ホンダはミドルクラスセダンのアコードをフルモデルチェンジさせ、11代目モデルを発表した。日本発売も予告されたが、その時期は未定。まずは、2023年年初からの北米発売がスタートする。
「新型アコード」フルモデルチェンジの<まとめ><全ての画像>は、次のページ
新型アコードは、より進化した2モーター式ハイブリッドシステムでスムーズかつ上質な走りを実現するとともに、最新のコネクティビティ―と安全運転支援技術を搭載した新世代の中型セダンとして開発された。
エクステリアについては、先にブラジルでの意匠登録画像が公開されたことで話題となっていた。オーソドックスな中型FFセダンのスタイルから大きく外れることなく、コンサバティブにまとめ上げられている。
フロント中央にはシンプルなヘキサゴングリルが配置され、近年のモデルではヴェゼルの系統の顔つきとなっている。新型アコードではピアノブラック塗装された三角形のメッシュパターンが採用され、個性的かつ先進的なイメージに仕上げられている。
リアは一文字のテールランプが印象的で、中央はホンダエンブレムで区切られている。やはりこのあたりも、ヴェゼルの流れを汲むデザインと感じることができる。
インテリアは、10.2インチのデジタルメーターパネルが標準装備となる。さらに、ハイブリッド車には、ホンダ最大の12.3インチ ディスプレイオーディオが備わる。エアコン吹き出し口を含むラインには、フロントグリル同様のメッシュパターンで装飾される。最上位のグレードには、ホンダ初採用となる車載向けコネクテッドサービス「Google built-in」が採用される。
パワートレーンラインアップは、1.5L ターボと、2.0L e:HEVの2種類となる。この他、安全運転支援システムとして「Honda SENSING」も進化を遂げて採用される。
北米向け新型アコードは、全て米国・オハイオ州メアリズビル工場で生産される計画となっている。
「新型アコード」フルモデルチェンジの<まとめ><全ての画像>は、次のページ
新型アコード、先行してブラジル意匠登録画像流出とティザーの公開があった
ホンダは、フルモデルチェンジに向けて開発を進めてきた新型アコードのティザー画像を米国向けに公開していた。2022年11月のワールドプレミアを予告していた。
通算11代目モデルとなる新型アコードは、ブラジルで意匠登録されたレンダリング画像が公開されており、エクステリアを知ることができる状態となっていた。
フロントは三角形のメッシュパターンが個性的なヘキサゴングリル、リアは近年のトレンドに従った一文字のテールランプの採用により、スポーティーでシャープな印象に仕上げられている。これらの特徴は意匠登録画像とも一致する。
また、「e:HEV」ではなく「HYBRID」のバッジが貼られている。北米では「HYBRID」の呼称を使っていくようだ。新型アコードへの搭載が予想されるパワートレインは2.0L e:HEVであるが、シビックに搭載のものからのパフォーマンスアップが期待される。
ホンダ初のGoogle搭載、12.3インチのタッチスクリーンなど、先進テクノロジーも採用される。
従来型日本仕様については、2022年9月にタイの事業所で行われてきた生産が終了している。
10代目モデルの日本発売は、北米発売から2年遅れとなってしまった。今回は、少なくともフルモデルチェンジに向けての従来型の販売終了の動きは順調そうに見える。ただし、昨今の自動車部品の供給不足や為替が円安に進行している事情を考慮すると、今回も日本発売が遅れることを心配せずにはいられない。アコードの日本発売は2023年夏頃の発売が予想される。
「新型アコード」フルモデルチェンジの<まとめ><全ての画像>は、次のページ
新型アコードは2023年フルモデルチェンジの見込み、エクステリアがリーク
10代目(CV3型)アコードは、グローバルでは2017年に発売されており、既にモデル末期となっている。ホンダではフルモデルチェンジによって11代目となる次期アコードが開発中で、これまでにも擬装が施されたテスト車両が目撃されてきた。
今回はブラジルで意匠登録された新型アコードと思われる画像が当局によって発表された。モノクロのレンダリング画像ながらも擬装の施されていないエクステリアの初公開ということになる。
新型アコードのエクステリアで、まず印象に残るのがフロントのヘキサゴングリルだろう。ホンダでは新型CR-Vが北米発売される段階にあるが、これと共通するフロントデザインが採用されるようだ。
