アコードはフルモデルチェンジで大型化し、インスパイアと車種統合

ホンダ

アコード・プラグインハイブリッドの最新情報

アコードのフルモデルチェンジが2012年の11月頃に予定されている。
次期アコードはプラグインハイブリッド版がラインアップされると、過去の記事でも話題にしたが、大型化することもさらにわかった。新型アコードのボディサイズは、全長4895mm×全幅1845mm×全高1460mm程度となる予想が現在のところ有力。全長に関しては、現行モデルのアコードとインスパイアのちょうど中間ぐらいになる。そして、そのインスパイアがアコードと車種統合する形で廃番となりそうだ。インスパイアは現行のCP3型5代目へのモデルチェンジで大型化し、一つ上の車格のレジェントと、ほぼ同サイズの車体となっていた。国内のセダン需要が縮小傾向にある中、ホンダはこのカテゴリーの車種統合を避けられない状況にある。
(写真は、今年の北米国際自動車ショーで公開されたアコードクーペのコンセプトモデル)
アコード クーペ コンセプト
アコード クーペ 北米オートショー2012

新型アコード、PHVの他にも、新開発2.4Lも

新型アコードに採用されるパワートレーンは、話題のプラグインハイブリッド(PHV)を含め、現在のところ4タイプが有力。

ベースグレードとなるのが新開発の直4 2.4Lの直噴エンジン。
PHV版は、2.0L アトキンソンサイクルに2つの電気モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたものが採用される。
この2つのタイプが、初期導入モデルに投入されそうだ。

さらに、このPHVモデルからバッテリー容量を削減することで、コストダウンさせた通常のハイブリッドが、1年遅れのタイミングで追加ラインアップされる見込み。
これらの他に、北米ではV6 3.5Lの新開発エンジンを搭載させたモデルもラインアップされる。

(写真は、新型の2.4L直噴エンジン)
直列4気筒2.4L直噴エンジン
ベースの2.4Lエンジンモデルも、新開発の直噴エンジンということで期待大なのだが、注目度が高いのはやはりPHVモデル。アコードPHVは、ホンダとして初めて市販化される中型車向けハイブリッドシステムということで期待が大きい。アコードPHVを成功させることができれば、その技術をベースにして、今後はステップワゴン、オデッセイといったミニバン車種をハイブリッド化することが容易になるというわけだ。
アコードPHVに搭載されるシステムは、これまでのインサイトやフィットハイブリッドなどに搭載された小型車向けのIMAハイブリッドとは全く違うシステムになる。2モーター式が採用され、その出力合計は120kW。プリウスPHVですら60kWであるから、アコードPHVは電気モーターの介入が、相当大きいシステムということになる。これだけの大出力モーターを装備しておきながらも、高速巡航時にはモーターを完全に切り離して、ガソリンエンジンからのトルクのみで走行するといった制御も行われる。もちろん外部電源からの充電が可能で、プリウスPHVと同等程度の航続距離のEV走行ができる見込みだ。

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