次期ティグアンとして期待されるクロスブルークーペがワールドプレミア
フォルクスワーゲンは上海モーターショー2013でティグアン後継車に相当する『クロスブルークーペ』というコンパクトSUVのコンセプトカーを初公開した。フォルクスワーゲンは今年1月のデトロイトモーターショーで『クロスブルーSUV』という3列シートで7人乗りのやや大型SUVのコンセプトカーを公開したばかり。今回発表されたクロスブルークーペのエクステリアからは明らかにこの流れを汲むボディラインを感じることができる。クロスブルーSUVとして発表されたブルーとは一転して、クロスブルークーペはメタリックオレンジという派手なボディカラーでの公開となった。
クロスブルークーペでティグアンのハイブリッド化を予告
フォルクスワーゲン クロスブルークーペの車体の大きさは、全長4889mm×全幅2015mm×全高1679mmでホイールベース2980mm。クロスブルーSUVの全長4986mm×全幅2014mm×全高1732mmと比較すると、それほどのサイズダウンでないことから、かなり余裕のある居住空間であることが予想できる。市販車のティグアン後継車としてのモデルは今回のコンセプトカーよりもサイズダウンするだろう。
クロスブルークーペのパワートレインには、V6のTSIエンジンに2個のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムが採用された。システム全体での最高出力は415ps、最大トルクは71.4kgmという強力なスペックで、0-100km/h加速も5.9秒とSUVながらもストレスを感じさせない走行性能が与えられる。リチウムイオンバッテリーは蓄電容量9.9kWhで、航続距離33kmまでのゼロエミッション走行が可能とのこと。ハイブリッドシステム全体でも欧州基準33.3km/Lという抜群の燃費性能を誇る。
現行ティグアンは2007年に販売が始まっており、クロスブルークーペをベースとした次期ティグアンのリリースは2015年頃と予測されている。