RAV4マイナーモデルチェンジ情報2021-2022年、欧州の年次改良ヘッドランプ、フルモデルチェンジ3年経過おすすめグレード

RAV4

欧州トヨタは、RAV4の2022年モデルとして、これまで欧州仕様に用意していなかった”Adventureグレード”を設定した。新型RAV4 ADVENTURE 欧州仕様は、2022年の第1四半期に発売される予定となっている。

RAV4 ADVENTURE 欧州仕様

RAV4 ADVENTURE 欧州仕様

RAV4 ADVENTURE 欧州仕様は、現行の日本仕様とは異なる新デザインのLEDヘッドランプユニットが装備されているのが特徴で、日本仕様への採用も期待される。

RAV4 現行型

RAV4 現行型 日本仕様

現行型RAV4は2019年に日本発売された5代目モデルで、グローバルではひと足早く2018年秋より発売されていた。販売期間3年を迎える2021年秋から2022年春にかけてのマイナーモデルチェンジを期待する声もあるが、現在の所は大規模な改良は実施されず、年次改良に留まるという公算が大きい。

RAV4 ADVENTURE 欧州仕様 リアコンビネーションランプ

RAV4 ADVENTURE 欧州仕様

発表されたRAV4 ADVENTURE 欧州仕様についても、バンパーやグリルデザインにまで及んだ新デザインを確認することができず、フェイスリフトが含まれるマイナーモデルチェンジと呼ぶ程では無さそうだ。

RAV4 ADVENTURE 欧州仕様 シート

RAV4 ADVENTURE 欧州仕様

ただし、もう一点、新型RAV4 ADVENTURE 欧州仕様において注目すべき部分があり、パワートレインとして 2.5LハイブリッドのAWD-i(E-Four)が採用されている。現行の日本仕様のラインナップでは、ADVENTUREモデルは2.0Lガソリン(4WD)のみの設定であるが、今後ハイブリッドモデルが追加される期待が高まった。

RAV4 ADVENTURE 欧州仕様 インテリア

RAV4 ADVENTURE 欧州仕様

RAV4、おすすめグレード

RAV4のグレード構成は、まずはエンジン選択肢から確認してくと理解がしやすい。

エンジンは3種類から選択

エンジンは「2.0L NA コンベンショナル」と「2.5L ハイブリッド」と「2.5L プラグインハイブリッド」がある。WLTCモード燃費は、後の価格表にまとめておく。

2.0L NA コンベンショナルガソリン車

ガソリン車はM20A-FKS型の2.0L NAのダイナミックフォースエンジンが採用される。

  • 最高出力:171ps
  • 最大トルク:21.1kgf・m
  • 駆動方式:FF/4WD

低価格なエントリーモデルとしてFF車が用意される。

ガソリン+4WDの組み合わせが、パワートレイン選択肢の中で最もグレードラインナップが充実している。

RAV4

RAV4

ガソリン4WDの上級グレードにはダイナミックトルクベクタリングAWDを採用

AdventureとG”Z”以上の上級グレードには、トヨタが世界に先駆けて市販化した世界初の4WDシステム、ダイナミックトルクベクタリングAWDが導入されている。走行状況に応じ、前後トルク配分に加えて後輪トルクを左右独立で制御し、旋回時の車両安定性を高める「トルクベクタリング機構」、4輪駆動が不要な時にはプロペラシャフト前後で動力伝達を切断し燃費向上を図る「ディスコネクト機構」が採用される。

RAV4欧州仕様 トヨタ

RAV4欧州仕様

2.5L ハイブリッド車

ハイブリッド車はA25A-FXS型のダイナミックフォースエンジンの2.5L THSⅡが採用される。

  • 最高出力:178ps
  • 最大トルク:22.5kgf・m
  • フロントモーター:88kW/20.6kgf・m
  • リアモーター:40kW/12.3kgf・m(4WDモデルのみ)
  • 駆動バッテリー:6.5Ah(ニッケル水素式)
  • 駆動方式:FF/4WD(E-Four)

4WDモデルは、E-Four方式で高出力リアモーターが採用されるのが特徴となる。

RAV4欧州仕様 GENEVA2019

RAV4欧州仕様

2.5L プラグインハイブリッド車

ハイブリッド車と同じくA25A-FXS型ダイナミックフォースエンジンの2.5L THSⅡが採用されるが、細かな設定は異なるようだ。バッテリー容量とフロントモーター出力については、ハイブリッド車から大幅アップしている。また駆動方式はE-Fourのみの設定となる。

  • 最高出力:177ps
  • 最大トルク:22.3kgf・m
  • フロントモーター:134kW/20.6kgf・m
  • リアモーター:40kW/12.3kgf・m
  • バッテリー容量:18.1kWh(リチウムイオン式)
  • 駆動方式:4WD(E-Four)
RAV4 PHV

