ダイハツ・ミラ、ミライースを統合する後継モデルがいよいよ発売
ダイハツ・ミライースのフルモデルチェンジが2017年5月9日に実施される見込みとなっている。
ダイハツは、次期ミライースを予告するモデルとして、D-baseコンセプトを2015年の東京モーターショーで発表していた。その市販型となるモデルがいよいよ発売されることになる。
次期ミラは、燃費性能よりも安全運転支援システムの充実が焦点となりそう
現行ミラは2006年に7代目モデルとしての販売が始まった。2011年には燃費特化モデルのミライースが派生モデルとして登場し、以降は、ダイハツの軽セダン車のメインストリームはミライースが担っている。本家ミラは2013年からはMTモデルのみが残され、現在も販売が続いている。
このように少々複雑となっているミラシリーズのラインアップ構成であるが、その原因の一つとなったのがスズキとの燃費競争である。一時はアルトあるいはアルトエコとのわずかなJC08モード燃費の差を競う局面となったが、スズキがワゴンRにおいて軽自動車初のハイブリッドモデルを市販化させたことで、この燃費競争は収束した。つまり、純粋な燃費競争ではスズキの勝利に終わったというわけである。
今なお、アルトにハイブリッドモデルはラインアップされていないが、スズキがその気になれば、いつでもアルトハイブリッドを発売できる状況であることは明らか。スズキが燃費性能において技術的に優位であることから、次期ミラは燃費性能で積極的に攻めてこない可能性がある。次期ミラは安全運転支援システムの充実など、燃費性能に拘らない総合的な商品力でアドバンテージを狙ってくるだろう。