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新型ノート、HR12DDRスーパーチャージャー付き直噴ミラーサイクルエンジンが好調
日産は、既に受注した新型ノートの73%が、スーパーチャージャー付きの直噴ミラーサイクルエンジン(HR12DDR型)搭載グレードであることを明らかにした。
新型ノートは、国内向け主力コンパクトカーとしては初めてとなる過給器付きダウンサイジングエンジンが搭載され、ハイブリッド以外の超低燃費車として注目されている。お買い得なNAエンジン搭載グレードよりも、過給器エンジン搭載グレードが売れたことはその期待の高さを証明しているだろう。
今後、ユーザー実測による実用燃費のデータに注目していきたいところだ。
新型ノートの販売台数は、やや物足りない
この新型ノート、受注台数については少し物足りなさを感じる一面もあるようだ。
新型ノートを予約した多くが、旧型ノートのオーナーあるいは他の日産車のオーナーであることが多く、乗り換え需要が今のところメインになっている。ユーザーの新規開拓までには至っていないのが実情のようである。
新型ノートの受注台数は2012年9月18日の時点で21,880台。発売日の9月3日からの半月間として考えれば好調な数字のように感じる。ただし、7月16日の発表会後しばらくしてから実質的な予約受付が始まっていたことを考えると、日産としてはそれほど喜べない数字でもあるのだ。
また、新型ノートは車種統合されたティーダの後継車という側面もある。日産としては月1万台ペースで売り続けたい車種なのだが、これが発売直後でしか達成できないというのは問題だろう。
さらに、エコカー補助金のタイミングと合わなかったのも不運と言える。エコカー補助金は現在9月20日の時点でもまだ申請受付中ではあるのだが、納期まで時間が掛かりそうな新型車よりも、確実に補助金が受け取れる車種へ需要が流れている実情がある。
このほか、日産は年齢層別データも公開しておりその内訳は、29歳以下が8%、30~39歳が11%、40~49歳が20%、50~59歳が24%、60歳以上が37%となっており、ユーザーの中心は高年齢層ということになる。若者向けのアピールも今後の課題になるだろう。
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