CX-5はスカイアクティブ満載で燃費も走りも良いSUVに

マツダ

CX-5はガソリンとディーゼルが設定される

CX-5がマツダから来春発売される。
既にエクステリアデザインが公開されているほか、デミオやアクセラで採用見送りとなったスカイアクティブテクノロジーが搭載されることで話題となっている。
CX-5は2.0Lのガソリンエンジンがメイングレードとなり、ボディサイズは日産・デュアリスやトヨタ・RAV4よりも一回り大きくなる。
ところが燃費は、コンパクトSUVの日産・ジュークの1.5Lモデルよりも良くなる見込み。
CX-5の2.0LガソリンエンジンのFFではJC08モード燃費が18km/L程度になると予想され、ライバルのSUV車種と比較して圧倒的な性能差でデビューすることになる。
CX-5

CX-5から採用される4-2-1タコ足排気マニホールド

ガソリンエンジンのCX-5にはスカイアクティブアクセラでは採用が見送りになった、4-2-1排気マニホールドが採用される。
排気脈動と呼ばれる原理で、従来よりも排気が高効率化し、ノッキングが起こりにくくなるメリットがある。
燃費性能を上げるためにマツダのスカイアクティブテクノロジーが取ってきた方法は、エンジンの圧縮比を上げること。
しかし、高圧縮比エンジンの開発は、ノッキング問題との戦いでもあった。
それを克服する手段の一つが4-2-1排気マニホールドというわけだ。
これにより、スカイアクティブアクセラでは12であった圧縮比をこのCX-5では13に高めることができた。
燃焼効率は向上し、高出力かつ低燃費なエンジンの開発に成功したわけである。
CX-5の2.0Lガソリンエンジンのスペックは、最高出力165ps/6000rpm、最大トルク21.4kgm/4000rpm。
スカイアクティブアクセラ20Cが、154ps/6000rpm、19.8kgm/4500rpmであることと比較しても、CX-5の2.0Lエンジンがより進化した別物であることがわかる。
この2.0LのスカイアクティブGのガソリンエンジンを搭載したCX-5はFFモデルで220万円程度からの価格になりそうだ。

ディーゼルターボ版が日本に導入される可能性も

CX-5でもう一つ注目されているのが、2.2Lのディーゼルターボエンジンの存在。
燃費重視のスタンダード仕様と、出力重視のハイパワー仕様の二種類のセッティングが用意される。
このうち、日本ではハイパワー仕様のみが導入される可能性が高く、その出力は175ps/4500rpm、最大トルク42.8kgm/2000rpmとなる見込みだ。
ディーゼルエンジンでありながら、アイドリングストップシステムのi-stopが採用されているのも特徴。
エンジン停止時には、4つのシリンダーうち、いずれか1つが圧縮工程の開始位置で止まるように制御されており、ディーゼルエンジンでもガソリンエンジンと遜色ない素早い再始動が可能になるという話だ。
また、ディーゼルエンジンでは、ガソリンエンジンとは逆に、圧縮比を下げることが課題となる。
CX-5では圧縮比を14にまで下げることに成功した。
このことはエンジンブロックやピストンの強度を下げることが可能になり、その結果、軽量なディーゼルエンジンを作り上げることができた。
特に、ピストン周りの軽量化に成功したことは、高回転域もしっかり回るフィーリングのいいエンジン特性を得ることに繋がった。
CX-5のディーゼルエンジンモデルは、燃費性能がいいだけでなくスポーティーグレードとしての役割も果たすことになる。
この2.2LディーゼルエンジンのCX-5は、4WDモデルで300万円程度からの価格になりそうだ。

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