RAV4 PHV

グレード構成と価格、燃費性能

ベーシックなXグレード、装備充実のGグレードを主軸に、各種パッケージ、派生グレードが設定される。また、Adventureは専用エクステリアが与えられる。

また、PHVについては、別系統で「Gグレード」、「G”Z”」、「BLACK TONE」が用意される。

グレード エンジン 駆動方式 消費税込み車両価格 WLTCモード
[km/L]
EV走行距離
[km]
X ガソリン 2WD \2,743,000 15.8
4WD \2,974,000 15.2
ハイブリッド 2WD \3,343,000 21.4
E-Four \3,596,000 20.6
G ガソリン 4WD \3,391,000 15.2
ハイブリッド E-Four \4,029,000 20.6
Adventure ガソリン 4WD \3,310,000 15.2
特別仕様車Adventure”OFFROAD package” 4WD \3,460,000 15.2
G”Z package” 4WD \3,539,000 15.2
G PHV E-Four \4,690,000 22.2 95
G”Z” E-Four \4,990,000 22.2 95
BLACK TONE E-Four \5,390,000 22.2 95
RAV4欧州仕様 インテリア

RAV4欧州仕様

Xグレード

  • ガソリン(FF/4WD)
  • ハイブリッド(FF/E-Four)

FF車は、このXグレードしか用意されていない。エントリーグレードながらも「17インチアルミホイール」を装備している。運転席まわりでは、「ウレタン巻きステアリングホイール」、「アナログメーター」、「運転席6ウェイマニュアルシート」を採用。

RAV4 HYBRID X

RAV4 HYBRID X

このほか「ファブリックシート表皮」、「8インチディスプレイ」などが装備される。

Gグレード

  • ガソリン(4WD)
  • ハイブリッド(E-Four)

全てのパワートレイン選択肢が設定されている中心グレードとなる。エクステリアは「18インチアルミホイール」、「シルバー系塗装のスキッドプレート」の装備、またインテリアは「ステッチ付きの合皮シート」を採用し、Xグレードからワンランクアップされた雰囲気となる。

ドライバーズシート周辺でも装備が充実される。「運転席8ウェイパワーシート」「9インチディスプレイ」「本皮巻きステアリングホイール」「シフトノブ」「ステアリングヒーター」「オプティトロンメーター」が採用される。

RAV4 HYBRID G

RAV4 HYBRID G

さらにハイブリッドモデルに限られるが、荷室に「ハンズフリーバックドア」が装備される。

Adventure

  • ガソリン(4WD)

専用エクステリアのAdventureは、ガソリン4WDモデルのみに設定される。

RAV4 Adventure

RAV4 Adventure

基本的にはGグレード並の装備を引き継ぎながらも、タイヤホイールはさらにインチアップされた「19インチ専用デザイン」を採用。Adventureならではのエクステリアの要となっているのが、「フロントバンパー」「フロントグリル」「スキッドプレート」「シルバーホイールアーチモール」でいずれも専用デザインとなる。
インテリアでも「専用シート」が与えられる。

「ダイナミックトルクベクタリングAWD」装備車となる。

特別仕様車 Adventure”OFFROAD package”

  • ガソリン(4WD)

通常Adventureから、さらにオフロードテイストを強めたのが、特別仕様車のAdventure”OFFROAD package”である。足回りは、「専用デザインの18インチアルミホイール」で、「オールテレーンタイヤ」を採用し、「最低地上高+10mm」のサスペンションセッティングが施される。

特別仕様車 Adventure“OFFROAD package”

特別仕様車 Adventure“OFFROAD package”

専用デザインパーツとして「スキッドプレート」「ルーフレール」が装備される。また、インテリアでも「専用合成皮革シート」に「レッドステッチ」が施される。

G”Z package”

  • ガソリン(4WD)

Gグレードは、ハイブリッドモデルのみにしか「ハンズフリーバックドア」が装備されなかったが、これをガソリン4WDモデルに採用したのが、G”Z package”となる。

RAV4 G"Z package"

RAV4 G”Z package”

また、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が装備されるのも大きな特徴である。

PHV「G」

プラグインハイブリッド車のベースモデルとなる。

RAV4 PHV G

RAV4 PHV G

シート表皮はスポーティーな「レザテック」を採用。運転席は「8ウェイパワーシート」、助手席は「4ウェイマニュアルシート」が備わる。

運転席と助手席いずれも「快適温熱シート」が採用される。

PHV「G”Z”」

PHV「G」をベースに上級装備が追加される。

PHV G"Z" インテリア

PHV G”Z” インテリア

サイドミラーの補助確認装置が「カメラ式」となり、「足元照明」も採用される。

シート表皮が「合成皮革/パーフォレーション+レッドステッチ付」となり、通常Gからグレードアップとなる。

運転席は「シートポジションメモリー」を装備。また、助手席は「4ウェイパワーシート」が採用される。これら両フロントシートは「シートベンチレーション」が備わる。

ラゲッジでは「パワーバックドア」が装備される。

PHV「BLACK TONE」

PHV「G”Z”」から、さらに上級装備が採用される。

RAV4 PHV BLACK TONE

RAV4 PHV BLACK TONE

エクステリアでは「19インチアルミホイール」が与えられる。

運転席まわりでは、「デジタルインナーミラー」の標準化のほか、「カラーヘッドアップディスプレイ」、「雨滴感応式フロントオートワイパー」により快適なドライブが支援される。

