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次期ムラーノのデザインコンセプトと考えられるTeRRAを水素燃料電池車として公開
日産は、新型SUVコンセプトモデルを2012年9月29日から一般公開が始まるパリモーターショーで公開する。
そのモデルはTeRRA(テラ)と名付けられているが、この名はかつて日産がラインアップしていた2.5L~3.5Lクラスの4WD SUVのTERRANO(テラノ)に由来していることは想像に難くない。
現在、日産で最も大きいサイズのSUVとして、ムラーノがラインアップしている。ムラーノはテラノの後継車という位置づけであった経緯もあり、このTeRRAはムラーノと同セグメントの車であることになる。つまり、コンセプトカーTeRRAは、次期ムラーノをイメージするモデルであると言えるだろう。
現行ムラーノは2008年のデビューであったから、今年2012年は発売から4年が経過している。そろそろ、このような次世代モデルを意図するコンセプトカーが披露されてもいい時期であった。TeRRAは、まだまだコンセプトカーの域を出ない完成度ではあるが、この車体がベースとなり、次期ムラーノのエクステリアデザインが決まってくるはずだ。
ただし、今回の発表では、TeRRAが次期ムラーノであることには全く触れておらず、あくまで4×4の燃料電池パワートレインを搭載したゼロ・エミッションSUVの提案であることに留めている。つまり、日産は次期ムラーノを想像させる車体で、最新の水素燃料電池車のプレゼンテーションをしたい考えのようだ。
ムラーノの次期モデルに水素燃料電池の設定はまだ難しい
公開される水素燃料電池ユニットについては、かつての2005年のプロトタイプよりも貴金属量を1/4に、コストを1/6にまで削減し、あとは必要なのは水素スタンドなどのインフラのみとなったことを世界に知らしめるほどに進化している。
また、駆動方式については、前輪が電気自動車のリーフで実績を積んだシステムの流用、後輪が左右独立のインホイールモーターの採用になっている。
これらは、水素燃料電池車の実現性が高まったことを十分に理解できる内容ではあるものの、それが次期ムラーノに設定されるという意味ではまだまだ厳しい。そういった意味で今回は、ムラーノコンセプトのような表現が使われなかったと考える。
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