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日産新型セレナの販売が好調、プロパイロット搭載で増産体制
現行セレナは2016年8月にフルモデルチェンジしたまだ新しいモデルである。同一車線自動運転技術のプロパイロットを初装備するなどで受注が好調であったが、発売早々にアイドリングストップシステムのトラブルが発覚し出端を挫かれた。それでも先月2016年10月の販売台数は12408台と目標を大きく上回っており、月産8000台規模でスタートした新型セレナの生産は、今後増産により1万台規模に拡大される見通しとなっている。
ただし、燃費性能という側面で見れば、ライバルのトヨタ・ノア/ヴォクシー/エスクァイアはTHSⅡ搭載ハイブリッドモデルがJC08モード燃費23.8km/Lで用意されており、セレナが見劣りする感じは否めない。セレナハイブリッドも用意されたが、従来型のマイルドハイブリッドをべースとしたもので、JC08モード燃費は17.2km/Lにとどまる。そんななか、セレナに新開発ハイブリッドモデルが遅れて追加発売されるという噂があったが、その発売日が2017年2月頃となる見込みである。
セレナハイブリッドかセレナe-POWERのいずれかが追加発売となるはず
この新開発ハイブリッドシステムの詳細は明らかとなっていないが、エクストレイルのハイブリッドシステムを流用するというのも一つの可能性としてある。
ただし、エクストレイルハイブリッドのJC08モード燃費は20.6km/Lとなっており、これをそのままセレナに搭載させたのでは、トヨタ勢を上回る燃費性能になるとは考え難い。改良版を投入するにしてもかなりの技術革新が必要となるだろう。
もう一つの案としては、今月発売されたばかりのノートe-POWERのレンジエクステンダーシステムの流用である。これは1.2Lの発電専用エンジンとリーフから流用した最高出力109psの電気モーターを組み合わせたものである。もちろんセレナへこのまま搭載すれば、モーター出力も発電能力も足りないということになりそうだが、非常にシンプルなシステムであるためセレナ用に新開発することも比較的容易ではないだろうか。