ポルテ、スペイドが7月一部改良、2NR-FKE型エンジンの搭載で燃費性能向上
トヨタのコンパクトカー、ポルテとスペイドが2015年7月1日に一部改良を受ける見込みとなった。
ポルテおよびスペイドは2012年に現行モデルが発売された。フロントデザイン違いの姉妹車種の関係にある両モデルであるが、今回の改良ではトヨタ新開発の1.5Lエンジンが採用され、燃費性能を向上させてくる。
新型ポルテ、新型スペイドに高圧縮比エンジン採用、JC08モード燃費は22.0km/L
この2NR-FKE型エンジンは、アトキンソンサイクル、高圧縮比、アイドリングストップといった主に3つの手法で燃費性能が向上させられている。特に圧縮比は13.5に設定されており、トヨタ版スカイアクティブエンジンとも一部では噂される。
2NR-FKE型が先行導入されるカローラでは、アクシオでJC08モード燃費23.4km/Lを達成している。この2NR-FKE型エンジンがポルテ、スペイドに搭載されることで、JC08モード燃費は22.0km/Lとなる見込み。現行ポルテ&スペイドの1.5Lモデル(FF)が19.0km/Lということであったから、15%以上向上することになる。
また新型ポルテおよびスペイドは、グレードラインアップが見直され、JC08モード燃費19.6km/Lの1.3Lガソリンエンジンモデルは廃止されることになる。
トヨタではこれまでハイブリッド化による環境性能の向上が目立っていたわけだが、今後はダウンサイジングターボや高圧縮比エンジンの普及で、低価格モデルの燃費性能アップも注目されることになるだろう。2015年7月9日に発売される新型シエンタでも2NR-FKE型高圧縮比エンジン搭載モデルがラインアップされる予定だ。