新型シビックハイブリッドはリチウムイオンバッテリー採用

ホンダ

ワンモーションフォルムが美しいハイブリッドセダン

ハイブリッドモデルはフロントグリルの開口部が小さい専用デザインで、ガソリンエンジンの存在を主張しない近未来的なエクステリアになっている。
トランクには控えめなスポイラーが装着されアクセントになっているほか、ハイブリッド車専用のアルミホイールも設定され、ハイブリッドモデルは見た目にも差別化される。
ボディサイズの全長×全幅×全高のディメンションは従来モデルと大差はないのだか、Aピラーが極端に傾き、まるでクーペのようなスタイリッシュさがある。

フロアの空力特性も向上

これもハイブリッド専用の採用となるが、リアフロアカバー、タンクカバー、大型エンジンアンダーカバー、フロントロアスポイラーといった、床下の空力特性を向上させる装備が標準化される。
これらの目立たない部分に使われているエアロパーツだが、燃費特性の向上はもちろん、高速巡航時の騒音を低減してくれ、静かで快適な車内が実現されるのは嬉しい。

リチウムイオンバッテリーが採用

新型シビックハイブリッドが技術的に大きく進歩したポイントの一つは、バッテリーとしてリチウムイオン電池が採用された点にある。
従来型のニッケル水素バッテリーと比較して、小型化され重量も軽くなった。
このバッテリーの変更によって、出力は従来の15kWから20kWに向上し、9kgの軽量化がされる。
これまでリチウムイオンバッテリーは安全性とコストの問題で、特性が優れているにも関わらず採用が見送られるケースが多かった。
ここにきて、この新型シビックハイブリッドのほか、トヨタでもプリウスαの一部車種にも採用されはじめ、リチウムイオン電池の採用が一気に加速しそうだ。

一般発売デビューは来年2012年4月

既にニューヨークオートショーで完成形に近いモデルの発表があった新型シビックであるが、一般発売は2012年の4月を予定している。
2ドアクーペと4ドアセダンの2種類のボディタイプが発表され、パワーソースはハイブリッドエンジン、ガソリンエンジン、天然ガスエンジンがラインアップされる予定。
残念ながら日本市場ではこのサイズのセダン、クーペーが売れないトレンドが続いており、日本導入に関してはホンダは消極的のようだ。
ハイブリッドモデルだけでも日本へ導入されれば、一定の支持を得られそうな気もするが。

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