日産・ノート e-POWERの受注が好調、約78%がハイブリッド車を選択

日産

ノート e-POWERが想定を超える受注、シリーズ式ハイブリッド搭載

日産・ノート e-POWERが2016年11月2日に発売されたが、その受注状況が好調となっている。発売約3週間後のノート シリーズ全体受注台数は2万台を超えており、これは計画の2倍を超える水準となった。

(写真はノート e-POWER)
ノート e-POWER フロントグリル

現行ノートは2012年より販売されるモデルであるが、今回はマイナーモデルチェンジということでフェイスリフトを受けている。従来型パワートレイン搭載モデルについても販売台数が伸びるタイミングでもある。

ノート e-POWER 日産2016

そんななか追加発売されたのが、e-POWERと名付けられた新開発パワートレイン搭載モデルである。これは発電専用の直3 1.2Lガソリンエンジンとリーフ譲りの駆動モーター、リチウムイオンバッテリーから構成されるシリーズ式ハイブリッドとなる。

e-power ハイブリッド

ノートシリーズ全体からの比率では、e-POWERグレードが約78%を占める結果となり、これは当初予想の60%を大幅に上回った。グレード別の内訳はe-POWER Xが47%、e-POWER MEDALISTが31%、e-POWER Sが0%となる。燃費特化グレードのe-POWER SはJC08モード燃費37.2km/Lとクラストップであるが、エアコンが付かないといった致命的な弱点があり、やはりほとんど受注が無い。

ノート e-POWER Sはエアコン無しでクラス最高燃費、2017年新型アクア予定

ノート e-POWERに搭載されるシリーズ式ハイブリッドは構造がシンプルではあるが、燃費性能と車体コストで比較した場合、アクアに代表されるシリーズパラレル式ハイブリッドよりも不利である。それでもe-POWER Sのような燃費特化グレードであれば、名目上でアクアの燃費性能を上回ることができたのは技術の進歩を感じさせる。

(写真は現行アクア)
アクア

ただし、アクアのTHSⅡは旧式でありフルモデルチェンジが2017年に迫っている。プリウスの新型THSⅡの1.5L版の搭載により、JC08モード燃費は43km/L前後になることが予想されている。残念ながらノート e-POWERの人気も長く続きそうに無い。

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