エッセは安いだけに不満点が多い
室内が狭い
エッセの室内が狭いことに不満をもつユーザーが多い。
当然、旧規格の軽自動車よりは広いのだが、最近の軽ワゴン車と比較してしまうと、広々とした室内空間とは言い難い。
大人の4人乗車なら、息苦しく感じてしまうほどだ。
あくまで、一人で買い物に行ったり、子供の送り迎えに使うための車であり、そのあたりは安いなりの割り切りが必要になる。
乗り心地が悪い
エッセは路面のいい道路では、ふわふわして接地感の無い乗り心地で、運転がしづらい。
段差を通れば、突き上げが激しい。
このクラスの車に、乗り心地やハンドリングを求めるのもおかしな話だが、値段相応に安っぽい乗り心地だ。
シートが悪い
エッセのフロントシートはヘッドレスト一体型の、簡易的なものになっている。
100万円以下の軽自動車であれば、他の車でも同じようなタイプなのでしかたないだろう。
リアシートはヘッドレストがない。
後席は大人が乗ることを前提に考えられていないようだ。ただし、商用のミラやアルトのリアシートよりも人が乗れるように作られている。商用の軽自動車に比べれば、ニースペースの広さや背もたれの角度について、エッセの方が居住性は高い。
安い商用の軽自動車を求めているが、リアに人を乗せる機会もあるユーザーは、エッセも選択の候補に入れてもいいだろう。
メーカー | ダイハツ |
モデル | エッセ |
グレード | D |
メーカー希望小売価格 | 780,000円 |
年式 | 2011年 |
型式 | DBA-L235S |
駆動方式 | FF |
全長(mm) | 3395 |
全幅(mm) | 1475 |
全高(mm) | 1470 |
ホイールベース(mm) | 2390 |
室内長(mm) | 1795 |
室内幅(mm) | 1300 |
室内高(mm) | 1225 |
車両重量 | 720kg |
最小回転半径 | 4.2m |
サスペンション前 | マクファーソン・ストラット式コイルスプリング |
サスペンション後 | トーションビーム式コイルスプリング |
エンジン | 0.658L |
KF-VE型 | |
3気筒 | |
DOHC | |
トランスミッション | 4AT |
10・15モード燃費 | 19.4km/L |
JC08モード燃費 | – |
エッセはコストパフォーマンスが高い
それでもかわいいエクステリアは魅力的
エッセのいろいろな不満箇所を書いたが、どの不満もちょっとしたドライブぐらいの距離を走るときに気になるもので、普段の近距離の足として使うなら全く問題のないことばかりだ。
77万円~で買える車としては、エクステリアがかわいらしく女性から人気が高い。
全グレードで5ドア仕様
エッセと同じぐらいの価格帯の軽自動車になってくると、3ドア仕様の車も少なくない。
エッセーは全グレードでリアハッチを含む5ドア仕様になっており、後席へのアクセスも楽だ。
車体価格の安さを考えると、5ドアを採用したことは評価すべき点だろう。
実燃費は?
エッセの実燃費は4ATモデルで16~18km/L程度の報告が多い。
ターボエンジンの設定は無い。
今時、当然かもしれないが、77万円~という安い価格にも関わらず、全グレードでDOHCエンジンを採用しているのは、うれしい。
車体が軽いので、NAエンジン(KF-VE型)でも、加速がスムーズ。
同じKF-VEのNAエンジンのムーヴやタントと比較すると、エッセは加速が十分で交通の流れに乗るのが楽だ。
5MTの設定もある
カスタムとDグレードにはトランスミッションに4ATのほかに5MTの選択もできる。
燃費性能に拘る人は、最近の軽自動車としてはめずらしい5MTの選択ができるのが魅力。
エッセのカスタムグレードをさらに足回りなどを強化して走りを楽しむユーザーも少なくない。
エコカー減税適合車は5MTのみ
エッセは車体価格が非常に安い車ではあるが、エコカー減税の適合範囲が狭いのは残念なところ。
普及車となる4AT車はエコカー減税の対象にならない。
5MT車に限って、エコカー減税対象車となる。