2875mmとなっており、現行ムラーノと比較して僅かに大きいもののこれに近い寸法となった。
「レゾナンスはムラーノをはじめとする日産SUVの新たなデザインの方向性を示す」としており、具体的な車名が挙げられたことで、これが次期ムラーノのデザインコンセプトカーであることが確定的となった。


次期ムラーノのハイブリッドシステムは、直4 2.5L スーパーチャージャーが濃厚か
さらに次期ムラーノに採用されるエンジンはハイブリッドとなることがアナウンスされている。
ムラーノのボディサイズから想像するに、フーガやシーマに搭載されているV6 3.5L 1モーター2クラッチ式とリチウムイオンバッテリーからなるシステムをベースにしたものの採用がまず考えられるが、もっと小さな排気量のエンジンが選択される可能性が高いだろう。その根拠となるのが、次期ムラーノのトランスミッションはフーガハイブリッドやシーマの7ATではなく次世代エクストロニックCVTが採用されることや、さらに次期ティアナから搭載が始まるFFベースの直4 2.5L+スーパーチャージャー+ハイブリッドの存在である。
次期ムラーノに搭載されるハイブリッドシステムとは、この次期ティアナハイブリッドのシステムにモーターによる後輪駆動を追加した4WDシステムになるのではと予測する。

(写真は現行ムラーノ)
過去記事(2012/09/17)
次期ムラーノと思われるコンセプトカーを日産がパリモーターショーで発表
次期ムラーノのデザインコンセプトと考えられるTeRRAを水素燃料電池車として公開
日産は、新型SUVコンセプトモデルを2012年9月29日から一般公開が始まるパリモーターショーで公開する。
そのモデルはTeRRA(テラ)と名付けられているが、この名はかつて日産がラインアップしていた2.5L~3.5Lクラスの4WD SUVのTERRANO(テラノ)に由来していることは想像に難くない。
現在、日産で最も大きいサイズのSUVとして、ムラーノがラインアップしている。ムラーノはテラノの後継車という位置づけであった経緯もあり、このTeRRAはムラーノと同セグメントの車であることになる。つまり、コンセプトカーTeRRAは、次期ムラーノをイメージするモデルであると言えるだろう。

現行ムラーノは2008年のデビューであったから、今年2012年は発売から4年が経過している。そろそろ、このような次世代モデルを意図するコンセプトカーが披露されてもいい時期であった。TeRRAは、まだまだコンセプトカーの域を出ない完成度ではあるが、この車体がベースとなり、次期ムラーノのエクステリアデザインが決まってくるはずだ。
ただし、今回の発表では、TeRRAが次期ムラーノであることには全く触れておらず、あくまで4×4の燃料電池パワートレインを搭載したゼロ・エミッションSUVの提案であることに留めている。つまり、日産は次期ムラーノを想像させる車体で、最新の水素燃料電池車のプレゼンテーションをしたい考えのようだ。

ムラーノの次期モデルに水素燃料電池の設定はまだ難しい
公開される水素燃料電池ユニットについては、かつての2005年のプロトタイプよりも貴金属量を1/4に、コストを1/6にまで削減し、あとは必要なのは水素スタンドなどのインフラのみとなったことを世界に知らしめるほどに進化している。
また、駆動方式については、前輪が電気自動車のリーフで実績を積んだシステムの流用、後輪が左右独立のインホイールモーターの採用になっている。
これらは、水素燃料電池車の実現性が高まったことを十分に理解できる内容ではあるものの、それが次期ムラーノに設定されるという意味ではまだまだ厳しい。そういった意味で今回は、ムラーノコンセプトのような表現が使われなかったと考える。