セレナ ハイブリッドが延期、次期モデルはどうなる?

日産

現行セレナのハイブリッドモデルは中止!?

セレナは2.0Lクラスミニバンで販売台数No.1を誇る日産の人気車種。
ライバル車のトヨタ・ノアとその姉妹車種ヴォクシーの合計販売台数より僅かに少ないものの、車名別ではダントツで売れているミニバンだ。
そんな日産にとって重要車種の一つでもあるセレナをハイブリッド化させ、人気をさらに磐石化する計画がある。
当初は、2010年に4代目としてデビューしたC26型セレナ、つまり現行セレナを今年2011年のマイナーチェンジでハイブリッド化する計画であったが、ハイブリッドシステムの開発が想定以上に難航したため延期。
さらに、現行C26型としてのハイブリッドモデルの商品化を断念したようだ。
セレナは5年周期でフルモデルチェンジが行われている車種であるから、ハイブリッド化という大型の改変は、少なくとも来年2012年までに行わなければ、開発費用を回収するのが難しくなる。
今から更に1年間、開発期間を延長させても、セレナハイブリッドの製品化は難しいと判断したようだ。
ただし、日産はセレナハイブリッドを完全に諦めたわけではない。
次のフルモデルチェンジにあたる2015年頃には、ハイブリッドモデルがラインアップとして加わっているはず。
その時には、完成度の高いハイブリッドミニバンを期待したい。

セレナハイブリッドもリチウムイオン電池採用なのか?

ハイブリッド車種のラインアップで遅れをとっている日産ではあるが、これまでに3.5Lのフーガハイブリッドを商品化しており、トヨタ、ホンダに負けないぐらいの技術力はある。
ただし、大排気量車あるいは高級車向けの大きなハイブリッドシステムを開発してきたことが災いして、価格競争力という意味では全く遅れをとっている。
トヨタのTHSやホンダのIMAとの最大の違いと考えられるのがバッテリーの種類。
低価格なニッケル水素電池に対し、日産だけは高価格なリチウムイオン電池を中心に開発を進めてきた。
もちろんフーガクラスの高級車であれば、それでよかっただろう。
しかし、ファミリー向けミニバンのセレナハイブリッドということになれば、話が変わってくる。
2015年頃の段階では、リチウムイオン電池もある程度のコストダウンが期待できるが、それよりもニッケル水素電池はもっと値下がりするはず。
セレナハイブリッドにはニッケル水素電池を採用して、低価格なハイブリッドミニバンになることを期待する。

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