D-X(次期コペン)、オフロードオープンスポーツが東京モーターショーに出展

ダイハツ

新型D-X、次期コペンとして市販化が期待される

D-X(ディークロス)が東京モーターショーのダイハツブースで出展される。
オープンスポーツとオフロードテイストをクロスオーバーするデザインで、これまでには無かったスタイリングの軽自動車になる。
このD-Xは、実質的には次期コペンとして市販化される可能性が高い。
次期コペンとしては、かつてOCF-1という軽オープンスポーツコンセプトカーが2007年に出展された。
現行コペンの通常進化版とも言えるOCF-1とは、スタイリングがガラリと変わることになる。
外装は、前後バンパーやフェンダー、サイドシルをぐるりとブラックの樹脂パーツで装飾し、オフロードティスト溢れるデザインになる。
D-Xのボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1275mm、ホイールベースは2230mm。
現行コペンと比較すると、全高が30mm高くなったが、その他は同じ寸法となる。

D-Xは2気筒エンジン採用

D-Xに搭載されるエンジンは、2気筒のターボエンジンとなる。
ただし、これは出展されるコンセプトモデルで、市販化段階では通常の3気筒エンジンになるのではという予想もある。
2気筒のターボエンジンは燃費性能はいいものの、振動や騒音が大きい問題があり、日本市場向け軽自動車での採用は難しいとされているためだ。
ただ、ムーヴやミラのような実用車ではなく、D-Xのような趣味の車であれば話は別ではないか。
2気筒ターボとしては、フィアット500ツインエアが日本市場にも導入されているが、クラシカルなデザインとマッチする2気筒サウンドは、騒がしいというよりもドライバーを楽しませる心地よいサウンドとして生きている。

D-Xの市販化について、ダイハツはあくまでコンセプトモデルと述べるに留まっているが、2002年にデビューした現行コペンがそろそろフルモデルチェンジする時期に来ていることもあり、市販化に期待が膨らむ。
同じ軽オープンスポーツのカテゴリーでは、2013年にホンダがビート後継車種の投入が現実的になっている。
こういったライバル車種との差別化で、D-Xの2気筒ターボという設定は十分商品力があるのではと考える。

このダイハツの2気筒エンジン、今回のD-Xでの搭載では、さらに進化しているのもポイントだ。
大容量EGRが採用され、排気ガスを吸気側へ再循環させることで、排気ガス中の窒素酸化物の濃度を下げることに成功。
燃費も良くなるという。
通常、大容量EGRを採用すると着火性が低下するデメリットを伴うが、D-Xではアクティブ着火システムによって問題を克服している。
アクティブ着火システムは点火プラグに高周波電流を用いることで、1回の着火タイミングで複数回の放電を行うダイハツの新技術である。

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