三菱eKワゴンは軽自動車の中ではかなりの不人気車だ。
もちろんワゴンRやムーヴと比較してeKワゴンに特別に欠陥が多いことは無い。
ユーザーによる口コミでも満足度の高い車だ。
カテゴリーとしては全高が1550mmの軽セミトールワゴンに属し、十分な広さを持つ。
シンプルな外観デザインは飽きが来ないだけでなく、低年式車でも古さを感じにくい。
三菱eKワゴンのカーオークション落札相場
三菱のeKワゴンの中古車価格相場を業者向けカーオークションの取引値を元に調査した。
2010/11~12月開催カーオークション落札結果
eKワゴン 2004年式 H81W 走行42,000km 評価点4.0 ホワイト ¥340,000-
eKワゴン 2005年式 H81W 走行38,000km 評価点4.5 グリーン ¥409,000-
eKワゴン 2006年式 H81W 走行32,000km 評価点4.5 シルバー ¥470,000-
eKワゴン 2007年式 H82W 走行41,000km 評価点4.5 ブラック ¥540,000-
eKワゴン 2008年式 H82W 走行24,000km 評価点4.0 ブラック ¥545,000-
eKワゴン 2009年式 H82W 走行14,000km 評価点4.5 ブラック ¥630,000-
三菱eKワゴンはこんな車
エンジン
eKワゴンはすべてNAエンジンの3G83型,直列3気筒SOHCを搭載している。
街乗りであれば困る事はないが、トランスミッションが4ATや特に3ATの場合は、やや力不足の印象だ。
ターボエンジン搭載車はeKスポーツの主力グレードに設定があるが、eKワゴンにはない。
トランスミッションに注意
eKワゴンのトランスミッションはCVTの設定がない。5MT/3AT/4ATの3種類の設定となる。
特に初期の初代eKワゴンH81Wは、主力グレードが3ATの設定なので注意したい。
3ATは故障やトラブルの心配は少ないが、CVTと比較して、燃費性能は劣るし、加速性能もやや悪い。
ただし、3ATであっても車体価格の安さを考えれば、妥協できなくはないだろう。
走りに多少の余裕が欲しいなら4AT車を選択した方が無難だ。2003年のマイナーチェンジ、2006年のフルモデルチェンジを経て主力グレードが次第に4AT採用となりつつある。
 2代目eKワゴンH82W(2006-)
2代目eKワゴンH82W(2006-)
車体サイズ比較
車体サイズ的には、ワゴンRやムーヴなどのトールワゴン車よりも現行のミラに近い。
| メーカー | 三菱 | 三菱 | ダイハツ | スズキ | 
| モデル | eKワゴン | eKワゴン | ミラ | ワゴンR | 
| グレード | G | G | X | FXリミテッド | 
| メーカー希望小売価格 | ¥1,079,400 | ¥1,050,000 | ¥950,000 | ¥1,181,250 | 
| 年式 | 2003 | 2007 | 2008 | 2008 | 
| 型式 | H81W | H82W | DBA-L275S-GBGF | DBA-MH23S | 
| 駆動方式 | FF | FF | FF | FF | 
| 全長(mm) | 3395 | 3395 | 3395 | 3395 | 
| 全幅(mm) | 1475 | 1475 | 1475 | 1475 | 
| 全高(mm) | 1550 | 1550 | 1530 | 1660 | 
| ホイールベース(mm) | 2340 | 2340 | 2490 | 2400 | 
| 室内長(mm) | 1830 | 1895 | 2000 | 2035 | 
| 室内幅(mm) | 1220 | 1275 | 1350 | 1295 | 
| 室内高(mm) | 1280 | 1290 | 1265 | 1275 | 
| 車両重量 | 800 kg | 830 kg | 780 kg | 850 kg | 
| 最小回転半径 | 4.4 m | 4.4 m | 4.2 m | 4.4 m | 
| サスペンション前 | ストラット | ストラット | ストラット | ストラット | 
| サスペンション後 | リジット | マルチリンク | トーションビーム | トレーリングアーム | 
| エンジン | 3G83 | 3G83 | KF-VE | K6A | 
| 3気筒 | 3気筒 | 3気筒 | 3気筒 | |
| SOHC | SOHC | DOHC | DOHC | |
| トランスミッション | 4AT | 4AT | CVT | CVT | 
| 10・15モード燃費 | 19.2km/L | 19.0km/L | 24.0 km/L | 23.0 km/L | 
eKワゴンはお買い得な不人気車種
不人気の主な原因は三菱車のブランドイメージにあり、車体として大きな問題があるわけではない。
エンジン、トランスミッションの設計が古いのは欠点だが、加速性能を求めないユーザーなら不満に感じることは少ないだろう。
インテリアの質感も最近の軽自動車の水準もクリアしている。後席もヘッドレストのついたしっかりしたシートで大人の4名乗車も快適だ。
中古車相場を考えるとかなりお買い得な不人気車種と言える。

 
  
  
  
  
