フィットシャトルハイブリッドとプリウスαの長所短所を比較

ホンダ

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乗り心地がいいプリウスα

プリウスαにはバネ上制振制御が採用されている、これはプリウスシリーズで初めてのシステムとなり、もちろんフィットシャトルハイブリッドにも無い機能だ。
バネ上制振制御とは、簡単に言えばハイブリッドの駆動モーターを使って車両の姿勢変化を制御する機能。乗り心地やコーナリングの安定性を向上させることができる。
この機能の評判がすこぶる良く、従来のプリウスと比較すれば、その違いは良く分かる。
こういったことからもプリウスαの乗り心地は1クラス上。車両価格が高いだけの価値はある。
ただし、フィットシャトルの乗り心地もフィットとの比較では、リアの重量アップの効果もあり良くなっている。
フィットシャトルの乗り心地に不満がある場合は、標準の安物タイヤを交換するだけで随分と良くなる。

7人乗りもあるプリウスα

3列シートが選べるのはプリウスαだけ、ホンダはまだ3列シートを持つミニバン車種のハイブリッドをラインアップしていない。
プリウスαの3列目シートは最低限の広さで、大人が長距離乗車できるものではないが、イザという時の安心感を持ちたい人にオススメだ。

燃費の差はわずか?

10・15モード燃費というカタログ燃費上は、プリウスαは31.0km/L、フィットシャトルハイブリッドは30.0km/Lとなっている。
この数字だけ見れば、燃費の差はほとんど無いように見える。
ただし、実用燃費ではプリウスαは20km/L前後、フィットシャトルハイブリッドは18km/L前後という数値が出てきている。
燃費の差は実際には10%程度あり、プリウスαの方が優れる場合が多い。

フィットシャトルの扱いやすいボディサイズ

フィットシャトルは全高が1540mmで、タワーパーキングにも駐車可能。プリウスαは全高が1575mmなので、駐車できないタワーパーキングが出てくる。
わずか3.5センチの違いだが、この差によって使い勝手は少し変わってくる。
パッケージングに関してはフィットシャトルが有利。ホンダのシンプルでコンパクトなIMAハイブリッドの長所が生かされている。

納期が遅すぎるプリウスα

プリウスαを購入しようとすると、予約で1年以上も掛かってしまう。
ここまで待たなければならないのなら、他の車種を検討したほうが現実的だ。
フィットシャトルも人気車種のため即納ということではないが、納期は4ヶ月程度のケースが多いようだ。

コストパフォーマンスはどちらがいい?

(フィットシャトルハイブリッド)
フィットシャトル

コストパフォーマンスに関しては考え方によって少し変わる。
ハイブリッドワゴン車というくくりで、単純にプリウスαとフィットシャトルハイブリッドを比較すれば約50万円もフィットシャトルが安い。
ただし、この二車種は比較の対象にされやすいが、そもそも車格が違いするぎる。
例えば、マークXとシビックを比較しても無意味だ。
プリウスαとプリウスを比較すると価格差は30万円。リアのワゴン化に30万円掛かっているわけだが、この部分だけ見ればコストパフォーマンスに優れるとは言いがたい。
プリウスαを選ぶぐらいなら、普通のプリウスにした方がお得だ。
ワゴン車が欲しいのなら、コストパフォーマンスとパッケージングに優れたフィットシャトルハイブリッドの選択がオススメとなる。
フィットシャトルのリアゲートの荷室高はプリウスαに比べて160mmも低い。
重い荷物を持ち上げる量も少なくて済むし、ペットの乗り降りもしやすくなる。
ワゴン車としてのトータルの使い勝手はフィットシャトルハイブリッドの方が優れる。

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