また、ラゲッジでは「ハンズフリーパワーバックドア」にグレードアップされる。

RAV4の販売堅調も、フルモデルチェンジしたハリアーに勝てない理由

現行型RAV4は、2018年のフルモデルチェンジで約2年8ヶ月の販売空白期間から国内ラインアップを復活させたモデルである。

新型RAV4 モデルチェンジ

RAV4

以降、トヨタは国内中型SUVのカテゴリをRAV4とハリアーによる2モデル体制で構え、販売を強化してきた。そんななか昨年2020年6月、トヨタで行われたのが、ハリアーの4代目へとなるフルモデルチェンジである。これをきっかけに、RAV4の国内販売は堅調ではあるものの、ハリアーに対しては歯が立たない状況となっている。

ハリアー

ハリアー

RAV4とハリアーはTNGA(GA-K)プラットフォーム採用で共通部分が多い

現行型のRAV4とハリアーを比較すると、共通する部分が多い。

いずれもホイールベース2690mmのTNGA(GA-K)プラットフォームを採用し、搭載されるエンジンはダイナミックフォース世代のもの。

2.0L NAはM20A-FKS型で、2WDとAWDが用意される。
2.5LハイブリッドはA25A-FXS型で、2WDとE-Fourが設定される。

A25A-FXS

A25A-FXS型

この辺りまでは、両モデルで共通化されている部分である。

ちなみに、RAV4のパワートレインについてはPHVもあるが、月間300台規模に留まっており、EVブームによって高まる需要に対し、十分に供給できていない状況だ。

RAV4とハリアーはエクステリア、キャラクターの違いで差別化

両モデルの大きな違いの一つがエクステリアの方向性である。

RAV4はクロスカントリー風、ハリアーはシティSUV風の外観が与えられている。しかし、これは日本のユーザーがRAV4よりもハリアーを選ぶケースが多い理由の「決め手」では無いであろう。

RAV4欧州仕様 リアコンビネーションランプ

RAV4欧州仕様

RAV4よりハリアーが多く選ばれる理由はプレミアム感の違い

RAV4がハリアーを超えられない理由は、モデルネームが持つプレミアム感にあると考える。

現行モデルでこそRAV4とハリアーは、ほぼ同じ車格にあるが、時代を遡ってみると、その差は大きい。

RAV4欧州仕様 フロントグリル

RAV4欧州仕様

RAV4は、かつてはコンパクトSUVで大ヒットしたモデル

RAV4の初代型および2代目モデルは、BセグメントのクロスオーバーSUVであり、今で言えばライズと同程度の車格である。当時の免許取り立ての若者が、最初に所有するようなモデルでもあった。これが大ヒットとなったから、この時のイメージが強く定着してしまった。

RAV4初代モデル

RAV4 初代モデル

日本でのRAV4ブーム終了後、主力市場が北米に移され、3代目RAV4から大型化を受けた。そして、続く4代目 RAV4が日本発売に至らなかったことは、過去のコンパクトSUVのイメージが、ユーザーの頭の中で十分に上書きされなかった要因の一つにもなっているだろう。

RAV4 ニューヨークモーターショー2013

RAV4 4代目モデル

現行の5代目RAV4は、初代型モデルとは比較するに値しないほど、一見して立派となった。しかし、過去のコンパクトSUVのイメージが、当時を知るユーザーの心のどこかで引き摺られたままで、価格相応以上のプレミアム感を与えるには至っていないのではないか。

RAV4とは違う、ハリアーは初代からプレミアムSUV

一方で、ハリアーは1997年の初代モデルからプレミアムSUVとしてのスタートであった。北米ではレクサスRXシリーズとして販売されたぐらいであるから、客観的に見てもプレミアムクラスであることは明らか。

ハリアー初代モデル

ハリアー初代モデル

3代目ハリアーからは、RXシリーズとは別設計となり、実は「脱プレミアム化」を受けている。

しかし、フルモデルチェンジの度に、アップグレードされる装備とスタイリッシュな内外装を提供することで、ユーザーにプレミアム感の低下を感じさせる隙を与えていないのだ。

結果、ハリアーは価格以上のプレミアム感を演出することに成功している。

ハリアー トヨタ

ハリアー三代目モデル

RAV4が国内市場において、ハリアーに勝てない理由は、こういったところにあると考える。

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