スイフトスポーツのフルモデルチェンジは2026年度以降に期待?「ZC33S Final Edition」2026年3月まで販売計画
スズキは、スイフトスポーツに特別仕様車「ZC33S Final Edition」を設定し、2025年3月19日から同年11月までの期間限定で生産します。なお、標準モデルであるスイフトスポーツは2025年2月に生産終了予定で、在庫がなくなり次第、販売を終える方針としています。
また、ファイナルエディションの受注期間は、最長で「2026年3月31日」までスケジュールされている点も重要です。車両の販売状況によっては、期間内であっても早期に終了する場合があるとはしていますが、ファイナルエディションは相当長い期間販売する計画のようです。新型スイフトスポーツの2025年度内登場の可能性がほぼ無いと判断できる材料となっています。ベースモデルのスイフトは2023年12月にZCD/ZCE型へとフルモデルチェンジを果たしており、この新型をベースとしたスイフトスポーツの登場が待望されてきました。
スイフトスポーツのフルモデルチェンジが、2026年度以降に実施される可能性は残されていますが、通常スイフト発売から2年以上も後になるため、その実現性は疑問です。歴代スイフトスポーツは、通常スイフトのモデルチェンジから約1年遅れて投入されてきました。
これまでは、新型スイフトと旧型スイフトスポーツが併売されたケースや、新型スイフト登場時点で旧型スイフトスポーツの販売は終了していたケースもありましたが、これは世代によって様々でした。
スイフトスポーツ特別仕様車「ZC33S Final Edition」は16万6000円高
スイフトスポーツ特別仕様車「ZC33S Final Edition」は、その名が示すように特別なコーディネートを施し、スイフトスポーツの魅力をより際立たせた1台となります。
「ZC33S Final Edition」の消費税込み価格は、6MTモデルが2,329,800円、6ATモデルが2,401,300円となります。
トランスミッション | 価格(税込 円) | ||
ZC33S Final Edition | 通常スイフトスポーツ | 差額 | |
6MT | 2,329,800 | 2,164,800 | 165,000 |
6AT | 2,401,300 | 2,236,300 | 165,000 |
通常スイフトスポーツから165,000円高く設定されます。後述で示す通り、「ZC33S Final Edition」は、装飾パーツ中心のカスタマイズモデルのため、2025年2月まで生産計画されている通常スイスポもユーザーにとっては重要な選択肢となりそうです。
「ZC33S Final Edition」のエクステリアは、フロントグリルやアルミホイールなどにグロスブラック塗装を施し、対照的にブレーキキャリパーを専用デザインのレッドカラーとすることで、精悍なスポーティさが強調されています。
Cピラーには専用デカールが配され、エンブレムにはレッドとブラックを組み合わせた特別な意匠が採用されています。
インテリアに目を移すと、ヒートグラデーション加飾がインパネ、ドアトリム、コンソールにまで及び、加えてステアリングにはグロスシルバーのガーニッシュがあしらわれています。
これらが相互に作用して運転席を取り囲み、ドライバーの高揚感を高める空間づくりに一役買っています。
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スイフト クールイエロー レヴ 東京オートサロン出品、新型スイフトスポーツ登場を期待
2024年の東京オートサロンにおいて、スズキは「スイフト クールイエロー レヴ」を出品しました。「スイフト クールイエロー レヴ」は、2023年12月に発表された通常のスイフト「クールイエロー」ボディカラーをベースにカスタマイズされ、非常にスポーティな仕上がりとなっています。このモデルが将来のスイフトスポーツに繋がるのではないかという期待を抱くファンも少なくありません。
新型スイフトの標準的なアルミホイールは185/55R16サイズですが、「スイフト クールイエロー レヴ」では205/50R16サイズが採用されています。また、通常のスイフトでは「バーニングレッドパールメタリック」色の5速マニュアルトランスミッション(5MT)モデルが展示されました。この5MTモデルは2WD仕様のHYBRID MXグレードのみが設定され、電子式パーキングブレーキではなく、ハンドブレーキを採用している点も特徴的です。
こうした展示やモデルは、新型スイフトスポーツの可能性を期待させるものとして注目を集めています。
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スイフトスポーツは2024年11月施行法規対応済み
従来型スイフトスポーツ(ZC33S型)は、2023年10月に先行して6AT車の一部仕様変更が行われました。この際、6MT車は一時的にラインアップから外れる形となり、それを受けて不安を感じたファンも多かったかもしれません。しかし、その後6MT車も一部仕様変更が施され、2023年11月27日に再び発売されました。6AT車、6MT車ともに法規に対応した仕様となっており、新型の登場まで継続して販売されることが望まれています。エクステリアやインテリアには変更がなく、実質的な変更点は価格の値上げであり、6AT車、6MT車とも新旧価格を比較すると136,400円の値上げとなっています。
消費税込み車両本体価格(円) | 価格差(円) | ||
2022年秋発売 | 2023年秋発売 | ||
6MT | 2,028,400 | 2,164,800 | 136,400 |
6AT | 2,099,900 | 2,236,300 | 136,400 |
また、スズキの「セーフティサポート」が非装着の車両はカタログ上から廃止され、後退時車両直後確認装置の装着義務化にも対応されています。これにより、2024年11月以降も従来型スイフトスポーツの国内販売が可能となっています。これらの対応は、確定事項として公表されている情報であり、今後しばらくはこの従来型スイフトスポーツが法規に沿った形で販売され続けることができるようになっています。
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次期スイフトスポーツはZC34S型とは、ならない?
