タント|軽自動車は新車と中古車、どちらがお得か?

ダイハツ

軽自動車は普通車と比較して中古車価格が割高だ。軽自動車の魅力である法定費用の安さ、維持費の安さは車が古くなっても変わらない。
軽自動車は新車と中古車、どちらがお得か?軽トールワゴン車の中で人気のタントを例に考えてみた。

タントの新車と中古車の費用を比較してみる

タントのベースグレードLを新車で買った場合と中古車で買った場合の費用を比較してみた。
車体は13年落ちになるまで乗りつづけるものとする。

  新車 新古車 3年落ち中古車 5年落ち中古車
予想落札価格   940,000 660,000 580,000
落札手数料   50,000 50,000 50,000
消費税   49,500 35,500 31,500
本体価格 1,130,000 1,039,500 745,500 661,500
自動車取得税 36,400 20,400 6,400 5,300
エコカー減税 -27,338 0 0 0
車体価格総額 1,139,063 1,059,900 751,900 666,800
廃車までの年数 13.0 12.5 10.0 8.0
1年あたりの車体価格 87,620 84,792 75,190 83,350

新車で買った場合

タントのベースグレードLを新車で買うといくらぐらいになるのか?
メモリーナビ、フロアマット、ドアバイザーなど最低限の装備品、さらに自動車取得税と消費税、エコカー減税、値引き込みと合計した場合の車体価格は約113万円ぐらいが水準だ。
中古車でも同様に発生する諸経費、法定費用は含んでいない。
購入タイミングや購入者の努力次第では、さらに10万近く安い見積りを出してくるディーラーも出てくるが、概ね113万円ぐらいの水準で購入されているようだ。
13年落ちまで乗った場合の1年あたりの車体価格は約87,600円となる。

新古車で買った場合

次に新古車のタントを買うと幾らぐらいになるか?
新古車という言葉はあまり明確な定義がない。販売店の都合に合わせて、走行が10000kmを超えてても新古車と言う場合がある。
ここでは走行距離が5000km以下、登録1年未満の中古車を新古車と考える。
カーオークション相場のデーターから抜き出すと、
タントL L375S 走行2,000km 評価点10 ¥940,000円
という、落札結果があった。
こちらも装備にナビがついている。
これに、業者に支払う落札手数料(5万円として計算)と税金(消費税、自動車取得税)を加算すると、車体価格としては約104万円になる。
新車登録から半年経過しているとして、13年落ちまで乗った場合の1年あたりの車体代は約84,800円だ。

3年落ち中古車の場合

タント3年落ち中古車としてカーオークションの落札結果から抜き出した。
タントL L350S ナビ付き 走行26,000km 評価点4 ¥660,000円
これは新型の現行モデルとは異なり、旧型の初代タントになる。
こちらも同様に諸経費、税金を車体価格に合計すると、約752,000円となる。
13年落ちまで残り、10年乗ったとすると、1年あたり約75,200円の車体代だ。

5年落ち中古車の場合

5年落ちの中古車タントについても考えてみる。
タントL L350S ナビ付き 走行38,000km 評価点4 ¥580,000円
こちらも初代モデルだ。
車体価格の総額は、約667,000円で
13年落ちまで残り8年乗りつづけると1年あたり¥83,400円の車体代となる。

軽自動車を買うなら、新車か3年落ち

まず、新車と中古車では1年あたりの車体代が大きく変わらなかったのが、今回の印象だ。
タントのような軽自動車の人気車種は中古車を買ったところで、大した節約にならない。
中古車相場の高い車種を求めるなら、中古車よりも新車を選択するのが賢明だ。

新古車はほとんど安くならない

新古車というのは言葉のイメージの割には、お得ではなかった。
軽自動車の人気車種タントに関しては、新古車相場が高く、ほとんど節約にならない。
新車と新古車の価格がこの程度の差であれば、新古車を探し回るよりも、ディーラーで値引き率の大きい店で新車を買った方が安くなるケースも出てくる。
タントではなく、不人気車や普通車であれば、新古車はもう少しお得感が出たはずだ。

少しでも節約したいなら3年落ち中古車がおすすめ

タントに関しては、中古車相場が高く、年数を経過しても値下がり幅が小さい。
5年落ちであれば、ほとんど節約にならず、新車に近い車体費用がかかってしまう。
3年落ちの中古車であれば、年間1万円強の節約になりそうだ。

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