ラティオがフルモデルチェンジ、JC08モード燃費22.6km/Lを達成
日産の最も小さなコンパクトセダン、ティーダラティオがフルモデルチェンジし、2012年10月5日に発売開始となる。次期モデルからはティーダの冠が取れて「ラティオ」となる。
新型ラティオのボディサイズは全長4425mm×全幅1695mm×全高1495mm、ホイールベースは2600mmとなる見込み。全高を除く寸法はサニー中国仕様と同値で、多くのパーツが共通化される。
新型ラティオはタイで生産される輸入車ということも、これまでと違う大きな特徴である。日産では、マーチが先行してタイ生産の輸入販売を実施してきたが、遂にラティオも国内生産から外れることになる。
エンジンはマーチと共通の3気筒 NA 1.2LのHR12DE型を搭載。スーパーチャージャーの設定は、おそらくこの先もされないだろう。
燃費性能はJC08モード22.6km/Lを達成し、エコカー減税75%対象車となる見込みだ。
新型ラティオの発売により、日本のティーダファミリーは無くなる
この手のコンパクトセダンは、個人ユーザーが購入することは少なくなっている。しかし、法人向け需要としては一定数存在し、ティーダラティオやサニーといった旧車種からの乗り換えにより、ある程度の販売台数が保たれる。
ただし、今回発売される初期モデルには4WDの設定が無く、このことは弱点となりそうだ。
最近の日産では新型ノートを発売したことが、コンパクトカークラスの大きなニュースであった。ハッチバックのティーダはこの新型ノートへ統合され、ほぼ販売が終了となった。そして、このラティオのフルモデルチェンジにより、日本市場からティーダを名乗る車種が無くなることになる。