先にフルモデルチェンジを受けた通常スイフトの型式は「ZCDDS」「ZCEDS」「ZDDDS」「ZDEDS」の4種類がある。「ZC」で始まるのが2WDモデル、「ZD」で始まるのが4WDモデル。そして、3つめの文字「D」がコンベンショナル、「E」がハイブリッドとなる。末尾2文字「DS」は、通常モデルにおいては全て共通している。
2~4代目モデルまで継続された型式パターンが少し変更されており、従来型スイフトスポーツの「ZC33S」の後継となる型式は、「ZC34S」ではない可能性がありそう。
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2020年の欧州スイフトスポーツ48Vハイブリッド、2024年の日本導入の可能性は?
罰金を伴う厳しいCO2排出量規制により、欧州ではコンベンショナル ガソリン車の多くがラインアップから姿を消していった。そんななか、昨年2020年に欧州で導入されたのがスイフトスポーツハイブリッドである。欧州で採用実績が多い48Vシステムを採用しているのが特徴となる。ただし、その仕様は、直列4気筒の1.4Lターボと10kWモーターの組み合わせによるもので、あくまでマイルドハイブリッドと呼ばれるレベルのシステムに留まっている。
残念なのが、0-100km/h加速の公称値が、従来型コンベンショナル車の8.1秒からハイブリッド車は9.1秒へとスペックダウンしていることである。
燃費性能に関しては、従来型の47mpgからハイブリッド車は50.1mpgに、そしてCO2排出量は従来型の135g/kmからハイブリッド車は127g/kmとなっており、いくらかの改善は見られる。ただし、その幅は小さい。
この欧州仕様スイスポ ハイブリッドのパワートレインを次期型日本仕様での採用を期待する声もあるが、果たしてそれほどの価値のあるものだろうか。日本でも商品力を持てるものかについては疑問がある。
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通常スイフトのスポーツモデル、RStを後継する1.0Lターボの復活は無さそう
国内の規制に着目すると、将来の大きな課題となりそうなのが2030年度の燃費規制である。2016年度に対し約3割の改善が求められることになる。なるべく早くストロングハイブリッドモデルを普及させ、そしてEVモデルの販売比率も増やしていくことが、メーカートータルの新車販売台数でCO2排出量を削減していく、現実的な手段となっている。
ただし、次期スイフトシリーズの導入時期となるであろう2023年の段階では、現行型1.2L NAエンジン車を後継するコンベンショナルエンジン車も低価格モデルとしてラインアップが残されることが期待される。
そして、昨年2020年まで販売されていたRStグレードを後継する直列3気筒の1.0Lターボエンジン搭載車については、ラインアップ復活の実現は難しいだろう。ダウンサイジングターボエンジンは、そもそも欧州のルールと相性が良かったわけだが、現状はHEVやBEVへシフトしている。
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スイフトスポーツ 2022年9月に一部改良実施で値上げ、受注再開
2022年7月頃からスイフトおよびスイフトスポーツにオーダーストップの動きがあった。しかしこれは、フルモデルチェンジに向けたオーダー調整ではなく、2022年9月の一部改良に向けたものであった。一部改良の内容は、法規対応によるもので正式発表は行われなかった。商品自体には変更は無いが、1万1千円の値上げとなり、6MT車が消費税込み2,028,400円、6AT車が同2,099,900円などのラインアップとなった。
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スイフトスポーツ モデルチェンジ まとめ
まとめ更新日: 2024/12/17
フルモデルチェンジ予想
- 次期型あったとしても、2026年度以降
- 特別仕様車「ZC33S Final Edition」の販売期間が最長で2026年3月まで
- 東京オートサロン2024でタイヤ幅が拡大された「クールイエローレヴ」出品
- 通常スイフト2023年秋~終盤フルモデルチェンジから約1年遅れで登場
- ZC33S型で欧州先行導入されるK14D型ターボハイブリッド改良版の搭載の可能性
- 欧州先行導入の48Vシステムマイルドハイブリッド、モーター出力10kW採用の可能性
- 環境性能を重視した設計のため、現行型より加速性能などでパフォーマンスダウンの可能性
一部仕様変更 2023年10月、11月
- 6ATモデルが先行して、2023年10月の一部仕様変更、セーフティサポート非搭載廃止
- セーフティサポート搭載 消費税込み \2,236,300、 ワングレード化
- 遅れて6MTモデルが、2023年11月27日に発売
スイフトスポーツ特別仕様車「ZC33S Final Edition」 画像
スイフト クールイエロー レヴ 画像 東京オートサロン2024
スイフトスポーツ 一部改良 価格表 2022年11月
- スイフトシリーズ全体で、1万1千円の値上げ
消費税込み価格(円) | ||
トランスミッション | 6MT | 6AT |
標準車 | 2,028,400 | 2,099,900 |
全方位モニター用カメラパッケージ装着車 | 2,081,200 | 2,152,700 |
スズキ セーフティ サポート非装着車(受注生産) | 1,885,400 | 1,956,900 |