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NEW 新型【アクア】マイナーチェンジいつ?2024年4月3日に一部改良、特別仕様車ラフィネ追加、安全装置標準化などで車両本体価格は値上げ、200万円未満Bグレード廃止でエントリー214.6万円【トヨタ最新情報】3月上旬より販売店では受注受付中、GR SPORT継続
待望の新型アクアに欠点はあるか?
アクアは、2012年1月に一般発売されるトヨタの新型ハイブリッド。
コンパクトサイズのハイブリッドとしてはトヨタ初となり、待望しているユーザーも多い。
ライバル車は、2010年に発売されたフィットハイブリッドが挙げられる。
アクアの方が1年以上も後出しなだけに、スペック上はアクアの圧勝と言ったところだが、既に試乗をしたトヨタ内部の話によれば、いくらか弱点も見えてきているようだ。
アクアは車体サイズの割に室内が狭い
アクアは全高を下げたデザインが取り入れられ、CD値0.28とコンパクトカーとしては空力特性が良い部類に入る。
ただし、元々コンパクトカーは車体が小さく燃費が良いだけに、究極の燃費性能を追求したデザインよりも、パッケージングを重視した全高の高いモデルが好まれてきた。
全高に関してのみ言えば、アクアの1445mmより、フィットハイブリッドの1525mmの方が多くのユーザーから好まれるし、使ってからの満足度も高いはずだ。
アクアとフィットハイブリッドの全高の差は、室内空間の違いに大きく表れている。
2列目シートを比較すれば、アクアは頭上空間に余裕がなく、男性では窮屈に感じるぐらいなのに対し、フィットハイブリッドのヘッドクリアランスは余裕そのもの。
ドランクルーム容量は、アクアがわずかにフィットを上回っているが、そのために全長がフィットハイブリッドに対して9.5cmも大きくなってしまった。
また、ハイブリッドシステムのサイズにも大きな違いがある。
小型車用に開発されたホンダのIMAハイブリッドは、フィットの車体へジャストサイズで搭載できた。
これに対し、アクアは、プリウスのような中型車用に開発されたトヨタのTHSⅡハイブリッドを搭載した。
小さなアクアへTHSⅡを搭載したのは大変な工夫があったと想像するが、その皺寄せは、3995mmという大きな全長の割に室内が狭いという、アクア最大の欠点として表面化しているのは否めないだろう。
アクアのガソリンエンジン出力はひかえめ
アクアに搭載されるTHSⅡは、アトキンソンサイクルエンジンが採用されており、燃費はいいのだがパワーが出ない。
そのため、ガソリンエンジン単体での出力では、アクアの1496ccよりも、フィットハイブリッドの1339ccの方がパワフルという逆転現象が起こってしまっている。
ガソリンエンジンとモーターの最高出力の合計で考えると、アクアが74ps+61psで135ps、フィットハイブリッドが88ps+14psで102psと、アクアの方が数値的には圧倒しているのだが、発進加速はフィットハイブリッドの方が力強く感じるという。
それも、トヨタ内部でアクアを試乗した人間の話だから信憑性は高い。
0-100km/hタイムは、アクアが10.6秒、フィットハイブリッドは10.7秒と、微妙にアクアの方が優れるものの、単なる合計最高出力の違いを考えれば、もっとタイムに差が出てもいいぐらいだ。
ガソリンエンジン単体での出力が大きいフィットハイブリッドの方が、フィーリング的に元気な加速に感じ、アクセルを踏み込んだときの気持ちの良さもワンランク上ではないかと想像する。