リアクォーターウィンドウについては、従来型10代目アコードの形状は特徴的であったが、これは新型でシンプルに整えられるようだ。
一方で、従来型のCピラーの下部が広い特徴は、新型でも変えられていないように見える。Bピラーにも変更が無いように見え、こういったことから判断すると、フロントドアウィンドウ、リアドアウィンドウのあたりは従来型パーツがキャリーオーバーされている疑いがある。
「All New ACCORD」としてフルモデルチェンジ扱いとなるだろうが、プラットフォーム共通で基本部分がキャリーオーバーされた、フルスキンチェンジ版である可能性がある。
「新型アコード」フルモデルチェンジの<まとめ><全ての画像>は、次のページ
10代目アコードは2020年に日本発売されたばかり
10代目アコードが日本導入されたのは2020年2月であった。しかしグローバルでは北米市場で先行して2017年秋に発売されていた。その翌年の2018年には、アコードはノースアメリカンカーオブザイヤーを受賞している。
10代目アコードの日本発売は、北米から約2年遅れのタイミングであった。ボディタイプは、9代目モデルから引き続きワゴンは設定されずセダンのみとなった。
サイドからのエクステリアは、後席ヘッドクリアランスをやや犠牲にしながらもルーフラインが美しいファストバックスタイル、4ドアクーペとも呼ばれるボディスタイルとなっている。近年、ドイツ系プレミアムブランドで多く見られるスタイリングを採用しながらもホンダなりにも進化をさせた印象を受ける。
ドアハンドルより少し高いポジションに置かれた側面のキャラクターラインもアコードの特徴の一つである。北米仕様の全長は4893mmで、中上位セダンとしては、まだまだ扱いやすいボディサイズながらもその数値以上に大きく存在感がある。スポーツセダンらしい伸びやかなスタイリングが強調されている。
Cピラーにあるメッキガーニッシュがアクセントとして効いている。後方にかけて、なだらかに降りていくルーフラインが強調される。さらにナイフのようにエッジがつけられた形状がアグレッシブさを主張している。
フロントデザインは、S660、インサイト、シビックなどとイメージが近い。切れ長のヘッドランプを持つホンダのファミリーフェイスが採用されている。ただし、最近のホンダのニューモデルでは、丸目ヘッドランプのホンダeであったり、新型フィットは小動物系の顔つきとなっていた。従来のホンダファミリーフェイスを逸脱する動きもある。
このあたり、10代目アコードはグローバル発表から2年が経過しているということで、エクステリアデザインのタイムラグを感じる部分でもあった。
10代目アコード日本仕様はe:HEVを搭載、ライバルはカムリ、マツダ6
北米仕様のパワートレインは、1.5Lターボ、2.0Lターボ、そして2.0Lの2モーター式ハイブリッドがラインアップされてきた。
日本仕様は、ハイブリッドシステム「e:HEV」の搭載となる。モーター走行をメインとする2モーター式ハイブリッドシステムとしており、これまでi-MMDと呼ばれていたシステムがベースとなっている。
安全運転支援システムHonda SENSINGでは、「後方誤発進抑制機能」「オートハイビーム」の2つの機能を追加し、さらなる安心が与えられている。
足回りでは、ドライバーの気持ちや走行シーンにあわせてダンパー減衰力を可変、爽快かつ上質感のある乗り心地を実現するアダプティブ・ダンパー・システムが採用される。
洗練されたエクステリアデザインと、最新のパワートレイン、装備により、ホンダのラインナップなかでもプレミアムなイメージでポジショニングされてきた。
10代目アコードの日本仕様は、国内生産ではなく、タイ生産の輸入モデルである。
アコードのライバルとなってくるミドルハイクラスFFセダンは、トヨタ・カムリ。アコードと同じく日本仕様はハイブリッド専用車となる。2017年フルモデルチェンジで、グローバルではアコード北米仕様と近い時期にデビューしていた。2019年12月には、E-FOUR搭載モデルをラインナップに追加しており商品力をアップしている。
このほかマツダ6もライバルとなってきた。2019年8月、従来型アコードのマイナーモデルチェンジのタイミングで車名をグローバルネームのマツダ6に改名している。こちらはセダンに加えワゴンもラインアップされた。
「新型アコード」フルモデルチェンジの<まとめ><全ての画像>は、次のページ