ホンダは、ステップワゴンの価格改定を2023年4月21に実施することを発表した。これによる値上がり幅は消費税10%込みで、「PREMIUM LINE」の各グレードが66,000円、その他の各グレードは55,000円となる。また、福祉車両は消費税非課税のため50,000円の値上がりとなった。
新型ステップワゴンのエントリー価格は3,053,600円で、1.5Lターボ搭載のFFモデル「AIR(7名)」となる。最上級グレードは3,912,700円で、2.0Lハイブリッド搭載のFFモデル「e:HEV SPADA PREMIUM LINE (7名)」となる。
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現行ステップワゴンは、2022年5月にフルモデルチェンジ発売
ホンダ・ステップワゴンがフルモデルチェンジを受けて、2022年5月27日に正式発売日を迎えた。販売計画として月間5000台が掲げられていた。
新型ステップワゴン(消費税込み)旧価格 発売時
新型ステップワゴンのグレード構成は三種類。「AIR」は、従来の標準モデルを継承したものとなる。上級の「SPADA」も引き続き用意される。そして、ホンダの最上級ミニバンであったオデッセイがまもなく販売終了となる見込みで、その穴を埋める最上級グレードとして「SPADA PREMIUM LINE」が設定された。
グレード | エンジンタイプ | 駆動方式 | 乗車定員 | 消費税10%込み旧価格 |
AIR | 1.5Lターボ | 2WD | 7 | ¥2,998,600 |
8 | ¥3,020,600 | |||
4WD | 7 | ¥3,240,600 | ||
8 | ¥3,262,600 | |||
2.0Lハイブリッド | 2WD | 7 | ¥3,382,500 | |
8 | ¥3,404,500 | |||
SPADA | 1.5Lターボ | 2WD | 7 | ¥3,257,100 |
8 | ¥3,279,100 | |||
4WD | 7 | ¥3,477,100 | ||
8 | ¥3,499,100 | |||
2.0Lハイブリッド | 2WD | 7 | ¥3,641,000 | |
8 | ¥3,663,000 | |||
SPADA PREMIUM LINE | 1.5Lターボ | 2WD | 7 | ¥3,462,800 |
4WD | 7 | ¥3,653,100 | ||
2.0Lハイブリッド | 2WD | 7 | ¥3,846,700 |
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ステップワゴンは1.5Lターボと2.0Lハイブリッドを採用
エンジンタイプは低価格な1.5Lターボと、環境性能に優れた2.0Lハイブリッド(e:HEV)の二種類が用意される。これらは従来型からのキャリーオーバーとなる。
駆動方式については、1.5Lターボエンジンは、2WDと4WDが設定される。2.0Lハイブリッドは、2WDのみで4WDは用意されず、このあたりは従来型から進化していない。トヨタの新型ノア/ヴォクシーが4WDハイブリッドを用意していることと比較して、ラインアップ上で劣る部分となる。
乗車定員は7人と8人が用意されるが、最上級グレードの「SPADA PREMIUM LINE」は7人乗り仕様のみとなる。
新型ステップワゴンはフルモデルチェンジでボディサイズ拡大、価格もアップ
新型ステップワゴンのボディサイズは従来型から全長、全幅で拡大された。ホイールベースは変更無しの2890mmとなった。
- ステップワゴンAIR:全長4800mm×全幅1750mm×全高1840~1855mm
- ステップワゴンSPADA:全長4830mm×全幅1750mm×全高1840~1855mm
- ステップワゴンSPADA PREMIUM LINE:全長4830mm×全幅1750mm×全高1845~1855mm
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STEP WGN e:HEV SPADA Conceptが東京オートサロン2022で公開
ホンダは「STEP WGN e:HEV SPADA Concept」を東京オートサロンで発表した。
フルモデルチェンジを受けて6代目モデルとなる新型ステップワゴンは、2022年1月7日にオンラインイベントで発表。その後、一般向けには東京オートサロンが初の車体公開となった。
オートサロンの性格上、新型ステップワゴンについてもカスタマイズが施されており、あくまでコンセプトカーとしての扱いとなった。
特に足回りは15mmのローダウンと、大径アルミホイールが履かされており、見栄えが良い。
ボディカラーは上下方向にグラデーションがかけられており、ミニバン特有のルーフラインの高さを目立たなくしてある。

2022年は国内ミドルクラスミニバンの競争が激化、各社が新型を販売
フルモデルチェンジを受けた新型ステップワゴンは、トヨタ新型ノア/ヴォクシーよりも先に正式発表されることになる。しかし、実際の生産、販売、納車は新型ノア/ヴォクシーが先行してスケジュールされている。
ステップワゴンの予約スタートもノア/ヴォクシーより遅れてからとなったが、これもライバルの価格を見ながら対抗してきた感がある。
さらに2022年度後半には日産・セレナもフルモデルチェンジ予定となっている。
2022年は、ホンダvsトヨタvs日産のミニバン戦争の勃発が避けられない状況となっている。
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新型ステップワゴン、オデッセイ後継としての役割を兼ねる
ボディサイズの拡大を受けた、新型ステップワゴンであるが、オデッセイの客層を引き継ぐため「SPADA PREMIUM LINE」が設定された。
販売終了となったオデッセイは、349.5万円からの車両価格が設定されていた。この価格帯に相当する最上位グレードが「SPADA PREMIUM LINE」となる。車両価格は発売当初が\3,462,800~\3,846,700で、2023年4月の価格改定で¥3,053,600~¥3,912,700となる。
ただし、2023年に中国生産のミニバンモデル(オデッセイまたはエリシオン)を輸入販売することで、オデッセイ後継モデルを設定する計画がある。
ライバルモデルでは、2023年にトヨタのアルファード/ヴェルファイアがフルモデルチェンジを受ける。さらに日産・エルグランドも少し遅れてフルモデルチェンジされることが予想される。
ステップワゴンを含む、国内中型ミニバンは全て新型に
ステップワゴンは全車3ナンバーとなり、価格もアップさせてプレミアム感を増してきた。
ライバル、新型ノア/ヴォクシーも、グローバルプラットフォームであるTNGA-Cの導入により、全幅1.7m以上の3ナンバーサイズとなった。
遅れて登場した日産セレナは、ボディ骨格は従来型キャリーオーバーながらも、新開発のシリーズ式ハイブリッドしすてむ、1.4L e-POWER搭載モデルが2023年4月に追加発売される見込み。